
新アニソン通信 File.7 マチゲリータ
毎回、アニソンを歌うアーティストをクローズアップしていく『新アニソン通信』。今回ご登場いただくのはマチゲリータさん。
ニコニコ動画から音楽活動をスタートし、ヴィジュアル系の貴公子として注目を集め、2012年7月25日(水)にはソロ名義で待望のメジャーデビュー。しかも『In Other Worlds produced by マチゲリータ』と『I(ハート)Visualizm feat. 初音ミク produced by マチゲリータ』の2枚同時リリース! さらに7月27日(日)には自身の楽曲をモチーフにした小説『暗い森のサーカス』で作家デビューも果たすなど、クリエイティビティあふれるアーティストです。
そんなマチゲリータさんにメジャーデビューするまでの過程、ご自身の音楽性、リリースされたばかりの『In Other Worlds produced by マチゲリータ』と『I(ハート)Visualizm feat. 初音ミク produced by マチゲリータ』、そして小説『暗い森のサーカス』について語っていただきました。
●ものごころついた時からドラムを叩いていた幼少期
――まず音楽に初めて触れたのは何歳の頃ですか?
マチゲリータさん(以下、マチゲリータ):父親がドラマーをやっていて、家にVドラムがあったので僕も小学1年生くらいの時、遊びで叩いてました。最初はちょっと教えてもらったけど、あとは独学でしたね。小学校の吹奏楽部でちょっとだけドラムをやって。
中学に入ると演奏する側ではなく、聴く側になっていました。たぶんバンドをやらなかったのは引きこもりだったんでしょうね(笑)。
――子供の頃はどんな音楽を聴かれていたんですか?
マチゲリータ:小学生の時は特にジャンルとか関係なく、カッコイイなと思った曲を聴いていて。中学生になるとインターネットが使えるようになって、いろんなアーティストさんの試聴ができるサイトで、いろいろな音楽を聴いていたらヴィジュアル系に巡り合ったんです。それはインディーズのバンドで、今はメジャーで活躍しているthe GazettEなんですけど。そこからLUNA SEAやMALICE MIZERにハマっていって。
●おたく文化への遭遇が音楽活動のきっかけ
――それではアニソンを聴いたりは……。
マチゲリータ:たぶん僕の楽曲を聴いてくれている人には想像つかないと思うけど、中学時代にヴィジュアル系と並行して、アニメやおたく文化にもどっぷりつかっていました。当時、『魔法先生ネギま!』が流行っていて、そこから赤松健先生の作品にハマり、ずっと『ラブひな』を読んでました(笑)。
深夜アニメをチェックしつつ、声優さんにも興味を持って。赤松先生の作品から堀江由衣さんを知って、堀江さんの曲を聴いたり。あと某巨大サイトの『ハッピーマテリアル』を1位にしよう運動にも参加して、CDを数枚買ったし、毎月アレンジ違いで出るのもコンプリートしました(笑)。『アイドルマスター』も大好きで、ゲーセンでやっていたし、ガチおたくでしたね。
――その影響は今の音楽性に活きていますか?
マチゲリータ:物語を構築するという部分は、マンガやアニメから得た演出方法は参考になっているかも。『ハッピーマテリアル』のアレンジも意識して聴いていたのも音楽への興味の表れかもしれない。ゲーセンでも『pop’n music』や『beatmania』などのいわゆる音ゲーをやっていて、同じ曲でもミックスが変わっていたり、そこでも音楽のおもしろさに触れられて。おたく文化に触れていなかったら音楽をやっていなかったかもしれません。
●音楽制作は楽譜なしの耳コピで!?
――音楽を聴く側だったのが作る側、演じる側になろうと思ったきっかけは?
マチゲリータ:高校時代、家にいる時間が多くなって、何かやらなきゃと思って。そこで「自分が好きなものって何だろう?」と考えてみたら音楽と、高校で絵を学ぼうと思っていたので絵と、あとゲームかなと。そこで音楽ゲームの曲を自分で耳コピしたり、ミックスしてそれをニコニコ動画に投稿したら反応があったんです。「こんな自分でも人に聴いてもらえるんだ」という手応えと喜びを得て、音楽を本気でやってみようかなと思いました。
――DTM(デスク・トップ・ミュージック)のツールもかなり普及した時期ですね。
マチゲリータ:そうですね。DTMの体験版がネット上で配布されていて、それを使ってまず音楽を作ってみて、製品版を買ってからニコ動に投稿し始めました。
――DTMから音楽を始める人が多いですが、音楽の知識がもともとなくても使えるものなのでしょうか?
