アリス十番・塩谷彩香 VS スチームガールズ・川村虹花　～Prism センター VS 新人 どっちが顔 de SHOW～

Prismのメンバーとして活動中の塩谷彩香と川村虹花。方やアリス十番の若手メンバーとして、方やスチームガールズの驚異的な顔として、それぞれがユニット内でも独自の花を咲かせている。2人が、Prismという場を軸に据えたうえで互いをどう見ているのか?!今後のPrismの顔となるのはどっちか!?　さっそく語っていただこう。

左から、塩谷 彩香（アリス十番）、川村 虹花（スチームガールズ）。

――2人は、Prismのメンバーどうし。

塩谷：Prismではわたしが先輩になるじゃないですか。最初に虹花が入ってきたときも、「あっ、若い子が入ってきたな」という感じで先輩後輩の雰囲気があったから、「可愛い子だな」と虹花のことを見てたんですけど。あのですね、スチームガールズに入ったとたんに、虹花の性格がガラッと変わりまして。今は、堂々としてらっしゃるし、スチームガールズで観る虹花は、ダンスでも、Prismで見せるのとは違うキレッキレな姿だし。表現力の面でも、Prismとはぜんぜん違うんですよ。それを見てビックリしたり、尊敬したり…。

　アリス十番とスチームガールズはライバル・ユニットでもあるように、「Prismでは仲間だけど、アリス十番とスチームガールズになったらライバルになる」とみんなには思われてるけど。ぶっちゃけPrismでも、虹花はライバルだとわたしは思ってる。

　どの子も、各ユニットの中でセンターを狙ってるわけじゃないですか。だから、虹花にだって何時Prismのセンターを取られてもおかしくないし。この子がスチームガールズの前にやってたOZではセンターをやっていた実績もある。だから、わたしも「若い子には負けてらんない」と思ってて。

――OZでセンターを担ってた頃から、やはり驚異に感じてました?!

塩谷：感じてました。その成長ぶりをズッと身近で見てるからこそ、これからも切磋琢磨していけたらなと思ってます。

川村：わたし、昨年3月にPrismに入ったんですけど。最初は初めての世界だったから慣れなくって、もう「先輩!先輩!!」って感じだったんですけど。スチームガールズとアリス十番という対決する関係になってからは、先輩なんですけど、ライバル心というのが生まれてきて。

　Prismは今メンバーが3人(＋桐谷真央)しかいないんです。イベントでは、ユニット毎の動員によって唄う曲数が変わることから、どうにかPrismで唄う曲数を増やしたいんですけど。メンバーが3人という少なさもあって、どうしても動員面の結果的に1曲や2曲になってしまうことも多いんです。だから、よく3人で「どうしたらPrismの動員を増やせるのか?!」を考えたりもしてるんですけど。もちろん、今でもお2人は先輩だし。でも、ライバルでもあるから、わたしは「2人に勝ちたい気持ち」を何時だって持ってます。

塩谷：Prismって、最初は6人メンバーだったように人数も多かったんですよ。それが一気に減ってしまって3人になって。一時期は団結力も弱まっていたんですけど。でも、Prismの中ではわたしが一番年上だし古株なので、自分で考えたことを2人に伝えながらステージを作りあげていくようになった部分が、あの頃は正直あって。

　あの当時は、歌割や振り、曲全体の構成だったり。そういうのを自分で提案しては、2人に伝えてく形で活動をしてたんですけど。でもユニットって、みんなで一緒になりながら作っていくものじゃないですか。そういう面で「もっといい感じにならないのかな?!」と、あの頃は思ってて。

　だけど、OZやスチームガールズを通して、同じユニットのメンバーをみずから引っ張っていく虹花に変わっていったように、Prismでの虹花も徐々に変わり出して。後輩だけど、一緒にアイデアを出してくれたりとか。アリス十番とスチームガールズではライバルだけど、Prismでは、同じユニットとしていいものを作ろうと協力しあったり。「他の派生ユニットに負けないようにどうしようか?!」と相談や協力しあったりを最近はすごくできるようになってきたので、それでPrismもどんどん良くなっていってるんです。

■ アリス十番は、若さでは勝てないかもだけど「すごいユニットだ」と思ってもらえるようなグループ作りをしています

塩谷 彩香（アリス十番）
1992/09/24／162cm

――虹花さんがOZのセンターになったとき、どんな心境でした?!

塩谷：当時のOZは人数も多く。しかも、いきなり虹花がセンターになったように、Prismでも何時センターが変わっても可笑しくないと正直思ったし、それは今でも思ってること。

　Prismって"女子高生ユニット"だから、学生服のような衣装を着てるんですよ。でもわたしは二十歳で真央は19歳と、とっくに卒業してる年齢だし。そういう面でも、どんどん成長していく現役女子高生の虹花をちょっとライバル視していた面もありました。

川村：でも、Prismになったときは、いろんな相談をしてますよね。Prismで唄う曲数を増やしたいからこそ、「今日は髪形を一緒にしてみよう」とか「サイリウムを使おう」など、3人で協力しあって話をしています。

――彩香さんにとってスチームガールズの存在って、やはり驚異的?!

