【ACE2012】神谷浩史さんと井上和彦さんお揃いのパンツのヒミツとは？　『夏目友人帳 肆』ステージをレポート！

　「アニメコンテンツエキスポ 2012」(ACE2012)が2012年3月31日(土)～4月1日(日)にかけて開催された。今回は、初日REDステージで行われた『夏目友人帳 肆』ステージの模様をレポート！

左から、夏目貴志役の神谷浩史さん、ニャンコ先生／斑役の井上和彦さん。

　ACE2012の開幕を飾った『夏目友人帳 肆』ステージには、夏目貴志役の神谷浩史さん、ニャンコ先生／斑役の井上和彦さんが登場！　ニッポン放送の吉田尚記アナウンサーの司会でトークを行なった。

　吉田さんから第4期の放送が終わっての感想を聞かれると、神谷さんは「第4期の放送が終わってまずはほっとしています。今までやってきた中で、夏目のリズムが出来上がっては一回終わりを繰り返してきました。シリーズを重ねて終わることに慣れてきたというか、役目を果たしたなという感じです」とコメント。

　井上さんは「さみしいですね。ニャンコ先生みたいな声を出すことはほかではないので。今日はこの前誕生日に神谷くんにもらった勝負パンツを履いて、気合を入れてきました(笑)」と語って会場を笑わせた。神谷さんによれば、後輩の安元洋貴さんにパンツをプレゼントされて面白かったのがきっかけだそうで、「作品を通じて、大先輩の和彦さんにパンツを贈れる関係になれたのが嬉しいです」とのことだ。

　そしてここからは、キャストや関係者からの質問を、吉田アナが代読するコーナー。トップバッターは、田沼要役の堀江一眞さんの質問！「神谷さん演じる夏目は妖怪がはっきりと見えてしまいますが、実際に妖怪や心霊現象を見たことがありますか？」という堀江さんの質問に、神谷さんは「心霊現象は全くわからないので、妖怪は見たことないです。でも、声優界に全く年を取らない妖怪みたいな先輩はいっぱいいますね(笑)。霊的なものが“視える”後輩に、うちの部屋のお風呂に霊がいると言われたことはあるんですが、その時も気にせず(霊と)ふたり暮らしでした」と解答。

　一方「お酒にまつわる失敗談はありますか？」と質問された井上さんは、「僕は行きつけの店で焼酎の利き酒をしていて、普段の何倍も時間をかけて家が見える所まで来たのにそのまま寝ちゃって、新聞配達の兄ちゃんに起こされたことがあります」と語っていた。

　続いての質問は、名取周一役の石田彰さんから。「貴志の手帳の中で一番価値ある名前は？」という難しい質問に神谷さんは、「浩史の手帳的には、石田さんのメアドがほしいです。チャンスは何度かあったんですが、勇気が出なくて。あと、嫌だって言われそうで怖くて(笑)」と切り返した。そして「神谷さんの何と引き換えなら、業界の魑魅魍魎から神谷さんを守ってあげますか？」という質問に井上さんは、「守る必要ないでしょう(笑)。パンツはもうもらったから……うーん、マンションかな？」と解答。神谷さんが「頑張ります！」と返して会場は大いに盛り上がっていた。

　ほかにも印象に残ったシーンとして、井上さんはニャンコ先生が夏目貴志に変身したシーンを本当に楽しかったとして挙げたり、中級妖怪を演じる松山鷹志さんと下崎紘史さんが事前にネタ合わせをしてまで、非常にわかりづらいアドリブをして監督にダメ出しをされているエピソードを神谷さんが紹介したりと、非常に盛り上がった質問コーナーだった。

　ステージの後半には原作・緑川ゆき先生からふたりへのメッセージが読み上げられる場面もあり、「夏目の声を演じるのは神谷さんしかいない」という緑川先生からの賛辞の言葉に、神谷さんも「言葉がでないですね。役者冥利につきる感じです」と言葉少なに感動している様子だった。

　楽しいトークの時間は、本当にあっという間に幕。最後は井上さんがニャンコ先生の演技で「みんなありがとー！　夏目貴志は置いといて、ニャンコ先生をよろしくな！　一緒に酒飲みに行こうぜ、またなー！」と挨拶。神谷さんは真摯な表情で、「夏目貴志を何年くらいやっているでしょうか……そんな彼は僕の中で大切なキャラクターです。さみしくても、終わってもきっと次があるという期待があるから、進んでいこうと思える作品です。夏目貴志をいつまで演じられるかはわかりませんが、ひとまず今日のイベントで区切りです。きっとまた何かの形で皆さんの前に立てると信じて、心の中に夏目貴志の引き出しを作っていけたらと思います」と語り、ステージを締めくくった。


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