マチゲリータ:僕が最初に使ったDTMソフトは楽譜ではないので、ハードルが低くなっています。それに音を読み込めば音は鳴るし、自分が好きなように音を重ねているうちに使い方を覚えていった感じです。
――好きな曲を耳コピするところから始める人も多いようですが……。
マチゲリータ:僕は『アイマス』の曲をコピーしてましたが、体験版だと音数が少なくて(笑)。また全コピは嫌だったので、好きなフレーズやメロディだけをコピーして、当時好きだった『beatmania』風のテクノやトランス風にミックスしてました。それからオリジナルも作れるようになりました。でも実は僕、今でも楽譜が読めないままなんです。
――えっ!? そうなんですか?
マチゲリータ:リコーダーやピアニカのテストの時も友達が演奏しているのを横で耳コピして(笑)。そこで耳コピの能力がついたんでしょうね。要するにただの面道臭がりなんですね。ゲームの音楽をリコーダーで弾けると学校で人気者になったので、それもやるようになってちょっとしたスキルも身に付いて、いろいろなアレンジのアイデアが出せるようになったんです。
マチゲリータさん
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●ニコ動にヴィジュアル系サウンドを投稿し、再生数UP!
――要するに感覚派、天才肌なんですね。ちなみにニコ動にどんな曲を投稿していたんですか?
マチゲリータ:最初は家で作っていた音楽の延長線であり、パフュームがはやっていたのでかわいいテクノポップとか、トランスをやってました。でも、そういうタイプの音楽をやっている人はたくさんいて、あまり聴いてもらえなくなって。ある日、ふと怖くて、気味悪い音楽をやってみようかなと思って。それはヴィジュアル系の音楽の影響と、ティム・バートンの映画が好きなので、その要素も入れてみたらウケ初めて、そこから今の方向にシフトしていきました。
――確かに打ち込み系のスタイリッシュだったり、おしゃれな音楽が多い中で、ヴィジュアル系のダークなファンタジー、耽美な要素は新鮮だったかも。
マチゲリータ:当時はボーカロイドで怖い、ダークな音楽をやっている人が少なかったんです。同人で音楽をやっている人で、ヴィジュアル系をしている人は表に出てこないから目立たないんですよね。本当のヴィジュアル系はどんどん前に前にという感じですけど(笑)。そういう意味ではあの音楽感とヴィジュアルで出てきたのはSound Horizonさんが初めてでしょうね。
●ヴィジュアル系ならではの悩み!?
――ヴィジュアル系の音楽をやろうとすると音楽性だけでなく、自分の見せ方もプロデュースしなくてはいけないから大変ですよね。
マチゲリータ:僕もひしひしと感じています(笑)。ネット出身のアーティストなので、ネットの人が好むものと、ヴィジュアル系好きな人が好むものに若干ズレがあるので、がっつりメイクした写真を出したら、「何か、変わったよね」とか「調子ノッてるんじゃない」と書かれて(笑)。
ヴィジュアル系の音楽が好きな方には作り込んだ衣装やメイクって全然、違和感ないんです。けど同人で手売りしている時はノーメイクだったりして、着ているものも普通の状態でお会いするので、そのさっぱりしたほうがいいと言われる方もいるし。先日のイベントでは浴衣を着て、ノーメイクでメガネをかけて人前に出たけど、貼ってあるポスターはがっつり系のアー写で。お客さんとしゃべっていてもポスターと見比べて「何か違いますね?」と言う人も多かったんです。だからアー写の時は「覚醒状態」で、普段は「未覚醒」ということにしました(笑)。
――やっている音楽は変わらないのに……。
マチゲリータ:ライブでダークな曲をやる時、演出でダンサーさんが血のりを吐いたりしている横で普通の格好のほうが違和感あるし。表現方法の上でのメイクなので、その辺も楽しんでもらえたら。
●V-ROCKとダークファンタジーの中間でヴィジュアル系の領域を広げる
――ヴィジュアル系がベースということで、やっている音楽もV-ROCK系中心なんですか?
