ファンもビックリな赤裸々発言が飛び出す！　「アブソリュート・デュオ感謝祭≪サンクスギビング≫」昼の部レポート

　MF文庫Jより刊行されている柊★たくみ原作のライトノベル『アブソリュート・デュオ』。自らの魂を具現化する《焔牙（ブレイズ）》という武器が存在する世界で、楯の《焔牙》をもつことで「異能（イレギュラー）」と呼ばれる九重透流を主人公に物語が展開していく本作は、舞台の昊陵学園に伝わるパートナー制度《絆双刃（デュオ）》をめぐる少年少女の青春を描く。

　2015年1月よりAT-XやTOKYO MXほかでTVアニメも放送され、好評のうちにその最終回を迎えた。6月7日（日）にはニッショーホールにてスペシャルイベント「アブソリュート・デュオ感謝祭≪サンクスギビング≫」が開催され、多くのファンが会場につめかけた。本稿では昼夜2公演で行われたイベントの昼の部の模様をお伝えしよう。

　
●会場に集ったファンを前にアブソリュートな感謝祭が開幕！

　スタートを飾るのは、鈴木このみさんによるOPテーマ「Absolute Soul」のライブ。スクリーンにはOPアニメが映し出され、ステージ最前で身を乗り出しながらパフォーマンスを披露する鈴木さんに対し、ファンたちはオレンジ色のサイリウムを振って応えていた。ライブが終わると鈴木さんよりイベントのタイトルコールがなされ、九重透流役の松岡禎丞さん、ユリエ＝シグトゥーナ役の山本希望さん、リーリス＝ブリストル役の山崎はるかさん、穂高みやび役の今村彩夏さん、橘巴役の諏訪彩花さん、そして本イベントのMCを務めるタツ役の川原慶久さんらキャスト陣が登壇。挨拶を交えたOPトークで場を盛り上げた後に、最初のコーナーへと移った。

　まずは「アブソリュート・メンバーに聞きました！」のコーナー。ここでは事前に行なったアンケートの回答を発表し、それについてキャスト陣が語っていくとのこと。初めは「この作品関連で一番覚えているアブソリュートな出来事」という問いに「リアル新刃戦6番勝負!!でデュオの絆を深めたコト!!!」と答えた諏訪さんから。「リアル新刃戦6番勝負!!」とはBlu-ray＆DVDに収録された映像特典。山本さんと山崎さんのマウンテン・デュオと、今村さんと諏訪さんのAYAKA・デュオに分かれ、スポーツで勝負するという企画だ。バスケ対決の際、マウンテン・デュオに負けたことを持ち出して「忘れてないよ」と対抗心を見せる今村さんに、山本さんが「本当に雑魚かった！」と返す場面もあり、会場からは笑いが起こった。

　他には「オススメしたいアブソリュートなマイブーム」や「この人のこういうところがすごいんです!!と出演者の誰かをほめてください」といったものまで。「今日のメンバーの中で1人だけ、自分のライバルを選ぶとしたら誰になりますか？」というお題の時には、山崎さん、今村さん、山本さんの3人が諏訪さんをライバルに指名していたことが分かった。なお、松岡さんは「いや、やっぱり自分じゃないですか？ 一日ごとに自分を追い抜いていかないと停滞しちゃうんですよ」と真摯に演技へ向き合う姿勢を見せていた。

　
●松岡さんのデュオをめぐり、ヒロインたちが大奮闘！

　ここからは女性キャスト陣が松岡さんのデュオの座をかけて、3つの勝負に挑む「松岡禎丞は誰のデュオ？ 松岡デュオ決定戦！」のコーナー。ちなみに、1位になった人には松岡さんの自腹で豪華賞品が贈られるとのこと。それを聞いた松岡さんは「まさか、さっきマネージャーに預けた財布が……？」と不安を隠せない様子だった。　

　第1戦は「松岡クイズ」。松岡さんにまつわるクイズが出題され、正解者にはポイントが与えられるという主旨だ。最初の問題「今一番食べたいものはなんでしょうか？」が発表された時には、いきなりの難問に軽いブーイングが起きる一幕も。山本さんがお酒、山崎さんがお弁当、今村さんが焼肉、諏訪さんがお茶漬けと答えたところで理由を聞いていくと「口に何か入れている印象がなく、お酒を飲んでいるところしか見たことがないから（山本）」、「楽屋に美味しいお弁当があったけど食べてなかったから（山崎）」、「がっつり食べて精をつけてイベントを乗り切って欲しい（今村）」、「緊張していると言っていたので（諏訪）」とそれぞれの考察がなされていた。

　正解者はいないかと思われたが、なんと山崎さんのお弁当が正解。楽屋にはお弁当が2ヶ所に積まれていたようで、松岡さんはその片方を夕方の分だと勘違い。まだお弁当を食べていない人がいるのではないかと考えていたら、自身が食べ損ねてしまったとのことだ。
　最後の問題となる「一番タイプのキャラは？」に対しては、山本さんだけがみやび、他3人が巴と回答した。松岡さんの答えはみやびで、「今すぐ頭をなでてもらいたい」と求めたが、みやび役の今村さんから「でもみやびは男の人苦手だから……」とやんわり拒否されてしまう場面も。傷心の松岡さんを慰めるべく、会場のファンから「禎丞、よしよし」とエールが送られた。

