世界同時刻放映で『ベン10』新シリーズを先行放送――保志総一朗さん、ベンの仲間であるケビン役の杉山紀彰さん、ヒロインのグウェン役の前田沙耶香さんが意気込みを語った

　アメリカのアニメ専門チャンネル「カートゥーンネットワーク」から誕生し、日本を含む世界各国で人気の『ベン 10（ベンテン）』が、10並びとなる2010年10月10日に、「ベン10」のタイトルにちなんだ企画「ベン10スペシャル10.10.10.」の実施を発表。
これは、各国の「10月10日10時」に『ベン10』の最新シリーズ、「アルティメット・エイリアン」の1、2話を放映するほか、各国で独自の企画を行い世界中で『ベン10』を盛り上げようというグローバルな企画だ。
　今回は新シリーズ「アルティメット・エイリアン」の放送を記念して行われた、主人公ベン役の保志総一朗さん、ベンの仲間であるケビン役の杉山紀彰さん、ヒロインのグウェン役の前田沙耶香さんのインタビューをご紹介！

──それぞれ演じられている役の紹介などをお願いします。

保志総一朗さん（以下保志）：ベンは“オムニトリックス”という特殊な機械を使って、10種類以上のエイリアンに"変身"できる能力を持ってまして、悪いエイリアンから地球を守るというキャラクターです。

杉山紀彰さん（以下杉山）：ベンが少年らしいキャラクターなのに対して、ケビンはちょっと年上風のキャラクターになっています。基本的にはベンと一緒に戦うんですけれども、ときどきお金に目がくらんで悪さをしてしまうような人間らしいところもある（笑）、とても魅力的なキャラクターです。

前田沙耶香さん（以下前田）：グウェンは一応美少女キャラなんですけれども、頭がよく積極的なので、その分ちょっと怒っている台詞が多いんです。それは相手のことを考えているからであって、本当は愛情深い子だと思って演じています。

──新シリーズ「アルティメット・エイリアン」の見どころをお願いいたします

保志：ベンの変身するエイリアンたちがパワーアップして、“アルティメット・バージョン”になるんですが、かなりビジュアルが変化するのでちょっとビックリしてしまったんですけど、エイリアンたちはそれぞれすごい能力を持っていますので、その辺を楽しみにしていただければと。
　あとは人間関係も、グウェンとケビンの関係（二人は付き合っている）は前シリーズで結構描かれていたんですけど、ベンの方はジュリーというガールフレンドっぽい子がいるのに、まだ友達の域を脱していないんです。
　でも「アルティメット・エイリアン」の最初の方でジュリーとのエピソードもあったので、そっちの方も発展していくのかな、と楽しみにしています。

──皆さんは色々な役柄を演じられてますが、この『ベン10』はアメリカのアニメーションというところで、日本のアニメでの役柄と比べての違いなどありましたらお教えください

保志：アニメというよりは、洋画の吹き替えに近いアプローチの仕方になります。アメリカでの声優さんの声や、音楽、効果音、もちろん絵もすべて出来上がった状態のものを"吹き替える"形になるので、見本のアニメとは全然違った意識です。
　絵が出来上がっているので、作品の世界に入りやすいというのはありますが、日本の（アニメの）場合は、自分のイメージをどこまでも膨らませていけるので、よりクリエイティブだと思います。

杉山：保志さんが言ったように、日本のアニメの方が自由度は高いんですが、個人的には完成しているものの方が、語気や口の開け方もわかるので、絵に寄せた芝居ができたり、音楽や演出等も僕なりに理解したうえで演じることができるというのは魅力的ですね。
　そういう流れを汲みつつも、日本のアニメならではの良さを持ち込んで、アメリカと日本のそれぞれの良さをミックスしたものを作り上げたいと思いつつ、収録に挑んでいます。

前田：100％絵が出来上がっているだけじゃなく、アメリカの声優さんの声が入っているので、そこからイメージを貰うところもあるんですけど、逆に絵に負けないように、強く「人間」を意識して演じるようにしています。
ただ、英語と日本語では長さが違うので、ブレス（息継ぎ）のタイミングが難しいときは今でもありますね。
その点、日本のアニメはちょっとは融通を効かせてもらえるので、どちらにも制限も楽しみもあると思います。

──最後に、ファンの方に一言、保志さんからお願いいたします

保志：世界的に大人気な作品のアフレコをさせてもらえるのは嬉しい限りです。今までにない非常に斬新な企画ですので、これを機に今まで見た事のない方にも見ていただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。

　ワールドワイドな展開で注目の『ベン10』、放送情報など詳細はカートゥーンネットワークの公式サイトでチェックだ！

>>カートゥーンネットワークHP