【アニサマ2014】3日目ライブレポート

【アニサマ2014】「Animelo Summer Live 2014 -ONENESS-」3日目ライブレポート!μ's、田村ゆかりさん、水樹奈々さんらアリーナ級のアーティストが集結!

 2014年8月29日、30日、31日の3日間にわたって、さいたまスーパーアリーナで日本最大のアニソンイベント「Animelo Summer Live 2014 -ONENESS-」(以下、アニサマ)が開催された。2005年の第1回開催から、今年で10回目を迎えるアニサマ。最終日となる31日に行われた公演には、15組のアーティストが出場した。本稿ではその模様をお届けする。

●【3日目】8月31日(日)出演者
アフィリア・サーガ、いとうかなこ、奥井雅美、小倉 唯、OLDCODEX、鈴木このみ、田村ゆかり、橋本仁、プリキュアサマーレインボー!(五條真由美、工藤真由、池田彩、吉田仁美、仲谷明香)、水樹奈々、宮野真守、μ's、May'n、motsu、ゆいかおり(小倉 唯&石原夏織)、悠木 碧、LiSA(50音 順)

●前半からアリーナ級のアーティストが次々とステージへ

 単独でもアリーナコンサートを行なうビックアーティストたちが集結したアニサマ最終日。オープニングに水樹奈々さんとともに現れたのは、1日目のトリを務めたT.M.Revolutionこと西川貴教さんだ。サプライズでの登場にオーディエンスも、駆け出しからエンジン全開。昨年の大ヒット曲「Preserved Roses」の後、西川さんの「もう一丁ー!」というかけ声をはさみ「革命デュアリズム」へ。「叫べー!」と煽りまくる西川さんにオーディエンスも食らいついてゆく。こうして最終日の火蓋が切って落とされた。

 一旦、静まった会場に聞こえて来たのは肉声によるベース音。May'nさんがサンフランシスコのイベントで出会ったという、ヒューマンビートボクサーのDaichiさんのパフォーマンスだ。Daichiさんのボイスパーカッションが響く中、May'nさんのステージが静かに始まった。May'nさん名義で活動を始めた曲「キミシニタモウコトナカレ」をDaichiさんのパーカションに合わせてバラードバージョンで歌唱。アニサマと同じくデビューから10年目を迎えたMay'nさん自身の原点回帰を示した。

 2日目にpetit miladyとしても出演した悠木碧さんは、ソロで再登場。アニサマで披露されるようなライブ曲とは異なる曲調の「ビジュメニア」と「クピドゥレビュー」の2曲で、独自の世界観を丁寧に表現してゆく。

 悠木さんが作り上げた物語的な世界観を引き継いで、アフィリア・サーガと深谷ねぎをモチーフとした埼玉県深谷市のイメージキャラクター・ふっかちゃんがステージに登場。「マジカル☆エクスプレス☆ジャーニー」でオーディエンスを「アフィリア魔法世界」へと導いた。

 続いて登場した、小倉 唯さんは胸に大きなリボンをつけて「Charming Do!」と「Tinkling Smile」の2曲をキレのあるダンスとともに披露。オーディエンスに向かってキュートな投げキッスを届けた。

 その直後、サマードレスに着替えた小倉さんは石原夏織さんとともに再登場。石原さんとのユニット、ゆいかおりでは「PUPPY LOVE!!」を歌う。ノンタイアップ曲ながらも「ぱぴーLOVE!!!ぱっぱぴーLOVE!!」や「どっきゅーん」などのコールが入るハイテンションな楽曲でアリーナを大いに盛り上げた。

 可愛らしいステージが続いた後は、田村ゆかりさんと宮野真守さんがフロートに乗って入場。うーさーが大好きと公言する田村さんと、うーさーを演じる宮野さんが『うーさーのその日暮らし』のエンディングテーマ「ラブミーギミー」のカバーを披露した。

●鈴木このみさんは怒涛のメドレー! 承太郎もアニサマに参戦!

