声優
元祖2.5次元声優・横山智佐さんデビュー30周年記念インタビュー

元祖2.5次元声優・横山智佐さんがデビュー30周年! コラボライブ「チーフォニアス」を前に、想い出話に花を咲かせる記念インタビュー!

 昨今隆盛を極める2.5次元ミュージカル。その源流を辿れば、必ず行き着くのが『サクラ大戦歌謡ショウ』。ゲームのオリジナルキャストがキャラクターの衣装をまとってステージに立ち、2次元で見た世界をそのまま舞台演劇として楽しませる手法は、今や一大ジャンルにまで成長しました。

 その伝説の『サクラ大戦歌謡ショウ』で、真宮寺さくら役として中心に立ち続けたのが横山智佐さんです。“声優が行う舞台だから”というような甘えは早々に消え去り、毎年容赦なく上がっていく要求に応え続け、激しいダンス、日本の伝統的な所作、バック転、本格的な殺陣と、舞台女優としても相当な実績を積み重ねてきました。

 そんな横山さんですが、中学生のときに観た『ルパン三世 カリオストロの城』でルパンに憧れ、声優を目指したという話は有名です。往年のファンであれば、『週刊少年ジャンプ』の読者コーナー「ジャンプ放送局」の女子高生アシスタント・ちさタローとして活躍していた頃もご存知でしょう。

 ほかにも『魔法少女プリティサミー』『銀河お嬢様伝説ユナ』といった当たり役を得て、第3次声優ブームの火付け役のひとりとなりました。そして気が付けば、1987年のOVA『ブラックマジック M-66』ナラ・フェリス役でのデビューから今年でちょうど30周年。7月23日30日には東京・恵比寿club aim にて、アニソンユニット「ユーフォニアス」とのコラボライブ「チーフォニアス」の公演も控える横山さんに、デビュー30周年記念インタビューをお願いしました。横山さん秘蔵のお宝画像と併せて楽しみください。

●横山 智佐(よこやま ちさ)
12月20日生まれ。東京都出身。血液型B型。主な出演作『NG騎士ラムネ&40』アララ・ミルク役、『銀河お嬢様伝説ユナ』神楽坂優奈役、『天地無用!』砂沙美、津名魅役、『魔法少女プリティサミー』河合砂沙美、津名魅役、『鬼神童子ZENKI』役小明役、『サクラ大戦』真宮寺さくら役、『機動新撰組 萌えよ剣』坂本竜之介役ほか。横山智佐事務所「バンビーナ」所属。

▲横山智佐さん秘蔵・20歳頃の宣材写真

▲横山智佐さん秘蔵・20歳頃の宣材写真

 

鳥声優から人気声優へ、さらに業界初の“コスプレでイベント出演”など激動の新人時代
――声優生活30周年ということで、まずは率直なお気持ちをお聞かせください。

横山智佐さん(以下、横山):ファンの方に「今年は30周年じゃないですか?」と教えていただいて気が付いたことだったんです。私自身は年号や数字が苦手ということもあって、30周年ということをまったく意識していなくて。こんなふうに意識せず、うっかり40周年も迎えられたらいいな、みたいな気持ちです。

――デビュー当初から、一生声優というお気持ちでしたか?

横山:考えていなかったですし、いまだに天職だなんて思っていないんです。続けさせてもらってありがたいなぁみたいな、すごく謙虚な気持ちです。

――きっかけが「ルパンに会いたくて」というのは有名な話ですが、最初の頃はルパンに会うために声優をやるみたいな感じだったのでしょうか?

横山:『ルパン三世 カリオストロの城』を観て以来、ずっと声優になりたくて、声優だけがやりたいことだったんです。

――実際に声優になってみて、ずっとこの業界でやっていけると手応えを感じたのはいつ頃になりますか?

横山:あんなになりたかった声優になれたものの、デビュー当時からけっこう忙しくさせていただいて、日々仕事に追われているうちに、ふと疑問に思ったんです。私の人生は、こうして起きてスタジオに行って、飲み会で楽しく騒いで、夜中に帰ってきて死んだように眠って、またスタジオに行くの繰り返しでいいのかと。

それで23歳のときに、オーストラリアに短期留学をしたんです。新しいオーディションは受けないようにして、残っていた仕事をすべてきちっと終えたところで、もう声優を辞める覚悟で1年間行こうって。何か違うこともしてみたい、違う世界を見てみたいような気持ちもあったと思うんです。そうしたら『天地無用!』(砂沙美、津名魅役)のTVシリーズが冬に始まるみたいな話があって、1年の予定が9ヶ月くらいになり、さらに放送が秋に早まることになったという連絡を受けて、結局は3ヶ月しか居られなかったんです。

