演劇『ハイキュー!!』“頂の景色”再演を堪能してきた

飛翔する日向に背筋ゾクゾク!演劇『ハイキュー!!』“頂の景色”再演を堪能してきた

 4月25日(月)、大人気作品『ハイキュー!!』を舞台化したハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』“頂の景色”の再演が、渋谷のアイア 2.5 シアタートーキョーで開始。その公演に先駆けて行われたゲネプロに参加してきたので、レポートを掲載していきます。

 まず初めに、本公演は2015年11月に行われた舞台の再演。初演は東京、大阪、宮城の3都市で行われ、なんと全公演のチケットが即日完売。大千秋楽には日本演劇史上初全国92館、2万人がライブビューイングで見守る中で終演を迎えた超人気の舞台でした。

 そんな舞台をパワーアップさせて行う再演として、大きな注目を集めていた本公演。4月8日(金)から17日(日)で行われた大阪シアターBRAVA!での公演を経て、いよいよ関東圏でもお披露目となり、まだ見ることができていなかった筆者も、どんな体験ができるのかワクワクしながら劇場へと足を踏み入れました。

■映像と役者のシンクロがとにかくすごい

 舞台の物語は主人公・日向翔陽が、街頭のテレビで放送されていた高校バレー中継で“小さな巨人”と呼ばれる選手を知るところからスタート。

 舞台化作品では冒頭を省略する作品も多いですが、本作では“小さな巨人”に憧れた日向がバレーを始めた場面から、中学校でバレーボール部を作るところ。そして、ライバルであり、いずれ最強のパートナーとなる影山飛雄との初試合まで、作品のプロローグをしっかりと見せていきます。その尺は短いものの、プロジェクションマッピングによって瞬時に変わる背景、日向役の須賀健太さんの早着替えなどを駆使して、内容も濃く語られていくので、原作ファンでなくともしっかりと「日向という男の子」のバックボーン理解できる構成になっていました。

 そんな日向と影山が、高校の体育館で再会したところから動き出す“烏野高等学校バレー部”のドラマ。基本の物語は原作に忠実で、初めての3対3、青葉城西高校との練習試合、エース・東峰旭が復活する部内対抗戦までが、約2時間20分にも及ぶ大ボリュームで描かれていきます。

 『ハイキュー!!』ならでは個性的なキャラクターによるコミカルな会話や、バレーボールやモップなど小物を巧みに操りながらくり広げる日常シーン。そして、高校男児が青春のすべてを捧げるバレーへの想いが描かれるシーンはとても魅力的です。

 そしてなにより、最大の見どころはなんといっても試合シーン! ステージ全体を使って動きまわる役者陣の演技はもちろん素晴らしいのですが、それを彩る舞台設備や小物の扱い。そして、背景や地面など“ステージの全面”をスクリーンのように使って映像を投影するプロジェクションマッピングによる演出がとにかくすごい。

 台詞や動きに合わせたカットイン、スパイクを打った瞬間の“インパクト”、日向が飛翔した瞬間に舞う羽など、その演出はさまざまで、これに演者たちの演技がシンクロして動く様は、まさしく2次元と3次元融合。まるで、ステージ上が試合のコートになったような臨場感と、あたかもボールがその場に存在しているような錯覚に陥るほどのリアルさ。そして、現実では見ることのできない“マンガ”らしい派手な演出がピタッとシンクロした瞬間には、見ているだけで「ゾクゾクッ」という快感が体を駆け抜けました。

 そんなゲネプロ公演は大きな拍手に包まれて終了。終演後にはキャストを代表して、日向翔陽役・須賀健太さん、影山飛雄役・木村達成さん、月島蛍役・小坂涼太郎さん、山口忠役・三浦海里さん、田中龍之介役・塩田康平さん、西谷夕役・橋本祥平さん、縁下力役・川原一馬さん、澤村大地役・秋沢健太朗さん、菅原孝支役・猪野広樹さん、東峰旭役・冨森ジャスティンさんの烏野高校メンバーと、演出のウォーリー木下さんが公演に向けた意気込みをコメント。

 主演の須賀さんは「大阪での12公演で改めて「ハイキュー!!」の世界を演じ、毎回とても多くの魅力を感じました。東京の公演でも、新たな魅力を見つけて、キャラクターを掘り下げて行こうと思います。この作品の特徴は“進化”です。映像やハイパープロジェクション部分がどんどん進化しているので、それに負けないよう、僕たち役者の芝居も、東京での19公演で進化させていくので、応援をよろしくお願いします!」と熱いメッセージで、公演の成功を予感させてくれました。

 アイア 2.5 シアタートーキョーでの再演は、5月8日(日)まで。最終日の5月8(日)には全国93箇所でのライブビューイングも行われるので、まだ見ることのできていない方は、この機会を逃さずにご覧ください!


◆公開情報
公演タイトル:ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」“頂の景色”

原作:古舘春一「ハイキュー!!」(集英社「週刊少年ジャンプ」連載中)
演出:ウォーリー木下(ウォーリー・キノシタ)
脚本:中屋敷法仁(ナカヤシキ・ノリヒト)

【日程】
大阪:2016年4月8日(金)~17日(日) シアターBRAVA!
東京:2016年4月25日(月)~5月8日(日) AiiA 2.5 Theater Tokyo

【キャスト】
■烏野高校
日向翔陽 須賀健太(スガ・ケンタ)
影山飛雄 木村達成(キムラ・タツナリ)
月島 蛍 小坂涼太郎(コサカ・リョウタロウ)
山口 忠 三浦海里(ミウラ・カイリ)
田中龍之介 塩田康平(シオタ・コウヘイ)
西谷 夕 橋本祥平(ハシモト・ショウヘイ)
縁下 力 川原一馬(カワハラ・カズマ)
澤村大地 秋沢健太朗(アキサワ・ケンタロウ)
菅原孝支 猪野広樹(イノ・ヒロキ)
東峰 旭 冨森ジャスティン(トミモリ・ジャスティン)

■青葉城西高校
及川 徹 遊馬晃祐(アスマ・コウスケ)
岩泉 一 小波津亜廉(コハツ・アレン)
金田一勇太郎 坂本康太(サカモト・コウタ)
国見 英 有澤樟太郎(アリサワ・ショウタロウ)
矢巾 秀 山際海斗(ヤマギワ・カイト)
渡 親治 齋藤健心(サイトウ・ケンシン)
花巻貴大 金井成大(カナイ・ソンデ)
松川一静 白柏寿大(シラカシ・ジュダイ)

■烏野高校 OB
嶋田 誠 山口賢人(ヤマグチ・ケント)
滝ノ上祐輔 坂口慎之介(サカグチ・シンノスケ)

■烏野高校 顧問・コーチ
武田一鉄 内田 滋(ウチダ・シゲ)
烏養繋心 林 剛史(ハヤシ・ツヨシ)

【ストーリー】
「小さな巨人」に憧れ、バレーボールに魅せられた少年、日向翔陽は、
やっとの思いで出場した中学最初で最後の公式戦で、
「コート上の王様」の異名をとる天才プレイヤー、影山飛雄に惨敗。
リベンジを誓い烏野高校排球部の門を叩いた日向だが、何とそこにはにっくきライバル、影山の姿が...!?
練習の中で、変わっていく日向と影山、そして烏野高校排球部。それぞれがバレーにかける熱い思い。
ボールを落としてはいけない、持ってもいけない。3 度のボレーで攻撃へと“繋ぐ”スポーツ、バレーボール。
仲間と繋いだ先に見える景色は!?

【チケット情報】 チケット料金:7,800 円(全席指定・税込)

>>ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」公式サイト


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