声優
『機巧少女は傷つかない』OP歌う原田ひとみさんにインタビュー後編

テレビアニメ『機巧少女は傷つかない』OP曲『Anicca』11月6日リリース! 3人のキャラが歌うED曲も11月27日発売!! 原田ひとみさんロングインタビュー【後編】

 人気ライトノベル作品が原作の秋の新作アニメ『機巧少女は傷つかない』のOP曲『Anicca』が11月6日(水)リリース! 歌うのはアニメでヒロイン・夜々役を演じる原田ひとみさん。また、夜々、いろり(CV:茅野愛衣)、小紫(CV:小倉唯)が歌うED曲『回レ!雪月花』も11月27日(水)に発売!

 アニメとOP曲&ED曲を担当する原田さんのロングインタビューを前後編に渡り、お送りしている。

 後編となる今回は女王様のような原田さんが話題の『Anicca』のミュージックビデオ、カップリング曲の『Burnt Red』、そして中毒系キャラソンとして盛り上がりを見せているED曲『回レ!雪月花』について語ってもらった。

●『Anicca』のMVは原田さんが気高くムチを手に、トカゲと戯れる衝撃映像!?

――『Anicca』のミュージックビデオも撮影されましたが、原田さんの女王様チックな映像は衝撃的でした(笑)。

原田ひとみさん(以下、原田):トカゲを手にしたり、ムチを持っていたり。ミュージックビデオやCMの撮影の時はいつも行くまで、どんな映像を撮るのか、わからないんです。今回も行ったらムチを渡されて、目線の先にトカゲが入ってきて。「何で? どんな映像なの?」って(笑)。

 だから動きもその場で作っているので、とりあえず歌ってみる、みたいな。私、ムチなんて扱ったことないし。思いのまま動いて、カメラがあるほうに向かって歌って、プレイバックでチェックしながら考えての繰り返しで。あとは歌っている時のことを思い出しながらリップシンクして、そのまま表現して。他の方がどう撮影されているのか、わかりませんが。



――かなり特殊な撮影方法だと思います(笑)。イスは玉座っぽくて、その上に置かれた王冠は、作品の夜会をイメージしたのかなと。

原田:実は裏設定があって、王冠は滅んだ王国の王様の象徴で、トカゲも王様のメタファー(比ゆ)。そこに私がやってきて、愛しい王様に歌っているんです。白い花を手向けたり。

――ではムチの意味は?

原田:ムチは何ででしょう? 私もちょっとわからないです(笑)。たぶんこの女性が持っている本性じゃないかと。そのドSっぽさは私自身がにじみ出ているのかも。

――ムチを持っている姿がすごく似合いますね。ぞくっとする視先の中には気品や気高さもあって。

原田:うれしいです! ありがとうございます。でも見てくれた人はどう思うんだろう? 気になりますね。

――ちなみにトカゲを手にのせるシーンは怖くなかったんですか?

原田:何とか(笑)。最初は不安だったけど、近くで見たら意外と大丈夫でした。


●カップリング『Burnt Red』は上から目線で愛を説くドSソング?

――カップリング曲『Burnt Red』はどんな曲ですか?

原田:スマートフォンゲーム『機巧少女は傷つかない Facing “Burnt Red”』のテーマ曲です。元々はタイアップ用に作った曲ではなくて、この曲を聴いたスタッフさんがぜひと言ってくださって、すごく光栄です。『Anicca』のミュージックビデオがドSっぽいと話しましたが、曲自体はこっちがドSです。屈服させようとする言葉も並んでいて。だから聴いててイラっとくるテイクを選んでます(笑)。

――Bメロの“I am a queen in your world”の言葉だけでもよくわかります(笑)。

原田:とにかく上から目線で。“素直にただ「好き」と言いなさい”とか“恋をさせてあげる~感謝しな”とか。流れるシーンでは強い女性が出てくるのかなと想像してます。私はこっち側の気持ちもわかるので(笑)、1枚に両極端のタイプの私が入ってますね。

――恋焦がれる女性と、愛してあげさせる女性と。表題曲で苦しんだ分、こっちは気持ちよく歌えたのでは?

