
テレビ東京&アニプレックスによる『アニメノチカラ』プロジェクト発表! 3作のオリジナルアニメ制作はA-1 Pictures。第一弾は2010年1月放送の『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』
テレビ東京とアニプレックスの共同プロジェクト『アニメノチカラ』の発表記者会見が8月11日、東京・ソニー・ミュージックエンタテインメント・乃木坂オフィスにて行われた。
『アニメノチカラ』は気鋭のクリエイターが集結して、オリジナルストーリーのアニメーション作品をテレビシリーズとして展開し、現在決まっている3作品のアニメーション制作をA-1 Picturesが手がけるという、まさに夢のプロジェクトであり、業界でも早くも話題騒然。
気になる3作品は神戸守が監督、吉野弘幸さんがシリーズ構成を務める『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』、北久保弘之監督の『財団法人オカルトデザイナー学院』、松本淳監督の『閃光のナイトレイド』。『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』は2010年1月よりオンエアされることが決定している。
●『アニメノチカラ』は気鋭のクリエイターによるオリジナルアニメ制作プロジェクト
テレビ東京・大竹佐知アナウンサーの司会進行で進められた発表会は、まずテレビ東京・田村明彦アニメ局局長とアニプレックス・夏目公一朗社長からあいさつがあった。「アニプレックスさんから、有力なクリエイターの皆さんが作るオリジナルアニメーションのプロジェクトの、画期的で斬新な提案に感動し、協力させていただくことになりました」(田村局長)、「アニメ文化を広げるためには、原作に頼らないオリジナル作品に業界全体でもっと挑戦していくべきではないかと考えております。アニメの力を信じて、更に深く広げていくためにプロジェクトを立ち上げました」(夏目社長)。
アニメーションの持つ可能性と未来を示すためにスタートしたプロジェクトで、その内容は気鋭のクリエイターによるオリジナルテレビアニメーションを制作、発表していくというもの。プロジェクトの第一弾は神戸守が監督、吉野弘幸さんがシリーズ構成を務める『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』で2010年1月よりオンエアされる。そのほかにも北久保弘之監督の『財団法人オカルトデザイナー学院』、松本淳監督の『閃光のナイトレイド』が決定済み。また3作共、A-1 Picturesがアニメ制作を手がける。
●『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』はラッパシュを目指して入隊した女の子の物語
まず『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』から神戸監督、吉野さん、清水暁プロデューサー、本作でカナタ役を演じる相川寿里さん、リオ役を演じる小林ゆうさんがステージに登場。
トランペット好きなカナタが喇叭手(ラッパシュ)にあこがれ軍隊に入隊し、そこでの日常が描かれる作品。きっかけは「(吉野さん)といつか一緒にオリジナルをやろうと話していて」(神戸監督)、「女の子達のかわいい日常の話がいいよねと。僕もちょうど戦争ものばかり書いていたので(笑)。カナタの軍服がだぶついているのは確実に神戸さんの趣味です(笑)」(吉野さん)。キャラ原案の岸田メルさんについて「かわいくて透明感と清潔感があってイメージに合っていると思います」(神戸監督)、「絵を見るとどんどんアイデアが出てきて、ありがたいです」(吉野さん)。またスペインの城壁都市、クエンカやアラルコン要塞のロケハンも敢行したが「『世界遺産』で見て『ここどう?』って提案したら行くことになってもう後戻りできなくなった」(吉野さん)というエピソードも披露。
そして実際に動く絵を見たキャストの二人は「絵や背景などきれいで、音楽も静かだけど、心に訴えてきて世界観に引き込まれました」(相川さん)、「メインキャラ以外でも、街の人の顔や様子なども丁寧に描かれていて、作品全体がイキイキしている感じがします」(小林さん)とクォリティの高さに感心していた。二人だけでなく、トークの前に流れたプロモーション映像を観た増田さんと川村さんも、独特の空気感と雰囲気に早くも興味を持ったようだ。
●早くもコミック化とイベントも決定!
