初音ミク世界へ羽ばたく！　藤田咲さんやプロデューサー陣も登場した初音ミク・フィルムコンサートレポート

　5pb.は、“ミクの日感謝祭をもう一度ミクの日感謝祭 39's Giving Day Project DIVA presents
初音ミク・フィルムコンサート～ただいま、初音ミクです。～”を、2010年8月31日、渋谷シアターTSUTAYAにて開催した。イベントは2010年9月1日に5pb.より発売されるBD/DVD/CD/UMD『ミクの日感謝祭39's Giving Day』の発売を記念し、同作に収録されたライブ（2010年3月9日開催）映像をシアターの大画面で楽しむというもの。会場ではこの日限定の“ミクカフェ”がオープンしたほか、昼の部では初音ミクの声の素材となった声優の藤田咲さん、クリプトン・フューチャー・メディアの佐々木渉氏、セガの内海洋氏、5pb.の原史顕氏が登場したトークショーが行われる盛りだくさんな内容となった。

●海外展開などの気になる話も！

　今回のフィルムコンサートは昼夜2回、各200名の募集だったが、応募が殺到。急遽角川シネマ新宿や全国のシネプレックスでの上映が同日に行われたほどの盛況となった。会場で併催されたミクカフェも、整理券を求めて長蛇の列となっていた。昼の部のトークショーは、藤田咲さんが司会で進行。冒頭では藤田さんから「ミクちゃんの誕生日なので、みんなでハッピーバースデーの歌を歌いましょう。たぶんミクも喜ぶと思うよ」との無茶振りが飛び出すなど、終始ゆるく和やかなムードだ。トークではミクの日感謝祭のライブで全国に4台しかない貴重な機材が使用されていたエピソードや、実験映像で試行錯誤していた時の苦労と不安なども語られていた。初音ミク生みの親の一人であるクリプトン佐々木氏からは、9月にサンフランシスコで上映会があったり、アーケード版『Project DIVA』が台湾を含む海外でもかなりの規模で稼動予定であること、新たなリンレンのアペンドを年内リリース目標に準備中であること、現在藤田さんが収録中のもののひとつに英語版初音ミクがあり、各音節の口の開け方を覚えてきてもらう形で収録していることなど、様々なことが語られていた。英語版について藤田さんは、「受験勉強で発音記号とかを勉強してきたかいがありました！」とのことだった。セガ内海氏からは、ミクライブの再開催について「皆さんの希望があればできたらいいなと考えています」と前向きなコメントも。5pb.原氏は、「今日は大画面なので、ニコ生でしか見ていない人には新たな発見や感動があると思います。5pb.はVOCALOIDの分野では右も左も分からない新参者ですが、色々とリリースしていきたいのでよろしくお願いします」と語っていた。

　トークショーの最後は、藤田さんが「色々発表があって、英語版とか、もしかしてフランス語版!?（藤田さんが大学時代フランス語を履修していたため）なんて話もありましたが、楽しみにしていてください。それでは上映を開始します、司会は藤田咲でした。最後まで楽しんでいってください、ありがとうございました！」と語って終了。上映会では大画面に映し出されるミクたちの歌声に、来場者が見入っていたのだった。

＜取材・文：中里キリ＞

『ミクの日感謝祭 39's Giving Day Project DIVA presents 初音ミク・ソロコンサート～こんばんは、初音ミクです。～』
2010年9月1日発売
Blu-ray：7,350円 DVD：6,300円 CD：3,150円 UMD：3,990円（全て税込）
発売元：5pb.

※VOCALOIDはヤマハ株式会社の登録商標です。

>>ミクの日感謝祭 39's Giving Day 特設サイト