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『IS<インフィニット・ストラトス>』岩崎プロデューサーに直撃

『IS<インフィニット・ストラトス>』大好評で高まる“今後の展開”――岩崎プロデューサーに直撃インタビュー

 飛行パワードスーツ“IS”が繰り広げるハイスピードバトルと、魅力的なツンデレ美少女たちとのラブコメで大人気なのが、2011年1月より放送中のTVアニメ『IS<インフィニット・ストラトス>』(以下、『IS』)だ。メインヒロインが出揃い、3月30日には待望のBlu-ray、DVD第1巻が発売。展開がネクストステージに進むなか、ファンの間で高まるのは「もっと観たい」の声だ。今回、『IS』の好評ぶり、そして今後の展開について、発売元メディアファクトリーの岩崎篤史プロデューサーにインタビューを行ったので紹介しよう。

●「1話アバンの戦闘と女の子たちを見て、いけるという手応えがありました」

──『IS』はかなり好評が聞こえてきますが、手応えはいかがですか?

岩崎篤史プロデューサー(以下岩崎P):おかげさまで、まず原作が120万部を突破という形で反応が返ってきていて、3月30日発売予定のBlu-ray、DVDもいい数字が出そうです。やはり戦闘と美少女のバランスがこの作品の魅力なので、そこを評価していただけたのではないかと思います。1話のアバンでの、美少女たちがいて戦闘を繰り広げて……という絵を見た時に、これはいけるなという手応えはありましたね。


──最近のアニメではプロデューサーの肩書きの方が多いので、まず岩崎プロデューサーの作品への関わり方を教えてください。

岩崎P:いわゆる“メーカープロデューサー”と呼ばれる立場で、アニメ『IS』のビジネスの中心である映像パッケージをメーカーとして担当しています。企画の立ち上げから出資・製作委員会の座組、テレビ局との調整なども行なう統括のプロデューサーですね。


──アニメの企画はどのあたりから出てきたんですか?

岩崎P:原作の本が出た時にとても評判が良かったのと、私自身ロボット物がとても好きなんですよ。それで編集部にアニメ化どうかなって話を私から出させてもらっていた時に、並行してTBSさんからアニメ化に興味がある問い合わせがあったので、それなら一緒にやりましょうと。


──アニメーション制作がエイトビットさんに決まった経緯をお願いします。

岩崎P:前に僕が『創聖のアクエリオン』という番組をやっていて、その時の制作プロデューサーの葛西励さんが、サテライトで一班を任されていたんです。彼が『マクロスF』の劇場版の前半が終わった時だったかな、独立することになったんです。それで何かやろうって話をしていたんですが、ロボットと美少女を描くならやはり『マクロスF』チームがいいということになってお願いしました。原作者の弓弦さんやシリーズ構成の志茂さんたちも映像を見て、エイトビットさんで良かったと言ってくださっています。


──先ほど製作委員会の組成にも関わられると伺いました。製作委員会はどういった構成なんですか?

岩崎P:まず土日の朝にやっているような子供向けのマーチャンダイジングアニメと、夕方からゴールデンタイムにやっているアニメ、それから深夜のアニメでは目指すビジネスが違います。端的に言えば各々、おもちゃの販促であり、視聴率であり、Blu-rayやDVDの映像販売ですね。『IS』はパッケージメディアを売るモデルなので、まずビデオメーカーが入ります。後は音楽メーカーさん、『IS』で言えばランティスさんが入り、局、パッケージ製造会社、制作会社などが出資して入る形になります。


──オープニングテーマ「STRAIGHT JET」について聞かせてください。

岩崎P:オープニングの「STRAIGHT JET」はまずランティスさんからご提案いただきました。栗林みな実さんには以前『けんぷファー』のオープニングや、古くは『君が望む永遠』なども担当してもらっています。聴いてみると疾走感がある感じでこれはいいとなったので、監督や原作の弓弦イズルさんにも聴いてもらって採用になりました。


──エンディングテーマの「SUPER∞STREAM」は、話数が進むごとに歌っている人と走っていくヒロインが増えていく演出が楽しいですね。

岩崎P:「SUPER∞STREAM」については、去年の夏のTBSアニメフェスタの後ぐらいに、『サクラ大戦』みたいにやりたいねってTBSさんがおしゃったんですよ(笑)。いわゆるしっとりしたエンディングらしい曲より、女の子5人のパート分けや掛け合いを活かした曲ができればイベントとかも楽しいよねと。そういうイメージでランティスさんにお願いしました。それで、パート分けをして声が増えていくのなら、絵も合わせようよということになりました。

──『IS』は王道と言われますが、作画や声優さんの選択、演技なども含めて、きっちりと隙なく作っている印象です。

岩崎P:ありがとうございます(笑)。それは意識していて、美少女と戦闘、どちらが欠けてもバランスが崩れてしまう作品です。“IS”に搭乗しているシーンでは、“IS”と生身が同時に見えているのはすごく手間がかかってるんです。学校のシーンなどでも普通メインキャラクター以外は女生徒ABCだと思うんですが、やはり名前があったほうが役者さんも気合が入るだろうというのと、そういったメイン以外のキャラクターにファンがついたら面白いと思いまして。最初は監督の発案だったと思うんですが、原作の弓弦さんと相談して、アイデアをもらって名づけました。


──アニメがこれだけ好評であれば、当然2期という話が出てくると思うんですが。

岩崎P:そうですね……(笑)。まず今は、本編をきっちりやって、Blu-rayやDVDのリテイク、そして6月5日のイベントまでをきっちりやりたいと思っています。その後はゆっくり考えたいと思います。


──放送中のアニメではシャルに見せ場が多い“シャル無双”との声も多く、日笠さんと下田さんがちょっと凹んでいましたが……?

岩崎P:そういった声は確かにありますね。もちろん箒のバトル面での活躍はあるんですが……。何か機会があれば(恋愛や日常面での)箒たちの活躍の場もとは考えています。ちゃんと箒のことも気にかけていますよ、ということで!期待していてください。


──プロジェクトとしての今後の注目ポイントなどを教えてください。

岩崎P:6月5日のイベントに注目してもらえれば、そのあたりで何か面白い仕掛けを考えています。購入者の方対象のイベントで抽選なので、ちょっとハードルは高いんですが、そこでの発表を待ってくれたらと思います。かわいくて元気な女の子が出てくる作品なので、にぎやかな楽しいイベントにしたいですね。Blu-rayや特典については、メカやキャラクターの設定資料を完全版と言ってもいいクオリティでつけていきます。


──最後にファンの皆さんへのメッセージをお願いします。

岩崎P:本放送が終わった後の仕掛けも用意してあるので、ぜひ楽しみにしてください。

<取材・文:中里キリ>

『IS<インフィニット・ストラトス>Blu-ray&DVD 第1巻』
発売中
価格:Blu-ray7,665円(税込)、DVD6,615円(税込)
発売・販売元:メディアファクトリー

>>IS〈インフィニット・ストラトス〉RADIO IS|Lantisネットラジオ
>>『IS<インフィニット・ストラトス>』公式サイト

織斑一夏(CV:内山昂輝)

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(C)2011 Izuru Yumizuru, MEDIA FACTORY/Project IS
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