原田:そうですね。サウンドもこちらも激しい曲で、ダブルAサイドにしてもいいくらいカッコイイ曲なので。でも英語が多いので、レコーディングではすごく苦戦しました。ネイティブな発音でというディレクションがあって、LINDENさんに教えていただきながら歌いました。ただサビの“Burnt Red”はネイティブな発音で歌うと、声色が変わってしまうため、前後では日本語的に歌っていることもあって、そこに合わせるようにしました。

●ED曲『回レ!雪月花』は中毒性のある萌えソング

――そしてED曲は夜々、いろり、小紫の3人、歌組雪月花として歌う『回レ!雪月花』です。イベントでは「OP曲よりもヒットしそうで怖い」と言ってましたが……。

原田:EDの映像がズルいんです! 曲自体、中毒性がある萌えソングなのに、映像もかわいくて、お色気があって、おもしろくて。

――またボーカロイドっぽい歌い方をしているとおっしゃってました。人間が歌うには難しい曲でボーカロイドを使うのと逆ですね。でもそこは声優ならではのテクニックで。

原田:いやいや。皆さんにもぜひカラオケで歌ってくださいと言いたい曲です。きっと猛者の皆様なら歌えますよ。

――無理ですよ! BPMも異常に速い上に、譜割もツメツメだし。歌詞カードからちょっと目を離すとすごいところまで進んでいて。

原田:そうなんですよ。でも歌ってみたなどで慣れた皆さんならきっと大丈夫!

――歌は早口だけど、サウンドアレンジは和テイストの明るく楽しいポップですね。歌詞もちょっと時代劇っぽくて。

原田:和テイストで夜々らしいですね。歌詞も四字熟語がいっぱい入っていて。“ほい! いよーーーーっ ぽん!”などの掛け声も楽しかったです。実は何パターンか、録っているんです。どこまで弾けるかとか、私がトップバッターだったので後の二人で合わせることも考えて。作詞・作曲・編曲はヒゲドライバーさんで、ディレクションもご自身でやっていただいて。夜々のパートだけこぶしが効いてますが、そこはそうしてくださいと言われたから。後で完成版を聴いたら夜々だけでビックリしました(笑)。「私が、私が」という夜々らしくノリノリで歌わせていただきました。

●曲中の“回レ”はなんと57個! 3バージョンある映像も見逃せない!!

――その夜々のこぶしもそうですが、3人の歌声にはそれぞれ個性やキャラらしさが出ていて、そこも聴きどころかなと。

原田:アニメでの夜々は少し薄めの声質でしゃべっているんですけど、この歌に関しては芯がある感じで、しっかり歌ってますね。特にAメロは。じゃないと言葉が入っていかないので。

――サビの歌詞はほとんど“回レ”ですね。1つのサビで18回!

原田:1つのブロックで9回続くので、私は9回回レと呼んでるんですけど、みんな言うことが違って。「7回じゃなかったっけ?」とか。数えながら歌えないので、音楽的な勘ですね。全部ちゃんと自分の声で歌っていることはお伝えしたいです(笑)。

――こんな難しい曲だけどこの3人なら大丈夫という信頼関係もうかがえます。

原田:どうだろう?(笑) (茅野)愛衣さんも(小倉)唯ちゃんも「大変」と言ってましたがその分、楽しい曲になったと思います。

――そのED映像、何か仕掛けがあると映像スタッフさんから聞いたんですけど……。

原田:夜々バージョン、いろりバージョン、小紫バージョンの3バージョンあるんです! それぞれのヒロインをフィーチャーした、かわいい映像になっていて、お色気もいっぱいあって。ぜひ全部見ていただいて、違いを楽しんでいただきたいです。ただ何話でどのバージョンが流れるのか、私もわかりません。見逃さないように、本編も毎週続けて見てくださいね!

●ラジオやニコ生放送でも原田さんが大活躍(大暴走?)

――アニメと並行して、原田さんがパーソナリティのラジオ番組が配信中ですね。

原田:『ラジオ・機巧少女~メインキャストは傷つかない~』は私と雷真役の下野紘さん、シャルロット役の高本めぐみちゃんの3人でやらせていただいています。数年前にも『機巧少女―』のラジオはやらせていただきましたが、その時よりかなりパワーアップしてます。めぐたんがぐいぐい来るようになって、主に(シグムント役の)中田譲治さんのことですけど(笑)。

 あとニコニコ生放送では私がソロパーソナリティの『ニコ生・機巧少女~原田ひとみの夜々夜会~』を隔週配信してます。毎回、何か作らされたり、変なことしてますが、事故にならないように心がけながら(笑)、皆さんに温かく見守っていただいています。口で説明するのは難しい番組なので、とにかく見てみてください。

――では皆さんへメッセージをお願いします。

原田:『機巧少女―』はたくさんの方に愛されてきた作品であり、私にとって長く関わらせていただいた作品でもあります。今、放送されているアニメをどのように受け止めていただき、どんな印象を与えられているのかなとドキドキしています。アクションあり、バトルあり、お色気あり、ミステリーあり、そしてヤンデレあり(笑)という、見どころいっぱいの作品です。

 スタッフさんやキャストさんが素晴らしい映像を作ってくださったので、私も負けないように心を込めて主題歌『Anicca』を歌わせていただきました。ED曲の『回レ!雪月花』も映像含めて楽しい曲ですし、ラジオ、原作とすべて一緒に楽しんでいただきたいです。作品を見ておもしろいと思ってくださった方はTwitterなどで「おもしろい作品だよ!」と情報拡散をお願いします!