 昨年のアニサマで鮮烈な印象を与えた、現役女子高生シンガーの鈴木このみさんは、前後半のスペシャルメドレー「This game」、「CHOIR JAIL」、「私がモテないのはどう考えてもおまえらが悪い」と「AVENGE WORLD」、「DAYS of DASH」、「This game」で合計5曲を熱唱。念願だったというバズーカ砲を放つという演出も成功し満足気な様子だ。

 そんな熱狂の後、張り出しステージにギターを持ったいとうかなこさんが現れると、アリーナは静寂の空気に一変。いとうさんはゲーム版『STEINS;GATE』の主題歌「Another Heaven」を弾き語りでしっとり聴かせる。そして、先ほど登場した鈴木このみさんとともに「Hacking to the Gate」をコラボ。両者の力強い歌声によるハーモニーを響かせた。

 『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』の空条承太郎(CV:小野大輔さん)のナレーションで曲フリを受け登場したのは「STAND PROUD」を歌う橋本 仁さん。一曲ながらも大きなインパクトを与えた。

 息をつく暇もないほど熱いステージが繰り広げられる中、前半戦のラストを飾ったのはLiSAさんだ。1曲目の「Rising Hope」の終了後、機材のトラブルによって公演が一時中断されるという不安な一幕もあったが、ステージに戻ってきたLiSAさんは持ち前の明るいキャラクターでオーディエンスのハートに再び火をつける。『メカクシティアクターズ』の「夕景イエスタデイ」ではキュートに、「crossing field」ではいつものように激しいライブパフォーマンスを繰り広げた。

●夢のプリキュアショーが実現! μ'sは圧倒的な人気を見せつける

 休憩明けも怒涛のアクトが続く。仲谷明香さんの「ハピネスチャージプリキュア!WOW!」を皮切りに、歴代のプリキュア主題歌を歌うアーティストによるスペシャルステージ「プリキュアサマーレインボー!」が幕を開ける。キュアラブリー、キュアプリンセス、キュアハニー、キュアフォーチュンも応援に駆けつけ、夢のプリキュアショーがアニサマに実現。その後、吉田仁美さんによる「プリキュア・メモリ~パーティ ハズカム」のメドレーが出たかと思えば、五條真由美さん、工藤真由さん、池田彩さんによる「DANZEN!ふたりはプリキュア(Ver.Max Heart)」では「プリキュア~~~!!」と叫ぶ大人たちの熱いコールが飛び交う。そして、シリーズ主題歌のサビをメドレーに仕上げた「プリキュアメドレー2014 アニサマVer.」では数々の名曲が網羅されており、プリキュアコールが途絶えることはなかった。アニサマと同じく10周年を迎えたプリキュアシリーズの歴史と変わらない人気を証明する圧巻のステージだった。

 プリキュアで温められたアリーナの熱気は、そのままのμ'sへと注がれる。TVアニメの2期放送以降、さらなるブレイクを続けるμ'sの9人は「それは僕たちの奇跡」の衣装で登場。名曲と名高い「Snow halation」のラストのサビでは、アニメのシーンと同様に、サイリュームの色が白から一気にオレンジへと切り替わる。それはまさにアリーナがひとつになった瞬間だった。

●水樹奈々さん、奥井雅美さんによるアニサマの終わりと始まり

 3日間にわたって繰り広げられて来たステージも、いよいよ大詰めへ向かう。昨年に続き2回目の出場となるOLDCODEXは、アニサマのステージでもワンマンライブのように過激なロックをぶつけていく。「Rage on」では、ボーカルのTa_2さんがステージからアリーナへ降り、アグレッシブなパフォーマンスを繰り広げた。

 そんな、OLDCODEXの次に登場した宮野真守さんは、ひとつのステージの中に歌やダンスなどさまざまなパフォーマンスを織り交ぜオーディエンスを魅了してゆく。『うーさーのその日暮らし 覚醒編』の主題歌「NEW ORDER」ではセクシーに、「カノン」ではステージの左右を大きく走り回り力強く、持ち前のエンターテイナーとしての魅力を存分に発揮した。

 田村ゆかりさんが現れるとサイリュームは余すところなくピンク一色に染まる。ファンたちが一斉に声を上げ、田村さんを応援していく様は圧巻だ。もちろん、SSAのボルテージが上がったのは言うまでもない。アニサマを通じて出会ったというmotsuさんとの「You & Me」ではファンのコールがはっきりと聞き取れ、motsuさんがマイクを会場に向けるほどだ。続く、自身のライブではお馴染みとなった「Fantastic future」と「秘密の扉から会いにきて」の2曲のキラーチューンでSSA全体が「めろ~ん」となったのは言うまでもない。細かな仕草の一つひとつまでが作り上げられた完璧なステージングを見せつける。

