声優
飯田里穂さん、TVアニメ『アプモン』EDテーマに込めた想いを語る

声優・飯田里穂さん、初のアニメタイアップ作品は『アプモン』!そして一体感が味わえるライブツアーを語る

 『ラブライブ!』の星空凛 役や、2017年に放送となる『エルドライブ』ベロニカ 役をはじめとするアニメ、ゲーム作品などでの声優活動、2015年7月にソロ歌手としてデビューし、音楽活動も続けている、りっぴーこと、声優・飯田里穂さん。

 そんな彼女の初のアニメタイアップシングルとなった3rdシングル「青い炎シンドローム」が完成! 表題曲は、テレビ東京系6局ネットにて毎週土曜朝7時より放送中のTVアニメ『デジモンユニバース アプリモンスターズ』(アプモン)のEDテーマになっています。

 この曲は作曲を筒美京平さん、作詞を真心ブラザーズの桜井秀俊さんが手掛けたナンバーで、時代に流されず残り続けていくような名曲! りっぴーの歌声ともマッチして、とてもおしゃれで爽やかなポップナンバーになっています。

 今回はシングルのこと、そしてツアーのことについて伺いました。

 

飯田里穂さんが目指し、思い描く理想のアーティスト像

――飯田里穂さんと言えば、ライブの一体感、(コーラスパートなどを一緒に歌う)シンガロングという印象があるのですが。

飯田里穂さん(以下、飯田):そうなんです、みんな一緒に歌ってくれるんです(笑)。

――デビューして1年ちょっとですが、ソロアーティストとして、飯田里穂はこういうアーティストなのではないかとか、見えてきたものはありますか?

飯田:まだ(ソロデビューして)1年なので模索中でして、最初の本当に何もわからないところから考えたら、それこそ一体感っておっしゃっていただきましたけど、一人で作っているものじゃないと思います。何につけても、私はみんなで作りたいと公言してやってきていたので、そういう芸能の活動の仕方が、自然とライブに反映されているのかなっていう印象はありました。

――ではライブは、すごく自分らしいライブになってきていますか?

飯田:もちろん魅せるのもすごく素敵ですし、その世界観に連れて行けるアーティストさんもすごく素敵だと思うんです。けど、自分がそうなりたいのか、そうやりたいかと言われると、ちょっと違うかもしれない、とは思うようになりました。私の場合はみんなで作る、みんなで一緒にこたつに入って、みかんを食べてるくらいのライブをしたいです(笑)。

――確かにそういう距離感は感じました。ステージの端まで行って観客と目を合わせているところはすごく良いなって。

飯田:会場が仮に大きくなったとしても、変わらないスタンスでやりたいというのが今の気持ちですね。

――すごく期待してます。さて、2ndアルバム『rippi-holic』がリリースされてばかりですが(2016年8月17日リリース)、早くもニューシングル「青い炎シンドローム」がリリース。『デジモンユニバース アプリモンスターズ』のEDテーマに決まりました。アニメ主題歌を歌うことに対しての思いをお聞かせください。

飯田:ずっとタイアップ曲が歌いたいと思っていて、それが1年ちょっと経って、EDテーマを歌える。やっぱり声優をやらせてもらっていて、なおかつアーティストもやらせてもらっている中で、アニメの主題歌というのは目標でもあったんですね。そんな中で、この作品に出会えて、EDテーマを歌えることになったのは本当に嬉しかったです。ひとつ目標が叶ったという気持ちでした。


デジモンで遊んでいた自分が、今や伝える側に

――デジモンに対する思い出はありますか?

飯田:デジモンって、もうブランドじゃないですか! 私、小学生の時、毎週観てたんですよ! 朝早く起きて。そんなもんで夢なわけです!! 現実にデジモンがいたら良いのにと思いながら育ってきたというか。なんなら「アグモン進化!」とか、友達と進化ごっこをやってるような世代なので、時を経て、自分がそれを伝える側になったということについては驚きでしたね。感激しました。

――ちなみに子供の頃は、デジモンのどこに魅力を感じていましたか?

飯田:その時はきっと何も考えずに見ていたんですけど、今思うとカッコいいですよね。主人公たちが正義感強くて。で、悪はとことん悪だし、その正義と悪がしっかり成り立っていて、ヒーローがとことんカッコいいというのに憧れがあったんだと思います。

――やっぱりグッズも買っていたり?

飯田:買っていたと思います。ぬいぐるみとか。

――女の子もハマっていたんですね。

飯田:ハマっていましたよ! インタビューをいろいろしていく中で思い出したんですけど、自由帳に卵(デジタマ)を描いて、友達同士でどの卵を育てたいかを書いて、レベルが●●なので進化しました!とかで、消しゴムで消して進化させるっていうのをかなりやってました(笑)。

――かなりのブームになっていますね。

飯田:そういう世代でした(笑)。今思うと、何てアナログなことをやってたんだって思いますけどね!

――今はデジタルの時代ですからね。でも今回のデジモンはちょっと違いますね?

