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【花とゆめアニメ祭】『暁のヨナ』ステージレポ

【花とゆめアニメ祭】斎藤千和さん、前野智昭さん、小林裕介さん登壇! 『暁のヨナ』ステージイベント「あかつきむらの大宴会」レポート

 創刊40周年にして通巻1000号を迎えた『花とゆめ』が、2014年9月28日(日)に記念イベント「花とゆめアニメ祭」を開催。会場となった品川インターシティホールには、多くの“花ゆめ”ファンが集い、作品のグッズ販売や展示などを楽しんだ。

 なかでも注目が集まったのは、アニメ化作品『それでも世界は美しい』、『暁のヨナ』、『神様はじめました』によるステージイベント。作品ごとに出演声優が登壇し、トークショーなどが催された。本稿では、このイベントのなかから『暁のヨナ』(草凪みずほ先生)のステージを取り上げ、レポートをお届けしていく。

 10月よりテレビアニメの放送がスタートした、花ゆめ随一の“大河ファンタジー”である同作。この日は、作品を掘り下げたトークはもちろん、テレビアニメの先行上映や新情報の発表など盛りだくさんの内容となった。

●ハクとスウォン、どっちがイケメン? 斎藤さんが出した答えとは……!?

 第一話・第二話の先行上映が終わると、司会の吉田尚記さんの呼び込みで、斎藤千和さん(ヨナ役)、前野智昭さん(ハク役)、小林裕介さん(スウォン役)が登場。アオの「プッキュー!」というフレーズを掛け声代わりにひとりずつあいさつをし、観客から大きな拍手で迎えられた。

 第一話と第二話に触れたトークでは、「オープニングから鳥肌が立ちました」と小林さん。本作の壮大な世界観を目の当たりにして、感無量といった様子だった。さらに、オープニングテーマを担当した音楽家・梁 邦彦氏については、吉田さんから「ソチオリンピック閉会式の音楽監督もやっているかた」と告げられ、改めて「すげえ〜!」と唸る一幕も。

 また、アフレコの話題では、以前に4作ものドラマCDが制作されていたことを受け、「アニメでは絵がついているぶん、より自然なお芝居になっていると思う」と斎藤さん。感情豊かなヨナを、アニメならではの解釈で演じているようだ。また、前野さんは「『エロすぎる』という演技指導が入った」と告白。「エロくやってるつもりはないんですけど……」と付け加え、場内を沸かせていた。

 続いて語られたのは、本作の魅力について。斎藤さん曰く「冒険心を揺さぶられる作品」という『暁のヨナ』は、少女漫画に分類されるものの性別を問わず楽しめるとのこと。とくに前野さんは「別番組のナレーションで、『ベルセルク』の三浦建太郎先生が推してるというナレーションをさせていただいたことがある」としたうえで、戦闘シーンとギャグシーンの絶妙なコントラストなど、男性の視点から熱弁。さらには、第三話のダイジェスト映像上映後に「これはもう、間違いなく売れますね!」と、力強くひと言! キャスト陣の“熱”も計り知れない。

 トーク後のコーナー「ハクvsスウォンのプレゼンバトル! 俺の方がイケメンだ!」では、前野さんと小林さんが自身のキャラクターに代わり、キャラの魅力を紹介。「優しさ」「男らしさ」「乙女心理解力」という3つのテーマでプレゼンバトルを行った。勝敗は、観客の拍手の大きさで決まる。

 バトルは白熱。前野さんが「ハクは、ヨナにほのかに想いを寄せながらも、スウォンとの幸せを願える優しさを持っている」と力説したかと思えば、小林さんは「スウォンからは“わかりやすい”優しさがあふれだしています。女の子は、わかりやすいほうが良いんじゃないかな?」とピシャリ。どのテーマも両者とも一歩も引かず、結果、観客の拍手は五分五分……! 最終的な判定は、斎藤さんに委ねられることに。

 バトルの前から、「えー!? どっちだろう?」「ユンくんが(選択肢に)いたら、迷わずユンくんなんだけど」と言うなど、決めかねていた斎藤さん。相当悩みつつ……ハクに軍配をあげた。ただ、その理由はというと「今後一緒に旅をしていかなきゃいけないので、関係を悪化させるのもちょっとね」というもの。吉田さん曰く「斎藤さんの職場環境に配慮した結果」となった。これには、観客も前野さん&小林さんも爆笑するほかなし! とはいえ、これで旅の行く末は安心かもしれない?

