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舞台「スマイルマーメイド」で蒼井翔太さんが人魚姫に大変身!?

声優・蒼井翔太さんが憧れの人魚“姫”に大変身!? 舞台「スマイルマーメイド」で人魚と王子の禁断のラブシーンを熱演!

 声優・蒼井翔太さん主演で贈る舞台「It’s SHOWTA-im!」。第一弾となる『PRINCE KAGUYA』は、2015年11月に博品館劇場(東京)、12月に松下IMPホール(大阪)で上演され、大好評のうちに幕を下ろしました。閉幕直後、多くの次回公演の期待に応え、2016年12月より第二弾が公演スタート!

「It’s SHOWTA-im! vol.2」と銘打った今回の演目は、蒼井さんが美しくも儚い人魚姫を演じる「スマイルマーメイド」。テーマソングは、蒼井さんの7thシングル「DDD」に収録されている「Endless Song」となっています。開演前から大注目の舞台ですが、ここでは本舞台のゲネプロと、囲み取材の模様をお届けします!

 

人魚姫と人間の儚くて美しいラブストーリーがここに
 物語の主人公は、海神ポセイドン(演:唐橋充)と、その妻・ジュジュ(演:秋本奈緒美)の庇護の元、幸せに暮らしていた最後の人魚・マリナ(演:蒼井翔太)。ある日、マリナはいつものように唯一の友人・ドーフィン(演:原田優一)を伴って海底で歌を歌っていました。

 
 すると、たまたま海上をクルージングしていた心清き青年、ケント(演:荒木宏文)と、飼い犬のパブロ(演:加藤清史郎)が、彼女の歌の持つ不思議な力によって海中へと引き寄せられてしまいます。ケントを救ったマリナは、たちまち恋に落ちますが、彼女とサメの王子・ルカ(演:宮城紘大)との間には婚姻が進められていて……?

 
 さらに、海の魔女・スネイキア(演:吉田メタル)の策謀により、複雑に絡み合うマリナとケントの恋心。果たして、二人の愛の行く末は……? 誰も見たことのない『人魚姫』が豪華キャストのもと誕生します!

 
海の世界を描いたハイクオリティな衣装に注目!
 今回のゲネプロでまず目を引いたのは、ハイクオリティな衣装をはじめとする世界観の演出です。『人魚姫』を題材にしていることもあり、主に物語の舞台となるのはマリナ達が暮らす海の世界。海を印象づけるセットや各場面を彩る照明なども非常に力が入っていますが、特にポイントとなるのはメインキャラクターのコスチュームです。

 
 作中唯一の人間であるケント以外のキャラクターは、全て生き物がモチーフとなっていますが、衣装にはそれらの特徴が全て落としこまれており、観客を一瞬で海の世界へ導きます。

 
 ラグーナ王国の王・ポセイドンと、その王女・ジュジュは王族ということから綺羅びやか装飾品で彩られ、王族ならではの上品さが立ち姿だけで表れています。その娘であるマリナも、両親ほど華美な衣装ではないものの、誰もが思い描く人魚を体現しており、観るもの全てを虜にします。

 
 またケントの忠犬・パブロは、愛くるしい犬耳付きのフードで元気に飛び回り、サメ王国ルカンの王子・ルカは胸元が開いたワイルドさ溢れる衣装でマリナに迫ったりと、キャストの熱演をさらに勢いづける衣装の数々に目を奪われること間違いなし。

 
誰も見たことのない『人魚姫』を豪華キャスト陣が熱演!
 衣装もさることながら、キャスト陣の熱演も見逃せないポイントの一つ。男性の蒼井さんが女性役を演じることもあり、マリナはどんな演技になるのか観劇前は未知数でしたが、蓋を開けてみると、その姿は美しくも儚げな人魚姫そのもの。

 
 さらに、蒼井さんの持ち味であるハイトーンボイスが遺憾なく発揮された歌唱パートは、ケント王子でなくとも心を鷲掴みにされるほど。きっと舞台を観終える頃には、蒼井さんが男性か女性か、人間か人魚姫なのか分からなくなることでしょう。

 
 舞台を明るく盛り上げ、観客の笑いを誘う物語のキーマン・ドーフィン&パブロ。互いにマリナとケントの良き理解者であることをきっかけに、彼らは二人の恋を成就するべく行動を共にします。シリアスな場面では、心を揺さぶるような迫真の演技を見せる彼らですが、コミカルなシーンでは舞台上の誰よりも場を盛り上げ、緊迫した状況とのメリハリをつけてくれます。さらに、抜群のコンビネーションからなるキレッキレのダンスからは、一秒たりとも目が離せません。

 
 そんなマリナたちの恋路に立ちふさがるのは、若い魂を取り込んで何万年も生き永らえてきた海の魔女・スネイキア。男性が演じる魔女だからこそ、力強く禍々しい雰囲気に一層の箔がつき、舞台上で圧巻のパフォーマンスが展開されます。真の愛に目覚めたマリナと、そのマリナの心に入り込み、彼女を翻弄するスネイキア。二人の熱のこもった掛け合いは、物語においても重要なポイントと言えるでしょう。

