『ナナシス』3rd Anniversary Liveをレポート

“今まで”と“これから”が交差した圧巻のステージ。『ナナシス』3rd Anniversary Live 17’をレポート

 4年目を迎えたアイドル育成リズムゲーム『Tokyo 7th シスターズ』(以下ナナシス)が、4月22日(土)、23日(日)に、幕張メッセイベントホールにて「3rd Anniversary Live 17’→XX -CHAIN THE BLOSSOM- in Makuhari Messe」を開催しました。本稿では、4月23日の夜公演の模様をレポートします。

【出演者】
●777☆SISTERS

篠田みなみ(春日部ハル役)
高田憂希(天王寺ムスビ役)
加隈亜衣(角森ロナ役)
中島 唯(野ノ原ヒメ役)
井澤詩織(芹沢モモカ役)
清水彩香(臼田スミレ役)
道井 悠(神城スイ役)
今井麻夏(久遠寺シズカ役)
大西沙織(アレサンドラ・スース役)
中村 桜(晴海サワラ役)
高井舞香(晴海カジカ役)
桑原由気(晴海シンジュ役)

●セブンスシスターズ
水瀬いのり(七咲ニコル役)
渕上 舞(羽生田ミト役)
前田玲奈(御園生マナ役)
黒瀬ゆうこ(寿クルト役)
川﨑芽衣子(若王子ルイ役)
辻あゆみ(遊佐メモル役)

●4U
長縄まりあ(佐伯ヒナ役)
吉岡茉祐(鰐淵エモコ役)
山下まみ(九条ウメ役)

●Le☆S☆Ca
吉井彩実(上杉・ウエバス・キョーコ役)
藤田 茜(荒木レナ役)
植田ひかる(西園ホノカ役)

●The QUEEN of PURPLE
野村麻衣子(越前ムラサキ役)
広瀬ゆうき(瀬戸ファーブ役)
山本彩乃(堺屋ユメノ役)
巽悠衣子(三森マツリ役)

生バンドによる演奏が『ナナシス』をよりパワフルかつエモーショナルに
 開演時間が近づくと、寿クルトのコミカルな諸注意アナウンスが流れ、ほどなくして大型ビジョンにカウントダウンの数字が映し出されます。そして「THIS IS NOT INSTANT」「REBUILD?」「TRANSFORM?」といったキーワードが。そしてオープンニング曲であるセブンスシスターズの「SEVENTH HAVEN」が流れ出しました。

 ステージに現れたセブンスシスターズは、赤と黒を貴重にした大人っぽい衣装でステージ下からポップアップで登場。やはりこの曲の高揚感は一味違う。客席にいる多くの支配人のテンションが大きく上がりました。

 今回は、生バンドによる演奏。バンドメンバーの姿は見えませんが、ステージ上のピットで演奏を披露しています。いつもの音源よりもパワフルかつエモーショナルな演奏で、攻撃的なSEVENTH HAVENがより肉感的に伝わっていました。

 そして続けて「FALLING DOWN」へ。SEVENTH HAVENとFALLING DOWNは、『ナナシス』のなかでももっともレジェンド感があり、鋭角的な曲。アイドルの曲とは思えないほど、ヘビーでタイト。しかし、それでこそ『ナナシス』です。

 キャラクターMVが流れた後、登場したのは777☆SISTERS。4月19日に発売されたアニメMV「t7s Longing for summer Again And Again 〜ハルカゼ〜」の衣装を身にまとい、「H-A-J-I-M-A-R-I-U-T-A-!!」「Cocoro Magical」を歌唱。時間は一気に2034年へ。弾けるような12人のメンバーの歌とダンスを見ているだけで観客もハッピーになります。ハルカゼの衣装もかわいらしい。

 次の「KILL☆ER☆TUNE☆R」は、生バンドによる演奏らしく、後半で今回だけのコール&レスポンスが行われました。「今日ここで、一緒に歌って、君の夢、叶えちゃってー!」と叫ぶメンバーと答える支配人たち。アイドルと観客という関係性を超え、お互いがお互いを励まし合うエールに聞こえました。

 ここで777☆SISTERSのメンバー紹介。途中かんだり、次に紹介するメンバーの名前を間違えたりと、和やかなムードに。それぞれのメンバーが紹介されるごとに、客席のペンライトの色がイメージカラーに変わっていく様子に、支配人のナナシス愛が感じられました。

大人になったLe☆S☆Caに『ナナシス』の歴史を感じる
 次はLe☆S☆Caの登場。この季節にふさわしい新曲「タンポポ」。客席が黄色に染まります。3人の衣装は青を貴重としたデザイン。これまではかわいらしい3人組というイメージでしたが、今回の衣装は大人っぽさがあり、ナナシスが積み重ねてきた時間が感じられました。

 続いて「Behind Moon」。個人的にナナシス内でもトップクラスで好きな曲。この曲が生バンドの演奏で聴けたというだけで、筆者も胸がいっぱいに。歌詞、メロディ、3人の声、ダンス。すべてがよい。

