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大塚明夫さんが随想集『道をひらく』で共感したポイントとは

大塚明夫さんがロング&ベストセラーエッセイを朗読!オーディオブック『道をひらく』で共感したポイントとは/インタビュー

 ベストセラー『道をひらく』が2 月 22 日より発売開始! 1968年刊行の『道をひらく』は、パナソニック創業者であり、PHP研究所の創設者である松下幸之助さんによる随想集です。累計520万部を超える、戦後ベストセラー2位(単行本、新書ジャンル)となっています。

 音声が付録された書籍と、音源のみの購入2パターンの購入方法がある本作オーディオブック版。オーディオブックでは、その121篇のエッセイ全てを人気声優・大塚明夫さんが朗読。大塚さんの深みと響きある朗読で、新しい世界へと導きます。

 今回は発売を記念して、朗読を担当された大塚明夫さんに、本の魅力やお仕事に取り組む姿勢についてなど、いろいろとお話をうかがいました!

 

アニメイトタイムズからのおすすめ
文章に共感し、思いを乗せて読み上げる
――朗読というものは、単純なナレーションとも演技とも違うものだと思いますが、今回のお仕事はどのような気持ちで取り組まれたのでしょうか?

大塚明夫さん(以下、大塚):どっちかといえば、かっこいい声で読むということでなく、直接人が人にものをいう時にどうなるかということですよね。かっこいい声で読んでいくことも可能ですし、アニメイトタイムズの読者の方々は、もしかしてそれを期待していらっしゃる方もいるかもしれませんが、今回はあえて裏切らせていただきました(笑)。

――朗読の際に感情を乗せるのでしょうか?

大塚:感情というより、ちゃんと言葉に乗っけていくというか、想いですかね。

――今回の朗読に関して、心がけた点や注意した点があればお聞かせください。

大塚:こういうものって心地良い声だし、だいたい聞いていると眠くなっちゃうじゃないですか。だからできれば、そういうふうにならないようにと心がけてはみたんですが……。続けて聞くと、心地よくて眠くなる人もいるかもしれませんね(笑)。

――1章ずつは短いですけど、全体をまとめて聞こうとすれば、長いと感じる方もいるかもしれませんからね。

大塚:お願いとして、「1日に1つとか、1日に3つとか、そういう形で聞いていただけるといいかな」なんて思うんですけどね。

――大塚さんが思う本作の聴きどころを教えてください。

大塚:トータルで1つのものになっているわけではないので、全部が聴きどころなんですよね。だから、やっぱり1日1つが望ましいかな。

――朗読をお聞きしていて、説得力や心地良さはもちろんですが、あたたかみを感じました。今回朗読された書籍『道をひらく』の中で、共感したところや心に留まった文章はありましたか?

大塚:僕ね、ほとんど心に留まって共感しています。もしかしたら、きちんとそう思って読んでいるから、あたたかみを感じてくださったのかもしれないですね。「はい、原稿!」という形で「きれいに間違えないように読んで!」というだけだと、そうはならない気がしますね。

――共感しながら読み上げることができたんですね。

大塚:そんなことをいうと、松下幸之助さんに「お前は100年早い!」って言われちゃうかな……(笑)。

――特別、ひとつが心に留まった文章というよりも、全章を通じて感じられたんですね。

大塚:それぞれの文章に「ああ、その通りだよね」って思いました。


『道をひらく』が多くの人から読まれる理由

――『道をひらく』は、人生に関する文章から、お仕事や事業、そして日本という国についてまで幅広く取り上げていますよね。

大塚:だから、僕みたいな者がお説教みたいなことを言っているように聞こえたら、嫌だなと思うので……。できるだけ、上から(言っている)ということじゃなく、字を音にして、文章が持っている意味を届けることに専念した感じかな。

――『道をひらく』は累計発行部数520万部を突破し、ベストセラーとなっています。それほどまでに多くの人に読まれる理由や作品の魅力について、どのように思われますか?

大塚:作品として、本としてというよりも、そのひとつひとつの原稿で2ページずつのくくりになっているんですが、それが日めくりカレンダーのように、ひとつずつ、伝わっていけばいいんじゃないかな。

――日めくりカレンダーですか?

大塚:たまたま本という形になっていますけど、たぶんそういうつもりで松下さんが作ったんじゃないと思うんです。1冊の作品として考えるよりは、ひとつひとつのタイトルごとにひとつの作品だと思うんですよ。作品というか、松下さんの思いや言葉だと思うんです。だから、本としてというと、ちょっと違う感じがしますね。

人生訓というか、キリスト教徒の人たちが聖書を読んでいるけど、ああいう形で活用するのがベストなんじゃないかと思いますね。


大塚さんから朗読のアドバイス!
――ご自身でも著作『声優魂』、『大塚明夫の声優塾』を出版されていますが、本の魅力とはどんなところにあると思いますか?

大塚:例えば、この小さなものの中に宇宙が広がっているじゃないですか? それがこうポンッとあるっていうことがすごくロマンチックな感じがしますね。

――お仕事柄、本を読む機会が多いかと思いますが、やはり本を読むのはお仕事の一部になってしまいますか?

