『シュタインズ・ゲート』最終回アフレコ後キャストコメント!

最終回放送直前!『シュタインズ・ゲート』アフレコを終えたラボメンたちのコメントをお届け!

 TVアニメ『シュタインズ・ゲート』の最終回放送が、いよいよ間近に迫っている。今回、アニメ最終回のアフレコを終えたばかりの宮野真守さん(岡部倫太郎役)、今井麻美さん(牧瀬紅莉栖役)、花澤香菜さん(椎名まゆり役)、関智一さん(橋田至役)、田村ゆかりさん(阿万音鈴羽役)、桃井はるこさん(フェイリス・ニャンニャン役)、小林ゆうさん(漆原るか役)、後藤沙緒里さん(桐生萌郁役)のメインキャスト8人にお話を伺うことができた。

 コメントを頂いたのは、最終回収録の熱気覚めやらぬアフレコスタジオ。原作ゲームから長い間関わってきた作品のTVアニメ化、そしてその最終回とあって、キャストの皆さんのコメントの端々から作品への愛情と思い入れが伝わってくる時間となった。関さんがしきりに「昔のダルの芝居にリテイクを出してもう一度収録したい。後悔している」と繰り返して笑いを取ったり、小林ゆうさんが独特の世界観で一同を和ませたり。一緒に過ごしてきたラボメンたちならではの最終回コメントをお届けしよう。

●終盤の岡部のかっこよさに一同感動!

──全話アフレコを終えての感想をお願いします。

宮野真守さん(岡部倫太郎役):原作ゲームの『シュタインズ・ゲート』は本当に壮大なストーリーで、全てが見所というぐらい内容が濃いんです。それぞれのキャラクターに感動的なお話がある中で、一体どう切り取ってアニメにするんだろうと僕自身もすごく期待していました。実際に24話のアフレコを終えて、それぞれのキャラクターに見せ場があって。『シュタインズ・ゲート』の魅力をしっかりと描いた24話に参加できて、本当によかったと思っています。すごく楽しい半年間でした。最初は凶真のフゥーハハハみたいな台詞はただ面白かったのが、終盤同じ台詞なのにとてもかっこよくドラマチックに響くのが印象的でした。

今井麻美さん(牧瀬紅莉栖役):半年があっという間に経ってしまったという印象が強いです。収録中は1話、2話と積み重ねていく中であまり期間は意識していなかったんですが、終わってみて改めて、半年もこのメンバーで録らせて頂いたんだな、いい経験をさせて頂いたなと思います。なかなか続編を作るのが大変な作品だと思うんですが、世界線を変えれば新しいお話が作れる作品でもあるので、皆さんが応援してくださって、また関わらせて頂ければ嬉しいと思います。本当にありがとうございました。

花澤香菜さん(椎名まゆり役):ゲームから考えると本当に長い間まゆりを演じてきて、アニメのアフレコではやっとラボメンのみんなと同じスタジオで収録ができました。最初はとっても楽しかったんですけど、だんだん話が重くなってくると、ふぅ終わった、来週はどうなるんだろう、と毎回気力も体力も使い果たすようなアフレコでした。ほんとにあっという間に終わってしまったので、また続きができればいいなと、思います。

関智一さん(橋田至役):ゲームから始まって、ドラマCDなどの絵がない状態の芝居では、僕の暴走で今考えるとちょっと違う感じになってたかなと思うんですよ。その後アニメで絵がついて、ようやくダルはこの辺なのかなというのがわかってきたので、できれば全部録り直したい、そんな思いと後悔でいっぱいです(一同総ツッコミ)! 実はゲームでのダルが登場するシーンの収録だけでは全体のストーリーが掴みきれていなかったので、アニメに参加して、なるほどこれが素晴らしいと聞く『シュタインズ・ゲート』の物語かとわかってきました。

桃井はるこさん(フェイリス・ニャンニャン役):収録が始まる時、監督さんに「フェイリスはこの作品の一服の清涼剤みたいな感じですか?」って聞いたんです。その時、「この作品は全員が主人公なので、フェイリスも主人公のつもりで演じてください」と言われたのが印象に残っています。フェイリスのお話の回も作って頂いて、見た方からもすごく反響を頂きました。TVアニメは放送されるごとにみんなで一緒にその体験を共有して話し合うことができたのでもとても楽しかったです。『シュタインズ・ゲート』の世界を同じ時間に体験できたことが嬉しかったので、最終回まで一緒に楽しんでほしいと思います。

田村ゆかりさん(阿万音鈴羽役):最初にゲームを収録していた時、ストーリーがとっても面白くて早く次の台本が読みたい! って思っていた作品なんです。でもゲームで収録したのは鈴羽が登場するシーンだけだったので、アニメでは物語がどうなるんだろうってとっても気になっていたんですが、最後までたどりつけてよかったです。もし違う世界線の作品がまた作れるなら、そこに鈴羽が当たり前のようにいてくれたらなと思います。

