声優
南里侑香さん 2ndアルバム インタビュー

待望の3年振りアルバムは「楽しさを大切に」――南里侑香さん 2ndアルバム『one day』インタビュー

 声優/アーティストとして活躍中の南里侑香さんが、約3年ぶりとなる2ndアルバム『one day』をリリースする。志倉千代丸さん、風味堂、コミネリサさんなど南里侑香が憧れの視線を送るアーティストとのコラボレーションにより制作。「“歌・音楽ってこんなにも心が躍るものか”と震えました」という下記の言葉からも伝わる通り、音楽の喜びを改めて感じながら作られた本作には、聴き手の『ONE DAY』に彩りを与えてくれるような13の物語が収められている。また、自然体の佇まいや、澄んだ歌声からは、日々の充実感はもちろん、歌うことに対する自信や誇りも感じさせるかのようだ。どんな気持ちで作品に挑んだのだろうか──今の素直な気持ちを文字にしてもらった。

●「私らしく音楽と向き合うことが出来ました」

──約3年振りのニューアルバムがリリースされますが、この3年間を振り返ってみるといかがですか。また、そのなかで音楽に向かう気持ちに変化はありましたか?

南里侑香さん(以下、南里):ソロでの音楽、ソロ以外での音楽、どちらも充実していました。それぞれの楽しさを改めて感じ、ソロではもっと自由に動いてみたいという思いになりました。


──ニューアルバム『one day』のコンセプトを教えて下さい。

南里:誰しもに必ず訪れる“1日”。色んな毎日があると思うし、1日の中にもあらゆるカラーが波のように流れていると思うので、そんな皆様の1日にどこかで寄り添えるアルバムにしたい、という思いから始まりました。


──以前インタビューさせてもらったときに、“「私らしく歌おう」「私の音楽を探さなきゃ」って意識しすぎて何も答えが出ない時もありました”とおっしゃっていましたが、今作からは「私が歌えば、どんなメロディでも私らしい歌になるんだ」といった自信、強さを感じさせました。そのあたりはご自身でどう感じられていますか。

南里:そう感じていただける音楽なんだと思い、嬉しいです!まさに今作に取り組むにあたって、気負いが無くなったように感じます。今回はスタートからとてもとても楽しみでとにかくワクワクしていたのですが、前回以上に“侑香のやりたいこと”にスタッフさんが重点をおいて下さったので、そのおかげで私らしく音楽と向き合うことが出来ました。


●「“歌・音楽ってこんなにも心が躍るものか”と」

──『one day』というタイトル通り、日常のサウンドトラックとでもいうような、生活に寄り添った楽曲が多く見受けられます。前作『ロンド…月の記憶をたどって』もスペインに行ったときに南里さんが感じたことを歌詞に書かれていましたが、南里さんは、ブログにしても楽曲にしても、ライヴにしても、その時の気持ちやモードを隠さずに反映されている印象です。今回は制作にあたって、どんな気持ちで作られていったのでしょうか。

南里:昨年、少しお休みの期間をいただいたのですが、お休み明けに久しぶりのスタジオで歌った時の緊張感と心底感じた幸せが、今作の新曲全ての根っこになっていると思います。“歌・音楽ってこんなにも心が躍るものか”と震えました!!


──個人的に聞いてみたいことです。自分の気持ちを歌にするにあたって、自身と対峙することも多いと思います。南里さんは、ご自身をどんな風に分析されていますか。

南里:頑固な部分はとても頑固だと思うのですが、音楽や何か作品から受ける影響で左右されることは多いように思います。


──アルバムの話に戻ります。志倉千代丸さん、風味堂さん、コミネリサさんなど、南里さんのリスペクトされているアーティストが楽曲提供されています。この経緯、またそれぞれの楽曲制作にあたってのエピソードがあったら教えてください。

南里:コミネさんのダンスしているようなピアノ曲がとても好きで、いつか一緒に…!と思っていました。私はミュージカル好きなのですが、コミネさんもミュージカルがお好きだそうで、今回はミュージカルのワンシーンを!!というお願いをしました。コミネさんとのレコーディングが本当に楽しかったです!その時の映像が初回限定盤にミュージッククリップとして入っているので、形にして下さったスタッフさんに感謝です!

