キミコエオーディション最終審査&NOW ON AIRインタビュー

声優ユニット「NOW ON AIR」がここに誕生! 次世代ヒロイン声優発掘プロジェクト「キミコエ・オーディション」最終審査レポート&世界初インタビュー

 2017年公開予定のMADHOUSE/東北新社制作劇場アニメーションのメイン声優出演と、ランティスからのユニットデビューをかけて、“次世代ヒロイン声優デビュー“の発掘・育成を行う「キミコエ・オーディション」。

 3月に募集が開始されると、14~25歳の女性3,000人近くが応募。一次審査(書類、テープ)で84人に絞りこまれたのち、二次審査(面接、歌、パフォーマンス)で15人のファイナリストが決定。三次審査合宿を経て、8月7日に東京・六本木のニコファーレで最終審査が行われました!

 ついに決定した次世代のヒロイン声優6人。最終審査の模様と、合格者により結成された声優ユニット「NOW ON AIR」のインタビューを併せてお届けします!

■ 30秒にギュッと詰め込んだ自己PR

 募集開始から5ヶ月が経ち、ついに迎えた最終審査の舞台。MC・鷲崎健さんの呼び込みにより、ファイナリスト15人がニコファーレのステージに登場すると、まずは1人ずつセンターマイクで自己紹介をしていきます。一大勝負が決着するということで、15人とも緊張した面持ち。挨拶を噛んでしまったり、エントリーナンバーのみで名前を言い忘れてしまうファイナリストも見受けられました。

そのステージの真ん前でファイナリストたちを見つめるのは、アニメ/音楽業界のプロフェッショナルである7名の審査員。そのメンバーも、改めてここで紹介されました。

【キミコエ・オーディション 審査員】
★アニメーション監督・伊藤尚往さん(『オーバーロード』、『映画 ドキドキ!プリキュア マナ結婚!!?未来につなぐ希望のドレス』など)
★東北新社 音響監督・清水洋史さん(『ルパン三世 新TVシリーズ』、『アクエリオンロゴス』など)
★ランティス プロデューサー・木皿陽平さん(『ラブライブ!』(μ‘s)、大橋彩香など)
★東北新社 音響監督・木村絵理子さん(『思い出のマーニー』『TIGER&BUNNY』など)
★オフィスPAC 代表・向井士郎さん(オーディション合格者が所属することになる事務所の代表)
★東北新社 久保亨さん(キミコエ・オーディション企画プロデューサー)
★東北新社 林隆司さん(キミコエ・プロジェクトのプロジェクトプロデュサー、審査委員長)

 続いて、選考の経過を毎週伝えてきたCS番組「キミコエTV」のナビゲーターであり、“キミコエ・オーディション見守り人”三森すずこさんからのビデオレターを上映。最終審査に寄せた、「できることなら、みんな合格できるようにお願いしたい!」という言葉には、オーディション開始当初から見守ってきた三森さんだからこその重みがありました。

 ビデオレターの中では、三森さん流“緊張のほぐし方”も、ファイナリストたちへ伝授。「緊張していると何も良いことがない。心は緊張しても身体は緊張しちゃいけないのでほぐしてください!」と、首や喉の緊張をほぐす体操を実演すると、見ているファイナリストたちも、その場で身体を動かしていました。最後には、「今の自分を信じて、ベストを尽くしてください! いつかアフレコ現場でお会いできる日を楽しみに待っています」という温かいコメントもおくられました。

 ここからは、いよいよ審査本番。まずは一人ずつ順番に、センターマイクで30秒の自己PRを披露していきました。エントリーナンバーを“人文字”で表して笑いを誘ったり、歌の一節を披露したり、声のバリエーションをアピールするなど、それぞれがガッチリと作りこんできている様子。30秒ピッタリに収めるファイナリストも多数いました!

■ 15人が持てるすべてを出し尽くした、演技審査&歌唱・ダンス審査!