大塚:どうなんでしょうね。小説なんかは仕事と離れてなかったりしますよね。こういったもの(『道をひらく』のような書籍)は、仕事と離れたりする時もあるんですけど、それでも、「音にしたら、どういうふうになるかな?」っていうのは、自分の中で黙読しながらメロディーのように流れていると思うんですよ。

人の芝居を観ても、純粋に楽しめるかっていったら、「ちくしょう!」って思ったり、いろんなこと考えながら観たり、映画を観に行っても「あ~、あの役やりたいな」とか、「誰がやるのかな?」と思ったり……。だから、一般の人のような楽しみ方ができないかもしれないですね。

――それは職業病かもしれませんね。

大塚:そんな時に、違う生き物だなっていう気がしますね(笑)。

――そういう意味では、今回の書籍は少しお仕事から遠いところにあるかもしれないですね。

大塚:そういうのは、一番離れやすいですね。この『道をひらく』も、わりと「そうだよね。そうだよね」とうなずきながら、読んでいました。僕はまとめて読んだのですが、ただ音で聞くと、どうしても眠くなっちゃうもんですから、ぜひ1章ずつ聞いていただきたいと思います。

――最近は一般の方も仕事や学校などで朗読する機会があるんですが、朗読する際に、うまくできるようにアドバイスをするとしたら、どんなことでしょうか?

大塚:うまくやろうと思わないことですね。

――素人はうまくやらなくてはと思ってしまうところがありますね。

大塚:それが罠ですね(笑)。うまくやろうと思えば思うほど、できなくなりますから。評価されたいという邪念が入ってくると……。「うまくやらなくちゃ」と思えば、絶対にダメです。

たぶん、自分がその本の世界に入って、ちゃんとできればいいんじゃないかな。活舌が良い、悪いっていうのはそれこそ、日常的に訓練してないとなかなかそうもいかないんで……。それよりも、うまくない人がうまくやろうとしたって、うまくいくわけないじゃないですか(笑)。

――大勢の人の前で朗読する時などは、なかなか集中力がいることですね。

大塚:人がいても、いなくても、関係なくすっと入り込んでいけるかどうかということがたぶん分かれ目じゃないですかね。


演技者・大塚明夫さんの仕事への姿勢

――本作は著者の松下幸之助さんが折りに触れて、思ったことをまとめた書籍となっています。大塚さんがお仕事を続けられる上で、心がけていることや大事にしていることを教えてください。

大塚:この本の中にもいっぱいありますけどね。聞く耳を持てとか、人のせいにしないとかね(笑)。どうしても役者なんて、独善的になりがちなもので、気をつけなきゃいけないなと思うことが随所に出てくるし、それは芝居や仕事じゃなく、日常生活の中でも、当たり前のことを当たり前にすればいいんだよっていう……。

まぁ、打ち水まではしませんけどね。昨今、道端で埃が立つからというわけでもないし……(笑)。時代や気候が違うし、舗装もされているし、いろいろと変わってはきていると思うんですけど……。

――声優のお仕事としてはいかがでしょうか?

大塚:声優としていう思いはないですね。人は私を声優と呼んでくれますが、自分が声優であるということにこだわっていることではないので、現場へ行く時には自然と心構えが家に帰ってきた時と出かける時では違いますよね。そのくらいのもので、声優として、何かっていうのはわかんないかな。

――現場へ行って、お仕事モードに切り替わるタイプですか?

大塚:現場へ着いてからもそうですし、出かける時もそうです。もっというと、仕事の前、そこに意識がいっている時は、もう日常モードではないですね。

例えば、ボクシング選手が半年後のタイトルマッチに向けて、その時のことばかり考えて、半年前から走り込んだりしているわけじゃないですか。それはルーティーンとしてやっているのではなく、そこには明らかに目標や目的があって、それに向かってモチベーションが上がっていく。

僕の仕事だと、毎日それが次から次へとあったりするわけです。楽にできる仕事があるわけではないんですけど、その中でも「ここは後に引けないぞ。難敵だぞ」といったものに関しては、意識はやっぱりそこに向かって行きますよね。

――お仕事から離れて、リラックスできる瞬間はいつですか?

大塚:ひとつ仕事が終わった瞬間ですかね。でもちょっとすると、「次なんだっけ?」っていう思いもでてきますしね。

――お酒を飲まれている時やお風呂に入っている時などがリラックスできるという人が多いかと思いますが、大塚さんはいかがですか?

大塚:あのね、不思議なもんでね。風呂に入ったから、リラックスできるのかといったら、そうでもないんですよ。風呂に入りながら、セリフを覚えたりなんかするもんですから。

――最後に、ファンのみなさんへメッセージをお願いします。

大塚:イケボで読んでなくて……、いい声出してなくて、ごめんね(笑)。 



[インタビュー&文・宋莉淑 / 撮影:Re-Zi] 


商品概要
■書籍『[オーディオブック付]道をひらく』

発売日:2月22日より全国書店で順次販売開始
定価:本体1500円(税別)
出版:PHP研究所、著:松下幸之助
収録時間:4時間5分(本編4時間、特典5分)
朗読:大塚明夫
内容:
昭和43年の発刊以来、累計520万部を超え、いまなお読み継がれる驚異のロングセラーが史上初の全編オーディオブック化。“経営の神様”とよばれた松下幸之助氏が、自らの体験と人生に対する深い洞察をもとに綴った随筆集。大塚明夫さんの朗読により、力強く心奮う言葉の数々を音声でお届けします。
※特典:松下幸之助氏の講演音声「その日その日を大切に」収録
販売場所:全国の書店で販売

配信オーディオブック『道をひらく』
オーディオブック配信サービス「FeBe」で、音声のみの販売も行います。(※こちらには書籍がつきません)
配信開始日:2月22日価格:1296円(税込)

>>特設サイト

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