後藤沙緒里さん(桐生萌郁役):アニメになることを心から願っていた作品で、こんなに素敵な役者さんたちと同じ空間でお芝居をすることができてとても幸せでした。あっという間の半年間でした…さみしいです。

小林ゆうさん(漆原るか役):アニメは半年間なのですが、ゲームなどでもずっと演じてきた作品なので、とても長い間皆さんと歩ませて頂いたように感じています。アニメで皆さんと一緒に演じさせて頂いて、私も沙緒里ちゃんと同じように皆さんのお芝居を見て、勉強させて頂きました。今日もダルさんが、とっても皆さんに元気をくださって、すごく楽しかったです。この作品は楽しい時と緊張感のある時が両方ある作品ですが、参加していてとても温かいチームワークを感じて、ラボメンの一員なんだなと思いながら演じさせて頂いて幸せでした。


──TVアニメ24話で印象に残ったシーンを教えてください。

宮野さん:今は最終回を録り終えたばかりなので、やはり最後が印象に残っています。岡部が自分の×××を×××××してまで紅莉栖を助けようとするシーンですね。そういう時どんな声を出して、どんなお芝居をすればいいんだろうと思いながら、自分の感覚を信じて突っ走って演じました。

今井さん:演じた時、放送を見ている時も含めて一番印象に残っているのは、9話の最後、秋葉原が萌えの町ではなくなった時の演出ですね。たった一通のメールでここまで全てが変わってしまう、そんなぞくっとした感覚が印象に残っています。

花澤さん:まゆりはなんだか聖母みたいな、いつもみんなのことを考えている女の子なんですが、おばあちゃんのお墓の前でまゆりが初めて弱音を見せたシーンが印象に残っています。

関さん:23話のラストが個人的に好きでした。鳳凰院さんが立ち上がるまでの姿に燃えましたね。

桃井さん:フェイリスのお話だった17話で、彼女が猫耳を外した普通の女の子として凶真、ではなく岡部さんと話したシーンが印象に残りました、というかがんばって演じました。

田村さん:鈴羽の使命は世界線を変えることだったんですが、世の中のために、世界のためにってのは別に、お父さんが誰か知りたいって気持ちがあって。それが誰かがわかった時のことはすごく印象に残ってます。普段はほんわかしてるまゆしぃが、ひらめいちゃった! って感じで名探偵みたいでした。

後藤さん:19話の岡部くんと萌郁のシーン。萌郁と同様、寂しくて辛くて、気を緩めるとそのまま涙が止まらなくなっちゃいそうな…とにかく滅入ってしまいました。でも、萌郁の本音を初めてさらけ出せるシーンだったので、大切に演じました。観て下さった方々に、萌郁という女の子を、改めて見直してもらえるようにと願いも込めて。

小林さん:私も鈴羽さんとダルお父さんのシーンですね。私はこの回には出ていなかったので、テレビ放送で拝見させていただいたんですけど、親子の話が…大好きです。それと、るかちゃんが凶真さんとデートして、男の子に戻りますと決断するシーン(18話)を演じさせていただけて嬉しかったです。ゲームの時から大好きなシーンでした。

──アニメを24話録って、キャラクターや作品の印象に変わった部分はありますか?

宮野さん:まずアニメはテンポ感が違って、誰かが喋ってる間に他の人がどんどん喋ってるみたいな。他のアニメのアフレコとも違うテンポ感が印象的です。あと、実は僕は関さんのダルのアドリブが大好きなんですが、ほとんどカットされてるんですよね(笑)。ある意味僕らが一番楽しんでる作品であり、収録でした。

今井さん:紅莉栖に関しては最終的に到達する世界が、ある意味紅莉栖のルートでもあるので、あまり感覚の違いはないですね。紅莉栖は友達のあまりいなかった子なので、とにかくラボメンで出会った仲間を大事にすることを考えて演じました。あ、アニメでは紅莉栖は女の子、特にまゆしぃとるかに興味を示すところが強調されてるかもしれません。女の子の友達と仲良くしてる紅莉栖にニヤニヤしてしまいました。

花澤さん:アニメで全員一緒に収録すると感覚が全然違って、あ、まゆりはオカリンとの距離感がすごく近いんだな、もっと近い存在なんだなって感じました。

関さん:僕は世の中に取り残されながら歳を重ねてる部分があるので、最初は『シュタインズ・ゲート』はわからない単語があって、少しとっつきにくさも感じていたんです。でもアフレコを重ねることで、あ、出てくる単語とかディティールは今だけど、基本になる人間ドラマは普遍的なんだなとわかってきて、作品への愛着が増してきました。それぞれのキャラが抱えてるものと葛藤、人生が見られたので…やはりもう一度頭から収録やりたいですね(笑)。あ、なんならゲームからもう一度!

