映画『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』舞台挨拶レポート

第23回東京国際映画祭に壊れた青春ラブストーリーが登場!映画『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』舞台挨拶レポートが到着!主演の大政絢さん、染谷将太さんが想いを語る!

 2010年10月25日、東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて、角川映画配給『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』が上映され、舞台挨拶が行われた。

 この舞台挨拶は、開催中の「第23回東京国際映画祭」(※10月23日~30日迄開催)の「日本映画・ある視点」部門に本作が出品されたために行われた。
 本作は、100万部突破した同名ライトのベル(原作・入間人間氏)を映画化したもの。主人公の僕(みーくん)と幼馴染の御園マユ(まーちゃん)は、10年前に起こった誘拐監禁事件の被害者で、その2人の壊れた青春ラブストーリーとなっている。

 この日は、まーちゃん役の大政絢さん、みーくん役の染谷将太さん、刑事・上社奈月役の田畑智子さん、瀬田なつき監督が見所などを語り、会場を賑わせてくれた。

 ここでは、当日の模様を以下にお伝えしよう。

──会場の皆さんに、ご挨拶をお願いします。

大政絢さん(御園マユ[まーちゃん]役):皆さん、こんにちは。今回、東京国際映画祭で上映されるということでとても嬉しいです。ピュアでまっすぐな映画になっていて、過去の残酷な部分もあったり、色々な感情がある映画になっています。最初から最後まで飽きない映画となっておりますので、楽しんで帰って下さい。

染谷将太さん(ぼく[みーくん]役):本日はご来場ありがとうございます。可愛くて残酷な映画ですが……その両面性を楽しんで下さい。

田畑智子さん(上社奈月役):映像から風が吹いているような、新しい映画です。内容は残酷なのはずなのに、それをさらっと見られるところが面白いと思いました。是非、楽しんで下さい。

瀬田なつき監督:今日、皆さんがこの作品の初めてのお客さんとなるので、どう感じていただけるのか緊張しています。必死で作った映画ですので、全力で楽しんでいただければと思います。


●「嘘つき」に込められたもの

──みーくんとまーちゃんは、非常に密接な関係ですよね。大政さんは、みーくんみたいな男性ってどうですか?

大政さん:みーくんは、まーちゃんに対してとっても一途に恋愛しているので、傍から見ると、まーちゃんは幸せ者だなぁと思います。まーちゃんが愛されていてうらやましいですし、まーちゃんもみーくんもお互い想い合っていて、そういう関係が素敵だなと思います。

──田畑さんは如何ですか?

田畑さん:凄く痛々しいほどに頑張っている姿や、対人に対する態度が素敵だと感じました。一途ですし、相手をそこまで思えるというのは素晴らしいですね。

──そしてタイトルどおり、まーちゃんは壊れているわけですが、染谷さんは、まーちゃんみたいな女性はどうですか?

染谷さん:難しい質問ですね。いや~きっと守ってあげたくなるのではないでしょうか。まーちゃんの“何か”を信じるしかないですよね。

──そして、演じられているみーくんは“嘘つき”ですが、この作品を通して、“嘘”に関して何か考えたことはありますか?

染谷さん:改めて思ったのですが、嘘って良い面も悪い面もありますよね。みーくんはまーちゃんを思って嘘をついているので、素敵な嘘というのを、より深く感じました。

──この映画の中にはある決め台詞がありますが、どんな風に演じられましたか?

染谷さん:最初、監督とスタッフとキャストで、どうやったらあの決め台詞が実写で伝わるのかと話し合ったのですが、結局あるルールを決めまして、 そのルールにそって、みんなでアイデアを持ち寄りました。


●田畑さんが感じた「新しい映画」とは?

──では、今“嘘”というキーワードが出ましたが、大政さん、嘘つきの男性ってどうですか?

大政さん: さっき、みーくん(染谷さん)も言われていたんですけど、相手を思う良い嘘があったり、本当にダメな嘘もあったり、色々な嘘があると思うんです。ですので、確信を持って嘘つきが嫌だとは言えないですけど、良い嘘ならついてもいいんじゃないかなって。相手を思う気持ちがあって、ついている嘘ならいいんじゃないかと思います。嫌な嘘は嫌ですけどね(笑)。

──田畑さん、先ほども“新しい映画”とおっしゃっていましたが、どういうところが新しかったですか?

田畑さん:まず、現場での撮り方が、今まで経験したことがないことが多かったんです。観ていただければ、分かっていただけるかと思うのですが。撮っている映像がどうなるのか分からなくて、観てやっと分かりました。なので、凄く楽しい現場でしたね。

──監督、必死になって撮られたとおっしゃっていましたが、どこが一番しんどかったですか?

瀬田監督:初めての商業映画だったので、もう全てが大変でした。でも凄く楽しかったです。キャストやスタッフの方にも、“頑張って”と言われ、皆さんに見守られて、全力を出し切る現場を作っていきました。

──非常に原作がパンチが効いていますので、その映像化に際してはプレッシャーもあったのではないですか?

瀬田監督:原作が非常に大胆な世界観だったので、それを映像するにあたり、どこを一番メインにするかを悩みました。結果、2人のラブストーリーをメインに再構築していった感じです。是非、原作ファンの方も、映画と原作の差を探して、楽しんでいただければと思います。

──最後に監督からひと言どうぞ!

瀬田監督:色々冒険したので、「これが映画だ」、という概念を壊し……はしないまでも、色々と考えて、発見して、柔らか頭で観ていただければと思います。

<公開情報>
2011年1月22日より角川シネマ新宿、シネマサンシャイン池袋ほかで、全国ロードショー。
※上映館などの詳細は公式サイトを参照。
※前売り券は、アニメイト各店(池袋本店・札幌・名古屋・三宮・京都・福岡天神・日本橋)、アニメイトオンラインショップでも発売中。

<STAFF>
監督:瀬田なつき
原作:入間人間(アスキー・メディアワークス/電撃文庫刊)
脚本:田中幸子 瀬田なつき
主題歌:柴咲コウ「サヨナラブ」(UNIVERSAL MUSIC/chimera energy)
製作:「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」製作委員会
制作プロダクション:デジタル・フロンティア
配給:角川映画

<CAST>
大政絢
染谷将太
三浦誠己
山田キヌヲ
鈴木卓爾
田畑智子
鈴木京香

主題歌「サヨナラブ」/柴咲コウ

>>映画『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』公式サイト
>>『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』(電撃文庫)
>>映画『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』前売券(アニメイトオンラインショップ)

(C)2010 「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」製作委員会
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