 最終審査のメインは、実際のアニメの収録形式の演技審査と、課題曲の歌唱・ダンス審査。まずは演技審査がスタートしました。審査に使われるのは、キミコエ・オーディション合格者が出演する、2017年公開のMADHOUSE/東北新社による劇場アニメーションのコンテ撮。お菓子作りが上手なかわいらしい子、友達想いの優しい子、男勝りでクールな同級生、他校にいるお嬢様キャラのライバルの計4キャラクターが登場する、部活の試合帰りのシーンです。

 今回の審査の特徴は、それぞれが2回=2役を演じることと、その配役が直前に知らされること。ファイナリスト15人は、7月半ばの合宿で台本をもらって以降、4役すべてを練習してきました。そしてこの日、実際に役が振られますが、ファイナリストは冷静そのもの。2回目に関しても、直前に演じた役から、即座に頭の中を切り替えられている様子でした。各自が相当に準備をしてきたことがうかがえます。

 映画の青写真から逆算して審査する立場にある伊藤尚往監督からは、「一人ひとりに合いそうな役を想定してお芝居をしてもらいましたが、結果的に想像以上にハマっていたり、それ以上にもう一つの役が良かったりと、いろいろと考え直すことがあり、非常に悩ましいです」という講評も飛び出しました。

 続いては、歌唱・ダンス審査へ。林審査委員長からは、「歌詞やメロディーそれぞれが持つ意味あいを、気持ちの乗った歌で伝えられるか。歌とシンクロしながら、気持ちを表現できるダンスになっているか」といった審査ポイントが紹介されました。

 5人1組でフォーメーションを組み、課題曲「この声が届きますように」(作詞:結城アイラ、作曲・編曲:伊藤 賢)の歌とダンスを披露していくファイナリストたち。15人とも、緊張を感じさせない笑顔で、伸び伸びとしたパフォーマンスです。課題曲の歌とダンスを完全に自分の中で消化した上で、“伝わる”動きを見せていました!

 合格したメンバーによるユニットを手掛けることになる審査員・木皿さんからは、「合宿の時は、歌って踊ることに必死だった印象ですが、今日は楽しそうでした。表情まで考えらえていて、楽しそうに表現されていたので、この期間に本当に格段にレベルが上がったんだなと感無量です」という講評もありました。

 演技審査、歌唱・ダンス審査の両方を終えたところで、審査員7名が別室に移動。30分の審査時間に入りました。……ところが再開時間が近づくと、「審査が難航しているため、再開がしばらく遅れます」とのアナウンスが! 別室で議論が白熱しているのでしょうか。予定時刻より20分が過ぎたところで、審査委員長の林さんが壇上に登場。いよいよ合格者発表となりました!


■ 合格者6人が、声優ユニット「NOW ON AIR」を結成!

 まずは、前日までにキミコエ・オーディション公式サイトで行われていた、一般ユーザーによる「事前投票」と、同じくこの最終審査中の「当日投票」の結果発表。なんとその両方を、岩淵桃音さんが獲得しました! 審査員1名につき6ポイント×7名=計42票に加えて、一般ユーザーによるこの2票が考慮されます。

 そして、運命の合格者発表へ……。暗転したステージ上、長いドラムロールを経て、スポットライトが照らしだしたのは以下の6人! 晴れて、声優、そしてユニットとしてのデビューが決定しました!

▲飯野美紗子さん(いいの・みさこ)

▲岩淵桃音さん(いわぶち・ももね)

▲片平美那さん(かたひら・みな)

▲神戸光歩さん(かんべ・みつほ)

▲鈴木ひとみさん(すずき・ひとみ)

▲田中有紀さん(たなか・ゆき)


 MCより一人ずつ、合格した心境を尋ねられますが、6人とも言葉を詰まらせて「うれしいです……」としか言えません。

 そんな中、この6人が一丸となって活動していくユニット名――「NOW ON AIR」(ナウオンエアー)が、審査委員長から発表されました! 命名の理由については、「“放送中”という意味あいで使われることが多い言葉ですが、声を通じて、元気や勇気などいろんなことを、いつも発信していたいという思いを込めました」とのこと。合格者6人には、「NOW ON AIR」のプレートも授与されました。

 合格発表から数分たったところで、少しずつ落ち着いてきた6人。その喜びの声と、審査員から語られたそれぞれの合格ポイントを抜粋してお届けします!