飯田:はい。アプリです!

――すごく現代っぽい!

飯田:自由帳で卵を書き直していた時代が終わっちゃう(笑)……って思いますけど、アニメを見た時は衝撃でした。

――どういう点が?

飯田:アプリを使うこととかを全部理解した上で、今の小さい子が見るわけじゃないですか。それって自分の子供の頃と比べたらあり得ないことだし、デジモンという大きなコンテンツでありながら、しっかりと時代に沿った作品にしているところに感動したし、すごい!って思いました。

――確かに、あれを理解しているって考えるとすごいことですよね。

飯田:周りにそんなに子供がいるわけではないんですけど、よく親のスマホを触って遊んでますよね? 姪っ子甥っ子がいる友達が、スマホを投げられて画面が割れたとか聞くので(笑)。

――確かに、今の子は理解できてるんですね。ちなみにアニメのEDとして自分の曲が流れた時はいかがでした? 本編とタッチが違う止め絵が流れるという、EDらしい演出だったと思いましたが。

飯田:そうでしたね! 私の歌のフレーズとともに絵が変わっていくのをドキドキしながら見てました。そういうことをお互いにちゃんと考えて作っていく協力プレイというか。この作品を作るにあたって、素晴らしいものにするぞ!っていうお互いの相乗効果があって、すごいEDになったんだなって思います。自分で初めて見た時は、テロップのところを一時停止して写メを撮って、巻き戻してってやってましたけど(笑)。あれ? 写メって今、言いますっけ? ちょっと古い?(笑)

――言う人は言います(笑)。私の名前がある!みたいな?

飯田:一人で、おおっ!!って言ってました。味わったことがない感動でしたね!

――声優としてEDのテロップに載ることはあるけど。

飯田:そうですね。でもそれとは全然違いました。緊張感は同じか、ちょっと上くらいで。でも嬉しかったなぁ。


注目の制作陣が手掛けた楽曲、飯田さんの印象は?

――楽曲の話についてですが、飯田さんは、わりと80~90年代のポップスっぽい音楽も歌っている印象があったのですが、今回の筒美京平さんと桜井秀俊さん(真心ブラザーズ)という作家陣にどういう印象がありましたか?

飯田:もう、本当に私の口からは何も語れないほどの方々なので、私が歌っていいのか?っていう感じでした。私のお母さんの世代ではあるので、直接は聴いてなかったんですけど、絶対に知っている歌謡曲を筒美先生が作っていたりするので、すごいなって思います。消えずに残り続けるって本当にすごいことですから。

――真心ブラザーズはいかがでしょう?

飯田:「サマーヌード」はドラマ主題歌で山下智久さんがカバーされていたじゃないですか。それでコラボをしているのを観ていましたね。

――「サマーヌード」は桜井さんが作詞(共作)も作曲も手掛けている曲ですね。この「青い炎シンドローム」も、すごくいい曲だなぁと思ったんですが、これまでにない感覚ってありました?

飯田:感じました。曲調も全然違うし、テンポ感というかノリ方も違う。あえてちょっと80年代の歌謡曲の雰囲気を小さい子に知ってもらうというのも大切なことなのかなって思いながら歌ってました。でも昔っぽい感じにするのではなく、小さい子が聴いても耳に入りやすいようにするというか。今は結構いろんな楽曲が溢れていて、テンポも速いものが多いから……。

――こういうノリとか、グルーヴ感もいいよって伝えていきたいですよね。

飯田:そうですね。だからこういう音楽も知ってもらいたいっていうのもありました。


アニメを観ている小さい子の気持ちもイメージ

――歌詞についてはいかがでした? すごくバディ感がある歌詞と思ったのですが。

飯田:「アプモン」の主人公が男の子で、この歌詞も一人称が僕なので、主人公ハルくんの気持ちなのかなって考えました。桜井さんにお願いする時に、あまり難しい言葉を入れないでくださいとリクエストしたというのは聞いていたので、わかりやすい歌詞だと思います。

歌も、アニメを実際に観ている小さい子の気持ちを考えて歌ったというのもありますし、〈ドキドキドキドキ〉とか〈メラメラメラメラ〉もキーポイントになるのかなと思って。こういう連なっている言葉って小さい子も覚えやすいし、口ずさみやすいから、ここは歌ってほしいなって思いながらレコーディングしました。



――この曲もまた、中国語で歌っていますね。

飯田:中国語で歌うのはシングルでは毎回やっていて、今回で3曲目なので少し慣れてきました(照)。まだしゃべったりはできないし、歌うことしかできないんですけど、教えてくれる先生からもうまくなったと言われたので、それも自信になって、その感じが出てるんじゃないかと思ってます。実際に中国に行った時に、広まっている感じが伝わってきて。みんなが中国語でも歌ってくれたりするので、すごく嬉しいんです。

―― 一体感は日本の枠を超えてるんですね!

飯田:そうなんです! 歌えるんです(笑)!