 MCを挟んで、Le☆S☆Caのラスト曲は「YELLOW」。この曲はダンスがかわいい。センターステージも使い、ぴょこぴょこと走り回る3人を見ていると幸せに感じられます。最後は3人で手をつないで挨拶。いかにもLe☆S☆Caらしい。この3人は、キャラクターと個人のイメージがとても近い印象があります。もともと似ていたのか、彼女たちがキャラクターに近づいたのか……。

ここはKUONJIセントラルパークなのか!?
 ここからは777☆SISTERSの各ユニットが登場。トップバッターはNI+CORA。アップテンポな「You Can't Win」。この曲はダンスがよい。手をくるくる回したり、合わせたり。目まぐるしくもかわいいダンスは思わず釘付けになってしまいます。しかも、生バンド演奏にとてもマッチしています。そう思ったとき、僕には幕張メッセがKUONJIセントラルパークに見えました。

 続いてSiSHの4人による「お願い☆My Boy」、WITCH NUMBER 4の「ラバ×ラバ」、サンボンリボンの「Clover×Clover」と続く。サンボンリボンの3人は、身長差もあり、ほんとうの3姉妹に見えます。

 ここでMCコーナー。WITCH NUMBER 4とサンボンリボンが担当です。客席への「男子ー!」「女子ー!」のコール&レスポンスが行われましたが、女性が思いのほか多い印象。『ナナシス』が、単なるアイドル育成ゲームではなく、楽曲のレベルの高さやストーリーが評価されていることの証でしょう。

人気ライバルユニット「4U」登場で2ndギアへ
 ここからはライバルユニットの登場。まずは4Uから。

 4Uは3ピースのバンド編成。ということは、今回の生バンド演奏にもっともマッチするであろうユニット。「ワタシ・愛・forU!!」「TREAT OR TREAT?」とハイテンションで歌う3人。センターステージを中心に、支配人たちを煽るような3人は、まさにロックアーティストです。支配人たちのギアが一段上がった感じがしました。

 MCでは、23日昼の部で発表された4Uの単独公演とミニアルバムについて言及。セブンスシスターズも777☆SISTERSも成し遂げていないことを、ライバルユニットである4Uが先にやってしまうというのも『ナナシス』らしい。ここから、また新しいストーリーが始まるのかもしれません。

 そして「Hello...my friend」「Lucky☆Lucky」と、4Uは全4曲を演奏。4Uの楽曲は、どれもエモーショナルで、つい熱くなってしまう力があります。そして、3人の4Uへの愛もステージを見ていると随所に感じられます。そんなところがライバルユニットながら高い人気を得る理由なのでしょう。

初登場ユニット「The QUEEN of PURPLE」はハードロック
 4Uを受けて登場したのは、今回初登場となるユニット、The QUEEN of PURPLEです。こちらは4人編成のバンド。ステージ上の階段が左右に分かれると、ドラムセットが登場。そこには三森マツリ役の巽悠衣子が、三森マツリの衣装を完全再現して座っていました。

 そして、フロント3人がポップアップで登場。「TRIGGER」を披露。こちらも生バンドによる演奏がどハマりしており、テンションが上がります。4Uがポップなガールズロックならば、The QUEEN of PURPLEはもっとハードロックなバンドという印象。ギターキッズが喜びそうです。

 4人のMCを挟み、2曲目は「Fire and Rose」。こちらもハードなナンバー。The QUEEN of PURPLEは、これまでのナナシス内のユニットのなかでも、かなりハードロックで硬派な印象。今後どのようなストーリーが展開されていくのか、気になるところです。

「SAKURA」→「さよならレイニーレイディ」はせつなメドレー
 ここからは、再び777☆SISTERSのユニットの登場。まずはサンボンリボンの「セカイのヒミツ」、そしてWITCH NUMBER 4の「SAKURA」と続きます。「SAKURA」はこの季節にぴったりな切ないナンバー。「大人になって/あなたを忘れてく」というフレーズが心に残ります。

 ポップアップで登場したのはSiSH。歌うのは「さよならレイニーレイディ」。こちらも切ない曲。この2曲が並んでいるのは偶然ではないでしょう。

 切ない曲が続いた後にきたのが、NI+CORAの「Girls Talk!!」。女子高生のトークをそのまま歌にしたような曲です。「SAKURA」で初恋の甘酸っぱさを知った少女が、女子高生になるとこんな感じになるのでしょうか。「さん、はい、はいはいはい!」のかけ声は、自然とテンションが上がります。ライブ映えする曲です。

 ここでSiSHとNI+CORAによるMCタイムへ。それぞれの衣装を紹介したあと、なぜかお尻ふりふりタイムへ。6人がそれぞれお尻ふりふりしている様子は、微笑ましいの一言に尽きます。

 次に登場したのは、はる☆ジカ(ちいさな)が「ハネ☆る!!」を披露。春日部ハルと晴海カジカの限定ユニットですが、持ち曲は1曲のみ。にもかかわらず、新衣装が用意されていました。ジャンプするときにスカートがふわっと広がるようになっていたり、電飾が仕込まれていたりと、かなりの凝りよう。この衣装がこの曲のためだけに用意されているのだから、すごい。

