次回作の公開時期も明らかにされた『PERSONA3 THE MOVIE #1 Spring of Birth』初日舞台挨拶レポート

　2013年11月23日(土)、東京の映画館「新宿バルト9」において、劇場アニメ作品『PERSONA3 THE MOVIE #1 Spring of Birth』の初日舞台挨拶が実施された。

　『PERSONA3 THE MOVIE #1 Spring of Birth』(以下、劇場版『ペルソナ３』第１章)は、2006年にPlayStation 2で発売された大人気RPG『ペルソナ３』を原作とした、劇場アニメ映画作品である。

　スタイリッシュなビジュアルや、その世界観から多くのファンの支持を集める『ペルソナ３』。その待望の劇場アニメ化ということで、公開前からゲーム・アニメファンに留まらず熱い注目を集めた本作。そんな本作の初日舞台挨拶には、本作の主人公「結城理」役の石田彰さん、「岳羽ゆかり」役の豊口めぐみさん、「山岸風花」役の能登麻美子さんといったキャスト陣に加え、プロデューサーを務めた足立和紀さんが登壇。公開が開始された本作や、現在まで続く「ペルソナ」シリーズに関するトークが展開された。

●第２章の公開時期は初夏に決定！

　初回の上映が終了すると、さっそく今回の登壇者となるキャスト陣と足立プロデューサーがステージへと登場。舞台挨拶が開始された。

　原作の発売から7年半を経ての待望の劇場版アニメが遂に公開初日を迎えたとあって、キャスト陣は口々に喜びの言葉を発していた。また足立さんいわく、現在公開中の第１章の本編は、先日11月16日に実施された「影時間プレミア上映」の際に上映された内容から、さらにギリギリまで調整を行った“完成版”とも言える内容になっているとのことなので、先にそちらを観た人は、見比べる意味でも、もう一度劇場に足を運んでみると良いだろう。

　そしてトークコーナーはアフレコの裏話に。原作のゲーム版『ペルソナ３』からキャラクターを演じ続けているキャスト陣としては、メディアが「ゲーム」から「アニメ」へと変化する中で、ゲームでは別録りの声も、アニメでは一緒に収録することになるため、キャラクター同士の掛け合いが増えたことに、新鮮な感覚を覚えていたようだ。

　製作の話に続いては、今回上映された映画の内容についても触れられた。基本的に、原作のストーリーをアニメとして追いかける形になる本作だが、やはり細かな部分には違いが出ているらしい。足立さんが特に強調したのがゲーム内では「コミュキャラ」と呼ばれるメインストーリーに絡まない、主人公を取り巻く友人や先輩、後輩といったキャラクターたちの存在だ。

　彼らは、本作にもその端々に登場しており『ペルソナ３』の世界観を作り上げている。実際に劇場版『ペルソナ３』第１章を見に行く際には、そういった部分にも注目してみよう。

　また、このトークの中では、Twitterで募集したキャスト陣への質問など応える形で、各人が演じたキャラクターや、その他の登場人物に関する印象などについても語られた。やはり各人ともに、自分が演じたキャラクターに関しては、自分との共通点を見出しているようで、劇中での行動や台詞になぞらえながら、自分との共通点を話していた。

　ひとしきりのトークを終えると、本作に続く第２章の公開時期が2014年・初夏であること、そしてそのアフレコ収録が既に終了していること、などが話された。そのタイトルが示す通り、第2章では「夏」に展開されるストーリーが描かれることになる。

　公開されたばかりの本作、劇場版『ペルソナ３』第１章だが、今後の展開にも期待しよう。


＜公開情報＞
■『PERSONA3 THE MOVIE ＃1 Spring of Birth』
2013年11月23日(土)より、新宿バルト9・梅田ブルク7 ほかにて 大ヒット上映中！

【メインスタッフ】
原作：「ペルソナ３」（ATLUS）
第一章監督：秋田谷典昭
脚本：熊谷 純
キャラクターデザイン・アニメーションディレクター：渡部圭祐
音楽：目黒将司
スーパーバイザー：岸 誠二
アニメーション制作：AIC ASTA
配給：アニプレックス

【メインキャスト】
結城 理：石田 彰
岳羽ゆかり：豊口めぐみ
伊織順平：鳥海浩輔
桐条美鶴：田中理恵
真田明彦：緑川 光
山岸風花：能登麻美子
荒垣真次郎：中井和哉
イゴール：田の中 勇（特別出演）
エリザベス：沢城みゆき


>>劇場版『ペルソナ３』公式サイト