★飯野美紗子さん「本当にうれしいです。やっとスタートラインに立てました。これから精一杯がんばりますので、よろしくお願いします! 応援してくれたみなさん、今日見に来てくれたお父さんお母さん、友達、みんなありがとうございます!」

 審査員・伊藤尚往監督「飯野さんには、審査員全員が1票を入れた形だと思います。歌や踊りの伸びやかさと、上品な声質もありました。今後いろいろな活躍の場があると思いますので、期待しています」

★神戸光歩さん「こうやって選ばれたということは、期待されているということだと思います。それに応えて、これからがんばっていきたいと思います! お母さん、今日は来てくれてありがとう!」

 審査員・清水洋史さん「非常に良い資質を持っています。もって生まれた声というのは、努力だけでは手に入らない、天から授かったものだと思います。ここはスタートラインで、本当の勝負はここからです。息の長い仕事を一緒にしていきましょう」

★田中有紀さん「今でも合格したことが信じられません。選ばれたからには、しっかりと励みたいと思います。本当に……お母さんありがとうございました。がんばります。今までご迷惑をかけました……!」

 審査員・向井士郎さん「田中さんには、非常に幅のある演技ができるんじゃないかという期待を持っています。ここから磨き、勉強していけば、その可能性が広がるはずです。お母さんに迷惑かけたぶん(笑)、本当にがんばってもらいたいと思います」

★鈴木ひとみさん「私は人前で話すのが苦手なので、今も緊張しています。演技も歌もダンスもできない状態から始めて、自信もありません。他のファイナリストたちと違い、積極的に前に出ていけるタイプでもないので、こうして見てくださっている方がいることが本当にうれしいです。ありがとうございました!」

 審査員・木皿陽平さん「2次審査の面接で初めてお会いした日から、鈴木さんに入れることは、ほぼ決めていました。最初は荒削りで、ダンスも苦手なようでしたが、この1ヶ月でそれを全部埋めてきて、今日は素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。これからも地道に着実に努力していただいて、一緒にがんばっていければと思います」

★岩淵桃音さん「ユーザー票(事前審査と当日審査)本当にありがとうございます。私は何もかも初めてだったのですが、自分なりに今日まで努力してきて本当に良かったと思います。今はまだ、何も足りていない私ですけれども、応援してくれる方がいて本当にうれしいです。本当にありがとうございます!」

 審査員・久保亨さん「事前投票、当日投票ともに沢山の方が岩淵さんを応援してくれました。彼女の魅力にいち早く気付いた方が真っ直ぐ背中を押してくれた結果だと思います。私から見た岩淵さんは、前に出てこなくても、なぜかいつも見える人。魅力を的確に表す言葉は彼女が言っていた桃パワーかも知れません。これからの活躍を期待しています!

★片平美那さん「うれしいの一言です。5人目の名前が呼ばれた時点で、もうダメだと思ったので、最後に自分が呼ばれた時は本当にうれしかったです……。ありがとうございます!」

 審査員・木皿陽平さん「審査が予定より長引いたのは、片平さんと拮抗した方がいて、最後の1人が本当に決めづらかったからでした。実は2次審査の選考の時も、片平さんは最後の最後で合格になりました。すごい粘りがあるんだと思います。また、放って置けない感じの魅力もあると思っています。地道にがんばっていただいて、この6人での成功につなげられたらと思っています」

 「NOW ON AIR」の今後の活躍に期待が高まったところで、最後にメンバー6人による「この声が届きますように」のパフォーマンスが行われました! 歌唱・ダンス審査の時とはまた違う、喜びに満ちたものとなりました!

■ 「NOW ON AIR」今後の活動情報が解禁!

 「NOW ON AIR」がめでたく結成されたところで、今後の活動情報が解禁されたのでご紹介します。

 まずは、6人がメインキャストとして出演する劇場アニメーション作品のタイトルが、『きみの声をとどけたい』に決定となりました! キミコエ・オーディションでも審査員を務めた伊藤尚往監督のもと、MADHOUSE/東北新社による制作で、2017年夏にTOHOシネマズ新宿ほか全国ロードショーされる予定です。

 そして、「NOW ON AIR」がランティスよりCDデビュー決定! デビュー時期やデビュー曲などは、今後随時発表されていきます。

 さらには、「NOW ON AIR」の冠番組も放送決定! CSファミリー劇場にて、2016年10月に放送スタート予定です。また、今回の最終オーディションの模様を収録した特別番組も、9月22日(木・祝)20時から放送されます。舞台裏エピソードなどもたっぷり詰め込まれるので、ぜひチェックしてみましょう。

 最後に、「キミコエ・オーディション」第2弾の開催が決定! 詳細は公式ウェブサイトにて後日発表されるとのことです。夢のスタートラインに立った「NOW ON AIR」の6人、そしてキミコエ・プロジェクトから、今後も目が離せません!

