2013-02-25 16:00

アリス十番・渡辺まあり VS スチームガールズ・澤田リサ＆黒瀬サラ～貧血な大人の女性と女子高生チームとのフレッシュなバトル～

　大人な魅力を放つ、アリス十番・渡辺まあり。かたや、スチームガールズ・澤田リサと黒瀬サラは、若さを魅力にしたバリッバリの女の子たち。この3人が、どんなトークバトルを繰り広げたのか、ここにお伝えしよう。

左から、アリス十番・渡辺まあり、スチームガールズ・黒瀬サラ＆澤田リサ。

■ 楽屋へ戻ったら貧血担当のようにバタッと倒れてるけど（笑）、ファンの人の前では見せないようにしています

――平均年齢17歳のスチームガールズ。その若さは驚異じゃないですか?!

渡辺：若い存在だからこそ負けてらんないですね。サラちゃんって、普段はちょっとおしとやかでお嬢様っぽい感じなのに、ライブになるとすっごいキラキラ輝くアイドルになってくからちょっと羨ましいなっていうか。ギャップがすごいあるんですよ。ステージ上での、お人形さんのような作られた笑顔を放って輝いてるところが、わたしは好き。

　リサちゃんは、初めて見たときにダンスがぜんぜん出来ないし、記憶力も悪そうと思ってたんですけど。スチームガールズに入ったとたんに、ダンスもすごいキビキビとやってるし、若いのにすごくしっかり屋さんでがんばってるなぁって見ています。

黒瀬：わたし、まありさんのライブを観てて、すごいオーラがあるなと思いました。そのオーラは、つねに感じてます。

澤田：わたしは、まありさんの、ライブ中のヘニョッとした、目の垂れたあの笑顔が好きです。

渡辺：やっぱ、垂れ目に目がいくんだね。最近も「足利義光に似てる」ってすっごい言われてて。それ、ど?なんですかねぇ。

　でも、スチームガールズは勢いがありますよね。アリス十番って、力強くて格好いいイメージじゃないですか。その中でもわたしは"貧血担当"という唯一か弱い存在としてがんばっているので、その辺は、スチームガールズの2人とかぶるんじゃないかな（笑）。わたしも、アリス十番の中のサラちゃんやリサちゃんみたいな感じの、「可愛くてか弱い」ところを目指してやってます（笑）。

――貧血担当という割には、連日過酷なスケジュールをしっかりこなしていますよね。

渡辺：いつもフラフラしながら（笑）。楽屋へ戻ったらバタッとしっかり倒れてるけど（笑）、ファンの人の前では見せないようにしています。

　アリス十番のステージって、ヘドバンとかあるでしょ。あれ、脳内を掻き混ぜていくし、アリス十番のヘドバンはメッチャ激しいので、振り終わると頭がボーッとするんです。でも、それがストレス発散になるというか、やってて「気持ちいいな」と思うときもあります。

渡辺まあり（アリス十番）
1989/08/02／155cm

■ あまりに時間がなくて、パーキングエリアのトイレで髪の毛を洗ったことや、お風呂にも入らずライブを演ったなんてこともありました

――スチームガールズの2人は、アリス十番の存在をどんな風に見ています??

黒瀬：表現とかもみんな上手いのですごく憧れています。そういう風になりたいと思うときもあります。

――サラちゃんは、以前…。

澤田：OZをやってました。

黒瀬：わたしは、今もほわいと☆milkのメンバーとしても活動しています。ほわいと☆milkは楽しんでる感満載のライブをしてるんですけど。スチームガールズの場合は、アリス十番さんに負けないようにとか、いろんなことを考えてライブをやっています。

澤田：わたし、最初はOZの研究生から始まったんですよ。最初は小柳朋恵ちゃんも研究生でいたんですけど、先に、OZのメンバーとしてステージ・デビューされちゃって、一人になったときもありました。その後、またどんどん仲間が増えていったんですけど。その積み重ねもあって、ステージ・デビューをしたときは本当に感動っていうか、「やっと立てた」という気持ちになれて。そしたら、その1ヶ月後にはOZを卒業することになって、その後スチームガールズのメンバーとしてだったので、ここまで「早いなー」と感じてます。

――スチームガールズの2人は、ここまで速いペースで成長してきていますが。まありさんは、ホントいろんな経験を重ねたうえでの今ですもんね。

渡辺：いろいろ大変でした。今もやっているチェリーブロサッムは最初人数がメチャ多かったんですけど、突然メンバーがいなくなったりとか。それでもリーダーをやっているので、みんなをまとめてがんばったり。

――アリス十番も、いろんな試練を乗り越えてきています。

渡辺：アリス十番のメンバーとして活動を続けてきたことで、だいぶ心は強くなりましたね。昨年は、寒い時期に長期間の野外ライブが多くって、みんな足を負傷しながらも、毎回のパフォーマンスをファンの人たちにあきられないように考えてやったりとか。夏場には関西や東北まで遠征。すべて車移動で、車中に『夏だね』で使うゴムボートやフランクフルトがつっこまれてるから、車内は本当に狭いし。息も出来ないような状態の中、車内で着替えたり、化粧をしたり。地方へ行っても、その地の美味しい料理を食べる時間も。ときにはお風呂に入る時間さえなくて、パーキングエリアのトイレで髪の毛を夏場に洗ったこともあれば。お風呂にも入れず、東京に戻ってそのままライブを演ったなんてこともありました。けっこう身体は張ってます。もうアイドルの枠じゃないです、ホントにヤバいです（笑）。

黒瀬：その話を聴いて、今ビックリしました!!でも、遠征とかは行ってみたいです。

<b>澤田リサ（スチームガールズ）</b><br>1996/11/06／161cm

澤田リサ（スチームガールズ）
1996/11/06／161cm

■ スチームガールズは、衣装もすごい目立ちますし武器も本物志向なので、世界中の人たちにアピールできるユニットです！

――サラちゃんとリサちゃんは、今のスチームガールズの魅力をどんな風に捉えてます??