塩谷：おっきいですね。マスクをかぶったりと、アリス十番と似てるじゃないですか。同じ事務所内でありながら、ユニットが違うことで競いあえば、Prismになれば一緒の仲間でもあるように、「仲間」という気持ちも必要だし。もちろん、「ライバル」とか「負けたくない」という気持ちを、外でも内でもつねに持ってなきゃいいユニットにはなれない。それはPrismも、アリス十番もスチームガールズも、他のユニットに対しても、わたしはそう思ってます。

――スチームガールズが見たアリス十番の存在って、どうなの?!

川村：アリス十番は結成してから1年半も経ってるんですけど。スチームガールズはまだ結成してから3ヶ月くらいしか経ってないように、まだまだユニット内でも手探りだったり。動員面でも、アリス十番にはぜんぜん追いつけてなくて。たまに勝てたとしても、新曲発表があった日とか、そういうときばかりなんです。アリス十番はパフォーマンス面でもグッとくる圧倒さがありますし、スチームガールズもそうなれるようがんばらなきゃというのはあります。

――結成して間もないニユットにも関わらず、たまに勝てることがあるのもすごいことじゃない?!

川村：スチームガールズは平均年齢が17歳なんで若さでは勝ってるんですけど、やっぱしアリス十番のライバルなんで、つねに勝ってかないと。

塩谷：確かにスチームガールズは若くてフレッシュなんですけど。12月31日に、アリスプロジェクトの常設劇場である秋葉原のP.A.R.M.Sでカウントダウン・ライブを演ったんですね。アリス十番のメンバーは全員参加してたんですけど。まだ未成年の多いスチームガールズからは出れる人は少なくて。虹花もその日は出れなかったんだよね。

川村：そうなんです。まだ年齢的に22時以降のライブには出れないんです。

塩谷：アイドル界では18歳を越えてたら。まして「20歳を越えてからアイドルを始めるのって遅いんじゃない?!」「アイドルは若い子でしょ」みたいなイメージがあるじゃないですか。そのイメージをアリス十番が取っ払いたいんです。

　「歳なんて関係ないじゃん」とアリス十番のメンバーは、みんな強く思ってて。今は、年齢を公表してるから実年齢は調べればわかりますけど。大事なのは若さじゃなくて、「若く居続けられること」だと思ってて。ただ若ければいいだけだったら、幼稚園児を集めてグループを作れって話じゃないですか。

　確かに今のアリス十番は、若さではスチームガールズには勝てないかも知れないけど。「若くなくてもすごいユニットだ」と思ってもらえるようなグループ作りをしています。

川村 虹花（スチームガールズ）
1995/12/26／158cm

■ どんな内容でもたくさんの意見が聞こえてくるってことは、注目されてるってこと！　それを強みにしているアリス十番は、新人アイドルには負けませんよ！!!

――アリス十番は、いろんな試練を乗り越え、心逞しく成長してきたユニットです。

塩谷：精神的には、すごく強くなってきました。

川村：今のスチームガールズには想像のつかないことが多いと言いますか。まだまだ経験の足りないことばかりなので、これから何が待ってるのかは心配ですけど、それを乗り越え強くなっていきたいなと思っています。

――では最後に、バトルのトークをお願いしようか?!

塩谷：Prismではやっぱし一番活動歴が長いし、Prism愛では絶対に虹花には負けないです。もちろん、そう簡単にPrismのセンターの座を渡す気もないです。けども、若い子たちの集まったスチームガールズの持つフレッシュさはやっぱし目を惹くし、スチームガールズはPrismとは違ってダンスもキレッキレだから、つい虹花の姿を見ちゃうんですね。そういう面では、虹花のいい部分を盗んだりもしています。

　お互いにいい意味でライバルであり、いいところを盗みながら、互いに違うユニットのいいところを見つけ、Prismになったとき、お互いのいいところをこの中へ存分に出しあって、派生ユニットでも1位を取れるようにがんばりましょう!!

川村：やっぱしPrismでは1年以上も先輩なので、わたしはまだまだという部分もあるんですけど。その経験を全部取るような勢いで、Prismのセンターも狙っていきたいと思ってますし。スチームガールズも、まだ結成して3ヶ月という短い中ですけど、アリス十番を越える勢いでもっともっと成長していって、どんどん上にあがっていきたいと思っています。

――夏頃には、スチームガールズとアリス十番の立場が逆転してたりしてね（笑）。

塩谷：そんなことないですよぉ。いろんな困難を乗り越えてきたアリス十番は、まだまだ越せない壁ですから。

　お面をかぶって頭を振ったりしてることから、アリス十番ってズーッと色物扱いされ続けてきたんですよ。たとえ何を言われても、私たちは貪欲にがんばってきました。途中、解雇されたメンバーもいたし、いろいろ(メディアやネット上で)叩かれたりもした。そういう声が一気に増えた時期もありました。でも、その声が増えるってことは、それくらい注目されてるってことですし。それをアリス十番は強みに変え続けてきたので、新人アイドルにそうそう簡単には負けませんよ!!

川村：アイドル=若いってイメージがあるじゃないですか。スチームガールズは平均年齢が17歳。でもアリス十番の最年少の真央さんが19歳というように、平均年齢は断然低いので、これから若さを武器にもっともっと伸び続けていくよう、スチームガールズも負けないようにがんばります!!

PHOTO:植田信/TEXT:長澤智典

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