■ 「NOW ON AIR」はじめての囲みインタビューをお届け!

――オーディションを終えてのお気持ちはいかがですか?

飯野美紗子さん(以下、飯野):歌手/声優になりたいという夢にかけた最後のチャンスだと決めてキミコエ・オーディションに望んでいたので、合格できて、本当にうれしい気持ちでいっぱいです。私は演技経験も浅く、ほかにも課題が山積みなので、これからもっともっと練習していきたいと思います!

岩淵桃音さん(以下、岩淵):キミコエ・オーディションを通じて、貴重な経験をたくさんさせていただきました。私は今まで、自分とまっすぐ向き合ったことがなかったのですが、そのきっかけをいただけた気がします。まだまだ未熟なところがたくさんあり、課題も山積みですが、これからしっかりスタートが切れるように、精一杯がんばりたいと思います。

片平美那さん(以下、片平):私は今回が初めてのオーディションだったので、何もかもわからない状態でした。とりあえず自分に出せるものを全て出してきましたが、ここまで来られたのは奇跡のようです。こうしてスタートラインに立てましたが、本番はこれからだと思っています。これから長く活躍していける声優さんになるために、努力を惜しまずがんばっていきたいと思います。

神戸光歩さん(以下、神戸):私もいままで、演技や歌、ダンスとも、ほとんど経験したことがなかったので、見よう見まねでここまで来ました。でもここから先は、そうではなく自分というものをしっかり見つけて、それを出せるようになれればいいなと思っています。合格できて本当にうれしいです。夢のような気持ちです。

鈴木ひとみさん(以下、鈴木):今回、15人のファイナリストの中で勉強させていただいて本当に楽しかったですし、みんなからたくさん学ぶことができました。お芝居、歌、ダンス、どれも勉強してきたわけではないので、私はこれからが大変だと思います。でも、選ばれたからには自信をもって、がんばっていきたいと思います。

田中有紀さん(以下、田中):私はいま高校3年生で、キミコエ・オーディションに落ちたら進路をどうしたらいいのかわからない状態でしたが、こうして合格をいただけて本当にうれしいです。演技も歌も踊りも未経験なので、これからも様々な困難に直面すると思いますが、挫けずにがんばっていきたいと思います。


――今後どんな声優になりたいですか? また、憧れている声優さんがいれば教えてください。

田中:舞台やライブなども含めて、幅広く活躍できる声優になりたいと思っています。憧れている声優さんは、宮野真守さんです!

鈴木:一歩一歩確実に努力していける声優になりたいです。好きな声優さんは、大谷育江さんです!

神戸:どんな役でもこなせる、演技の幅の広い声優さんになりたいです。なります! 憧れている声優さんはたくさんいるのですが、演技の幅という意味では、沢城みゆきさんです。沢城さんのように、役の性別や年齢を問わず、いろいろな役をこなせるようになれたらなと思います!

片平:息の長く、頼られる声優になりたいです。憧れている声優さんは、役の幅がすごく広くて、お話もおもしろい浅沼晋太郎さんです!

岩淵:私は、私自身や私の声でしか表現できない方法で、キャラクターに命を吹き込むことのできる声優になりたいです。憧れの声優さんは、内田真礼さんです!

飯野:アニメや声優さんは、家にいながらにして、人をいろんな場所に連れていけるものだと思っているので、いろんな世界を声だけで表現できる声優さんになりたいです。憧れている声優さんは、花澤香菜さんと沢城みゆきさんです!


■ 「NOW ON AIR」メンバー6人の原点とは?

合格の興奮冷めやらぬ「NOW ON AIR」のメンバー6人ですが、囲み取材終了後、単独インタビューにも応じてくださいましたので、併せてお届けいたします!