 そしてレジェンド組、セブンスシスターズが再びステージへ。曲は「Sparkle☆Time!!」。今回、6人がキャラクターに寄せた髪型をしていたのが印象的。特に若王子ルイ役の川崎芽衣子は、そのまんまルイ王子。普段着にはぜひジャージを着てください。そのほか、七咲ニコル役の水瀬いのり、御園生マナ役の前田玲奈も髪の色を変えてくるなど、キャラクター愛が強く感じられました。

 ちなみに、センターステージへの花道で見せたチューチュートレインばりのダンス、とてもよかったです。

 ここでセブンスシスターズによるMCタイムへ。羽生田ミト役の渕上舞のお決まりの挨拶「フチガミマイダヨー」をなぜか支配人全員でやるというご褒美があったのが印象的。

幕張メッセに舞う桜
 そして、777☆SISTERSを呼び込んで退場。次の曲は「FUNBARE☆RUNNER」。この曲は12人が走り回り、バトンをつないでいく振り付けが最高。2ndライブでは右から左へつないでいたバトンですが、今回はステージを立体的に使い、ステージから花道そしてステージへというリレーも披露していました。

 その後メドレー形式で始まったのが「僕らは青空になる」。このメドレーは青空つながり。幕張メッセの天井を突き破り、青空が見えました。

 本編最後となる曲は新曲「ハルカゼ〜You were here〜」。『ナナシス』では初となるバラード曲です。春日部ハル(篠田みなみ)の「いつかみんなの背中を押せれば」という言葉とともに始まったこの曲は、卒業式がテーマ。アニメMVと同じ衣装、同じ振り付け。MVに登場する主人公2人の姿を思い浮かべながら「ハルカゼ」を聴いていると、天井から桜の花びらが舞いました。「ハルカゼ」を聴くたびに、あの桜が舞い散る光景を思い出すことでしょう。

ニューシングル、4U単独ライブ、そして2018年は武道館!
 本編終了後、手紙で始まるPVが流れました。22日夜公演では777☆SISTERSとセブンズシスターズのニューシングルの発表、23日昼公演では4Uの単独ライブとミニアルバムの発表が。そして23日夜公演では、2018年に日本武道館で「Tokyo 7th シスターズメモリアルライブ」の開催決定が発表されました。

 会場の支配人たちからは大きな歓声とどよめきが。いったいどんなライブになるのでしょうか。これまでのライブを考えると、さらにパワーアップしたものになることは間違いありません。3部作の最終章とも言える今回のライブを越えるとなると、どうなるのでしょうか。期待しましょう。

 そして今回登場したメンバーが全員ステージに集まり、最後は『ナナシス』の始まりの曲である「Star☆Glitter」を披露。間奏では会場全体でウェーブを行うなど、ステージと会場が一体化。最後はメンバーたちが支配人たちへ感謝の意を表しながら退場。最後に巽悠衣子が深々とお辞儀をしていたのが印象的でした。

 こうして「Tokyo 7th シスターズ 3rd Anniversary Live 17’→XX -CHAIN THE BLOSSOM- in Makuhari Messe」は幕を閉じました。この3rdライブがとても印象に残っただけでなく、これから始まるナナシスのストーリーへの期待も大きくなりました。

 作り上げたものをただ大きくするだけではなく、より深くしていくために再構築していく。今回のライブでは生バンドの演奏を取り入れ、新ユニットも登場。今までの『ナナシス』でありながら、これまでとは違う『ナナシス』。だから僕らは、いつも『ナナシス』にドキドキしてしまうのでしょう。

 これからの『ナナシス』は、どんな青空を見せてくれるのか。まだまだ、ライブに登場していないキャラクターもいます。僕らが思い描けるナナシスのストーリーは無限です。

[取材・文/三浦一紀]

<セットリスト>
1.SEVENTH HAVEN
2.FALLING DOWN
3.H-A-J-I-M-A-R-I-U-T-A-!!
4.Cocoro Magical
5.KILL☆ER☆TUNE☆R
6.タンポポ
7.Behind Moon
8.YELLOW
9.You Can't Win
10.お願い☆My Boy
11.ラバ×ラバ
12.Clover×Clover
13.ワタシ・愛・forU!!
14.TREAT OR TREAT?
15.Hello...my friend
16.Lucky☆Lucky
17.TRIGGER
18.Fire and Rose
19.セカイのヒミツ
20.SAKURA
21.さよならレイニーレイディ
22.Girls Talk!!
23.ハネ☆る!!
24.Sparkle☆Time!!
25.FUNBARE☆RUNNER
26.僕らは青空になる
27.ハルカゼ〜You were here〜
28.Star☆Glitter


>>Tokyo 7th シスターズCD+Blu-ray「t7s Longing for summer Again And Again~ハルカゼ~」特設HP
>>Tokyo 7th シスターズ Record Release Special Site
>>Tokyo 7th シスターズ公式HP
>>公式Twitter(@t7s_staff)

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