小野坂昌也さん、鈴村健一さん、置鮎龍太郎さん、竹本英史さんの男子高校生的ノリに観客大爆笑！　ドラマCD『王子様（笑）シリーズ』Webラジオ「ぷりらじ」公開録音イベント第2回をレポート!!

　おとぎ話をリスペクトしつつ、謎に包まれた王子様の実態を独自の解釈でアレンジした人気ドラマCD『王子様（笑）シリーズ』のWebラジオ「ぷりらじ」の第2回公開録音イベントが2013年5月19日、タワーホール船堀で開催された。

　今回の公開録音には番組のメインパーソナリティである竹本英史さん（従者・弟王子役）、ゲストとして鈴村健一さん（「シンデレラ」の王子様）、置鮎龍太郎さん（「竹取物語」の王子様）、小野坂昌也さん（「いばら姫」の王子様）が登場。つめかけた観客を盛り上げつつも、2時間に及ぶイベントを一緒に楽しんでいた。

■イベントのはじまりは王子様たちの妄想ドラマから！
　イベントの幕開けは番組同様、ドラマパートから。『王子様（笑）シリーズ』のこれからの展開について語りあう王子様たち。ハリウッドで3D映画化（「いばら姫」の王子様）、ロボットアニメを作る（「シンデレラ」の王子様）、紙芝居にする（「竹取物語」の王子様）、廃校になりそうな学校を盛り上げるために珍しい部活で勝ち上がって有名になる、アイドルデビューする（「いばら姫」の王子様）など、こんな風な展開になればいいなという王子様たちの妄想トークが続いていく。

　もちろんどれも現実化される予定はないものの、『王子様（笑）シリーズ』がスタートして今年で4年目ということで最後は「ちなみに、シリーズ4周年企画はオフィシャルファンブック（9月13日発売予定）ですからね！」と従者がしっかりとまとめ、テンポのいいドラマは終了。「ぷりらじ」の公開録音＆キャストによるトークパートへ突入。

■小野坂さんの妄想トークが止まらない!?
　公開録音、最初のコーナーは「姫たちの（笑える）おたより」。リスナーから募った“ふつおた”メールを紹介しつつ、4人でフリートークを繰り広げるコーナーだ。「どうしたらラジオが復活してくれますか？」というファンからの切実なおたよりには、「（番組で）お金を貯める！」と小野坂さんがバッサリ。さらに、「缶バッチは完売しているそうなので、イベント後の物販で売れ残っているものをチョイスして購入すれば、番組は続くんだよ？」とリスナーに対して当然のことのように言う姿に、観客は爆笑していた。続くおたよりは、“リスナーが気になっていること”ということで「竹本さんの愛称“たけぽん”は平仮名、カタカナなどどれが正しい表記ですか？」というもの。竹本さんはどの表記でも気にしないそうだが、なぜか他の3人は真剣に考え始め、そもそも「“たけぽん”の由来って何？」という話へと展開していく。

　竹本さんは、いつ誰に愛称をつけてもらって呼ばれたのかはもう覚えていないそうで、鈴村さんの記憶だと「僕が会ったときから“たけぽん”って呼ばれてた」と、2人が出会った20年くらい前の頃の思い出話に花が咲き始める。その結果、「じゃあもう“TAKEPON”でいいじゃん！」と結論付けられることに。

　さらに「今日の衣装のポイントを教えてください」というおたよりでは、「ラジオを聴いている人はオレたちの衣装なんてわからないのに！」と竹本さんがおたよりにツッコミつつ、それを受けた鈴村さんが「だから、嘘ついてもいいんだよ？」とぽそり。そこで小野坂さんは、「僕は腰には宝剣を持っています。この宝剣は僕の一族の2代目の王様がドラゴンを倒したときに、ドラゴンから取り出した玉鋼から作ったやつで…」と妄想トークを展開。

　調子に乗った面々は「名前が気になる～」「せっかくだから剣、構えてよ」と、次々にリクエスト。小野坂さんは宝剣を構えつつ、自分のなかの設定にある宝剣と宝具の名前と性能について懸命に説明。その説明と4人のなんともゆるいやりとりに観客は大爆笑していた。しかし、あまりに盛り上がってしまったために、スタッフから「時間が押しているので…」との指示が入ってしまい、「何だよ！　聴きたいっていうから話したのに!!」と小野坂さんのローテンションなコメントでコーナーは締めくくられた。

■テーマトークはやがてクレームコーナーに？
　続いては「王子様の（ぐだぐだ）談話室」へ。あるトークテーマに沿って4人がフリートークをするというもので、最初のテーマは「『王子様（笑）シリーズ』は今後どうなっていくべきだと思いますか？　ぶっちゃけ、どうしたら売れると思いますか？」というもの。