志倉さんの曲は、何でも歌ってみたかったんです。Tiarawayの頃の感覚が懐かしく、あの頃の自分に戻ってみたいなという思いもありました。『アンティフォーナ』を聴いた時、初めて聴いたのにとても懐かしく、歌ってみた時も、時空を越えるような感じでした。

風味堂さんは、ただただ大好きなアーティストさんで、前回の『サヨナラ』に続きまた宝物が増えました。いつも歌を歌っていると、新鮮さや鮮やかさがついついどこかにおいてけぼりにされているのかも、と思うのですが、『サヨナラ』そして『ぬくもり』を歌うたびに、いらないものがスッと洗い流され、大切な想いがキラキラと輝きを取り戻す感じです。


──シリアスな雰囲気のウィンターソング『Snow wind』、繊細さが光ったバラード『真白』とタイプの違う2曲の作詞を南里さんが担当されています。それぞれの曲に込めた思いを教えてください。個人的には、とくに『真白』の“星達のデュエット”“風のセレナーデ“などの南里さんらしい表現が大好きです。

南里:『snow wind』は、初めてメロディを聴いた時に感じた“ひんやり”とした印象からイメージして言葉を選びました。『真白』はずっと描きたかったもので、頭の中にある言葉のイメージに合う曲を、コンペ形式で選ばせていただきました。“ハクモクレン”が私にとって思い出と共にある大切な木で、自分の思い出を少しでも聴いてくれる皆様に共有して貰いたかったんです☆


──アルバムには、明るい曲、優雅な午後を思い出す楽曲、ちょっと切ない楽曲、すべてを包み込む子守唄のようなアコースティックの『ぬくもり』……と様々な「日常」が描かれています。全て特別な曲だとは思うのですが、特に南里さんが気に入っている曲があったら、その理由を教えてください。

南里:『ぬくもり』かな…と思います。全て特別ですが、風味堂の渡さんに前回つくっていただいた『サヨナラ』をきっかけに、自分の音楽に対する意識のスイッチが替わった気がします。


──TVアニメ『魔法戦争』『革命機ヴァルヴレイヴ』『ブラッドラッド』『流れ星レンズ』のタイアップソングも収録されていますが、それぞれどんな思いで楽曲に望まれましたか?

南里:タイアップの曲は、そのアニメ作品の世界観や役柄に入り込んだり、演じるという楽しさで歌うことが多いです。全て違う自分になれるので楽しいです!


──『LIVE ON!』トランスバージョン(『LIVE ON! ~add Trance Mix 2015』)を聴いたときの感想を教えてください。

南里:尾澤さんのアレンジは毎回とても驚くほど魅力的に感じています!
この『LIVE ON!』も、聴いた時ニンマリしちゃいました。


●「思っていた以上にカラフルで楽しい1枚に」

──レコーディングはいかがでしたか? 前作とは違うところや、南里さん自身が挑戦したことなどがあったら具体的に教えてください。

南里:前作以上に“楽しさ”を大事にしました。自分の気持ちにとにかく素直に向き合って素直に歌うことを心掛けていました。


──アルバムを通して聴いたときの感想を教えてください。

南里:思っていた以上にカラフルで楽しい1枚になったなと思い、嬉しかったです!


──写真もアルバムタイトル同様、ナチュラルな印象です。撮影のコンセプトを教えてください。

南里: “one day”のナチュラルなイメージに沿うものにしたかったので、なるべく普段の自分の近いものを、力を抜いていられるかたちで撮っていただきました。写真もぜひ楽しんでいただきたいです。


──アルバムの話からは脱線してしまいますが、タイトルにちなんで……南里さんにとっての理想的な『one day』とは何か、最後に教えてください。

南里:朝気持ち良く目覚めて、朝ご飯、洗濯、掃除が出来るととても気持ち良いです! 仕事で出掛ける時など、どうしても掃除が出来なかったりすると、ちょっと残念な気持ちになります……。


[取材&文・逆井マリ]


■南里侑香 2ndアルバム『one day』
発売日:2015年4月22日(水)
価格:
[初回盤(CD+DVD)] 3,241円+税
[通常盤] 2,900円+税


>>南里侑香オフィシャルウェブサイト.
>>南里侑香オフィシャルブログ「ゆうかcome home」

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