――合格おめでとうございました。「NOW ON AIR」として受ける、初めてのインタビューですね。

神戸:ありがとうございます! 初めてなので、ちょっとレクチャーしていたければうれしいです(笑)。


――囲みインタビューを終えて、みなさん6人が出演者控え室に戻った時に、残りのファイナリスト9人と最後のお別れをしていたそうですが、どんな様子だったのでしょうか?

神戸:15人で揃うのは最後になっちゃうんだな……と思いつつドアを開けたら、9人が輪になって泣いていて……

岩淵:気まずい雰囲気かと思いきや……

田中:おめでと~!

神戸:というサプライズ! だったんです。

飯野:あれは泣くよ! ちょっとわかってたけど(笑)。

神戸:みんな突っ伏して泣いてるんですけど、口はニヤニヤしてるのが見えて、「あっ! こいつら……!」と思いました(笑)。

片平:とってもうれしかったです……。

鈴木:泣きました……。

飯野:やっぱり、ずっと一緒にがんばってきた仲間なので。

田中:絆というか、もうそれ以上なんです。

飯野:誰にほめられるよりも、9人におめでとうと言ってもらえたことがすごいうれしかったです。

神戸:泣いちゃうよね、本当に。

片平:(目を押さえながら)思い出したら泣きそう……。


――研修や合宿を通じて絆を深めていった15人のみなさんですが、「この中の誰かが受かって、誰かが落ちる」といった話をしたことはあったのでしょうか?

飯野:15人で合格したいねって、ずっと言っていました。

田中:本当にずっと言ってたよね。

神戸:私なんて……今日のニコ生に「15人合格!」ってコメントを書き込みました(笑)。

片平:いつの間にそんなこと(笑)。

飯野:もちろん実際に15人で受かることはできませんけど、「誰が受かっても応援できる」とは思っていました。研修や合宿を通じて、全員のがんばっている姿を全部見てきたので。(落ちたら)悔しさはあるだろうけど「大丈夫、応援できる」とは思えました。

田中:それだけ尊敬し合えていました。

片平:絆があるんです。

飯野:最初は、「そうは言っても敵じゃん」と思っていたんですけど、みんなでがんばっていくうちに「ライバルだけど仲間」みたいな関係になっていったんです。

田中:「ライバルだけど仲間」って、よくある言葉ではありますけど、その意味が初めて理解できた気がします。


――最終審査終了後の囲み取材では、みなさんそれぞれの「憧れている声優」についてのお話もありました。“アニメ作品”でいうと、声優を目指すきっかけとなったタイトルなどはありますか?

飯野:私はもともとアニソンが大好きで、小学生の頃は教室で「ハレ晴レユカイ」(『涼宮ハルヒの憂鬱』(2006年)のエンディングテーマ)を、ひたすら踊ってたりしてました(笑)。アニソンを歌って踊るのが、本当に楽しかったんです。

神戸:ほんとにユカイだね~。

一同:(笑)

飯野:そこから声優を目指したいなと思ったのは、『Angel Beats!』(2011年)の花澤香菜さんの演技がきっかけでした。本当に号泣してしまって……。

神戸:天使ちゃん(註:花澤さん演じるヒロイン・立華かなでの愛称)ね~。

飯野:天使ちゃん、本当に天使だった!

岩淵:私が一番最初に好きになったアニメは、『カードキャプターさくら』(1996~2000年)でした。そこからアニメの世界が好きになって、声優さんにも憧れるようになりました。


――丹下桜さん(註:主人公・木之本桜を演じた)も、お好きなのでしょうか?

岩淵:憧れてます! 大きくなってから、『カードキャプターさくら』の声優さんも改めて意識するようになりました。

片平:私は、小学4年生の時に見た『ソウルイーター』(2008~09年)と、中学1年生の時に見た『青の祓魔師』(2011年)が大好きで、それから声優さんを目指すようになりました。当時はアイドルも大好きで、声優にもアイドルにもなりたいって思うようになりました!


――「キミコエ・オーディション」は、まさにぴったりのチャンスだったんですね。

片平:そうなんです!!!