――ありがとうございました!

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◆『Anicca』/原田ひとみ
テレビアニメ『機巧少女は傷つかない』オープニングテーマ

発売日:2013年11月6日(水)
価格:1,260円(税込)
発売元:株式会社KADOKAWA メディアファクトリー

◆『回レ!雪月花』/歌組雪月花[夜々(CV:原田ひとみ)、いろり(CV:茅野愛衣)、小紫(CV:小倉唯)]
テレビアニメ『機巧少女は傷つかない』エンディングテーマ

発売日:2013年11月27日(水)
価格:1,260円(税込)
発売元:株式会社KADOKAWA メディアファクトリー

【放送情報】
AT-X:10月7日(月) 20:30~
[リピート放送]
9日(水) 8:30~
11日(金) 26:30~
13日(日) 12:30~

TOKYO MX:10月7日(月) 24:30~
読売テレビ:10月7日(月) 26:12~
テレビ愛知:10月8日(火) 26:05~
BS11:10月10日(木) 24:00~

【STAFF】
原作:海冬レイジ
キャラクター原案:るろお
(メディアファクトリー刊MF文庫J「機巧少女は傷つかない」)
監督:よしもときんじ
シリーズ構成:柿原優子
キャラクターデザイン・総作画監督:渡辺敦子
ドール/プロップデザイン・ドール総作画監督:廣瀬智仁
メインアニメーター:成川多加志
美術設定:金平和茂(KUSANAGI)
美術監督:緒続学(KUSANAGI)
色彩設計:柳沢久美子
CGIディレクター:内山正文
CGIアクション:千葉高雪
撮影監督:塩見和欣
ビジュアルコーディネーター:松原貞姫
編集:坂本雅紀(森田編集室)
音響監督:明田川仁
音楽:横山克
音楽制作:KADOKAWA(メディアファクトリー)
プロデュース:ジェンコ
制作:ラルケ
製作:機巧少女は傷つかない製作委員会

【CAST】
赤羽雷真:下野紘
夜々:原田ひとみ
シャルロット・ブリュー:高本めぐみ
フレイ:阿澄佳奈
ロキ:岡本信彦
シグムント:中田譲治
キンバリー:伊藤静
花柳斎硝子:ゆかな
いろり:茅野愛衣
小紫:小倉唯
マグナス:小野友樹
火垂:花澤香菜
アンリエット・ブリュー:西明日香
クルーエル:諏訪部順一
セドリック・グランビル:種田梨沙
シン:櫻井孝宏
フェリクス・キングスフォート:梶裕貴
リゼット・ノルデン:能登麻美子
ほか

【STORY】
 舞台は機巧魔術(マキナート)が隆盛を極める大英帝国の機巧都市リヴァプール。日本からやってきた留学生・赤羽雷真(あかばねらいしん)は、美しい少女の姿をした自動人形(オートマトン)の夜々(やや)とともに、魔術世界の最高学府、ヴァルプルギス王立機巧学院の門をくぐる。

 目指すは機巧魔術を操る人形使いたちの頂点であり、尊敬と畏怖の象徴である魔王(ワイズマン)の称号を得ること。そのためには四年に一度の魔触の年に開催される《夜会》に参加し、学院の上位成績者100人が、自動人形を使って戦うロイヤルランブルを勝ち抜かなければならない! MF文庫Jが放つ至極の学園バトルエンターテインメントが今、幕を開ける!

<リリース情報>
◆『機巧少女は傷つかない』ブルーレイ&DVD Vol.1

発売日:2013年12月25日
価格:
[Blu-ray] 7,350円(税込)
[DVD] 6,300円(税込)
発売:メディアファクトリー


>>アニメ『機巧少女は傷つかない』公式サイト
>>『機巧少女は傷つかない』公式Twitterアカウント (※推奨ハッシュタグ #mdoll)

(C) 2013 海冬レイジ・メディアファクトリー/機巧少女は傷つかない製作委員会
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