 コーナーが終わると告知タイム。斎藤さんから本アニメが2クールで放送されると発表された(既報)。ちなみに、2クールとなり物語をじっくり描けることから、原作をほぼ忠実に表現できているそう。さらには「2、3回に1回は号泣回がある」とも告げられていた。これらは、放送を心待ちにしていたファンにとって、一層期待が膨らむ言葉となったことだろう。

 そして最後のあいさつでも、「私たちよりもっとずっと前から『暁のヨナ』の大ファンのかたはたくさんいらっしゃると思います。(アニメ化には)やっぱりちょっと不安があると思うんです。だけど、そういうかたにも本当に満足していただけるような、素敵な作品を全力で作っています」と、確かな自信をのぞかせた斎藤さん。これには、原作のファンがほとんどであろう観客からも、改めて大きな拍手がおくられた。

 キャスト陣の熱がひしひしと感じられた今回のイベント。テレビアニメ『暁のヨナ』は、この熱を今後さらに増幅させながら、半年間駆け抜ける。

●前野さん&小林さんのイベント後のコメント公開!

 ステージイベントのあと、前野さんと小林さんに加え、イベントの裏で放送されていたニコ生限定コーナー「あかつきむらの地下宴会」出演のアイドルグループ「A応P」を交えてのインタビューの場が設けられた。

――第一話・第二話をご覧になった感想をお願いします。

前野智昭(以下、前野):僕は事前に一話と二話を観させていただく機会があったんですけども、改めて観返すと、本当にきれいに作っていただけているなと感じました。それに、ドラマCDで演じていたときからずっと「アニメーションでもやりたい」とキャスト陣で言っていたので。それが現実になったんだなあという実感もわいてきて。本当になんとも言えない、感無量な気持ちでした。

小林裕介さん(以下、小林):僕は今日、みなさんが観ているときに裏で観ていました。アフレコでも映像は観ていたんですけど、オープニングからずっと鳥肌が立ちっぱなしなくらいきれいだし、音楽もマッチしていて。その中に自分の声が入っているっていうのが、本当に誇りに思えるくらいうれしかったです。本当にいろんな意味で感動でした。

A応P・小森未彩さん:私たちはまだ観ていないんですが、ダイジェスト映像を観させていただきました。映像が流れた瞬間、悲鳴があがるくらいの美しさで、メンバーと興奮しながら感想を話しあってましたね。それだけに、7日放送の第一話が楽しみだと思いました。

――前野さんはドラマCDでも演じられていますが、今回アニメのアフレコをするにあたり発見した、ハクの新たな一面などはありますか?

前野:「意外と積極的なんだな」というところもありますけど、それ以上にドラマCDとアニメーションで何が違うかって言うと、ドラマCDでは割と物語が進んでいるので、チームワークがある程度のできていたんですが、アニメではそれをリセットしてやらなければいけなくて。そこに独特の難しさを感じました。「まだ“ユンをそんなに信頼していないハク”でお願いします」と指示を受けたのは印象的でした。みなさんもそこは苦労していましたね。

――小林さんはアニメからの参加ですが、スウォンを演じるときどんな難しさがありますか?

小林:スウォンは、ヨナとハクと幼なじみという関係ですけど、その関係をドラマCDですでに築いているおふたり(斎藤さんと前野さん)のなかに入っていくっていうのは、一番苦労しましたね。結構繊細な部分だと思うので、そこを詰めていくのは大変でした。でも、監督や音響監督からの指示が本当に本当に的確だったので。今日完成したものを観て「あ、そんなに心配することはなかったかな?」と思いましたし、そう思えたのはうれしかったです。