 
 キャスト陣の熱演や歌・ダンス等のパフォーマンス、衣装をはじめ徹底的に作り込まれた圧倒的な世界観など、見どころ満載の舞台「スマイルマーメイド」。蒼井さん本人が表現したい『人魚姫』の物語として、繊細で美しい海の世界が豪華キャストのもと描かれていました。

 なお、大阪公演は12月10日(土)~12日(月)の期間中、シアター・ドラマシティにて行われます。12月12日の12時公演・17時公演はニコニコ生放送での配信が決定しているので、この機会に、誰も見たことのない新たな『人魚姫』の結末を目にしてはいかがでしょうか?

 

蒼井さんの人魚姫に他の男性キャストもドキドキ!?
 ここからはゲネプロ前に行われた囲み取材の模様をお届けします。蒼井さんをはじめとするキャスト陣の意気込みや、裏話をお伺いしました。

――「It’s SHOWTA-im!」第二弾の上演おめでとうございます。今回の「スマイルマーメイド」は蒼井さんの発案だとお聞きしました。

マリナ役・蒼井翔太さん(以下、蒼井):僕自身、人魚という存在に憧れを持っていました。ステージに立つ人間は、人間ではない色々な存在になれる特別なお仕事だと思っているです。だったら憧れの海の世界を、キャストの皆さんと観劇してくださる皆さまとで、同じ時間を過ごせればと思い考えさせいただきました。


――何故、人魚に惹かれたのでしょうか?

蒼井:実は僕、水がすごい苦手なんですね。膝より上に水が来ると「怖い!」と思ってしまって。また、焼き魚も食べれないですし、カニもアレルギーで食べれないんですけど、だからこそ海の中の世界に憧れを抱いているんです(笑)。


――今回の舞台で人魚を演じられていかがでしたか?

蒼井:とても楽しいですし、素敵な衣装で一緒に演じてくださるキャストの方と過ごしていると、本当に人魚なったような気持ちになります。ご観劇くださる皆さまからも、感想をいただけると嬉しく思います。


――演じるにあたって苦労された点はありますか?

蒼井:男性らしいガタイの良い体型なんですけど、なるべく肩を落としたり身体のラインを気を付けています。もちろん、声も女性に近づけて演じることに力を入れています。


――ちなみにダイエットはされました?

蒼井:スタッフからも「昨日より痩せたね」と言わることもあるので、日々頑張った成果が出ていると思います。


――公演中はどんどん痩せていくかもしれませんね。

蒼井:でも女性は少しふくよかな方が美しかったり可愛らしくも見えると聞くので、あまり痩せ過ぎないようにも気を付けながら頑張っています。

 
――可愛らしい衣装ですが、加藤さんは今回どういった役柄なのでしょうか?

パブロ役・加藤清史郎さん(以下、加藤):皆さん海の生き物なんですけど、僕は犬です(笑)。


――最初にお話が来たときは、どういった印象を受けましたか?

加藤:「スマイルマーメイド」という名前なので、僕もてっきり海の生き物を演じると思っていましたが、聞いたところ犬だったので予想外でした。犬役は初めてなんですけど、一生懸命に演じたいと思いました。


――実際に衣装を着てみていかがですか?

加藤:色々なところがフサフサしていて、触っていて気持ちいいです(笑)。


――では、皆さんそれぞれの役柄を説明していただけますでしょうか。

スネイキア役・吉田メタルさん(以下、吉田):海の魔女・スネイキア役の吉田メタルです。僕は二幕からの登場なんですけど、海の深いところに居る魔女に扮しています。

蒼井:強そう(笑)。


――男性が魔女の役を演じるということで、苦労された点はありますか?

吉田:長年培ってきた男として仕草が多いので、いかにエレガントに見てもらえるかを頑張っています。ふとした所作などから、魔女感が出ればいいなと思います。


――ケント王子を演じる荒木さんは唯一の人間役なんですよね。

ケント役・荒木宏文さん(以下、荒木):どんな役でも役者が演じるので、そこの差はとても大切にしたいですし、皆さんのいる世界が水中だと分かるように人として舞台に立ちたいと思います。


――蒼井さん演じるマリナに恋をするんですよね。

荒木:そうですね。犬のパブロとよく遊んでいるアクティブな王子なんですが、海をこよなく愛している青年です。ある日、人魚と出会い本気で恋をして、愛に落ちていくので、そういった点もラブストーリーとして皆さんに提示できればいいなと思います。


――蒼井さんの人魚を見ていかがですか?

