声優
神谷浩史・小野大輔のラジオDGS発エアバンドMOBツアーレポ

MOBは「かっこよく」終われない!? これがロックだ! 神谷浩史・小野大輔のラジオ発エアバンドMOBツアーファイナルレポート

 文化放送・ラジオ大阪で放送されているラジオ番組「神谷浩史・小野大輔のDear Girl~Stories~」(以下、DGS)から生まれたエアバンド「MASOCHISTIC ONO BAND」(以下、MOB)による全国ツアー「MASOCHISTIC ONO BAND LIVE TOUR 2015 What is Rock? ~ロックって何ですか?~」が、2015年6月20日(土)・21日(日)に神戸で、7月11日(土)・12日(日)に幕張で開催された。

 MOB初の全国ツアーは、最終日までその内容について、「ネタバレ禁止」となっており、セットリストなども一切伏せられていたが、ついに7月12日(日)のツアーファイナルでその情報が解禁。今回は重大発表も行われたMOBライブツアーファイナルの様子をレポートしよう。

 
●開演前からネタ満載の大盛況ライブ!

 ツアーファイナルは、7月12日(日)、幕張メッセイベントホールで6,000人を超える超満員の上、日本全国66館の映画館と上海、台湾、韓国、そして「Dear Girl~Stories~ THE MOVIE2 ACE OF ASIA」の舞台にもなった香港でライブビューイングを実施するという大規模開催となった。会場には「Dear Girl」と呼ばれる女性ファンに加え、かなりの数の男性ファン「Dear Boy」も参加し、開演30分も前からミニライブ状態。ラジオ「神谷浩史・小野大輔のDear Girl~Stories~」リスナーならば「これは!」とわかるDGSゆかりの曲が流れており、早くも会場はノリノリだ。

 特に、『進撃の巨人』のOP曲「紅蓮の弓矢」では、MOBギター担当の3Mカラーである緑のペンライトが揺れ、SEKAI NO OWARIの「Dragon Night」になると会場がONO-Dカラーの青色に染まり、その他の曲でも、曲に関連するメンバーの色を振る姿が見られた。


●笑いと黄色い悲鳴の沸き起こったオープニング

 開演と同時に、スクリーンには顔の見切れたギター・3Mが登場。「俺にとってロックとは、オーディエンスが想像するフレームに収まってないぐらい高いところにある存在かな。そう、今の俺みたいにね」と低い声がかっこよく響いた。さらにモニターには、ドラムのCHANKO、ベースのDO-S、キーボードのYAGI84、そしてボーカルのHIRO-CとONO-Dの映像が流れ、笑いと歓声があがった。

 映像が終わると、いよいよMOBメンバーが登場。レニー・ハートさんの迫力ある声で一人ずつ呼び込まれ、それぞれ決めポーズ。全員がステージに揃ったところでレニー・ハートさん手書きによるツアータイトルの題字がモニターに映された。そして始まった1曲目。ノリノリのビート曲、「Masochistic Over Beat」。ONO-Dと3M、YAGI84が、HIRO-CとDO-Sがロックバンドっぽく絡んでエア演奏をする場面もあり、会場は大いに盛り上がった。

 1曲目が終わると、さっそくMC。リーダーのONO-Dが「今日は俺たちMOBの初の全国ツアー、そしてファイナルに来てくれて、どうもありがとう!」と会場へ挨拶、ライブビューイングへも声を掛けたり、「MOBは国境をこえるぜ」といったONO-Dに会場は盛り上がりを見せた。

 ONO-Dが「ライブハウス幕張! お前ら最後まで盛り上がっていけるのかい?」と客席を煽って2曲目スタート。2曲目は、「Dear Girlは眠らない」。ダンサーと一緒にダンスをし、歌詞の「上着を脱ぐ音が俺のポエム」のところではONO-Dが来ていたジレでジャケットプレイを見せるなど、アグレッシブでかっこいいステージに仕上がっていた。

 曲が終われば、2度目のMC。ONO-Dが「今日はお前らにロックが何か教えにきてもらいにきたぜ」と言うと、会場爆笑の中、HIRO-Cは「リーダー何甘えてんだよ」とツッコミ。そこで早くもステージドリンクを飲むことに。番組でおなじみのドクターペッパーかと思いきや、ONO-D、CHANKO、DO-Sの3名がルートビア。どうやら楽屋のあみだくじでルートビアを飲む人を決めたらしい。ちなみにONO-Dは2日連続でルートビアだった。にがい顔(?)をしながら飲むONO-Dに対し、一気に飲み干したCHANKOはさすがの一言だ。