マチゲリータ:ヴィジュアル系というと派手でポップなV-ROCKか、シンセサイザーばりばりのダークなサウンドか、どちらかに振れるので、僕のように中間でいろいろやっているタイプは珍しいかも。V-ROCKっぽい音作りではあるけど、曲自体は映画音楽っぽくて、たまにオーケストラを使ったりして。
ゲーム音楽にも近いし、普通のロックにも近いし、あいまいな部分や振り幅の広さが自分のサウンドの個性なのかなと思います。だから、「この曲は好きじゃないけど、この曲はいい!」みたいに、好みの曲を見つけて聴いてもらえるし、触れたことがなかった音楽の入口にもなれたらいいなと。
――そうなるとライブやイベントへの出演も増えたのでは?
マチゲリータ:それでもあまりなかったですね。2~3年前くらいにヴィジュアル系っぽいユニットをやったことがあって、その時くらいで。誘われても僕はドラムと、ギターがちょっとできるくらいなので。どちらかといえばパフォーマーというより、コンポーザーの立ち位置なんですよね。
――ニコ動で再生数が増えるとメジャーからリリースのオファーも来ますよね。
マチゲリータ:2年くらい前にボカロのコンピレーションアルバムがいろいろなメーカーからリリースされるようになって、僕のところにもオファーをいただくようになりました。その最初が『EXIT TUNES PRESENTS Vocalonexus feat.初音ミク』に収録された『暗い森のサーカス』です。またニコ動を見た方から「自分で劇団をやっているんですけど、曲を書いてください」という依頼があって、舞台の音楽も作ったことがあります。
●初のメジャーアルバムが2タイトル同時リリース!
――コンピものでなく、ご自身名義でCDを出したのは?
マチゲリータ:同人CDは何枚もリリースしていましたが、メジャーでは今回の『I(ハート)Visualizm feat. 初音ミク produced by マチゲリータ』が初めてなんです。
――そうだったんですか!? でも今回、『In Other Worlds produced by マチゲリータ』との2タイトル同時リリースという、大がかりなプロジェクトですね?
マチゲリータ:まさに僕がやってみたかったことや夢を実現してくれたプロジェクトです。自分が好きなヴィジュアル系から派生したアルバムを作りたいと思って、好きなヴィジュアル系バンドの好きな曲をボーカロイドでカバーする『I(ハート)Visualizm feat. 初音ミク produced by マチゲリータ』と、僕が作ったオリジナル曲をヴィジュアル系のあこがれのボーカリストさんに歌っていただき、プレイしていただく『In Other Worlds produced by マチゲリータ』の2枚を作らせていただけることになって。
『In Other Worlds produced by マチゲリータ』では自分が聴いていたアーティストさんと直接お会いして、お話しできるなんて。しかも皆さん、優しい方ばかりで、それだけでも満足してしまいました(笑)。
●『In Other Worlds produced by マチゲリータ』はオリジナル曲をヴィジュアル系の名ボーカリスト&プレイヤーがカバーした夢のアルバム
――ではそれぞれのアルバムについてご紹介ください。
マチゲリータ:まず『In Other Worlds produced by マチゲリータ』は僕のオリジナル曲の中で、ニコ動で再生数が高い楽曲や未発表曲を収録したアルバムです。ボカロPさんがニコ動発のCDを出す時、原曲とあまりアレンジが変わっていないことも多々ありますが、このアルバムは生楽器でオケを録音し直したり、何よりも歌い手がex.ドレミ圏のマコトさん、NoGodの団長さん、みーちゃんさん、赤飯さんという魅力的なボーカリストさんやアーティストさんを迎えているのがセールスポイントです。
――歌い手の皆さんはマチゲリータさんの曲について、どんな感想を持たれていましたか?
マチゲリータ:歌うのが難しいと言われました。ボーカロイドで作っているので、人間が歌うような音のつながりではなくて、下から上に一気に上がったりとか。あと自分のバンドでやっているキーとは違うので大変だと。でも、そう言いながらも皆さん、完璧に歌ってしまうすごさに圧倒されました。
――聴くとボーカロイドで作った曲とは思えなくて。様々な歌い手のカラーが出ていて、その方達のために作られたんじゃないかと。
マチゲリータ:さわやかな歌い方をする人もいれば、シャウトしてくれる人や低いところで気持ち悪く歌ってくれる人がいて。楽しみながらもプロのボーカル力を発揮してくださったので、うれしかったです。
また演奏をしてくださったプレイヤーさんもすごい方ばかりなので、「好きなフレーズを入れてください」とか、ギターソロがなかったところにも追加してもらったり。普通、ボカロ曲を生演奏すると微妙ななじみ方をすることもあるのに、このアルバムでは自分の曲がどんどんカッコよく、変わっていくのが楽しかったですね。
●ヴィジュアル系初心者のための入門編としてもピッタリ!
