アフィリア・サーガ特集　第１弾　メンバーの名前の秘密とアニメ愛

ユニット名から“イースト”が取れたアフィリア・サーガ。デビューから4年。150本以上のライブイベントを重ねて着実にファンを増やし、昨年はオリコンデイリー１位まで獲得。4月24日に2ndアルバム『Archism』のリリースを控え、メンバーからアリア、コヒメ、アヤミ、エミュウの4人に登場してもらった。まずインパクトのある名前の由来と、共通の趣味のアニメ話を。

アフィリア・サーガ
魔法学院をコンセプトに全国展開中のカフェ＆レストラン「アフィリアグループ」の池袋店、上野店、六本木店、新宿店を代表するメンバーで構成された、11人組の学院型ガールス・ボーカルユニット。志倉千代丸と桃井はるこのＷプロデュースで、振り付けをラッキィ池田が担当。2008年に結成されて、2009年にデビュー。

■ もともと人形で魔法で人間になっちゃったんです(笑)

――まず改めて、それぞれのカタカナの名前の由来からうかがえますか？

アヤミ：私はアフィリア・サーガに入る前に事務所に所属して、そのときに……。

アリア：リアル、リアル(笑)！

エミュウ：そっちなんだ(笑)。　

アヤミ：大丈夫ですか(笑)？　そのときに桜井綾美という名前があったので、アフィリアでも関連した名前にしようということになりました。私は魔法使いっぽくて、カッコイイのにしたかったんです。“アンドレ”とか。

コヒメ：アンドレって、男だよ(笑)。

アヤミ：いいの(笑)！　そういう名前にしたかったんですけど、けっこう反対されまして(笑)。それで私は北のほうの出身だから、桜と雪が降る感じで“チェルシー・スノウ”にしました。

エミュウ：私はアフィリア王国出身で(笑)、もともとお人形だったので。

コヒメ：はっ？　初めて聞いたよ、それ。

――そういう設定があったんですか。

エミュウ：設定じゃないです(笑)！　私は王国のヴァイルシュミット家という一族のお屋敷で作られたお人形だったんです。悪い魔女に魔法をかけられて人間にさせられて、どうにかお人形に戻ろうと、魔法の勉強をしてるんです。だから、そのお屋敷の名前と、私をお人形として作ってくれたご主人様がくれた名前の“エミュウ”を付けて、エミュウ・ヴァイルシュミットと名乗ってます。

――響きとかは気に入ってますか？

エミュウ：とっても気に入ってます。いろんな人から「カッコイイね」と言ってもらえて。アフィリア・サーガの中でも異質な感じがして、好きです。

アリア：人形だったのは初めて知った～。

エミュウ：うそー？　わりと言い続けてるのに、誰も知らない(笑)。

コヒメ：この３人とも知らないよ、絶対(笑)。

エミュウ：コアなファンは知ってます(笑)。

アリア：私はマリアとアリスがすごく好きなんです。マリアは聖母の象徴で、アリスは少女の象徴。その聖母と少女が合わさって、あと歌がとても好きだから“アリア”にしました。“ミルヴァーナ”は、お菓子の国から来て甘いものが大好きだからミルクとバニラに、詳しく言わないけどニルヴァーナという言葉があって、その好きなものを合わせました。“Ｍ”は特に何も考えてなかったので(笑)、「今日は○○のＭ」みたいに便利に使ってます。

コヒメ：みんないろいろ由来がありますけど、コヒメ・リト・プッチは“ちっちゃい・ちっちゃい・ちっちゃい”なので(笑)、それだけです。

――自分で付けたんですか？

コヒメ：そうです。アフィリアの店舗の面接で、志倉（千代丸）さんにお会いしたとき、「週に何回入れるの？」とかいう話でなく、「ちっちゃいねー」と言われたので(笑)。「私に求められてるのは、そこなんだ」と思って、その日のうちにコヒメ・リト・プッチという“ちっちゃい・ちっちゃい・ちっちゃい”をこれでもかと連ねた名前を送ったら、瞬間に返信が来て「これで」と。同期の中には、なかなか名前が決まらなかった子もいたんですけど、たぶん私は一番早く決まりました。