●90年代のアニメ『DIRTY AGENT』を生アフレコ!?
 そして3曲目は、「DIRTY AGENT」。曲中で突然、背後のスクリーンに90年代風のアニメ映像が流れだしたり、ONO-DとHIRO-Cが互いのマイクスタンドをクロスさせて歌うパフォーマンスに会場は大盛り上がり。

 「DIRTY AGENT」の後のMCでは、「異性と一緒にいた時に『ああ、あの時◯◯すれば良かったなぁ』と後悔している事を言ってから自己紹介」というHIRO-Cの振りでメンバーが自己紹介していくことに。
 まずは3Mが、中学まで剣道をしていたが高校で辞めたのに好きな女の子が剣道部にいて剣道部に入れば良かったことを告白、CHANKOは、もう少し一緒にいたいという女の子に「じゃあ、もう一回ご飯食べる?」と言ってしまったことを、DO-Sはジェットコースターが怖くて「あはぁぁぁ!」みたいな恥ずかしい声を出してしまったこと、YAGI84は家に女の子を呼んだのに映画を3本見ただけで帰したことを話した。HIRO-Cは、聖誕祭でおなじみのハマーンちゃんとのことを、ONO-Dは付き合うと必ず振られることを告白していた。

 自己紹介も終わったので次の曲へ行こうとするHIRO-Cに、ONO-Dが「さっきのアニメ、何?」とつっこみ。HIRO-Cが「アニメ『DIRTY AGENT』のノンテロップオープニングですよ?」と返事。覚えていないというONO-Dのために、もう一度アニメ映像を見ることに。映像を見てもまったく記憶に無いということで、アニメ『DIRTY AGENT』の第一話「ヒロシとダイスケ」の生朗読が始まった。生朗読はMOBの他のメンバーも全員参加。

 劇中で銃弾を口で止めるヒロシ、ワキで止めるダイスケ、赤外線対策でなぜか全裸になるダイスケとヒロシ、使えない情報屋たちと、まったく情報を得ていないのに謝礼を振り込むヒロシ。そして、ヒロシかダイスケのどちらかにしか情報を渡せないという最後の情報屋の提案で、会場を巻き込んだ「弾丸(=巨大風船)を会場後方まで届ける」ゲームも盛り込まれ、会場は大いに盛り上がった。「DIRTY AGENT」は、結局、まったく出動しないため、HIRO-C曰く3話で打ち切りになったそうである。

 生朗読が終わると、突然DO-Sが「朗読するためにロックバンドに入ったんじゃねー!」と叫んで、「俺ぐらい仕上がってると、もうバンドにいる意味は無い」と脱退を宣言。DO-Sを引き留めるため、会場でDO-S以上にロックに仕上がっているファンを探すことに。重量オーバーでステージに残されたCHANKO以外のメンバーがトロッコに乗りアリーナ席を一周。客席の間を回りながらファンに話しかけたりDO-Sのメアド(文化放送のアドレスをわざわざ取得したらしい)を書いたメアドボールを客席に投げ込んだりして会場のファンと触れあった。

 結局、会場のファンが「超仕上がっていた」ということでDO-Sの脱退が撤回され新生MOBは、ステージ2階に並んで「漢!裸武奏帝」あらため「髏紅!裸武奏帝」を歌唱。HIRO-Cの「俺ぐらいのロックスターになると、口にするものは酒と煙草と音楽、そして女の唇かな」から始まり、ONO-Dが「俺の声に圏外などない」、3Mが「在庫もミリオン!」、DO-S「お前ら全員ドMに見えるから後で全員お仕置きだ」、YAGI84「控室の席に目印としてエロ本があるけど今日はいらない、お前らがいるから」、CHANKOが「生まれて最初についたあだ名がデブ」、そしてHIRO-Cが「みんな愛してるぜ!ロック!」、ONO-Dが「DearなGirlの声はこの胸に響いている」とそれぞれのネタ(?)を披露した。

 
●作曲家・岡ナオキさんがエアバンドを従えて熱唱!
 そしてステージには、作曲家の岡ナオキさんが登場。DGSでは、「僕達だけの物語」「軌跡」「ツムギイト」「Ace of Asia」「Masochistic Over Beat」「この歌がとぎれないように」といった楽曲の作曲・仮歌を担当してくださっている方。ここでONO-DとHIRO-Cはステージを岡さんに任せ、岡さんと残りのメンバーとで「軌跡」を演奏。岡さんの優しい歌声に、メンバーはエア演奏の仕事をしっかりとこなしていた。

