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「アニ好ぎ」に、レジェンド声優・千葉繁さんが出演作を振り返る!

レジェンド声優・千葉繁さんが出演作を振り返る! これは、日本のアニメの歴史そのもの! 「中川翔子のアニメが好ぎだーっ!」第30回放送レポート

NOTTVで隔週放送中の「中川翔子のアニメが好ぎだーっ!」。出演は中川翔子さんと、マンスリーMCを務める鷲崎健さん。記念すべき第30回の放送は、誰もが知る声優・千葉繁さんが出演!
(5/30(土) 22時~)

オープニングトークで中川翔子さんは、「私たちふたりの芸歴を足しても遠く及ばないお方」と千葉繁さんを紹介。合図と共に千葉さんがスタジオに姿を現すと、中川さんは「まさか千葉繁大先生が降臨してくださるとは思わなかった」と興奮気味に迎えた。

 

■中川翔子さん原作、千葉繁さん音響監督のアニメ作品

番組が始まると、現在NHK Eテレで放送中のアニメ『おまかせ!みらくるキャット団』が紹介された。このアニメは中川さんが原作した作品で、主人公が中川さんの愛猫「マミタス」というユニークな作品だ。本日のゲスト千葉繁さんはこの作品に登場しているのだが、なんとキャラクター「ブルース・ジャッキー」の声優だけでなく、音響監督も務めている。

中川さんは収録現場について「キャスト陣がまるで家族のような状態だった」と感想を述べると、千葉さんは「親戚一同が集まったようで、いい意味で緊張感のカケラもない!(笑)」とコメント。千葉さんらしいジョークのような発言だったが、これには深い理由があった。千葉さんによると、収録現場の様子は視聴者にも伝わるので、ギクシャクしている現場だといい作品が生まれないそうだ。そのため、大ベテランの千葉さんが率先して現場を盛り上げ、和やかな雰囲気のなかでアフレコを行なっている。千葉さんは「新人の声優さんがいる場合、現場で緊張されちゃうと実力を発揮してもらえない。だから僕が率先してバカをやったりはしゃいで現場を盛り上げるんだ」と語った。

▲千葉さんサインに、「ミラクルキャット団」しょこたんがマミタスのお絵書き入りも紹介。<br>こちらは、視聴者2名様にプレゼント!

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■メジャータイトルがズラリ! 千葉繁さんの出演作品を振り返る「千葉繁ヒストリー」

これまでに数えきれないほどの作品に出演している千葉繁さんの歴史を振り返る「千葉繁ヒストリー」のコーナーが始まった。スタジオのモニターに千葉さんの出演作品がリストアップされたのだが、当然全作品を一画面に収められるはずがない。まずは「デビューから80年代」のアニメから一部が紹介された。リストには『ドカベン』(山岡鉄司、他)や『ニルスのふしぎな旅』(グスタ)、『うる星やつら』(メガネ、他)、『Dr.スランプ アラレちゃん』(ニコちゃん大王手下、他)、『北斗の拳』(ナレーション、ジョーカー、他)など、名作アニメのオンパレードだった。

まずは千葉さんの声優デビュー作『ドカベン』から。当時の千葉さんは俳優として活動しており、声優の知識はほとんどなかったそうだ。しかしオーディションに見事合格し、1年間のレギュラーを獲得。千葉さんは「1年間だけ続けるつもりだったから、ハチャメチャにやりましたね(笑)」と当時を振り返った。千葉さんは俳優として培った経験をアニメで活かすために、台本に書かれていないアドリブをたくさん入れながら演じた。先輩声優からはヤリスギと思われたこともあったようだが、ディレクターがおもしろがってくれて、しまいには「千葉くん、もっとやって(笑)」と言われるようになったそうだ。

 
■キャラクターが後ろを向いていたほうが演じやすい!?

『ドカベン』の現場で鍛えられた千葉さんは、その後も次々とアニメのキャラクターを演じていくようになった。続いて出演した『ニルスのふしぎな旅』では、共演した緒方賢一さんと共に勝手に台本を書き換えるほどのアドリブを盛り込んだエピソードを紹介。千葉さんは「アドリブを入れる場合、キャラクターが後ろを向いたときがチャンス」と語る。その理由は、前を向いていると口パクに合わせて演じる必要があるからだ。好き勝手に演じたいので、「自分のキャラクターはずっと後ろを向いていてほしい」とコメントし、中川さんと鷲崎さんを爆笑させた。

 

■千葉さんが語る「本当は主演はやりたくない」理由とは?