――ヴィジュアル系のアルバムとしてもクォリティが高い上に、ポップさやダークさ、妖しさなどバリエーションに富んでいて。
マチゲリータ:ありがとうございます! 僕がヴィジュアル系をベースにしながら、いろいろな音楽のエッセンスを取り入れた自由な曲作りをしてきたので、そういう自分らしさが出ていながらバランスがいい、自分だからこそできたアルバムになったと思います。ヴィジュアル系では使わないチープな音を入れてみたりして。
――ヴィジュアル系の音楽未体験の人でも聴きやすく、入門編としてもオススメです!
マチゲリータ:ヴィジュアル系は毒々しいタイトルやイメージ、雰囲気などハードルが高く感じますが、実はポップだったり、メロディアスだったり、おもしろい楽曲が多いんです。
●ヴィジュアル系の名曲達をボカロがカバーする『I(ハート)Visualizm feat. 初音ミク produced by マチゲリータ』
――『I(ハート)Visualizm feat. 初音ミク produced by マチゲリータ』はCMソングとしてもヒットしたゴールデンボンバーの「女々しくて」など最新曲から、アンカフェ、アヤビエ、メガマソ、少女-ロリヰタ-23区、jealkbなどヴィジュアル系の人気バンドの名曲達をカバーしていて。ボカロのカバーアルバムとしても新機軸になる1枚ですね。
マチゲリータ:ヴィジュアル系をカバーした意味はボカロ好きの人にも、ヴィジュアル系好きの人にもそれぞれが素晴らしいことを知ってほしくて。曲の選択に関しては完全に僕の趣味です。自分が好きな曲をギリギリまで詰め込んだら15曲入りになってました(笑)。またボカロもミク、レン、ルカから神威がくぽ、など6種類のボカロを使っています。
――原曲を知っていると最初は違和感があるけど、聴き重ねるとおもしろくなって。ミスマッチ感が新鮮に感じられるのでは?
マチゲリータ:そうだといいですね。アレンジに関していろいろ遊んでいます。例えばシドさんの『夏恋』ではポップなサウンドだけど、あえて昔、歌謡曲風だった頃のアレンジにしてみて、昔からのファンの方だったらニヤリとしちゃうかも。
●ヴィジュアル系ファンとボカロ、サブカルファンの架け橋となる存在に
――2枚のリリース後の反響はいかがでしたか?
マチゲリータ:『I(ハート)Visualizm feat. 初音ミク produced by マチゲリータ』は賛否両論でしたね(笑)。完全否定の方もいれば、「おもしろかった」とか「音使いが楽しい」とかアレンジを評価してくれる人もいて。僕もヴィジュアル系が好きなので気持ちはわかります。でも反響が大きいということは心に何か残せたのかなとポジティブにとらえてます。
『In Other Worlds produced by マチゲリータ』はボーカリストの方が所属するバンドではやらない曲ばかりなので、「珍しい歌い方が聴けた」とか、プレイヤーさんも「バンドでは弾かないフレーズがバンバン出てきて、知らない面が見られて良かったです」と喜んでいただけた方が多いようです。
今回、インストアイベントで「初音ミクから入って、アルバムを聴きました」という声をいただいて、出してよかったと思いました。この2枚がヴィジュアル系ファンとボカロファンをつなぐことができて、音楽への関心が広がってもらえたらいいですね。
●同名ボカロ楽曲がモチーフのダークファンタジー小説「暗い森のサーカス」
――7月27日に発売された小説『暗い森のサーカス』で作家デビューも果たしました。
マチゲリータ:文章を書くのは初めてでしたが、何でもやりたいんですよね(笑)。ファンタジーや童話っぽい映画が好きで、自分で書いたらどうなるのかなと以前から思っていました。
内容は僕が作ったボーカロイド楽曲の世界観が元になっていて、『暗い森のサーカス』という曲に出てくる人物たちが何でサーカスに入ったのかという話が7本のストーリーとして描かれた作品です。『暗い森のサーカス』について初めて明かされることばかりなので、曲と一緒に楽しんでほしいです。
――童話も実はダークなお話も結構ありますよね。
マチゲリータ:『グリム童話』や『マザーグース』とか。この小説は全編に渡ってダークな内容ですが、ダーク過ぎず、ファンタジー過ぎずに不思議な世界を構築できたかなと。伝えたいことも詰まっていて、深読みするとどんどんおもしろくなっていくはずです。ファンタジーが嫌いだったり、ホラーが苦手な人でも読める作品になったと思います。
また『暗い森のサーカス』以外の僕の別の楽曲ともリンクしているので、僕の曲を聴いてくださっていた方はより深く楽しめると思います。
――あとがきがまた長くて。それだけ想いが詰まった小説なんだなと(笑)。
マチゲリータ:長いと言われたのでこれでも短くして、何とか2ページにしてもらったんです(笑)。
――またイラストを数人の絵師の方に描いてもらっていて。1冊の小説ではなかなかぜいたくな試みでは?