 ここで映像コーナー。「MOB秘蔵映像の世界」と題されたこのコーナーでは、MOBの記者会見の様子がモニターに映し出された。終始笑いに包まれていたが、ONO-Dが「ロックって何ですか?」と今回のツアータイトルになった発言をしたところでは、大きな拍手が起こった。


●DGSパートも歌って登場!
 ここで、ゲストとして、神谷さん、小野さんが登場。それまでHIRO-Cの赤とONO-Dの青だった会場が、神谷さんの黄色と小野さんの青に変わっている辺り、会場のDearなGirl・Boyはさすが。前OP曲である「Glow My Way」を歌い登場した2人に、ダンサーも加わり、DGSパートのオープニングにふさわしいステージになった。

 曲が終わって、ダンサー紹介を挟んで、「ツムギイト」を熱唱。踊る神谷さんと小野さんに、多くの歓声が上がっていた。


●なんとラジオ番組の特別話まで!
 そして、イベント内だけの特別なDGS「第"幕張スペシャル"話、昨日はこのステージで八木橋くんとちゃんこちゃんが親孝行をしました」がスタート。ふつおた1通めは、「MASOCHISTIC ONO BLADE(グッズ・キングブレード)のメンバー色以外の色の意味は?」というもの。ちゃんと意味があるという神谷さんに従い、会場はライトピンクに。ライトピンクは「今、私はエロい気持ちです」という意味だと説明すると、会場は爆笑。ちなみに、ライトグリーンは「私は今とても青汁が飲みたいです」で、オレンジは「酸っぱいもの食べたい」で、オレンジはホヤの色らしい。

 ライトブルーは「小野Dのファンやめそう」という意味だと言われて、会場は一部で濃いブルーに変えているファンも見られた。パープルは「私はとてもムラムラしています」で、さらにバイオレットは「暴力(=バイオレンス)をふるいたい」という意味らしい。

 つづいてのふつおたは、「会場に入ったらしておいたほうがいいことは?」。小野さんは「まずは携帯を鳴らさないこと」を挙げ、「鳴らした携帯は爆破」とDGSネタで盛り上がった。また、「客入れのBGMですでにノリノリだった」ことを挙げると、客席だけでなく、ステージ裏でONO-DとHIRO-Cも熱唱していたことも明かした。

 「あとは会場では何が起こったとしても盛り上がって欲しいよね」と神谷さん。「たとえば僕が急に楽屋に忘れ物を取りに行って、小野くんが一人喋りをはじめても」と言って、本当に楽屋へ。ここで、ステージに一人残された小野さんは会場とのコールアンドレスポンス、さらにライブビューイングへ向けて様々な「ご当地ギャグ」を披露して盛り上がった。

 ひとしきり盛り上がってもまだステージに帰ってこない神谷さんを置いて、ラジオ番組を先に進めることにした小野さん。ここで、ミスターXさんからのおたよりを紹介。その内容は「お前の大事な神谷浩史を預かった」という不穏なメッセージ。そこへ、神谷さんが、「助けてくれー」と椅子に縛られた状態で登場。ミスターXからの「ロープを解除したければ理想の3サイズを言え」という指令に小野さんが理想の3サイズを言ってみるも、神谷さんのロープが外れず、小野さんが「108, 55, 103だ」とメートル級の発言をすると解除するに至った。

 ミスターXによって会場に閉じ込められ、解錠するのに必要な4つの数字を言えという指令に、小野さんが「6」と答えると、「それは神谷浩史の私物を盗んだ数だな」とミスターXが返答。さらに神谷さんが「55」と答えると、「それは小野大輔を殴りたいと思った数だな」と言われ、神谷さんは直前の小野さんが一人でライブビューイングのファンに向けて一発ギャグを披露している間、ずっと縛られたまま待たされていて殴りたいと思っていたことを明かした。途中、ミスターXが台詞を見失うというハプニングもあったが、無事に解放されてコーナーは終了。

 DGS最後のふつおたは、「ハイテンションになるには?」との質問。
 テンションを上げるにはテンションの高い曲を歌えばいい、とのことで、DGSパート最後の曲「30minutes Shootin' Star」を披露。タオルをみんなで回したり、シャボン玉の飛ぶ演出があったり、客席とコールアンドレスポンスを行うなど、DGSらしい楽しいステージ。最後に2人で会場へ投げキッスをし、黄色い歓声がひときわ大きくなってDGSパートは幕を閉じた。