　シリーズ化しているCDはそれなりに売れているそうで、「売れているならもう売る必要ないんじゃない？」という小野坂さんの意見に対して、「（利益は）ラジオ2期にまで手が届くほどではないらしいです」と竹本さん。すると、竹本さんと小野坂さんからは出演している声優陣のギャラやグッズの利益についてなど、お金に関する話へとシフト。あまりの内容に「こんな話、誰も聴きたくないでしょ!?」と鈴村さんが思わずツッコむほどだった。

■ステージで繰り広げられる3人の自由すぎる行動！
　ぶっちゃけトークが展開されたテーマトークコーナーから、ようやく作品らしいコーナー「真のプリンスはどっち!?　王子様決定戦 2nd Season」へ。鈴村さん、置鮎さん、小野坂さんの3人が「王子なら勝ってあたり前」という3つのバトルで対決し、最終的にポイントが高かった人が「真の王子様」になるというものだ。

　1つ目の対決は「万年床を回避せよ！布団カバー早替え対決」。ステージには布団カバーがかかった掛け布団と新しい布団カバーが3組用意され、誰が1番早く布団カバーのかけかえができるかを競う、やや体を使った対決だ。竹本さんのコールで対決がはじまると、意外にも順調にカバーをかけかえる小野坂さん、観客の目も気にせず尻を客席に向けながらカバーを替える鈴村さん、途中から対決を投げ出して客席に下りて行く置鮎さん……と、個性あふれる行動をとりはじめる3人。客席から戻ってこない置鮎さんに代わって、竹本さんがカバーを掛け替えてあげるなど、従者らしい働きぶりを見せていた。

　互いに邪魔をし合う3人は、途中からは全員が対決自体を放棄し、鈴村さんは布団をかぶってステージに寝転んでみたり、それを真似た小野坂さんは布団カバーにくるまってみたり、と、対決そっちのけのステージに。進行役の竹本さんもこれにはあきれた様子で「お前ら、ここに座れ！」とお説教を……と思いきや、布団カバーにくるまりながら演技を披露する小野坂さんに大爆笑した鈴村さんが携帯電話を取り出し、記念撮影をはじめてしまう。その結果、鈴村さんと置鮎さんは0点、誰よりもおふざけに走ってしまった小野坂さんにマイナス100点が入り、続いてのコーナーへ。

■ようやく王子様らしく、あま～いコーナーに……
　王子様らしさを少しでも……ということではじまったのは「囁きプリンス　ぴったんこ対決」の対決。『王子様（笑）シリーズ』特設サイトで実施した事前アンケートをもとに、あるシチュエーションに対して多数のユーザーが望んでいる答えを2択または3択から選び、ステージ中央でかっこよく回答するというものだ。

　1問目は置鮎さんで「彼と高級レストランでデートするアナタ。メニューが決められないとき、彼にしてほしいスマートなリードとは？」というシチュエーションで、「1：僕が決めてあげる☆／2：ゆっくり決めていいんだよ」の2択から回答。置鮎さんは「僕が決めてあげる。その代わり、バイバイのキスの長さも僕が決めるからね？」と甘いセリフも添えて回答するも不正解。

　2問目は鈴村さんで「付き合っている彼に別れを告げると決めたアナタ。別れを告げた後、彼に言ってほしい愛の言葉は？」に対し、「1：キミがそう決めたなら、別れよう／2：嫌だ！」の2択から回答するというもの。鈴村さんは「キミがそう決めたなら、別れよう。もうここから僕たちは他人だ。……他人の君に、オレはまた恋したみたい」とかっこよく囁くものの、そのセリフの言い回しに観客は大爆笑。しかし、正解は「2：嫌だ！」という意外なものだった。

　3問目は小野坂さんで「今日はアナタの誕生日！　彼からもらったら嬉しい誕生日プレゼントは？」というロマンチックなシチュエーションで、「1：キミの好きなブランドのアクセサリーだよ／2：手紙、書いたんだけど……」の2択から回答。即決した小野坂さんは選択した回答をすぐに言うのではなく、まずは彼女が目の前にいるていで小芝居をスタート。「1年前の誕生日から、キミにあげるものを考えていたんだ……キミのために手紙を書いてみた。どんな高価なものよりもオレの本当の気持ちだから……お誕生日おめでとう」と実に甘いセリフと芝居を披露し、会場からは歓声が上がっていた。ちなみに小野坂さんは見事、正解を選択していた。