『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』はテレビアニメだけではなく、コミック化が決定。『月刊コミック電撃コミック大王』の梅澤淳編集長から今冬より連載が始まることと、それに先駆け、10月4日の『電撃キャラクターフェスティバル2009』でイベントも開催されることが発表された。
最後にスタッフから「モブキャラも動かすくらい丁寧に作っています。神戸監督の元、一丸となっていい作品を作っていますので、ぜひ観てください」(清水さん)、「少しずつ組み上がっていくのを見るたび、素敵なものができそうな確信が強まっています。楽しみにしてもらえたら嬉しいです」(吉野さん)、「PVの印象とは変わるかもしれませんが、明るくて楽しくさわやかな作品なので観てください」(神戸監督)とメッセージが送られた。
●『財団法人オカルトデザイナー学院』はオカルト学園コメディ
続いては『財団法人オカルトデザイナー学院』の企画・北久保さんと林健一プロデューサー、『閃光のナイトレイド』の大松裕プロデューサーがステージに。北久保さんがいきなり増田さんの相方、岡田圭右さんのギャグを放ち、増田さんもビックリ。
そんな北久保さんの手がける『財団法人オカルトデザイナー学院』について、「タイトルになっている学院で、不思議な事件が起こるオカルト学園コメディです。恐怖と笑いは背中合わせじゃないかと思って、恐怖の中にあるユーモラスな部分を出して、新しい学園ものを作ります」と林さんが説明すると「私もオカルト好きです」と興味を示す川村さん。
このタイトルは北久保さん考案で「わかりやすくしたかったのと、コメディの要素を伝わるようにしたかった」。ただ増田さんに学校法人ではなく財団法人にした狙いを問われると「ないです」と即答。更にキービジュアルの女性は「ドS」とのこと。笑いをふりまきながらも北久保さんは「コメディの要素も強いので、オカルト好きでなくても楽しめます。特に16~18歳の人達に観てもらいたいなと思います」と語った。
●『閃光のナイトレイド』は1931年の上海を舞台にしたスパイアクション作品
『閃光のナイトレイド』のコーナーでは、松本監督からのメッセージを大竹さんが代読した。「1931年の上海が舞台になっています。当時の家庭の台所の熱源が何か? などいろいろな問題にぶつかっています。大恐慌と革命に翻弄された時代を主人公達と共にたどる冒険のようです。この旅は近代史を振り返り、今の世界を見つめ直すきっかけになればと思っています」。その後、大松さんが「世界中の経済や思惑が集まる東洋一の大都市を舞台に、日本陸軍の特務機関のスパイ達が活躍する話」と作品を紹介。
またリアルな描写をするため、中国に取材へ出かけたそう。その成果はいくつか披露された美術設定からも見てとれる。キャラクターと物語については「男の子3人女の子1人という構成で、主人公が白洲次郎のような破天荒な男の子、ガチガチの軍人、元華族の女の子、その付き人です。1年前に日本陸軍で起こった大きなスキャンダルを、秘密裏に解決するために上海に渡りましたが、そこで大きな陰謀に巻き込まれてしまいます」。満州事変にも触れられているとのこと。歴史ものだが「派手なアクションシーンなども用意しているので、どなたに楽しんでいただける作品になると思います」。
●2010年のアニメ界とアニメの未来がかかったプロジェクトに期待
最後に3作品のアニメ制作を手がけるA-1 Picturesの勝俣英夫社長が意気込みを語った。「創世期から発展期に向けて、2010年は勝負の年だと思っています。初めてオリジナルを送り出すのも2010年です。今日紹介した3作品を中心に、“オリジナル元年”としても重要な年です。このプロジェクトを通じて強い集団を作りたいと思います。今回の『アニメノチカラ』にはアニメファンの力も必要です。スタッフ、関係者と足し算でなく、掛け算になるように頑張ります!」。
最後のフォトセッションでは3作品のプロデューサーが、当プロジェクトと各作品への熱い想いを表現したのか、おそろいのピンクのタンクトップ姿で現れ、一同をあっと驚かす場面もあり、和やかに進行していった。時折、真剣な表情も見られたのが印象的だった。
アニメ界の雄のテレビ東京とアニプレックスの2社の共同プロジェクトで、更に今、勢いのあるA-1 Picturesも関わるということから制作発表会には多くの取材陣が来場し、期待の大きさを感じさせた。この日、プロジェクトの本格始動が宣言され、動きも活発化してくるはず。2010年にアニメ界を揺るがすプロジェクトの行方は公式サイトなどで情報収集しつつ、まずは2010年1月にオンエア予定の『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』を楽しみに待ちたい。
『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』
<STAFF>
原作:Paradores
監督:神戸守
シリーズ構成:吉野弘幸
キャラクター原案:岸田メル
キャラクターデザイン:赤井俊文
メカニックデザイン:石垣純哉
音楽:大島ミチル
<CAST>
カナタ:相川寿里
リオ:小林ゆう
クレハ:喜多村英梨
ノエル:悠木碧
フィリシア・ハイデマン:遠藤綾
>>『アニメノチカラ』公式サイト
>>アニメ『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』公式サイト
(C)北久保弘之・A-1 Pictures/オカルトデザイナー学院製作委員会
(C)A-1 Pictures/閃光のナイトレイド製作委員会

















































