『宮本武蔵-双剣に馳せる夢-』初日舞台挨拶
『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』の押井守監督が原案・脚本を担当した劇場アニメ『宮本武蔵-双剣に馳せる夢-』が6月13日に初日を迎え、東京・テアトル新宿にて押井守さん、西久保瑞穂監督、主題歌を担当した泉谷しげるさんによる舞台挨拶が行なわれた。
『宮本武蔵-双剣に馳せる夢-』は、『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』『イノセンス』『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』など、世界をリードするアニメ映画を制作し続ける押井守×プロダクションI.Gの最新作。剣豪・宮本武蔵が晩年に書いたとされる「五輪書」を軸に、武蔵の生涯と剣法「二天一流」の謎に迫る“歴史アニメドキュメンタリー”だ。
10年前に「五輪書」を読み、宮本武蔵に興味を持ったという押井さんは「こんな日本人もいたのかと新鮮な驚きがあった」と語る。そして本作について「創作には違いないけど、僕の描いた武蔵のほうが限りなく史実に近いはずだと確信がある」と続け、「最近、若い女性の間で歴史ブームになっているらしいと聞いたので、女性にも興味を持ってもらいたい」と“歴女”にもアピールした。
泉谷さんの挨拶では、冒頭から「とんでもねえもん作りやがって!」と“泉谷節”が炸裂。さらに「これはアニメ界にケンカを売っているのかなと。ドキュメンタリーとして捉えると面白いので、その良さが上手く伝わればいいんだけど」とコメント。また主題歌「生れ落ちた者へ」について質問が及ぶと、泉谷さんは「押井守だから下手なものは作れないなと。自分の中で盛り上がって、まあ5分くらいで作りましたけど」と答えて会場の笑いを誘い、「押井さんは一つのカテゴリーに収まらない人。こっちも簡単に収まらない努力をしたつもり」と続けていた。
劇場アニメ『宮本武蔵-双剣に馳せる夢-』は2009年6月13日(土)より、テアトル新宿、テアトル梅田、ゴールド劇場にて上映中。