――「KISS! KISS! KISS!」は中国語バージョンもすごく好きですよ。

飯田:ホントですか! あれが初めてで、速いし難しいしで大泣きしながらレコーディングしたんですよね(笑)。でも今は自信になってます!


カップリング「流星のスピードで」は「星の3部作」の3作目!

――カップリングの「流星のスピードで」は、メッセージ性が強いロックナンバーでした。

飯田:テンポ感と力強い感じが、私の曲の中にはなかったんですよね。なので新しいタイプの楽曲だなと思ったのと、私の中で「Stargazer」「シリウス」っていう星の曲があったので、星の3部作を作ろうということになりまして、この曲は3作目です。

――完結しましたか。セットで聴いたら良いかも?

飯田:そうですね、ちょっとセットで聴いてほしいかなって思います。「Stargazer」「シリウス」はちょっと夜の星って感じで似てるんですけど、「流星のスピードで」は昼間の星みたいな。実際には見えないけど、あったらこんな感じかなって気持ちで歌いました。

――〈意味のないことなんて きっとひとつもないよと〉って、すごく良い歌詞ですが。

飯田:いいですよね!! 私もそう思う生き方をするタイプなので、これを聴いて元気になってもらいたいです。


ライブツアーの気になるポイントは?

――最後にライブツアーがありますが、どんなツアーにしたいですか?

飯田:やばいですよ! 昨日初めてリハをしたんですけど、めちゃくちゃ楽しかったです。リハですでに楽しいって、本番でどうなっちゃうんだろうってすごく思います。またガールズバンドでやらせていただくし、初めてのこともいろいろ挑戦します。今回はグッズのデザインとかも自分でやらせてもらったり、自分で作ったりアイディアを出させてもらったりしたので、どっぷりその感じに浸かりに来てほしいですね。

――そうやってライブに関わっていくのも初めて?

飯田:これまではどこまで言っていいのかわからなかったんですけど、それこそ1年の活動を経て、こういうところは言ったほうが良いんだっていうのもわかるようになってきて、いろいろと意見を出させていただきました。今回は楽曲もホリック感たっぷりでセットリストも考えたので、遊びに来てください。

――ありがとうございました!


★動画コメントもチェック!


[文・撮影/塚越淳一]


★第1話~最新話まで一挙無料配信!
 アプリモンスターズ公式 YouTube チャンネルにて、第1話~最新話まで一挙無料配信! 2016年12月3日(土)13:00~12月17日(土)12:59までの期間限定なのでお見逃しなく!

 さらに、12月3日(土)13:00よりアプリモンスターズ公式 YouTube チャンネルにて、第1話~第9話のダイジェスト映像の配信スタート。併せてチェックを!!

デジモンユニバース アプリモンスターズ公式チャンネル


リリース情報
■「青い炎シンドローム」
 発売日:2016年12月14日(水)

【初回限定盤A】CD+DVD 2,315円+税
[CD]
 M1.青い炎シンドローム
 M2.流星のスピードで
 M3.青い炎シンドローム(inst.)
 M4.流星のスピードで(inst.)
[DVD]
 「tour of KISS³」@赤坂BLITZ 2016.04.16ライブ前編

【初回限定盤B】 CD+DVD 2,315円+税
[CD]
 M1.青い炎シンドローム
 M2.流星のスピードで
 M3.青い炎シンドローム(inst.)
 M4.流星のスピードで(inst.)
[DVD]
 「tour of KISS³」@赤坂BLITZ 2016.04.16ライブ後編

【初回限定盤C】CD+DVD 1,389円+税
[CD]
 M1.青い炎シンドローム
 M2.流星のスピードで
 M3.青い炎シンドローム(inst.)
 M4.流星のスピードで(inst.)
[DVD]
 「青い炎シンドローム」(Music Video)+メイキング映像

【通常盤】CD 1,111円+税
[CD]
 M1.青い炎シンドローム
 M2.流星のスピードで
 M3.蒼藍火焰症候群
 M4.青い炎シンドローム(inst.)
 M5.流星のスピードで(inst.)
 M6.蒼藍火焰症候群(inst.)

イベント情報
■飯田里穂 tour 「rippi-echolic」
・11月19日(土) 愛知 名古屋ボトムライン
 開場13:30/17:30 開演14:00/18:00
 (問)サンデーフォークプロモーション 052-320- 9100

・12月4日(日) 東京 日本橋三井ホール ⇒ SOLD OUT
 開場14:30/18:00 開演15:00/18:30
 (問)KMミュージック 045-201- 9999

・12月29日(木) 大阪 UMEDA AKASO
 開場13:30/17:30 開演14:00/18:00
 (問)サウンドクリエーター 06-6357- 4400

[追加公演]
・2017年1月29日(日) 東京 Zepp DiverCity
 開場13:15/17:15 開演14:00/18:00
 (問)KMミュージック 045-201- 9999


>>飯田里穂オフィシャルサイト
>>飯田里穂 徳間ジャパンHPページ

(C)本郷あきよし・アプモンプロジェクト・テレビ東京
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