
【ポケミク新曲】ryo(supercell)とミクが帰ってきた! 『LEGENDS』『1996』のMVや歌詞に隠れたポケモンネタを考察
新曲2:あの頃に置いてきた“忘れ物”を取りに行く『1996』
ryoさんのポケミク楽曲第2弾として公開されたのが『1996』です。ポケミク公式によると、こちらは“はじまり”の楽曲。シリーズの原点『ポケットモンスター 赤・緑』が発売された年がタイトルとなっています。
MVの冒頭で流れるのは、ゲームボーイの起動音をピアノで奏でたような音と、星が降る背景。学校から帰っていそいそと電源を入れた、あの頃のワクワクがよみがえります。描かれるのは、ミュウを探す子どもたちの姿です。
151匹目をめぐる噂と冒険
『赤・緑』世代にとって、ミュウは特別な存在です。ゲームの中にデータはあるのに、普通に遊んでも出会えない。それでも「ミュウがいる」という噂は、口コミで全国の子どもたちに広がっていきました。
『赤・緑』をプレイした友人によれば、当時の教室ではこんな噂が飛び交っていたとか。
・港にある謎のトラックを動かすと、その下にミュウがいる
・特定の手順を踏むと、タマムシデパートでミュウが釣れる
バグ技に手を出してセーブデータが壊れ、泣く泣く最初からやり直した……という苦い思い出がある人もいるのではないでしょうか。
さらにMVには「東京に行けばミュウがもらえる?」という場面も登場します。これにも元ネタがありそうです。
調べたところ、公式のミュウ配布は『月刊コロコロコミック』1996年5月号のプレゼント企画から始まりました。20名の枠に、約7万8000通もの応募が殺到したといいます。
同年8月号では、100名の枠に約8万通。さらに1996年8月には、東京ビッグサイトで開催された「第4回次世代ワールドホビーフェア」で、抽選で約700名にミュウが配布されました。
数は限られているものの「東京に行けばミュウがもらえる」は本当だったのですね。地方に住む子どもにとっては、夢のような話だったはずです。噂と本当の話が入り混じった、あの頃の空気感がMVにそのまま閉じ込められています。
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— ポケモン feat. 初音ミク Project VOLTAGE 公式【ポケミク】 (@PokeMikuVOLTAGE) October 23, 2026
歌詞に刻まれた“初代の強者”
いまや1000匹以上いるポケモンですが『赤・緑』に登場するのは151匹。一緒に旅をしたポケモンたちを、いまも覚えている人もいるのではないでしょうか。『1996』には、当時ゲームを進めるうえで重要だったポケモンたちが登場します。
たとえばこちらの歌詞は『赤・緑』を遊んだ人ならピンとくるはず。本作では急所への当たりやすさが「すばやさ」で決まっていました。すばやさの高いリザードンが「きりさく」を使うと急所に当たる場面が多く、高火力な技として定番だったのです。
助けてよニドキング
ニドキングは全50種類の技マシンのうち30種類を覚えられる、まさに「技のデパート」でした。
困ったときに頼れる万能選手で、RTA(リアルタイムアタック:ゲームのクリアタイムを競う遊び方)でも、ニドキングを軸に進める「ニドキングチャート」が知られています。ピンチのときに思わず助けを求めたくなる気持ちも、よくわかりますね。
【ポケミク新曲 きょう公開】 ━━━━━━━ 本日10/23(金)18:39プレミア公開! ryo (supercell) @ryo_spcl 「1996」https://t.co/PkRsryir3i ━━━━━━━ それは、ボクらの原点。 https://t.co/t1P5KquWnN
— ポケモン feat. 初音ミク Project VOLTAGE 公式【ポケミク】 (@PokeMikuVOLTAGE) October 22, 2026
初代プレイヤーを襲った絶望も
ゲームの思い出のなかには、悔しいものもあるのではないでしょうか。何度ボールを投げてもつかまらないポケモン、強すぎるジムリーダーや四天王、そしてセーブを忘れたときの絶望……。大人になればそれもいい思い出ですが、当時は相当なショックを受けたものです。
『1996』のMVでは、ミュウを探す二人がケンカになる場面でこんな歌詞が登場します。
『ポケモン』シリーズを遊んだ人なら、この文字を見たことがあるはず。バトルに負けると表示される、あのメッセージです。
友達とケンカになって、ミュウを探すことも諦めそうなシーンにこの文言を取り入れるryoさんのセンスには脱帽ですね。ゲームをしていた当時、あのメッセージが表示されたときの悔しさや悲しさが、MVの子どもたちとリンクして伝わってくるのです。
また『赤・緑』の難所を象徴する歌詞も。
カスミのスターミー あと一発
(中略)
ピカチュウ育てなおし
カスミは、ハナダシティのジムリーダー。2番目のジムにもかかわらず、手強いスターミーを繰り出してくる序盤の難所です。
でんきタイプのピカチュウは、みずタイプのスターミーに相性では有利。それでもすばやさや耐久ではスターミーに軍配が上がり、苦戦した人は多いはずです。
さらに当時のゲームボーイには、オートセーブ機能などありません。電池が切れれば、レポートを書いていなかった分の冒険はすべて水の泡。それでも電池やレポートを忘れてしまうくらい、熱中してしまうのが『ポケモン』の魅力ですよね。


