桃井さん:アニメでは、キャラクターたちが秋葉原の街を移動してるところが描かれるんですよね。たとえばオカリンが本当に中央通りを歩いているとか。映像のインパクトがすごくあって、オカリンとフェイリスが逃げているルートがこのお店の横だ、とかわかるんですよ。その現実感がすごかったです。

田村さん:ゲームではフェイリスさんやるかちゃん、萌郁さんとはあまり接点がなかったんです。だからアニメで一緒に収録できて新鮮でした。それから、オカリンってかっこいいんだな、いい子で一生懸命で…ってわかったのが大収穫です。最初は鈴羽と敵対してた紅莉栖って意外とかわいい子なんだなとか、まゆりは守られてる子かと思ったら逆に優しく包み込んでくれる子なんだなとか。キャラクターのいろいろな面が見られて嬉しかったです。

後藤さん:変わった部分というのはあまりないと思います。でも、ゲームやドラマCDやアニメ、いろいろな場面で萌郁と向き合ってみて、萌郁の放つ独特の雰囲気や、性格的な要素がより一層強まってきたな…という印象はありました。

小林さん:心に葛藤のあるるかを支えてくれるまゆりちゃんの優しさや、凶真さんのかっこよさなどキャラクターの魅力を、役者の皆様と一緒にお芝居させていただくことで、今まで以上にリアルに感じながら、そして力を頂きながらお芝居することができました。


──最後にファンの皆さんにメッセージをお願いします。

宮野さん:岡部のストーリー、人生をとても細かく描いて頂いていて。ひとつの作品でこんなにたくさんの感情を抱けるのかというくらい起伏のある作品でした。そんな岡部の物語がどこに終着するのかを、見届けて下さい。岡部はみんなの期待を絶対に裏切らない男なので、仲間思いで、優しくてかっこいい岡部を最後まで応援してほしいです。

今井さん:『シュタインズ・ゲート』を最後まで見届けてくださってありがとうございます。ストーリーがずっとつながっていて、伏線が散りばめられていて…という作品は、最近ではなかなか限られていて。皆さんの反応はどうなんだろうとドキドキしながら待っていたら、本当にたくさんの反響を頂きました。最終回で新たな世界線に到達して、誰も知らない世界が続いていきますが、どんな世界になるのか想像してもらうのも楽しいでしょうし、皆さんの声が大きければ何かが続いていくかもしれません。私もこれから続いて行くみんなの世界が見てみたいので、作品が面白いと感じてくださった方は、ぜひ一声あげて頂ければと思います。

花澤さん:原作ゲームを知らない人は、まゆりが大変なことになってから色々なものがガラガラと崩れていく感じに、とても驚いたと思います。私は展開は知ってたんですけど、それでも続きがとても気になりました。最終回はオカリンにとても勇気がもらえるお話になっています。見終わってから、また1話を見て頂くと、こんなに伏線があったんだと驚くと思いますので、また見直してほしいです。

関さん:僕の友達が最近たまたま『シュタインズ・ゲート』を見て、ちょっと難しくてわからないって言ってきたんです。でも最初同じように感じていた僕が、「何話か見ていたら絶対面白さがわかってくるからちょっと見てみて」と答えたんです。自分の役に関係なく沢山の人に見て欲しいと思える作品なので、もし周りに見ていない人がいたら、ぜひ勧めてほしいと思います。

桃井さん:最終回でとってもさみしいんですけど、最後までリアルタイムで見て、語り合って、一緒に体験してくれると嬉しいです。みんなで語り合うイベントとかもやりたいですね。あとゲームに登場する『雷ネット』ボードゲームをMAGES.さんが実際に作ってるらしいのが気になります!

田村さん:関わっていて、お客さんの情熱がすごい作品だなって思うんです。役者も、スタッフさんもみんな『シュタインズ・ゲート』が大好きなんだなって感じるので、こんなに愛されている作品に関われることが幸せだなって思います。これからも『シュタインズ・ゲート』のように、愛される作品に関わって行きたいと思います。それが続編とかなら嬉しいですね。

後藤さん:アニメのラストシーン、私はぞくぞくと鳥肌が立ってしまったのですが、人それぞれ色々な受け取り方をするのかもしれません。どんなラストを迎えるのか、どうぞ楽しみにしていて下さい。ゲームやラジオなど別の形で楽しんでいただける場はあると思いますので、今後とも『シュタインズ・ゲート』を応援して下さい。よろしくお願いいたします。

小林さん:いつも応援してくださってる皆様本当にありがとうございます、いよいよ最終回を迎えることになりました。最終回ということで寂しい気持ちもありますが、無事にみんな揃って最終回を迎えることができて、嬉しいなと思っています。漆原るかさん役を演じさせていただけて本当に幸せです。勇気と愛があふれている作品なので、最後の展開、今までの伏線と合わせて見届けて頂けたらと思います。そしてこれからもシュタインズ・ゲートの世界が続きますようにどうか応援してくださいね! よろしくお願い致します。

(取材・文:中里キリ)

>>TVアニメ公式サイト
>>【原作】想定科学ADV『STEINS;GATE(シュタインズゲート)』公式Webサイト

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