アリア・Ｍ・ミルヴァーナ
3月6日生まれ、AB型、159㎝。池袋店所属。

コヒメ・リト・プッチ
11月24日生まれ、O型、140㎝。池袋店所属。

エミュウ・ヴァイルシュミット
5月3日生まれ、B型、149.1㎝。六本木店所属。

アヤミ・チェルシー・スノウ
10月15日生まれ、O型、160㎝。六本木店所属。

■ 『ラブライブ！』が自分たちと重なって号泣しました

――みんなはそれぞれアニメ好きだそうですが、今まで観た中で一番好きな作品というと？

アリア：『魔法少女リリカルなのは』です！

コヒメ：ゆかりん（田村ゆかり）ね。

アリア：アリアは人類で一番、田村ゆかりさんが好きなんです。全生物で一番に(笑)。田村ゆかりさんといえば『なのは』って感じがします。いろいろな作品に出られてますけど、やっぱり『なのは』が好き。水樹奈々さんもとても好きなので、その２人が出られるということで、ずっと注目していて。映画版も観に行きました。

――作品として、どんなところに魅力を感じますか？

アリア：人と人との絆や友情を、とっても感じる作品だと思うんです。ラブコメや面白い感じのアニメも好きですけど、なのはちゃんとフェイトちゃんの２人の思いが……。

――「友達になりたいんだ」とか。

アリア：そうなんですよ！　いろんな見方もできますし、熱い思いを感じる作品だなと。

――田村ゆかりさんには、なぜそこまで惹かれたんでしょう？

アリア：初めはＣＤで曲を聴いて知りました。すごくかわいらしくて、歌もうまい。素晴らしい方だなと思ったんです。その後に、あまり田村ゆかりさんのことを知らない状態でライブに行ったら、もう～何かが来てしまって(笑)。感電したかのように、神のお告げみたいなものがありました(笑)。そこから「私はゆかりんのために生きよう」と(笑)。でも、アフィリア・サーガの活動が始まってからは、「ゆかりんとファンの方のために生きよう」と思いました(笑)。

アリア・Ｍ・ミルヴァーナ

――ゆかりさん本人と会ったことは？

エミュウ：去年の『アニサマ』ですごかったんです。ゆかりさんのステージは観に行けなかったけど、アリアは楽屋でモニターに向かって、ピンクのサイリウムを振ってました(笑)。

コヒメ：５本持ってた(笑)。

エミュウ：１人で盛り上がっていて。それから、ゆかりさんのところにご挨拶しに行ってね。

アリア：楽屋に帰って、むせび泣きました(笑)。ウワーッ……と。

エミュウ：ステージが最後まで終わった後に、ゆかりさんがアリアにだけ、タッチしに来てくれたり。

アリア：来てくれたんですよ！　アンコールの後で、全出演者さんが輪になって「アニサマ、お疲れさまでした」みたいになったとき、ゆかりんがアリアに駆け寄ってきて、「お疲れー」みたいにハイタッチをしてくれて、「え～～～っ!?」と思って。そこが人生のピークでした(笑)。

エミュウ：むせび泣いてました(笑)。

アリア：本当に大天使だと思います。内面も見た目も技術もすごい、何もかも素晴らしい天使だなと再確認しました。

コヒメ・リト・プッチ

――いい話ですね。

コヒメ：私が今一番熱いのは『ラブライブ！』です。

エミュウ：出たーっ！　ラブライバーだー！

コヒメ：３話かな？　μ's（ミューズ）というアイドルグループを結成して、初めて学校の講堂でライブを行うんですけど、お客さんが１人もいなくて、主人公が涙しちゃうんです。それでも駆け付けてくれた１人の生徒がいて、その生徒のために歌おうというお話で。歌ってるうちに学校に広まって、だんだん人が集まってきたけど、やっぱり10人にも満たない。生徒会長から「何でやるの？」と言われるんです。そこで主人公が言った言葉に感動しちゃいました。

――自分たちの活動とも重なって？

コヒメ：初期の私たちと本当に重なっちゃって。「何でやるのか」と聞かれて、明確な答えは出せないけど、「続けていたら絶対に何かがある。その何かを確かめるためにも、私たちは歌い続けていく」という。アフィリア・サーガも９人で結成して、最初のお客さんはそのメンバー９人より少なかったんです。その中でここまで続けてこられたのは、「何とかして歌いたい」という気持ちがあって、ひたむきに頑張ってきたから。『ラブライブ！』も、最初からアイドルが活躍するお話かと思ったら、グループを作るところからだったんですよ。ゼロからのスタートだった私たちと重なって、号泣しました。