●「ロックって何ですか?」―その答えは…
 つづいて、2度目の秘蔵映像コーナー。第393話のスペースコブウィン、第392話のスムージー、第407話の神谷浩史聖誕祭2015、第394話の神谷浩史と縦笛君のDear Girl~Stories~、第421話の小野大輔聖誕祭2015の映像が披露された。

 そして、MOBパートも後半。「この歌がとぎれないように」の曲で、ハイチェアに座って登場したONO-DとHIRO-Cは、衣装も黒のジャケットに着替えて雰囲気たっぷり。よく見ると、3Mのギターもアコースティックギターにちゃんと変わっていた。最後の「届けてゆく」の部分では、ボーカル2人がお互いに目を合わせているのが印象的だった。MCを挟んで、メンバー紹介曲「Dangerous Groove Six」であらためてメンバー紹介。ハイテンポの曲にもかかわらず、メンバーのソロパートに合わせて、ちゃんとメンバーカラーにブレードの色を変える会場のファン。そして、「俺たちをこんなに熱くさせるお前たちがロックなんだ!」「ロックはお前たちなんだ!」とHIRO-C、ONO-D。

 最後の曲は、MOB代表曲ともいえる「Ace of Asia」。2番の最初、「そうさ愛情届けるのは」の部分で、ONO-DがYAGI84のキーボードを弾くパフォーマンスがあったり、CHANKOを乗せたままドラムセットが移動するなど、ステージ狭しと動きながらパフォーマンスするMOBに、会場の熱気も最高潮になった。


●まさかのWアンコール
 最後の曲が終わったと思うと、スピーカーから「アンコール!」の声。会場からもアンコールの声が沸き起こり、そのアンコールに応えて出てきたのは謎の長身のマスクマン。超人アンコールマンだと名乗って、ひとしきりしゃべると、開演前のBGMでも流れていた「進撃の巨人」の主題歌「紅蓮の弓矢」の1番を熱唱。会場も「イェーガー!」を大合唱。ライブ本編以上の盛り上がりではないかと思うほどに盛り上がり、その後登場したHIRO-Cが「まさかあんなに盛り上がるとは」と嫉妬をのぞかせたほどだった。

 再度のアンコールで、MOBメンバーが登場。ここで、ONO-DからまさかのMOBの活動休止宣言。「ドラムのCHANKOが太りすぎて食事ドラムソロのドクターストップがかかってしまった」とのこと。騒然とする会場に、CHANKOは現在180kgあることを告白。CHANKOが130kgになれば活動を再開するとのこと。活動再開の可能性があることはファンにとって大きな救いになった様子だった。

 アンコール曲は、「Say Your Name! ~Dear Girl~」。スタンド席をトロッコでONO-DとYAGI84が右回り、HIRO-CとDO-Sが左回りに移動しながら熱唱。ONO?DとHIRO?Cの乗ったトロッコがすれちがうところでハイタッチ。最後はキラキラの紙吹雪が舞う中、出演者全員で手をつないでお辞儀、神谷さんの「ありがとうございました」という肉声がスタンドのプレス席まで届いた。

 出演者の退場したステージでは、「この歌がとぎれないように」に乗せてDGSの収録風景やイベントなどの思い出の写真のスライドショー。奇祭こと「Dear Boy祭」の写真などもあり、Dear Girl、Dear Boyはイベントの余韻に浸りながら、笑ったり、歓声をあげたりしながら見入っていた。

 そこで終わりだと思っていた会場に、なんと「アンコール」の声が。最後の最後に赤と青のマスクをした謎の「超人Wアンコールマン」が登場。アニメ『機動武闘伝Gガンダム』のOP曲、「FLYING IN THE SKY」の1番を歌い、ツアーファイナルは終演を迎えた。

 
<7月12日 セットリスト>
1. Masochistic Over Beat
2. Dear Girlは眠らない
3. DIRTY AGENT
4. 髏紅裸武奏帝(漢!裸武奏帝)
5. 軌跡(岡ナオキ)
6. Glow My Way(神谷浩史+小野大輔)
7. ツムギイト(神谷浩史+小野大輔)
8. 30minutes Shootin' Star(神谷浩史+小野大輔)
9. この歌がとぎれないように
10. Dangerous Groove Six
11. Ace of Asia
EN1. 紅蓮の弓矢(超人アンコールマン)
EN2. Say Your Name! ~Dear Girl~
EN3. FLYING IN THE SKY(超人Wアンコールマン)

主催:文化放送エクステンド/文化放送
企画制作:文化放送エクステンド
制作協力:文化放送開発センター
協賛:ドワンゴ
協力:MAGES.


>>「MASOCHISTIC ONO BAND」公式サイト

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