声優
羽多野渉さんが語る7thシングル「ハートシグナル」の魅力

恋愛に対してかなりの奥手!? 7thシングル「ハートシグナル」の魅力を羽多野渉さんに聞く!

 声優としての活動に加えて、アーティストとしても楽曲を届ける羽多野渉さんの7枚目のシングル「ハートシグナル」が2017年7月12日(水)にリリース! 表題曲となっている「ハートシグナル」は7月から放送されるTVアニメ『ひとりじめマイヒーロー』のオープニングテーマとして制作された楽曲となっています。

 そんなニューシングルについて、羽多野渉さんにインタビューを実施! 「ハートシグナル」の制作秘話をはじめ、「自分に対しての応援歌」にもなっているというカップリングの「Braver.」についてもお伺いしました。

 

羽多野さん自身も「ハートシグナル」の歌詞には共感
――まず、7thシングル「ハートシグナル」を聞いたご感想をお聞かせください。

羽多野渉さん(以下、羽多野):作曲は「You Only Live Once」と同じく彦田元気さんなのですが、全然違う楽曲になっていて温かみがあるけどもメロディはソリッドな印象を受けました。急な階段があったり、サウンドは未来的なんですけど、心が温まる様な色んな顔がある楽曲だなというのが最初の印象ですね。

――個人的には歌を聴いた時に“少し奥手なラブソング”という印象を受けたのですが、歌詞を見られていかがでしたか。

羽多野:まず歌詞を見て、可愛らしい歌詞だなと思いました。恐らく『ひとりじめマイヒーロー』の色んなシーンが描かれている中で、ちょっとじれったくて、観ている方が「頑張れ!」って背中を押したくなる様な恋愛模様が切り取られて歌詞として散りばめられていると感じました。僕自身も強く愛を叫ぶラブソングよりも、こういう可愛げのあるラブソングの方が楽しく歌える気がしますね。

――確かに羽多野さんの雰囲気に合っている気がします。ちなみに、羽多野さん自身は恋愛に対して奥手だったりしますか。

羽多野:当然奥手ですね(笑)。奥手過ぎて、周りの人が嫌になるくらい奥手です。「もう分かったよ。付き合ってあげる」って音を上げて欲しいんですよね。極論を言うと、自分の好きな人が幸せであれば良いみたいな感じで、「隣は自分じゃなくても良いです」という感じなんです。

――では、歌詞で描かれている内容には共感を持てましたか。

羽多野:共感できる部分もありましたね。「置き去りにした感情」とか「しまいこんだ感情論」とか。自分の思いを押し込めちゃうところはあるんじゃないかなと思います。

――今回の「ハートシグナル」の中でお気に入りのフレーズだったり、耳に残ったメロディなどはありましたか。

羽多野:特にこだわりたいと思ったのは、大サビ前の<イメージと期待散りばめて>から<答えにしようハートシグナル>という部分は何度もトライさせて貰いました。どんどん盛り上がっていって、一度グッと心の内側に思い入れて、最後に「ハートシグナル」という単語に向けて加速していくという階段が歌っていても凄く気持ち良いんです。ここは自分の中ではアニメの登場人物たちの背中を押す感じで歌わせて頂きました。

――今回も彦田さんとのレコーディングとなりましたが、何かディレクションを受けたりはしましたか。

羽多野:色々アドバイスを頂きながら「ここはリズムを大事にして」とかテクニカルな事も教えて頂きました。でも、今回は「You Only Live Once」に続いて彦田さんが担当されるという事で、レコーディングの時に僕の声をイメージしながら楽曲を制作して下さったというのを聞いて、嬉しかったですね。自分の元々持っている声質の魅力を引き出して頂く為の楽曲だということなので、出来る事は全部尽くそうと思いました。レコーディングも濃密で厳しくも楽しい時間だったなと思います。

カップリングで“自分に対しての応援歌”と感じた部分は
――「Braver.」はどのような楽曲になりましたか。

羽多野:「Braver.」はメッセージソングになっています。夏に出るシングルという事で夏らしい疾走感と、聴いている人の元気が出る様な曲にして頂きました。人に対する応援歌でもあるし、自分へのメッセージソングにもなっていて、サビでの「高く高く飛べ 手伸ばして本物の勇気掴み取れ」って熱い言葉を投げかけていますけど、聴いて下さる方にもかけている言葉だし、自分自身にも言い聞かせている言葉なので、そういう思いを歌詞にして頂けて嬉しいなと思いました。

――「Braver.」を聴いた時の印象はいかがでしたか。

羽多野:夏らしい楽曲をお願いしていたので、最初に聴いた時から凄く気に入っていました。夏っぽさもありつつ、爽やかで、暑苦しいロックというよりも爽やかなロックという印象を受けましたね。押し付けがましくないメッセージソングというのが「ハートシグナル」と一緒に聴いても相性が良いなと思いました。

――印象的にも「ハートシグナル」はラブソングで、「Braver.」は応援するような歌詞になっていて、流れとしても続いている感じもしますよね。

羽多野:「Braver.」も大サビに向けて一回落ち着く所からスピードアップするドラマチックな展開もあるので、歌っていても楽しかったですし、今まで歌ってきた中にはないタイプの楽曲だなと思います。ロックテイストな楽曲は今までにも歌わせて貰いましたが、どれとも当てはまらないので、いい出会いになったなと思いました。