――いろいろと思い出して。

コヒメ：あと、『ラブライブ！』には私のお友達の声優さんも出てるんです。専門学校で同期だった徳井青空ちゃん。活躍がすごくうれしいし、「私も負けてられないな」と思ったのもあります。本当に「注目してください！」って感じのアニメです。

エミュウ：私も『ラブライブ！』は好きで、ベストアルバムの発売日にいろんなＣＤ屋さんを駆けずり回っても見つからなくて、残っていたのが8000円の豪華版だったんですけど、迷わず買いました。でも、今までの全部のアニメでいうと、私は腐女子なので(笑)。男の子が活躍する『コードギアス』や『ガンダムＷ』もすごく好き。今だったら再放送が始まった『天元突破グレンラガン』かな。

――テーマ曲の「空色デイズ」が、今度のアルバムに入るみたいですね。

エミュウ：そう。去年カバーさせてもらったときは、本当にうれしくて。『グレンラガン』は再放送で観直してると、途中からいなくなっちゃうカミナの言葉が、すごく心を打ちます。当時観ていたときより、自分の状況も変わったし仲間もいるし……ってことで、昔以上に胸に響いてきて。シモンに「お前を信じる俺を信じろ」と言うじゃないですか。シモンが自信をなくして「僕にはできない」みたいになってたときに、カミナが勇気づけていて。シモンは成長して、最後のほうには総司令官とかになるのを知ってるからこそ、始めのほうを観直すと、「この言葉をシモンは最後まで引きずっていくんだ」と思って、１話目からボロボロ泣いちゃいました(笑)。

エミュウ・ヴァイルシュミット

――カミナが死んだときはショックでした？

エミュウ：ショックですよ、もう！　完全に死亡フラグが立っていたけど、カミナは何となく死なないイメージがあって。主人公ではないけど一番のヒーローだから、最後まで死なないはず、みたいな。それを裏切って殺してくるところが、もう憎くて(笑)。でも、シモンやグレン団がカミナの死を乗り越えて成長していく姿が美しかったので、ストーリー的には良かったのかなと思います。

アヤミ：私も本当にアニメが大好きで、１本挙げるのはすごく悩みます。実家にいたときから観ていた『グレンラガン』も本当に好きだし、始めの萌えの入口は『ゼロの使い魔』でした。『マクロスＦ』も『創聖のアクエリオン』も『コードギアス』も、すべて大好きですけど、一番観たのは何かと言ったら、『ひぐらしのなく頃に』なんです。

アリア：ゆかりん、出てる。

アヤミ：出てますね。あれを観たときは本気で衝撃的でした。「こんなアニメがあるんだ！」みたいな。それまでは朗らかに生きてきて、“萌え萌え～、ありがとう、バイバ～イ”みたいな(笑)ラブコメとかしか観てなかったのに、いきなり人生が変わりました。「こんな世界があるんだ！」という。で、「犯人はいったい誰？」みたいな。いろいろなものが全部合わさった『ひぐらしのなく頃に　解』は衝撃的すぎて、もう「人生って壮大だな」「人はこんなことを考えるんだ」と思いました。残虐さもあるけど、人間性とかはメンバーにも通じるところがあるし、絆とかも全部教えてくれて。ＤＶＤも実家にあります。何回も観ました。私は『解』とかの救われる話のほうが好き。いろんなことがあって、騙したり騙されたり、まやかしもあるけど、信じるのはやっぱり自分。周りの人たちも決して裏切ったりしない。そういうのを全部教えてくれたなと思います。あれは神作品ですね。

アヤミ・チェルシー・スノウ

PHOTO：梅木麗子　TEXT：斉藤貴志

《DATA》
『Archism』
4月24日発売　5pb.
【豪華盤】CD＋DVD（2枚）　YZPB-10002 6000円（税込）
【DVD付盤】CD＋DVD　YZPB-10003 3600円（税込）
【通常盤】CD　YZPB-10004 3000円（税込）

東名阪ツアーを開催
【東京公演】5月6日（月）17:00～日本青年館　大ホール
【名古屋公演】5月12日（土）17:00～CLUB OZON
【大阪公演】5月19日（日）17:00～梅田CLUB QUATTRO

アフィリア・サーガ　バスツアー～魔法学院・林間学校～
3月16日（土）～17日（日）長野県・白樺湖１泊２日
http://afiliasaga.jp/kiji/404/

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