――アフレコ現場で“座長”となる斎藤さんは、おふたりから見てどんな方ですか? 印象を聞かせてください。

前野:本当にさっぱりとしたさわやかな方です。お姉さん的なポジションで、ヨナの現場をまとめてくださっていますね。千和さんも非常に『暁のヨナ』が好きだということで、「ここまでやりたいね」「こんなこともやりたいね!」なんてことをよくスタジオでおっしゃっていますし。本当に明るい、気持ちの良い方だなという印象しかないです。

小林:僕は斎藤さんとははじめてご一緒させていただくので、そういった意味の緊張もあったんですけど、はじめて現場でお会いしたときにもとても気さくに声をかけてくださいました。あとこれは前野さんもなんですが、ガチガチで現場に行ったら、斎藤さんと前野さんが僕の肩の力を抜いてくださって。それのお陰でアフレコに集中できたかなと思いますね。斎藤さんご自身もいつも可愛らしく、楽しげに演じていらっしゃいますし。そのお陰で良い雰囲気でやらせてもらってます。

――おふたりから見た、ヨナの魅力を教えてください。

前野:ヨナは、ハクや四龍たちの力があるにも関わらず、それに頼りっきりにならないんです。「自分でも何とかしなきゃ」と“現状に甘んじない”ところが、お姫様らしくなくて魅力的だなと僕は思います。

小林:ヨナは、本当に普通の女の子だと思うんですよ。それでいて、斎藤さんもおっしゃっていた通り「同性からも好感を得られる女の子」なので。この先成長していく姿には共感する部分が多いと思いますし、観ている人はきっと感情移入できると思います。その“等身大”な部分がすごい良い魅力だと思いますね。

■テレビアニメ『暁のヨナ』

【ON AIR】
AT-X:毎週火曜 23:00~
[AT-Xリピート放送]
毎週木曜 11:00~ 毎週土曜 29:00~ 毎週月曜 17:00~

TOKYO MX:毎週火曜 24:30~
サンテレビ:毎週火曜 24:30~
テレビ愛知:毎週火曜 25:35~
RKK熊本放送:毎週火曜 26:13~
BS11:毎週火曜 27:00~  
※放送日時は変更になる場合がございます

【STAFF】
・原作:草凪みずほ(白泉社「花とゆめ」連載中)
・監督:米田和弘(「劇場版 TIGER&BUNNY The Rising」演出、「アクエリオン EVOL」絵コンテ・演出)
・シリーズ構成:猪爪慎一「(ハヤテのごとく!」「絶対可憐チルドレン」シリーズ構成、「ジョジョの奇妙な冒険」脚本)
・キャラクターデザイン:吉川真帆 (「AMNESIA アムネシア」キャラクターデザイン・総作画監督、「魔法科高校の劣等生」サブキャラクターデザイン・総作画監督)
・音楽:梁 邦彦(「十二国記」「英國戀物語エマ」「彩雲国物語」音楽)
・音響監督:長崎行男(「アオハライド」「ラブライブ!」「薄桜鬼 黎明録」音響監督)
アニメーション制作:studio ぴえろ

【CAST】
ヨナ:斎藤千和
ハク:前野智昭
スウォン:小林裕介
キジャ(白龍):森田成一
シンア(青龍):岡本信彦
ジェハ(緑龍):諏訪部順一
ゼノ(黄龍):下野紘
ユン:皆川純子 ほか

【STORY】
建国神話・四龍伝説が伝わる高華王国。
緋龍城では当時、王の他には世継ぎの王子も、世継ぎを産むお妃も無く
ただ齢十五の王女・ヨナが、大切に大切に育てられていた――。
そして迎えた十六歳の誕生日。
武器を厭う心優しい父王・イル、幼馴染で護衛のハクや、ヨナが想いを寄せていた従兄のスウォンと共に、幸せな一日を過ごす...はずだった。
宴の夜、スウォンとの婚姻を反対するイルに、ヨナは自分の気持ちを伝えに行く。
しかし、イルの部屋で彼女が遭遇したのは思いもよらぬ過酷な現実で...!?
ヨナと四龍、それぞれの運命が絡みあう、激動の大河ファンタジー・ロマン――!

>>テレビアニメ『暁のヨナ』公式サイト
>>テレビアニメ『暁のヨナ』公式Twitter

(C) 草凪みずほ・白泉社/暁のヨナ製作委員会
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