TVアニメ『WHITE ALBUM』後期シリーズは「肉体」がキーワード！その言葉の意味にせまるべくアフレコを直撃！

　この秋スタートするTVアニメ『WHITE ALBUM』のアフレコ取材が実施された。

　本作はアクアプラス原作のPCゲームが原作。2009年1月にTVアニメ化され、全13話を放送し（以下、前期）人気を博した。このたび行われたアフレコは、その後の話（以下、後期）となる13話シリーズの最初の収録で、藤井冬弥役の前野智昭さん、森川由綺役の平野綾さん、緒方理奈役の水樹奈々さん、澤倉美咲役の高本めぐみさん、河島はるか役の升望さん、観月マナ役の戸松遥さん、篠塚弥生役の朴ろ美（“ろ”は王に路）さん、七瀬彰役の阪口大助さん、緒方英二役の速水奨さん、松山めのう役の宍戸留美さんが参加した。

　同じ大学に通う、女性アイドルの森川由綺と交際している藤井冬弥は、トップアイドルとして君臨する、緒方理奈とも恋の関係を持ってしまう……という恋愛群像。男性は本能のままに女性との恋愛を欲するが、1人に絞れない男性を果たして女性はどう思うのか？　取材では、そんな女性キャストの意見をメインに、10月より放送がスタートする後期へ向けての、注目のポイントが語られた。以下、その時のコメントを紹介していこう。


●「精神の前期」と「肉体の後期」。今シリーズの観どころと感想について。

平野綾さん（森川由綺役）：前期シリーズが「こんなところで終わるのか！」というラストでしたので、後期のスタートをとても楽しみにしていました。
　前回、各キャラクターの紹介的な部分もあったと思いますが、今回、いろいろな関係でキャラクターたちがつながっていくさまが描かれていくと思います。
　収録は始まったばかりの『WHITE ALBUM』後期。これからの展開が楽しみです。

水樹奈々さん（緒方理奈役）：監督からチラリと聞いた話によりますと、前シリーズは「精神の前期」で、今シリーズは「肉体の後期」とのことでした。すごい展開になるんじゃないかなと想像しています。
　前期は昼メロっぽさがあったと思いますが、それ＋サスペンス要素も加わっていくので、みなさんには十分に楽しんで観ていただけるんじゃないかと思います。楽しみに待っていてください！

前野智昭さん（藤井冬弥役）：いつもトラブルメーカーとして、事件の中心にいる冬弥ですが、後期もきっと多くのドタバタな展開が待っていることでしょう。頑張ってダメ男を演じていきたいと思います。

高本めぐみさん（澤倉美咲役）：前回はフラれたり、刺されたり…（笑）でしたので、今期は穏やかに過ごしたいなと、思っているのですが、台本を読む限りでは、けっこうすごいことになっています。意味深なセリフも多く、戦々恐々としていますが、いい作品をみんなで作っていきたい思いでいっぱいです。

升望さん（河島はるか役）：謎をたくさん残した前期。後期ではその謎がどこまで解決されていくのか？はるかはいいたいどうなってしまうんだろうか？　とても楽しみです。最近、マナちゃんと絡むことが多く、彼女の可愛さに打ちのめされていますが頑張ります。

戸松遥さん（観月マナ役）：私の演じるマナちゃんは、ひらがなだと水樹さんと１字違いの名前だったんですね。今さらながらに驚いています。
　マナちゃんはまだ高校生なので、大人の混沌さに巻き込まれることなく、平和な中で過ごしていってほしいなと願いつつ、頑張って演じていきたいなと思います。

朴ろ美さん（篠塚弥生役）：なんだかとてもむずがゆいと思っていた作品でしたが、今期、「肉体の後期」とお聞きして「なるほど」と感心しています。お母様たちが見て「うう～ん！」と、うなってしまうような展開にドキドキしていますが、弥生としては誰よりも早く関係を持ってしまっているので、今後それがどう崩れていくのか？　今度は誰が手篭め（てごめ）にされてしまうのか？　楽しみに毎週観ていこうかと思っています。

阪口大助さん（七瀬彰役）：前期では念願かなって、美咲さんと付き合うことができたのですが、後期では早くも嫌～な感じです。彰もけっこうひどいセリフを言っています。「肉体の後期」をどうぞお楽しみに！

速水奨さん（緒方英二役）：理奈のことも心配なのですが由綺も大事。彼は大人なんです（笑）。
ただ、彼は恋愛にはあまり関係がないので、気をつけるとしたらむしろ冬弥のほうなのかな…（笑）。ひっそりと要所、要所でポイントを稼げればいいなと思っています。

