ドラマ『もやしもん』リレーインタビュー企画：最終回――白組プロデューサー・田中尚美氏が語る「石川先生とともにドラマ版では新たな展開に踏み込みました」

　フジテレビ“ノイタミナ”枠ほかで好評放送中のドラマ『もやしもん』。そのスタッフ・キャストに連続インタビューして作品の秘密にせまっちゃうアニメイトTVのスペシャル企画。最終回となる今回は、アニメ・ドラマを通して『もやしもん』とともに歩んできた白組プロデューサー・田中尚美氏が登場。アニメ・ドラマ通しての思いや、目指したものを語っていただきました。

DVD第1巻数量限定版の同梱特典、ヨグルティ・スリッパ

――ドラマ版の構想はいつ頃からあったのでしょうか？具体的に動き始めたのいつでしょうか？

田中氏（以下田中）：アニメ版のオープニングの映像を制作したときから、いつかは全編これでやりたいなーと心の中で勝手に構想をあたためてました。2009年の3月頃にフジテレビの山本プロデューサーから相談を受けて構想を練り始め、夏に石川先生と打ち合わせをさせていただき具体的にシナリオ開発作業を始めました。


――ドラマ版を手がけるにあたってアニメ版と意識的に変えた部分はありますか？

田中：やはり実写なので、菌キャラが実在したらどんな質感なんだろう、どんな触感なんだろう、と2Dとは違うリアルさを追求しました。光に透ける質感とか、くすみが出ないような色味調整とか、実写になじませるためにアニメとは違う苦労もありましたが、「おもわずつまみたくなる」ような質感の菌が出来たことは大成功だと思っています。あとは、なんといっても結城蛍ですね。石川先生の発案で全くあたらしい展開を作ることができました。ドラマならではの設定として楽しんでもらえるとうれしいです。


――逆に、アニメ版の時代に企画したことで、今回のドラマ版で実現した（タイアップ展開などの）ことなどがあれば教えてください

田中：アニメの時にもオリジナルストーリーをやってみたかったのですが、さすがに最初のシリーズでいきなりは出来ないので、1～4巻までをほぼ原作にそって制作しました。今回は同じ放送枠で2度目の登場となるので、まったく同じことを繰り返すよりもドラマならではのことをやりたいな、とオリジナルストーリーに踏み込みました。石川先生も同じ考えで、脚本づくり、キャスティングから深く関わっていただき、原作ともアニメとも違う「ドラマもやしもん」ならではのお話が作れました。後半戦はどんどんオリジナルの要素が強くなるので楽しみにしていてください。


――ドラマ版の制作を振り返って、一番大変だった、苦労したことはなんでしょうか？

田中：撮影の寒い苦労話は他の人がたくさんしていると思うので（笑）。ポスプロのお話を。撮影が終わった後のVFX作業に5ヶ月かけました。菌のCGデータはひとつひとつ石川先生にご確認いただき、アニメもなんどもチェックいただきました。80体以上の菌にそれぞれ個性を持たせていく作業をVFXスタッフは心血注いでがんばってくれました。また苦労話ではありませんが、アフレコでは冬馬由美さんが職人芸ともいえる七色ボイスを展開してくださって… アドリブ満載で毎回スタジオで笑いをこらえるのが大変でした！


――最後に読者のみなさんに今後の見どころなど、メッセージをください！

田中：後半戦は白組得意のVFXでかもし＋αの怒濤の展開になります。ゲストキャストもたくさん出てくるので目を凝らしてみてくださいね！DVDも12/23から発売されますが、キャストインタビューやCGメイキング映像も入っていますので、そちらもお見逃しなく！！

ドラマ『もやしもん』
毎週木曜24：45～フジテレビ“ノイタミナ”ほかにて放送中！
関西テレビ、東海テレビ、BSフジでも放送

●DVD発売決定！
『ドラマもやしもん　第1巻』
2010年12月23日発売
数量限定版：3,990円（税込）
通常版：2,940円 （税込）
発売元：アスミック／フジテレビ
販売元：東宝

【数量限定版同梱特典】
第1巻：はくでござる！ヨグルティ・スリッパ

【数量限定版・通常版共通 特典映像】
第1巻：中村優一インタビュー、
美里＆川浜オリジナル予告＜シュールストレミング編＆ホンオフェ編（未放送）
菌劇場（1）、メイキング映像（1）

※仕様・デザイン等は予告なく変更になる場合がございます。


>>ドラマ『もやしもん』公式サイト