■『王子様（笑）シリーズ』にはときめきよりも…？
　かなりロマンチックな雰囲気に包まれ、企画の主旨を果たしているということで2巡目に突入。2巡目も置鮎さんからで、「彼の部屋に初めて遊びに来たアナタ。言ってもらいたいお目覚めの挨拶は？」で、「1：朝ごはん、つくっておいたよ／2：もう起きちゃうの？／3：昨日のこと、覚えてる？」という、先ほどの2択から1つ選択しが増えた3択で回答。置鮎さんは「昨日のこと、覚えてる？」を選択。「昨日は何もしてないよ。でも、次は少し強引なこと……しちゃおうかな？」と男らしいセリフに、会場からは大歓声が沸き起こっていた。正解は「2：もう起きちゃうの？」と外してしまったものの、観客の盛り上がりは最高潮に。

　鈴村さんは「大事なある1日のために3年間がんばってきたアナタが、彼に言ってもらいたいメッセージとは？」というシチュエーションに対し、「1：十分やってきたお前に『頑張れ』なんて…／2：まずは今日を乗り切るんだ！／3：フレー！フレー！負ーけーるーなっ！」の3択から正解を選ぶことに。鈴村さんはいい声を響かせて、「フレー！フレー！負ーけーるーなっ！」と応援メッセージを送り、見事、正解を選択。

　しかし、その選択肢が正解であることに納得がいかない様子の小野坂さんは、同じ問題／同じ回答で芝居を披露することに。「3年間ってことは、オレとお前はかなり若い頃から付き合ってきたんだよな……高1の夏頃からか……。あれから2年……え、明日試験？　何か一言、って言っても、オレにはこれしか言えないかな？」と前置きの設定と芝居も忘れず、正解の選択肢のセリフを披露し、観客を楽しませていた。

　そして対決のしめは小野坂さん。「買い物中、財布を落としたときに遭遇したいラッキーイケメンは？」という問題に、「1：これ、あなたのですよね？／2：大変だ！一緒に探しましょう！／3：大事なもん、落としてんじゃねぇよ！」から正解を選択。小野坂さんはすぐに「大事なもん、落としてんじゃねぇよ！　自分で管理できないなら、オレの鼻ピアスのチェーンで、あんたをつないでやろうか？心も……Rock you!!」と、意外にもドSキャラテイストで演じたものの、正解は「これ、あなたのですよね？」という普通の回答で、「なんか、オレがすべったみたいになってない？」とがっかり。

■真の王子様に輝いたのは!?
　時折聴こえる甘いセリフに盛り上がったステージで行われた最後の対決は、「（大笑）！おもしろフリップ対決」。あるお題に対してオチがついた答えを発表するという、大喜利対決だ。“からみにくいわ～！　どんな7人の小人だった？”というお題では、「じつは大人」（鈴村さん）や「みんな『王子様（笑）シリーズ』の王子様」（置鮎さん）という答えが、“拾いづらっ！王子様がツッコンだシンデレラの落し物とは？”では「大凶のおみくじ」（置鮎さん）や「ぼろぼろの靴下」（小野坂さん）、“キスしてないのに！いばら姫、なんで起きちゃった!?”というお題では「スヌーズが10回」（置鮎さん）など、珍回答が連発。

　激しい対決の結果、置鮎さんが勝者＝真の王子様の座に輝いた。竹本さんから王冠を贈られた置鮎さんは、勝因を聴かれると「（小野坂さん、鈴村さんと）テーブルが違ったからかな」とにこやかにコメントしていた。終始さまざまなコーナーで楽しませてくれたイベントもいよいよエンディングへ。3人は観客へ感謝の言葉を述べながらも、ステージをところせましと動き回り、最後までハイテンションなままイベントの幕はとじた。

　今回の公開録音をもってWebラジオ「ぷりらじ」は充電期間に入るそうだが、夏には番外編のドラマCDが、秋にはファンブックの発売が決定している。『王子様（笑）シリーズ』の展開はまだまだ続きそうなので、この先の新展開に期待しつつ、ひとまずはドラマCDやファンブックを堪能しよう。

【商品情報】
王子様（笑）シリーズ　ドラマＣＤ if ～王子様（笑）学園 2学期～

コミックマーケット84にて先行発売
2013年9月11日一般発売予定

FFCN-0012　定価 3,150
発売元・販売元：フロンティアワークス

CAST
「シンデレラ」の王子様：鈴村健一
「白雪姫」の王子様：中井和哉
「ラプンツェル」の王子様：石田 彰
「アラジンと不思議なランプ」の王子様：宮野真守
「竹取物語」の王子様：置鮎龍太郎
「源氏物語」の王子様：吉野裕行
「いばら姫」の王子様：小野坂昌也
「カエルの王子様」の王子様：杉田智和
「人魚姫」の王子様：森川智之
「白鳥の湖」の王子様：遊佐浩二
従者：竹本英史

>>『王子様（笑）シリーズ』特設サイト
>>王子様（笑）シリーズ Webラジオ　ぷりらじ：アニメイトTV