アニメ『魔法つかいプリキュア！』高橋李依さん、堀江由衣さん、早見沙織さん声優陣が語る思い出エピソード／イベントレポ

子どもから大人まで幅広い層からの支持を集めているTVアニメ『魔法つかいプリキュア！』。同作Blu-rayのvol.1の購入者限定イベントが2017年1月15日(日)に行われました。

イベントにはメインキャストである高橋依衣さん(朝日奈みらい/キュアミラクル役)、堀江由衣さん(十六夜リコ/キュアマジカル役)、早見沙織さん(花海ことは/キュアフェリーチェ役)が登壇し、収録を終えた本作を振り返りました。

本稿ではこのイベントの模様をお伝えしていくと共に、イベント後のキャスト陣からのコメントも合わせてお伝えいたします。

　

3人の止まらない思い出エピソードに笑いの連続
　イベントが始まるとメインキャストである高橋さん、堀江さん、早見さんがステージに登場。「ふたりの奇跡 キュアミラクル！」「ふたりの魔法 キュアマジカル！」「あまねく生命（いのち）に祝福を キュアフェリーチェ！」「魔法つかいプリキュア！」というおなじみの口上も披露されました。

　自己紹介で高橋さんは「私、楽しみすぎて今日集合時間の1時間も早く来ちゃったんです」と明かし、一気に和やかな空気にすると、堀江さんは高橋さんの話を受けて「私は集合時間ちょいオーバーで来ました」と切り返して、笑いを誘います。「はー！ はーちゃんだよー」と挨拶した早見さんはしっかり5分前に来たそうです。

　ここで『魔法つかいプリキュア！』の収録の中で起こった出来事をまとめた“思い出年表”が登場。オーディションの時の話題になると、高橋さんから「オーディションを終えた翌朝には合格の連絡が来ていた」という驚きのエピソードが。

　また、3人共2つずつキャラクターのオーディションを受けていたというエピソードも明かされました。また、アニメ本編の収録より先に玩具の音声収録が行われたということで、セリフのイントネーションなどにも当時苦戦したそうです。

　そして第1話の話題となり、それぞれ収録前に挨拶したという事が早見さんから話されると、高橋さんは当時緊張していたことを明かして「何喋ってました私？」と聞き返す場面も。早見さんは第1話ではネコの役だったこともあり「第1話ではネコの役ですけど……」と前置きして挨拶したと振り返りました。

▲第１話「出会いはミラクルでマジカル！魔法のプリキュア誕生！」より

　続いて、キャラクターソングの話題になると「お気に入りあります？」とキャスト同士でトークが展開。堀江さんは「キラメク誓い」を挙げて、「落ちサビ前のキュアモフルンの“ずっと一緒モフ”っていうセリフがずるい。可愛いって事が自分で分かっているんだよ。絶対に」と力説して会場の笑いを誘います。

　早見さんは演じた花海ことはの曲の中で考え、「キラキラしちゃえ!」をチョイス。この曲では、はーちゃんがどのように歌うかを凄く考えながら収録を行った事が思い出に残っているそう。高橋さんはかなり熟考して、「夢までふたり乗り♪」を選びます。この曲の中の最後の“大大大大好き”というセリフの部分は、元々しっかりとメロディが付いていたのを高橋さんの提案でセリフに変えたという裏話も明かされました。

　年表の中には様々な項目があり、堀江さんがライブグッズ(堀江由衣をめぐる冒険V～狙われた学園祭～)のスリッパをモフルン役の齋藤彩夏さんを含めた3人にあげた話、キャストやスタッフと一緒にバーベキューに行った話、堀江さんの誕生日に高橋さんと早見さん、齋藤さんから冷凍みかんがプレゼントされた話などが語られ、3人の仲睦まじい様子をひしひしと感じるコーナーとなりました。

　中でも、高橋さんが大阪で行われた「魔法つかいプリキュア！ミュージカルショー」を観劇した際に、子供たちがステージのプリキュアを一生懸命応援する姿を目の当たりにして「もう、頑張らないとは一生言えないと思った」というお話が特に印象的でした。

　次のコーナーでは、3人が選んだ好きなシーンを発表。高橋さんは第9話(「さよなら魔法界！？みらいとリコの最終テスト！)の“カタツムリニアに乗ったみらいがリコと再会するシーン”を挙げると、客席からも納得の声が上ります。キャストの3人もこの話の次回予告を収録した時には「どうなっちゃうの？」と驚いた事を話し、収録を行うまでにおのおのストーリーを想像していたそうです。

▲第9話「さよなら魔法界！？みらいとリコの最終テスト！」より

　堀江さんは第25話(「夏だ！海だ！大はしゃぎ！かき氷が食べた～いっ！)を挙げて、「水着と海用の服っていうのが個人的に好きで、髪型も違うからこの回がレアで楽しかったので好きです」と、選んだ理由を述べました。特にはーちゃんがみらいのお父さんの事を“おじさま”と呼ぶシーンについて、堀江さんは「“おじさま”って言わせたら(早見さんが)日本一だよね」と絶賛。会場からも笑いが起こりました。