飯野:ふふ(笑)。すごい幸せそうな顔してる(笑)。

神戸:私は幼稚園に入る前から、叔父さんにアニメのDVDをよく貸してもらっていて、その中の『デ・ジ・キャラット』(1999~2003年)を見たのが、一つのきっかけでした。特典映像のキャストインタビューで、制服姿の沢城みゆきさん(プチ・キャラット役)を見て、声優という職業を初めて知ったんです。その時はまだ、声優を目指そうと思ったわけではないんですけど。


――アニメへの興味は、そこから継続して持っていたんですか?

神戸:その後も叔父による教育が続いて(笑)、「ガンダム」シリーズなどを見ていきました。

田中:英才教育だ!(笑)

鈴木:私は、まず漫画が好きになって、『ONE PIECE』(1999年~)や『NARUTO -ナルト-』(2002~07年)などアニメも見るようになりました。「ポケモン」シリーズ(1997年~)も小さい頃から大好きで、初めて声優さんを意識したのは大谷育江さん(ピカチュウ役)です。声優さんたちって、どうやってこんな個性的な役をやっていらっしゃるんだろう……という、漠然とした興味を持ち始めました。

神戸:今は「ポケモンGO」にハマってるんだよね!

鈴木:つかまえてます(笑)。

田中:私は小さい頃から『犬夜叉』(2000~04年)が大好きでした! もちろん今でも好きなんですけど、当時は自分で絵も描いたりして、どっぷりハマっていたんです。

そこから始まったアニメへの興味と、家族が音楽好きということもあって、将来は演技したり、歌ったり踊ったりしているんだろうな……と思いはじめて。「声優」になればいいんだ! と思ったのは、中学生くらいの時でした。


――声優/ユニットとして、業界のスタート地点に立ったみなさんですが、今後の目標を教えていただけますか?

田中:私は全体的なスキルアップを目指したいです。演技、歌、踊りともまだガッタガタなので、これからベテランになるまでやっていくにあたって、まずは技術を身につけないといけないなと思っています。

まずは1年後の映画『きみの声をとどけたい』を、本当に成功させたいです! そうじゃなきゃ選んでくれた方々にも申し訳ないですし。みんな、成功させよう!

神戸:これ、赤字になったらやばいよ!

一同:(笑)

神戸:その時は私、親戚中にチケット売りまくります!!(笑)

鈴木:私は、人とのコミュニケーションをもっとうまくできるようになりたいです……(笑)。

一同:(笑)

鈴木:人の話を聞くのは好きなんですけれど、自分の考えを相手に伝えるのが不得意なので……。冠番組も始まりますし、聞いているだけじゃダメな時もあると思うので、「発言力」を高めていきたいなと思います。

飯野:「発言力」って、なんか違う意味になってる気が(笑)。

一同:(笑)

神戸:私は、まずは「見られる」ことをきちんと意識するところから始めたいと思っています。お化粧も今日が初めてで、自分ではいまだにやったことがないという意識低い系なので……(笑)。服装や立ち振舞いも含めて、「見られる」ことを意識して、もっと磨いていかなきゃいけないなと思っています!

片平:私は、まず基礎をしっかり固めていきたいと思っています。将来的には、役の幅が広く、息の長い声優さんになって、ナレーションなども含めていろんなお仕事に挑戦していきたいと思っています!

岩淵:私は、自分の感情をもっと表に出せるようにしていきたいです。まわりから見てもわかりやすい形で表に出せれば、演技も歌もダンスも変わってくるんじゃないかと思うので、まずはそこから始めたいと思います!

飯野:私は、まずはしゃべることのスキルを上げていきたいです。まだ、だいぶ足りていないと思うので……。声優さんにとって一番大事なスキルである演技ももちろんですけど、しゃべりの技術も、もっともっと磨きたいと思います!


――ありがとうございました!

[取材&文・小林真之輔]


■ 「キミコエ・オーディション」とは
映像制作の総合プロダクションである東北新社とCSファミリー劇場がタッグを組み、14歳~25歳までのさまざまなジャンルで活躍できる新世代のヒロイン声優たちを発掘するオーディションです。応募者の「声」に重点を置いた審査を行い、8月7日の最終審査イベントで複数の合格者が決定しました。

>>『キミコエ・オーディション』公式サイト
>>『キミコエ・オーディション』公式Twitter(@kimikoe_info)
>>東北新社HP
>>ファミリー劇場HP

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