宍戸留美さん（松山めのう役）：前期の後半での登場でして、お話は謎だらけなのですが、後期でちょっとだけ関係が見えてきているのかなと、思っています。とても複雑な役ですし、私が愛してあげないと彼女はどうなってしまうんだ、という感じで、大切にして演じていきたいと思います。

●衝撃的な結末を迎えた前期。後期を迎えるにあたっての心境の変化など。

平野さん：由綺は前期シリーズのときは冬弥だけを必死に想う純粋で、か弱くて、儚くてといった弱い部分を演じる時に意識をしていたのですが、後期では冬弥がこんな人物なので、いろんな試練があって、由綺はどんどん成長していくんだろうなという気がしています。
　自分でいろいろな意見が言えるようになっていくんじゃないかと…。そんな由綺を、少しずつ段階をつけて表現していけたらいいなと思っています。

水樹さん：理奈は前期では、トップアイドルとして完璧な女性を演じてきたところがあるのですが、後期は人らしい“揺らぎ”を随所に見せはじめるようになります。由綺がアイドルとして成長をしてきて、自分を脅かす存在になりえるかもしれない、そんな部分での恐れと絶対的な自分への自信からくる、好奇心であったり、これまで自分に向けられてきた英二の情が、そうではなくなってしまう恐怖、そして冬弥の存在……　といろいろな関わりの中で、彼女の素直な感情を演じていこうと思っています。

前野さん：前期からそれほど多くの時間が経っているわけではないので、男性の本能の赴くままに、自然に演じていければいこうかと思っています。その自然の中で、各女性への態度の違いを出せたらなと考えながら、アフレコに挑んでいます。

高本さん：前期では“彼女持ち”さんの後輩を好きになって、諦めないところで告白も……と悩んでいたのですが、後期ではまた関係も変わり、揺れる部分での内容が変わってきているので、掘り下げて演じていければいいなと思います。

升さん：前期では、冬弥を幼馴染として、兄と重ねて見ていた部分が強かったのですが、後半の方で冬弥が想いに気づいてしまいました。後期ではそんな部分も含めて、恋愛に持っていければなと頑張ります。

戸松さん：マナは今もそうなのですが、人見知りが激しく手なずけるのが難しい子です。
　家庭環境も複雑な彼女ですが、はるかと出会ってからは穏やかになった部分が少しずつ出てくるんじゃないかと、演じていて感じます。そういった心の変化を演じていければなと思います。

朴さん：特に前期と後期で変化に気をつけている部分はないのですが、毎週の台本をもとに、起こる事柄に対して素直に反応していけたらなと思っています。
　後期はとんでもない爆弾がたくさん待っているようなので、その爆弾に弥生も揺れるのかな？と思っていますが、個人的には常に揺れない女であり続けてほしいなと思います。
　けれども、一瞬垣間見せる彼女の“心の揺れ”を、最後まで強い女でいてほしいなという想いで見守っています。

阪口さん：第1期は親友だけれども、冬弥に対する嫉妬が渦巻いていた彰ですが、第2期に入って恋が成就し冬弥と対等になれる。心に余裕が生まれるのかなと思っていたら、別の事柄で彼はテンパリ始めました（笑）。
　彼女を持つって大変ですね。と思いつつ、このままヘタレでは終わりたくないので、彰にいいことがあればいいな。いい彰を演じたいな（笑）と思っています。

速水さん：後期になってから、英二の過去のエピソードが描かれ、彼の人間性が表現されてきています。いろいろな英二を演じられるのがとても楽しいですね。
　前期からは何故か1つ歳をとってしまいまして（笑）、誕生日を迎えた英二のさらに1つ上の大人を目指して演じたいと思います。

宍戸さん：第1期は謎のままだったのですが、第2期では大事な役（キーパーソン）になっていくので、しっかり演じていきたいと思っています。この先何が待っているのか分からないのですが、何が来ても大丈夫なように頑張ってまいります。


＜STAFF＞
原作：AQUAPLUS
企画：下川直哉
監督：吉村明
助監督：吉田泰三
脚本：佐藤博暉
キャラクターデザイン：吉成鋼
キャラクター原案：カワタヒサシ
美術監督：片平真司
音楽：Elements Garden
録音演出：塩屋翼
プロデューサー：三嶋章夫
アソシエイトプロデューサー：中村則子
アニメーション制作：セブン・アークス

＜CAST＞
森川由綺：平野綾
緒方理奈：水樹奈々
藤井冬弥：前野智昭
澤倉美咲：高本めぐみ
河島はるか：升望
篠塚弥生：朴ろ美
観月マナ：戸松遥
七瀬彰：阪口大助
緒方英二：速水奨
松山めのう：宍戸留美


>>TVアニメ『WHITE ALBUM』公式サイト

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