 そして、アニサマ最終日の大トリを任されたのは、この10年間アニソンシーンを牽引し続けてきた水樹奈々さんだ。センターモニターでアニサマにおける水樹さんの歴史が振り返られると、オーディエンスの感動はじょじょに極まってゆく。「恋の抑止力-type EXCITER-」、「METRO BAROQUE」の2曲のステージが終わった時点で、誰もが体力を消耗しきっているはずだった。だが、水樹さんの「まだ体力は大丈夫ですかー?」という問いかけに、オーディエンスはさらに大きな声援で応える。これには水樹さんも「さすが強者ぞろい!」と、会場にいる全員を称える言葉を送った。

 MCでは、第1回のアニサマが開催された2005年を振り返りながら「今でも代々木第一体育館での第一回目のことは鮮明に覚えています。毎回、アニサマでは、その時に伝えたい曲を歌ってきました。この曲は、この10回目のアニサマでは絶対に歌いたいと思って来ました。私の想いを皆さんも受け止めてくれると嬉しいです」と語ると、万感の想いで「BRIGHT STREAM」を絶唱。そして、感動のラストアクトには、サプライズで奥井雅美さん音楽プロデューサーの矢吹俊郎さんがギタリストとしてステージに登場。第1回目のアニサマを演出されていた矢吹さんの演奏のもと、奥井さんと水樹さんが10年前にアニサマの始まりを告げたファーストアクト「TRANSMIGRATION」を歌い10年目のラストを飾った。

 カーテンコールは、2007年のテーマソング「Generation-A」と、10周年を記念してオーケストラアレンジされた「ONENESS」が出演者全員で歌われた。「ONENESS」を作詞作曲した奥井雅美さんは「一年目をやる時は1回で終わると思っていたんです。いろんな人たちの力でこれだけ続いたんだなと思うと、今日もずっといろんな人のステージを見てたので感無量になりました」と語る。3日目の出演者全員で歌われた「ONENESS」は、全ての人の心に深く刻まれたことだろう。最後の最後まで拍手が鳴り止むことはなかった。

 公演が終了した後、来年2015年8月28日(金)、29日(土)、30日(日)の3日間、さいたまスーパーアリーナにて「Animelo Summer Live 2015」開催されることが告げられた。これから始まる新たなアニサマの10年も見届けて行きたい。

◆Animelo Summer Live 2014 -ONENESS-

【開催日】
2014年8月29日、8月30日、8月31日

【会場】
さいたまスーパーアリーナ

【出演】

●【1日目】8月29日(金)
藍井エイル、ALTIMA、Wake Up, Girls!、小野賢章、艦隊これくしょん -艦これ-、黒崎真音、ZAQ、JAM Project、sweet ARMS、STAR☆ANIS、谷本貴義、茅原実里、T.M.Revolution、9nine、流田Project、南條愛乃、fripSide、petit milady、Project.R、和田光司(50音順)

●【2日目】8月30日(土)
アイドルマスター(中村繪里子・今井麻美・下田麻美・沼倉愛美)、アイドルマスターシンデレラガールズ(大橋彩香・福原綾香・原紗友里・青木瑠璃子・松嵜麗・佳村はるか)、アイドルマスターミリオンスターズ(山崎はるか・田所あずさ・Machico・麻倉もも)、angela、Kalafina、喜多村英梨、栗林みな実、GRANRODEO、地獄の沙汰オールスターズ 阿仁尊地獄篇、ピーチ・マキ、fhana、FLOW、堀江美都子、堀江由衣、三澤紗千香、ミス・モノクローム、三森すずこ、ももいろクローバーZ(50音順)

●【3日目】8月31日(日)
アフィリア・サーガ、いとうかなこ、奥井雅美、小倉 唯、OLDCODEX、鈴木このみ、田村ゆかり、橋本仁、プリキュアサマーレインボー!(五條真由美、工藤真由、池田彩、吉田仁美、仲谷明香)、水樹奈々、宮野真守、μ's、May'n、motsu、ゆいかおり(小倉 唯&石原夏織)、悠木 碧、LiSA(50音 順)

【主催】
MAGES.、文化放送

【協賛】
LIVE DAM 第一興商、グッドスマイルカンパニー、ブシロード


【後援】
埼玉県、NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン、KADOKAWA、キングレコード、ZERO-A、ソニー・ミュージックエンタテインメント、DIVE II entertainment、日本コロムビア、5pb.、フライングドッグ、ポニーキャニオン、マーベラス、ランティス、ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント

【企画】
アニサマプロジェクト実行委員会

【協力】
さいたまスーパーアリーナ、セブン-イレブン・ジャパン、タワーレコード、ぴあ

【制作協力】
グランドスラム


>>「Animelo Summer Live 2014 -ONENESS-」公式サイト

(C)Animelo Summer Live 2014/MAGES.
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