マチゲリータ:これもワガママを叶えてもらいました。花蟲さんと猫将軍さんは昔からファンで、花蟲さんはフラッシュアニメの作家さんなんですが、中1の頃からネットで見ていたので、小説の話をいただいた時、絶対描いてもらいたいと思ったんです。自分でも中の挿絵を描いているし、文章だけでなく、絵を見るだけでも楽しいですよ。
●今後も様々な方法で自分の世界を構築していきたい
――その想像力と発想力はどこから生まれるんですか?
マチゲリータ:妄想好きで、四六時中妄想してます。ここに来る前も、自転車で走っていて、駅前の時計塔を見て、「これが沈んで、ひっくり返って違う世界になったら」とか。身近にあるもので物語が浮かんでくるので、生活していて毎日、楽しいです。
――今後、こんな活動をしたいという展望や希望があれば教えてください。
マチゲリータ:これからも自分で絵を描いて、文章を書いて、曲を作って、ということを続けていって、自分の世界を構築していきたいです。ライブでもステージ美術や小物なども自分でプロデュースしたり、映像とかにも挑戦して。それらを通して、マチゲリータの世界を実体験してもらえる機会を増やしていきたいです。いつかテーマパークで、僕がプロデュースしたエリアを作ってもらえたらいいなというのが大きな夢です。
――最後にメッセージをお願いします。
マチゲリータ:今回、アルバム2枚と小説で自分が抱いていた夢の多くが実現できました。でも夢はこれで終わったわけではなく、自分が構築した世界がいつかアニメやゲームになったらと。ひと言で言えば、僕も皆さんも楽しめることをやっていきたいです。
この記事で僕のことを知ってくれた人は、今回のCDや本、あるいはニコ動などで、僕の世界をちょっとのぞいてみてください。それがあなたの心の琴線に少しでも触れたらうれしいです。そして応援してくださっている方はこれからもっと楽しませたいので、付いてきてください!
My Favorite CD
彩冷える『鉄の島』
元彩冷える、現メガマソのギター、涼平さんの曲が大好きで、特に好きなのがミニアルバム『鉄の島』です。全曲が、同じ世界で起こっていることを描いていて、しかもセリフがそのまま歌詞になっていたり、歌わない部分も歌詞カードに表示されていたり、小説っぽいんです。僕の表現方法に大きな影響を与えてくれたアーティストであり、小説『暗い森のサーカス』にもつながっています。
INFORMATION
◆『In Other Worlds produced by マチゲリータ』
発売日:2012年7月25日(水)
価格:2,100円(税込)
発売:フロンティアワークス
◆『I(ハート)Visualizm feat. 初音ミク produced by マチゲリータ』
発売日:2012年7月25日(水)
価格:2,100円(税込)
発売:ビクターエンタテインメント
◆『暗い森のサーカス』
発売日:2012年7月27日(金)
価格:1,260円(税込)
発売:PHP研究所
マチゲリータ公式サイト:http://machigerita.web.fc2.com/
マチゲリータ公式ブログ:http://ameblo.jp/machigeritachang/

