荒木:人魚だと思います。


一同:(笑)

荒木:人魚って性別が分からないじゃないですか。姫とは言われていますけど、人の魚と書いて人魚なので、男か女か分かりませんよね。だから性別を超越した存在は、翔太君に合っている気がします。「翔太=人魚」といった感じで、稽古初日からしっくりしています。

蒼井:良かった~!

 
――今回、紅一点の秋本さんはどういった役を演じられているのでしょう。

ジュジュ役・秋本奈緒美さん(以下、秋本):美の女神と呼ばれるジュジュを演じています。彼女は美しいものが大好きなんですが、自分が信じている世界が一番美しく幸せという考えを持っています。正体はカサゴです。衣装は少し凶器なんですけど(笑)。

蒼井:秋本さんはカサゴ役を演じられたのは……?

秋本:初めてですね! 当たり前じゃないですか(笑)。

一同:(笑)

秋本:翔太の人魚姫をはじめ、皆さんがとても素晴らしいので、非常に楽しくやらせていただいております。(蒼井さんを見ていると)錯覚を起こすんですよね、我が娘なので。その辺で平気で着替えようとすると「ちょっと待って!」と止めるんですよ。たまに性別が分からなくなって……(笑)。

蒼井:もちろん、秋本さんには優先してカーテンの中で着替えていただいているんですけど、僕がそこら辺で着替えようとすると怒るんですよね、ママが(笑)。


――実の娘のように思っていると。

秋本:そうなんです! しかも、ヤンチャな子が多いので、平気で「どうなってんの?」と触ろうとするんですよ。「お願いだからやめてちょうだい!」って(笑)。


――原田さんは今回、どういった役柄なのでしょう?

ドーフィン役・原田優一さん(以下、原田):マリナが住むラグーナ王国の宮廷道化、イルカのドーフィンという役をやらせていただいております。マリナにずっと使えている道化でして、恋の悩みを始めとする様々な悩み事を受けています。ラグーナ王国に迷い込んできた犬のパブロを助けたところでコンビを組み、マリナの周りで色々と動いていく役どころです。私もイルカ役を演じるのは初めてなんです(笑)。イルカということで跳んだり跳ねたりするのかなと思い演じてみると、想像以上に跳んだり跳ねたりしていました。

一同:(笑)

原田:稽古が始まってからもだいぶ衣装を詰めまして、音を立てながら痩せていってる感じですね。


――どれくらい痩せられました?

原田:怖くて量ってないんですね。千秋楽を迎えた後に量ってみようと思います。最近はTwitterなどで太ったと言われるので、今回をもって見返してやろうと思います。「実は痩せているんだよ!」と言いたいです(笑)。

 
――唐橋さんは緑が栄える素敵な衣装ですね。

ポセイドン役・唐橋充さん(以下、唐橋):ラグーナ王国の王様・ポセイドンです。秋本さん演じる第三王女のジュジュを、妻に従えております。四百年、あるいは千年生きていると聞いております。マントが重く腰にきているので、腰の痛みで千年の雰囲気を出せられればと思っています(笑)。


――衣装の取り回しも大変ですよね。

唐橋:アクティブな舞台なんですが、殊の外、色々と気を付けないといけませんし、私もマントを踏んでしまわないように気を付けたいと思います。


――宮城さんはどんな役を演じられるのかお聞かせください。

ルカ役・宮城紘大さん(以下、宮城):サメの王国の王子・ルカを演じさせていただきました。舞台ではマリナと婚約パーティーを行いつつも途中で色々とありますが、その中でマリナはケントに向かっていきます。


――ケントの恋敵ということですが、蒼井さんの姿を見ていかがでしょうか。

宮城:とても綺麗で緊張しちゃいます。翔太君として見ているわけではなく、隣に立ったときに姫として見てしまいドキドキするんです。昨日も場当たりで「顔が固かったよ」と言われるくらいには緊張します。


――それでは最後に、お客さんに注目してほしいポイントを教えてください。

蒼井:どこと言わず全て注目していただきたいんですけど、今回のテーマは“一つの愛”なんです。世の中には色々な愛がありますけど、人魚姫が人を愛するとどういった愛になるのか、色々な想像を掻き立てられるような作品になっていると思いますし、どれも「もう一度見たい!」と感じていただけるシーンになっていると思います。ご観劇くださる皆さまには、それらの場面を目に焼き付けていただきたいと思います。僕たちキャスト一同、劇場でお会いできることを楽しみにしております。


――ありがとうございました。

[取材・文・写真/鳥谷部宏平]

>>舞台「スマイルマーメイド」公式サイト

 
舞台「スマイルマーメイド」公演情報
大阪公演:2016年12月10日(土)~12日(月)
会場:シアター・ドラマシティ

【キャスト】
マリナ:蒼井翔太
パブロ:加藤清史郎
ドーフィン:原田優一
ケント:荒木宏文
ルカ:宮城紘大
ポセイドン:唐橋充
スネイキア:吉田メタル
ジュジュ:秋本奈緒美

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