　第2戦の「演技の相性が大事!! 即興エチュード対決!!」では、収録の現場で会った時に、元気がない松岡さんにどんな声をかけるかというテーマのもと即興芝居を行ない、それを松岡さんが5点満点で採点していく流れだ。最近孤立している気がすると落ち込む松岡さんへ、トップバッターの山本さんは「孤立することはないよ。松岡くんは愛されてるから。皆の愛が聞こえるよ！」とファンに拍手を求めるパフォーマンスを披露。結果は3点となり、ハードルの高い基準点が設けられた。

　続いての山崎さんは、悩み事があり骨が喉に引っかかっているような感じがすると話す松岡さんに「おにぎりを食べて骨を取っちゃえばいいよ！」と力押しの回答。結果は2点と厳しいものに。

　今村さんは逆転の発想で、松岡さんよりも元気がない演技をしてみせ、それを見かねた松岡さんが逆に励ますという展開に。この作戦が功を奏し、他人の悩みを解決してあげた満足感が得られたとのことで5点満点が送られた。

　今村さんとのやりとりを受け、すっかり元気になった松岡さんを前に、困惑した様子を見せた諏訪さんだったが、すぐに気持ちを切り替えて某プロレスラーのモノマネを披露。「１、２、３、ダーッ！」と会場をひとつにまとめ上げた。松岡さんは最後までやり遂げた姿勢を評し、上限を大きく上回る10点を送ったが、諏訪さんを除く登壇者全員から総ツッコミを受けていた。

　最後となる第3戦「心と心でデュオになれ！ジェスチャーゲーム」では、松岡さんが何のジェスチャーをしているか、言い当てたら5点獲得できることに。誰でも逆転が可能な状態となり、緊張感が漂うなかゲームスタート。

　松岡さんとファンにお題「山本希望」が知らされた瞬間、会場からは爆笑が起こった。いざ松岡さんがジェスチャーに入ると、ほんの数アクションのうちに山崎さんが正解。川原さんと松岡さんは声を揃えて驚いていたが、山崎さんは普段から山本さんを観察しているのですぐに分かったとのこと。

　続いてのお題は「朝起きたら何故か体が鳥になっていた松岡禎丞」。起床してからだんだんと自らの異変に気がつく様子を演じてみせた松岡さんだが、ズバリ正解を出すのは難しいと判断した川原さんより、鳥と回答した山崎さんにポイントが与えられることに。

　ここで「松岡デュオ決定戦！」の全プログラムが終了。最終結果は14点を獲得した山崎さんが1位となり、作品とも関わりがある高級なアップルティーが松岡さんより手渡しで贈られた。


●感謝祭の締めくくりはキャスト陣によるミニライブ！

　ラストは女性キャスト陣によるミニライブ。まずはユリエの「Believe×Believe」からスタートし、ユリエとリーリスのデュエット曲「アップルティーの味」、みやびと巴の「2/2」と続き、豪華なEDテーマメドレーが展開された。いずれもファンにとっては馴染み深い曲ばかりで、盛り上がりも最高潮だ。「Believe×Believe」ではテクノポップのリズムにあわせて踊る山本さんの姿が可愛らしく、「アップルティーの味」では曲名のように甘酸っぱいユリエとリーリスの心情が見事に表現されていた。曲調ががらりと変わる「2/2」では、みやびと巴の固く結ばれた絆を、今村さんと諏訪さんが力強く歌い上げていた。

　ミニライブ最後の曲となるのは山本さん、山崎さん、今村さん、諏訪さんで歌う「ハートプラクティス」。ヒロイン4人が自身の気持ちを告白していくような歌詞がとても印象的な曲となっていた。

　歌が終わると、いよいよエンディングへ。松岡さん、川原さん、鈴木さんが再び登壇し、イベント出演者全員が揃った後にそれぞれメッセージが送られ、拍手のうちにイベントは終了となった。


■TVアニメ『アブソリュート・デュオ』

【STAFF】
監督：中山敦史
シリーズ構成：鴻野貴光
キャラクターデザイン：佐野恵一
総作画監督：佐野恵一、田中紀衣
焔牙デザイン：小島崇史
美術監督：益田健太
色彩設計：津守裕子
撮影監督：町田啓
編集：木村佳史子
音響監督：高寺たけし
音楽：平沢敦士
音楽制作：KADOKAWA(メディアファクトリー)
制作：エイトビット
製作：アブソリュート・デュオ製作委員会

【CAST】
九重 透流：松岡禎丞
ユリエ=シグトゥーナ：山本希望
リーリス=ブリストル：山崎はるか
穂高 みやび：今村彩夏
橘 巴：諏訪彩花
永倉伊万里：戸松 遥
月見璃兎：田村ゆかり
九十九朔夜：堀江由衣
トラ：花江夏樹
タツ：川原慶久


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