黒瀬：アリス十番さんが使っている(イミテーションの)武器と違って、スチームガールズは本物の(本格的に作られた)武器が多いんです。いろんな人に自慢のできる武器ですし、衣装もすごい目立ちますし、ホント世界中の人たちに自慢できるユニットだと思います。

澤田：わたしは武器を持ってなくて、まだマスクだけなんです。その武器も、最初は3人しか持っていなかったのが、今は、6人まで武器を持つ人が増えてて。持ってないのは4人。なんか余りものみたいな感じです（笑）。

――そんなこと言いつつ、そろそろアリス十番を抜けるかな?!と思ったりしてないの??

澤田：エーッ!!ホントに活動期間の長さも違うし、パフォーマンス力もぜんぜん違うんで。勝ちたい気持ちはあるんですけど、やっぱ「叶わないな」と思うことがほとんどです。

――でもあえて聴くけど、「ここはアリス十番には負けないぞ」という点は??

澤田：若さです。フフフフッ。

渡辺：若さでは勝てないですけど、アリス十番を観てると嫌なこととか忘れられそうな。アリス十番って、ちょっとブッ飛んでるじゃないですか。ジェイソンマスクを付けたり、ヘドバンをしたり。ちょっと現実から離れてる世界観でもあるのがアリス十番の魅力かなと思いますし。まさか、自分がマスクを付けて武器を持って踊るなんて思ってもみなかったこと。会社で嫌なことがあった人も、アリス十番のライブを見たら、そんな悩みどーでもよくなるんじゃないかって思います。

――やはりマスクをかぶると、人格も変わります??

渡辺：気持ちのスイッチが入ります。わたし、リズム感がないから、前までヘドバンとかあんまし得意じゃなかったんですよ。でも最近は「すごく力強い踊りになってきた」と事務所の人にも言われるようになったし。この前も全体練習をしていたら、突然森カノンちゃんが「あんなヘニョヘニョだったまありんが、こんなにすごく格好よくなった」と言いながら号泣し出して。それくらい、ダンスもパフォーマンスも、体力もだいぶ付きました。それでもまだ貧血なんですけど（笑）。でも、ステージの上ではがんばります!!

――体調管理は、ホント心がけなきゃいけないことだもんなぁ。

渡辺：だけど、こうやって毎日休みなくやってるほうが、逆に体力は付きますね。1日空いちゃうだけで、ライブに疲れが出ちゃうように、毎日やってるほうが身体のほうは余裕になっていきます。若い人はどうなの?!ぜんぜん余裕??

黒瀬：わたしも、1日空いちゃうと身体がなまけちゃうっていうか、疲れます。きっと毎日やってるほうが、ステージ向きの身体になっていくんだと思います。

渡辺：そこは、若い人も年寄りも同じな感じです（笑）。

<b>黒瀬サラ（スチームガールズ）</b><br>1996/08/06／163cm

黒瀬サラ（スチームガールズ）
1996/08/06／163cm

■ サラちゃんとリサちゃんに足りてないのは大人の色気。ライブ中にセクシーなポーズとかしてみてはどう??

――ここらで、バトルなトークに行きましょうか。

渡辺：サラちゃんとリサちゃんに足りてないのは大人の色気。ライブ中にセクシーなポーズとかしてみてはどうでしょうか??　そしたら、若いファン層だけでなく、もっと年上のファン層にも広がるかなって思う。

　スチームガールズのファンの人って若い男の子が多いんです。だからこそ、セクシーな大人っぽい面も見せて、大人の男の人たちのハートもがっつりつかんではどう??　アリス十番は、みなさん色気を持ってますからね、フフフッ。

黒瀬：私たちは若いし、色気を使わずにファンをつかめるのも今だけなので、今のこの状態のスチームガールズには、まだ色気はいらないと思います。

渡辺：確かにね。

黒瀬：でも色気は、これから身につけていきたいなと思っています。

澤田：色気かぁ……。わたし、まありさんのヘドバンしている姿が好きです。何時観ても可愛いです!!

渡辺：可愛い!?　あれっ?!格好いいつもりだったんだけど（笑）。

澤田：なんか、可愛いです。

渡辺：それはそれでいいのかしらね（笑）。

澤田：なんか、みんなと違うところがいいです。

渡辺：えっー、それっていいところ?!むしろ微妙っていうか、大丈夫なのかって心配じゃない?!

澤田：わたしは、そこが好きです。それに、女性としても素敵だと思います。

渡辺：ホントかぁ（笑）。

澤田：ホントですよぉ。何時もは近寄りがたくてあんま話しかけたりとかできないんですけど。こうやって話をしてみると、まありさんって面白い人だなぁって思います。

――まぁ、アリス十番の壁は、なかなか越えられないものがありますよね。

渡辺：これまでの大変さがあるので、負けたくないですね。

澤田：うちらも、絶対にアリス十番さんには負けたくないです!!