モニターのリストが切り替わり、千葉さんがデビューから80年代に演じたキャラクターの“その2”が紹介された。今度は『ハイスクール!奇面組』(一堂零)、『ドラゴンボール』(ピラフ、他)、『機動警察パトレイバー』(シバシゲオ)などが映し出された。

話題は『ハイスクール!奇面組』について。主人公「一堂零」を演じた千葉さんだが、オーディション参加のオファーがあった当時は参加を断ったそうだ。しかし準主役の「冷越豪」のオーディションということで説得されて参加したら、いつの間にか主人公「一堂零」に配役され、さらにポスターまで完成し、断れない状況になってしまっていたそうだ。
ここまで頑なに主人公を嫌がるワケは、一般的にアニメの主役は設定がしっかり決まっているため、勝手にキャラクター像を作れないから。その点、出番が少ないキャラクターや悪役は自由に演じられる要素が多く、自由に演じられる。千葉さんは「いまだに主役は大嫌い。やりたくないんですよね」とコメントして中川さんと鷲崎さんを驚かせていた。こんなトークを展開した千葉さんだが、一堂零に関しては「結果的に引き受けてよかった」と語っていた。

 
■生の「レレレ」を披露しスタジオは大喝采

続いてスタジオのモニターは「90年代前半」が紹介された。画面には『平成天才バカボン』(本官さん、レレレのおじさん、他)、『キン肉マン キン肉王位争奪編』(中野さん、他)、『幽☆遊☆白書』(桑原和真、コウモリ使い)、『GS美神』(ドクター・カオス)、『ゲゲゲの鬼太郎』(ねずみ男)、『みどりのマキバオー』(チュウ兵衛)、『ONE PIECE』(バギー、他)などが映し出された。

レレレのおじさんの話になったとき、スタジオのスタッフがカンペで「やってもらえませんか?」と要望が出た。鷲崎さんは「ここのスタッフ、こういうことをすぐ言うんですよ……」と呆れてコメントしたが、サービス精神旺盛な千葉さんは「おーでかけですか? レーレレのレー」と、あの声で演じてみせ、スタジオ一同を感動させた。

 
■昔のアフレコスタジオが真っ暗だった理由

続いて「2000年代」は、『金色のガッシュベル!!』(ベルギム・E・O、他)、『BLEACH』(ドン・観音寺)、『海月姫』(根岸三郎太)、『それでも町は廻っている』(松田旬作)、『宇宙戦艦ヤマト2199』(佐渡酒造)、『銀魂’』(六転舞蔵)など。比較的最近の作品がずらりと紹介されたところで、トークのテーマはアフレコスタジオの現在と過去の違いについて。

昔のアフレコはスタジオ内の映写機で映像を投影し、それに合わせて声を収録していたそうだ。そのためスタジオ内は映画館のように暗く、台本を読むための明かりは手元に少しだけしかなかったそうだ。千葉さんは「声優になるまで視力が2.0だったのに、始めたら3ヵ月で0.8まで落ちた」と語っていた。

 
■声優は“人生”ですね——千葉繁さん

番組の最後に中川さんは、「千葉さんにとって、声優とはなんですか?」と質問。すると千葉さんは、「声優、俳優、演技は“人生”。誰だってみんな、普段から演技をしながら生きているんです。みんなウソをついたことはありますよね? すべての人が演技をやって生きているんです。だから演じるってことは人生。それを職業化しているか、していないかの違いなだけ。ただ、職業にするためには、すべての人を納得させるための技術を持っていなければならない」と返答した。とても深い話に中川さんは大いに感動し、「泣きそうだ」と語りながら名残惜しそうに番組を閉じた。

今回の番組はアニメが好きな視聴者だけでなく、将来声優になりたい人にとって勉強になる話がつまった1時間だった。レジェンド・千葉繁さんのありがたいお話は目からウロコです!

 
【放送内容】
5/30(土) 22時~
しょこたん原作「みらくるキャット団」でブルース・ジャッキー役を演じる千葉さん。 超多数出演してきたレジェンドトークに鳥肌が!!

◆今回のMC : 鷲崎健
◆ゲスト : 千葉繁

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