――メッセージソングということで歌う時に意識された部分などはありましたか。

羽多野:AメロにもBメロにも難しい部分は沢山ありましたけど、テンポが曲の途中で変わってラップになる所は1番気をつけました。なぜテンポが変わるのかというのも歌詞を見ると分かりやすくて、自分の内側で自問自答しているところでラップになっているんです。そこからのサビの疾走感だったり、上昇感を楽しんで頂きたいですね。

――歌詞とメロディの中にそんな遊びがあるんですね。

羽多野:凄いですよね。作詞・作曲・編曲を全てfu_mouさんが手がけているので、メロディと歌詞のリンクが素晴らしいんですよ。自問自答している所ではラップになって、それがだんだんと晴れていって最後は一歩踏み出す為の強いメッセージが込められています。これは現代社会に生きている誰しもに通じるメッセージですし、歌っている僕自身にも通じるので、こういう曲を頂いて嬉しいです。

――ラップはやはり歌っていて難しいですか。

羽多野:リズムに言葉を当てていくという事自体は声優なら誰しも仕事でやっている事なので、その点においては難しさは感じなかったですけど、そこに感情だったり音楽が入ってくると非常に奥が深いなと思いました。

 やりすぎちゃうとキャラが変わっちゃうので、あくまでボーカルをメロディに乗せて歌っている人がラップを歌っているという表現にしたかったんです。「急にキャップを被った別の人が横から出てきた」みたいな感じにならない様にっていうのは気をつけました(笑)。

――自分に対しての応援歌というのはどのような所で感じましたか。

羽多野:「届かなくても良いんだ今は」っていう部分は、僕自身も普段からインタビューとかでも答えているんです。これをfu_mouさんに伝えたわけじゃないんですけどね。声のお仕事もそうですし、色んな活動をしていく中でよく言わせて貰うのが、今の自分を自分の全てと思っていないというか、出来なくてもやっていけば必ずその先でいつか出来る様になると思っているんです。

 音楽活動を初めた時も音楽の素養がなく不安でしたが、出来ない事に向けて一歩一歩進んで行こうという自分の生き方みたいなものが「Braver.」の歌詞の中にそのまま入っていて、「fu_mouさん……最高!」って思いました(笑)。なので人に対しての応援歌でもあり、自分に対しての応援歌と思ったんですよね。

――そして、羽多野さんとしては初の「Animelo Summer Live 2017 THE CARD」への出演が決定しましたが、出演が決まった時のお気持ちはいかがでしたか。

羽多野:ビックリしましたね。アニサマは観に行くライブだと思っていたので、まさか自分が出るとは思って無くて驚きました。実はレコーディングの中で彦田さんと会話をしていて改まった部分があって、彦田さんは10年前くらいからプライベートでアニサマに足を運んでいて、「いつか自分が作った楽曲をここで歌ってもらいたい」という思いを話されていたんです。

 それで「今年その夢が叶うんです。羽多野さんありがとう」と仰って頂けて、最初は大舞台なのでステージに対しての不安の方が大きかったんですが、楽曲を手がけて下さったスタッフさんの思いも一緒にステージに連れて行くと思ったら不安が和らいだんです。折角、一生に何度あるか分からないチャンスを頂いたので、「作って頂いた楽曲で皆と楽しい時間を過ごしたい」という思いだけでも伝われば幸せだなと思います。

――では、最後にファンの皆様へメッセージをお願いします。

羽多野:ア―ティスト活動5周年という区切りを経て、6年目も新曲をもって迎える事が出来たというのは応援してくださっている皆様のおかげだと思っています。改めて感謝を申し上げたいですし、「皆さんと楽しめる楽曲と出会う事」が毎回の目標でもあるので、これからも羽多野渉と楽曲たちを愛して頂けたらなと思います。

リリース報
■羽多野渉7thシングル「ハートシグナル」
アーティスト盤( CD+DVD ):1,800円+税

アニメ盤(CD only):1,200円+税

<CD>
1.ハートシグナル
(TVアニメ「ひとりじめマイヒーロー」オープニングテーマ)
 作詞:shigeo 作曲・編曲:彦田元気
2. Braver.
 作詞・作曲・編曲:fu_mou
3.ハートシグナル(Instrumental)
4. Braver.(Instrumental)

<DVD>
ハートシグナル Music Clip

発売:エイベックス・ピクチャーズ


羽多野渉イベント・ライブ出演情報
Original Entertainment Paradise -おれパラ- 10th Anniversary
 ~ORE!!SUMMER~

日時:2017年7月15日(土)開場 13:30、開演 15:00
出演者:小野大輔 / 鈴村健一 / 森久保祥太郎 / 寺島拓篤
GUEST ARTIST:DearDream / 2HEARTS / 豊永利行 / 羽多野渉
会場:富士急ハイランド・コニファーフォレスト

Animelo Summer Live 2017 -THE CARD-
日時:2017年8月26日(土)開場 14:00、開演 16:00
出演者:アイドルマスター☆ミリオンスターズ / i☆Ris/ 蒼井翔太 / angela / キラキラ☆プリキュアアラモードサマーセッション / スフィア / 中島愛 / 羽多野渉 / fhana / fripSide / 三森すずこ and more
会場:さいたまスーパーアリーナ

テーマソングCDにも参加!


>>羽多野渉 OFFICIAL SITE

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