▲第25話「夏だ！海だ！大はしゃぎ！かき氷が食べた～いっ！」より

　早見さんは第45話(「想いは時を超えて…！友情のかたち！)の“校長先生がクシィの気持ちを知って涙するシーン”を選ぶと、「この回に限らず、おばあちゃんが名言クリエイターなんですよ」と魅力を力説。また、オルーバがスパルダに放った「返して」というセリフはキャストの3人も印象的だったようで、なんと堀江さんの熱いリクエストでキュアマジカルにオルーバが「返して」と言っているイラストを描いて貰ったというエピソードも明かされました。

▲第45話「想いは時を超えて…！友情のかたち！」より

　イベントの最後には出演者からメッセージが送られ、第49話の放送前だったこともあり、堀江さんは「第49話はアニメ史に残る神回かもしれない」と切り出すと、早見さんも興奮気味に「神回というか神！」と返して、会場は爆笑。最後までファンに笑顔を届けたイベントとなりました。

　
高橋さん、堀江さん、早見さん、イベント出演の感想は？

――笑いの絶えないイベントとなりましたが、率直なご感想を教えてください。

高橋：舞台挨拶よりも今回のイベント時間はたっぷりあったので、話題が逸れて広がっても大丈夫で、喋っていて凄く楽しかったです。

堀江：言いたいこともいっぱい言えましたし。

早見：イベントをしながら思い出したこともいっぱいありました。

高橋：収録の際のちょっとした気持ちとかアフレコ現場での話題とか、いろいろ出てきて楽しかったですよね。

堀江：第1話から全部振り返りたいよね。

――イベントを観ていても、本当に3人のプリキュア愛がひしひしと伝わってきました！

高橋：(ストーリーを)3ヶ月分ずつに分けてやりたいなって思っちゃいますね。

早見：やりたいな～！

高橋：『魔法つかいプリキュア！』の事が大好きでたまらない、その大好きな気持ちを皆さんも共感してくれて、“もっとお話ちょうだい”って目線を向けて頂けるのがとってもワクワクもんでした！話していても楽しかった分、聴いていただいていた皆さんも楽しんで頂けていたら嬉しいです！

堀江：皆様が本当に詳しくて、1から説明する必要が無いありがたい空間でお話させて頂けたので、色んな話がしやすかったですね。『魔法つかいプリキュア！』もそうですけど、プリキュアをこんなに愛して下さっている方がいるという事を感じられてとても楽しかったです。そして、2人と話すのが本当に楽しいので、イベントとかもまた出来たらいいなと思います。

早見：アフレコは終わっていたので、全てを観終えてから改めて作品を1から振り返るイベントだったので、色々思い出して目頭が熱くなりましたね。その時にお客さんも目に涙を浮かべている方がいて、“いい空間だな”と思いましたね。イベントなんですけど、プリキュアの良さを語る会みたいで、プリキュアは良いなと改めて思いました。

[文・撮影／イソベアラタ]

　
作品概要
＜ストーリー＞
中学二年生になる朝日奈みらい（声：高橋李依）は、春休みのある夜、空から謎の物体が近くの公園に落ちていくところを発見する。「もしかして魔法つかいかも！」と期待に胸をふくらませるみらいは、翌朝、ワクワクしながら、幼い頃からずっとかわいがっているクマのぬいぐるみ「モフルン」と一緒に公園に向かう。するとそこで目にしたのは……ほうきに乗って宙に浮く女の子……！　リコ（声：堀江由衣）と名乗るその女の子は、なんと魔法つかいだという。みらいは、魔法つかいに興味津々でリコを質問攻めに。リコは“ある物”を探しに魔法界からやってきたらしい。さらに、よく見ると二人は同じペンダントをつけていて……。

＜スタッフ＞
シリーズディレクター：三塚雅人
シリーズ構成：村山功
音楽：高木洋
製作担当：山﨑尊宗
美術デザイン：増田竜太郎
色彩設計：佐久間ヨシ子
キャラクターデザイン：宮本絵美子
制作：東映アニメーション

＜キャスト＞
朝日奈みらい／キュアミラクル：高橋李依
リコ／キュアマジカル：堀江由衣
モフルン：齋藤彩夏
花海ことは/キュアフェリーチェ:早見沙織

＜主題歌＞
★オープニングテーマ
『Dokkin◇魔法つかいプリキュア！ Part2』
作詞:森雪之丞 作曲:奥村愛子 編曲:中村博
歌：北川理恵

★エンディングテーマ
『魔法アラ・ドーモ！』
作詞: 只野菜摘 作曲: 前山田健一 編曲: サトウヨシヒロ
歌：キュアミラクル(高橋李依)・キュアマジカル(堀江由衣)・キュアフェリーチェ（早見沙織）

>>TVアニメ『魔法つかいプリキュア！』公式サイト（東映アニメーション）