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- まりも
- ゾロとONE PIECEを偏愛するフリーライター。アニメ、推し活、恋愛、結婚、睡眠など、幅広く執筆しています。

海賊王を目指し海へ出た主人公モンキー・D・ルフィとその仲間たちの活躍を描く、週刊少年ジャンプで連載中の漫画『ONE PIECE』(原作:尾田栄一郎氏)。
未知の島の心躍る冒険や強敵との痛快なバトルを通して仲間たちと絆を深め強く成長していく様は、まさにジャンプの三大原則「友情・努力・勝利」のど真ん中。その一方で、消された歴史や差別・奴隷制度などをめぐる世界の闇をも緻密な伏線と壮大な世界観で描き出す本作は、最終章へ突入した連載28年目の現在も怒涛の展開で読者の心を掴んで離しません。
1月19日(月)発売の週刊少年ジャンプに掲載された『ONE PIECE』第1171話“鉄雷”では、ロキが真相を語り終えハイルディンらと和解。ついに鉄雷(ラグニル)の技もお披露目されました。そのほか、ギャバンがシャンクスにかけた言葉や、イム様の意味深な発言が話題に。本記事では、SNSでの反響とともに、最新話のポイントを振り返っていきます。
※本記事には『ONE PIECE』最新話(第1171話)のネタバレを含みます。コミックス派やアニメ派の方等、ジャンプ未読の方はご注意ください。
聖地に戻ってきたシャンクスに、生みの父であるガーリング聖が声をかけるインパクト大の回想シーンが注目を集めました。
ゴッドバレー以来での再会となったシャンクスに、ガーリング聖は「欲しいものを口にしろ 何でも手に入る!! 今まで不自由だったろう…哀れな子だ」と声をかけます。政府の所業を知り、自身の出生を憎みながらも潜入中のシャンクスからすれば「不自由」「哀れ」など、地雷もいいところですが、当のガーリング聖はニコニコです。
シャンクスを煽っているわけでもなく、心から父の気遣いとして出た言葉だと推測できるところがグロテスクですらあるワンシーンと言えるでしょう。
これまで冷酷さが目立っていたガーリング聖の意外にも親バカな一面。読者からは「なんか優しいの逆に嫌!もっとシャンクスを蔑むようなクズであってくれ!」「根っから天竜人の思想に染まってるだけで、子ども思いではあるんだ…」「シャムロックもだったけど、ガーリングも身内には激甘なのちょっと面白い」「“下民共は人にあらず!!”って、その下民の女に子ども生ませたくせになに言ってんだ」「無自覚でイラつかせる天才か」など、さまざまなツッコミと感想が。
“身内に優しい”という点は、シャンクスの“友達思い”にもほんのり通じるところがあり、逃れられないフィガーランドの血筋を感じてなんとも言えぬ気持ちになってしまいます。生きる環境が違っていれば、ガーリング聖やシャムロック聖も、シャンクスのような朗らかで気のいい人物だったかもしれないですね。
一方、この回想シーンを受け、シャンクスには「そりゃ出生を恨みたくもなる!」と同情の声が相次ぎました。
己の出自を呪い、いまの貫禄からは想像もつかないような自棄的行動をとるシャンクスに、ギャバンは「お前には必ず役目がある!!!」「誰の命にも必ず意味がある!!!」と印象的な言葉をかけて落ち着かせます。
これぞ本当の意味での父! と思わされる対応にグッとくる反面、言葉の内容が“死亡フラグ”すぎるとして話題になっているんです。
ギャバンの言葉は、かつてロジャーが幼いペドロに言った「人には必ず「出番」ってものがあるんだ!!」というセリフを彷彿とさせますが、ペドロはその「出番」を迎え、戦いに命を落としましたよね。
そんな背景もあり、「出番」に代わる「役目」というワードに加え、さらに「命に意味がある」なんて言われてしまうと……たしかにシャンクスに死亡フラグが立ったと心配になるのも無理はありません。
ただでさえ、本作では渦中のハラルドをはじめ、ロジャー、白ひげ、おでんなど、多くのキャラクターが大切な人や国とその未来のために尽力し命を落としがち。もしかすると、ルフィたちが切り拓く新時代のために、シャンクスが命を賭ける日がくるのかもしれません。でも、生きて最終回を迎えてほしいと願うばかりです。
ロキの語りから始まった過去回想が終わり、彼が長年背負ってきた“父殺し”の疑念も晴れることに。異母兄弟であるハイルディンとの和解が叶いました。
父の無念に心を寄せ、自分が矢面に立つことを選んだロキの「今日ここで起きた事は…誰にも喋るな!!!」という言葉は、シロップ村を守りきったウソップの「ここで起こったことを全部 秘密にできるか?」のオマージュのようで胸熱でした。
そんなロキはまさに、ルフィが気に入るのも頷ける人柄の持ち主。気に入りすぎたゆえか、当のルフィはロキの戦いが楽しみでたまらず彼の肩に乗り同行します。
ルフィを肩に乗せたロキが鉄雷(ラグニル)から放った初技は「原初世界(ニブルヘイム)」!
相手を瞬時に氷漬けにしてしまう技ですが、「巨人」「氷漬け」とくれば、頭に浮かぶのはパンクハザードで氷漬けにされていた囚人服の巨人族でしょう。
そして奇しくも、エルバフには「大槌戦団(ガレイラ)」という100人越えの屈強な巨人の船大工集団が実在し、船出した先で全員捕まったという歴史が伝えられています。これが上述した氷漬けの巨人の正体で、彼らこそが箱舟ノアを作った船大工たちではないかという噂も。
「大槌戦団(ガレイラ)」は作中で「ハンマーを持った戦士たち」とも呼ばれており、ますますハンマーである鉄雷(ラグニル)との共通項が気になるところです。
ハラルドの死後、五老星を前にご乱心なイム様の様子も描かれました。
ここでは、ハラルドが殺されたことに驚くと同時に「ムーにしても“契約”は代償を伴うのだぞ!!」と意味深な発言が。言いながらイム様はかなり息切れしていましたが、これは取り乱しているのか、それともその“代償”の一環なのか。イム様が負う代償とはいったいなんなのでしょうか。
さらに、「忘れるな 「エルバフ」は“D”である……!!!」という言葉も飛び出します。
エルバフで“D”の名を持つ者といえばサウロですが、彼はエルバフ出身というわけではありません。とすると、じつはハラルドやロキに“D”の名がついているのか……。はたまた、国まるごと“D”と言っているようなニュアンスにも捉えられますね。自分に敵対するものは全部“D”ということなのでしょうか。
結局“D”とはなんなのか謎が深まるばかりではありますが、神典(ハーレイ)や壁画のことなどを考えても、やはりエルバフが空白の100年をはじめとする歴史に大きく関わっていることは間違いなさそうです。
今回も情報がてんこ盛りでしたが、回想も終わっていよいよ物語がグッと進む予感! ロキのほかの技も楽しみですね。
[文/まりも]
