音楽
Sir Vanity 2nd AL「cinéma」桑原 聖&中島ヨシキ インタビュー

桑原 聖さん&中島ヨシキさんがアルバムの魅力や6年を迎えるグループについて語り尽くす! ロックバンドプロジェクト「Sir Vanity」2ndアルバム「cinéma」インタビュー

2019年7月発足のロックバンドプロジェクト「Sir Vanity」。

ゲームコンテンツなどで共演経験のある声優の梅原裕一郎さん(Vo&Gt)と中島ヨシキさん(Vo&Gt)、作曲家の桑原 聖さん(Ba)と演出家の渡辺大聖さん(VJ & Creative Director)の4人が集結し、音楽を紡いでいます。

Sir Vanityの2ndアルバム「cinéma」が、2025年12月24日(水)に発売! アニメイトタイムズでは2ndアルバム発売を記念して、桑原聖さんと中島ヨシキさんにインタビューを実施しました。

本アルバムの魅力や、予定されている斉藤壮馬さんとのツーマンライブに向けての意気込み、そして今後の活動などについて、温かな言葉とともに語っていただきました。

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2019年7月に結成されたロックバンドプロジェクト、SirVanity。メンバーは、『あんさんぶるスターズ!』などで共演経験のある、声優の梅原裕一郎さん(Vo&Gt)と中島ヨシキさん(Vo&Gt)、そして同作品に携わっていた作曲家の桑原聖さん(Ba)と演出家の渡辺大聖さん(VJ&CreativeDirector)の4人。2024年は、ライブなどの活動はなかったが、2025年は、1月22日の2ndミニアルバム『Latitude』のリリースから、3月8日のライブなど、バンドとしての動きがありそうだ。アニメイトタイムズでは初登場となるので、結成時の話から、2ndミニアルバムとリリースライブについてまでを、梅原裕一郎さんと桑原聖さんに語ってもらった。 自分たちらしくない曲にもチャレンジした2ndミニアルバム──ずっと前に、梅原さんに取材をさせていただいたとき、学生時代にバンド経験があるという話をされていたんですけど、ひとりでのアーティスト活動は想像ができないという話をされていたので、最初SirVanityのニュースを見たとき、驚いたんです。梅原裕一郎さん(以下、梅原):話していましたね(笑)。まぁ、ソロはちょっと寂しいので……。バンドだったら学生時代に経験していたので、もう一度やるのは楽し...

斉藤壮馬さんとのツーマンライブタイトルとも掛け合わさった「cinéma」

──12月24日(水)にはSir Vanityの2ndアルバム「cinéma(シネマ)」が発売されますが、本アルバムやタイトルに込めた想いをお聞かせください。

桑原 聖さん(以下、桑原):(渡辺)大聖が決めました!

中島ヨシキさん(以下、中島):タイトルは基本的には大聖さんが決めている気がします。でも2ndミニアルバム「Latitude」の時は桑原さんが決めていましたよね。

桑原:「Latitude」は「なんか良いタイトル、ないかね?」とみんなで話し合って、最終的に僕が出した案だった記憶がありますね。

中島:コレクションアルバム「Timeless」も大聖さんの案で、基本的にコンセプトは大聖さんが決めていることが多いです。

ライブや全体の枠組みとか、ベースとかも彼が主導だから、大聖さんから「こんな感じになりました!」と言われたものに対して僕たちが「分かりました!」と(笑)。ほかにもビジュアルやジャケット写真など、そういうものに関しての全体的なディレクションを担当してくれています。そうやって決まったものに、誰も文句を言わないんですよね(笑)。

桑原:聞き分けの良いバンド(笑)。

中島:ふふふ。全然ロックじゃない(笑)。とっても仲が良いんです。

そうしてタイトルが決まった今回の「cinéma」は、日常風景の切り取り、ショートストーリーが集まっているひとつのものというニュアンスが込められています。

桑原:スケール感も映画とまではいかなくて、日常的な目線でもいいけれど「それぞれの曲が何かの物語性を感じられる内容になっている」がコンセプトです。

中島:来年の斉藤(壮馬)くんとのツーマンの「Mixtape」というライブタイトルと「cinéma」というコンセプトが並列して直結しているような。ライブビジュアルも映画館で撮っているので、連動している空気感になっているんじゃないかなと思います。

桑原:そうですね。8月に開催した3rdライブの時には「Mixtape」「cinéma」のどちらもタイトルが決まっていたと記憶しています。

──「cinéma」について、渡辺さんから方向性が示されたとき、お二人はどのような感想を抱かれましたか?

中島:今回は具体的だなと思いましたね。前まではもっと抽象的というか「物質が存在している」というより「心象風景寄りのイメージ」でしたが、今回は「映画」という具体性があるなと。

桑原:(頷いて)1stアルバムの時は、みんなで話し合ってタイトルを「Ray」にしました。タイトル先行からの「表題曲作ろう」という流れだったんです。1stミニアルバム「midnight sun」の時は、ライブタイトルがそれだったので、そのまま使った気がします。

中島:後付けになってしまいましたが「midnight sun」には一日の中の時間帯をイメージした曲が収録されています。「透明なわたし」が深夜明け方。「Dawn」で夜明け……そして最後に「一日の終わりに」という曲があって、結果的にコンセプトっぽくはなりましたね。

そういう意味でも、今回の「cinéma」が一番、物質として存在するなと。

桑原:ここまで明確にスタートしたのは初めてかもしれません。ライブも含めて、前もってコンセプトが決まっているのは珍しいんです。

中島:だいたい必要に迫られて「日程だけ決まっちゃった。どうする?」みたいな感じだったのが、今回は順序立てて動けた気がします(笑)。

桑原:(笑)。ありがたいことに、この一年くらいはスケジュールを前もって決められていたので、先のことを考えやすかったですね。いつライブが開かれるかが決まっていたし、それに伴い「それならCDはこれくらいの時期に出さなきゃいけないね」という見通しもあったので、考える時間がありました。

(斉藤さんとの)撮影のスケジュールも前から押さえていたので、コンセプトがあらかじめ決まっていたというのもありますが……。


中島:そんなにちゃんと決まっていたのに、俺たちの4ショットは撮り忘れたけど(笑)。

一同:(笑)。

桑原:そうなんですよ(笑)。

中島:壮馬も加わった5人の写真は撮ったのに、バンド4人での撮影を一切していなかったんですよ(笑)。

桑原:本当は新しいアー写を撮りたかったのですが「撮る時間がない!」「じゃあいっか」という流れで4ショットを撮り忘れちゃったんだよね(笑)。

中島:ちょっとくらい撮っときゃ良かったのに(笑)。

──(笑)。ちなみに楽曲制作はどれくらいの期間で全てを作り終えたのでしょうか?

中島:例えば「Dawn」は1st ミニアルバム「midnight sun」に収録されていた既存曲なのですが「MUSIC」はライブのために作った曲です。ほかにも今回、5つの新曲が入っています。この5曲については約1か月で制作しました。

桑原:最初のデモが上がったのが10月16日で、完成形になったのが11月17日かな。

中島:丸1か月って感じです(笑)。一週間に一曲ですらない。

桑原:その期間中に「MUSIC」の楽器録りや歌録りもしたりと、6曲分の制作をしていました。なので、ライブの時にはなかったシンセサイザーなどのサウンドも、新規でバリバリ入れています。

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