しかもそのオーストラリア留学中の短い期間に、いつの間にか声優ブームが興っていて、ありがたいことにみなさんが帰るのを待ってくださっていたんですね。私は勝手なことをしたので、帰る場所はない覚悟だったんですけれども、温かく迎えていただけたんです。帰ってきてすぐに、広井王子さんのラジオ『広井王子のマルチ天国』があり、『天地無用!』のTVアニメがあり、ほぼ同時期に『鬼神童子ZENKI』(役小明役)とか『ストⅡ』(『ストリートファイターⅡ V』春麗役)も決まって、返って忙しくさせていただいていました。

また留学中に、今まで「マイクの前で失敗なんかできない」と思って小っちゃくなっていた自分の世界を、ちょっと距離を置いて見ることができたんです。そのときに、震えるような声のお芝居をオンエアで聴いて、「はたしてチビっ子たちは楽しかったのだろうか」という気持ちになり、もっと広い視点で楽しく明るく仕事に関わっていきたいと思うようになったんですね。

おかげで留学明けくらいから、やらなきゃいけないと凝り固まっていた声優の仕事が、楽にできるようになりました。それ以来、ずっとやっていきたいお仕事になって、ネチネチとした妙なこだわりもなくなりました。

――キャリア初期の作品で、想い出深いものは?

横山:『NG騎士ラムネ&40』(アララ・ミルク役)が、初めてのTVアニメのヒロイン役で、エンディングの曲も歌わせていただいたんですよ。声優になって、こんなに華やかな活動をすることになると思っていなかったので、それが新鮮な驚きでした。ファンレターの数もどっと増えて、多くの人に知っていただくきっかけになった、想い出深い作品です。

――「ジャンプ放送局」での人気を受けて、『桃太郎伝説 PEACHBOY LEGEND』のキーコ役で横山さんの声を初めて聴いた人も多いかと思いますが、その次の『レスラー軍団〈銀河編〉 聖戦士ロビンJr.』の面魔グリンP役もかなり特徴的でした。

横山:面魔グリンPの語尾に「ピー」をつける喋り方が、当時はまだ理解できないんですよ(笑)。マンガの世界なんだから楽しく作ればいいのに、失敗したくないから「何が正解なのか」ばかり追い求めて、むしろ正解を少なくしていた感じでしたね。

――キーコはもちろん、面魔グリンPも羽が生えていたので、最初の頃は鳥っぽい役をよくやられているイメージがありました。

横山:そうなんです! TVアニメのデビューがキジのキーコで、その次にオーディションで受かったのが面魔グリンPだったんですよ。しかもその数年後には『魔法のプリンセス ミンキーモモ』でルピピという鳥の役をやって、なんか鳥の役ばっかりだなってポロッと言ったら、佐々木望さんが「だって鳥みたいな声じゃん」って(笑)。あ、そうだったんだと思いました。

――鳥声優ですね(笑)。

横山:勝田声優学院の教えで「女の子の声は高く可愛くないといけない」みたいなイメージが植えつけられていて、元々高い声でもなかったんですけれども、高い声を出す訓練をしたんですよ。それが行き過ぎて、気が付いたら超音波みたいな声になってしまったようでした(笑)。

――そこから『ラムネ&40』のミルクで人間の女の子に戻してもらったような感じだったんですか?

横山:そうですね。はたしてあんな可愛いキャラクターに自分の声が合うのかどうか、鳥声優としては緊張しました(笑)。申し訳ない気持ちになったんですよ。

――ミルクの次に、横山さんの人気を一気にブレイクさせたのが『天地無用!』の砂沙美役だと思うんです。それと『銀河お嬢様伝説ユナ』の神楽坂優奈役ですね。

横山:『ユナ』で初めてタイトルキャラクターの役をやらせていただいたんです。

――横山さんのユナのコスプレも、当時は大きな話題になりました。どういった流れでコスプレをすることになったのですか?

横山:時代がバブルだったんですね(笑)。これの前に、『天地無用!』のイベントでプリティサミーのコスプレをしたんですよ。『天地無用!』はイベントがとても多い作品で、毎週末いろんな地方に行かせていただくうちに、どんな衣装を着ればいいのかだんだんネタも尽きてしまいまして。一周回って、あるとき「コスプレしよう!」って閃いたんです。

そこでプリティサミーの短いスカートの衣装を、私の友達に作ってもらって『天地無用!』のイベントで着たんですけれども、楽屋で水谷優子さんに「声優もここまでする時代になったか」って言われて(笑)。やり過ぎてしまったかなと思いながら、恐る恐るステージに上がったところ、大ウケだったので調子に乗ってしまったんですね。

じゃあ次のコスプレは何かなと思っていたら、『ユナ』のジャケット撮影のときにプロの衣装さんが作ってくださることになったんです。私は千葉麗子さんが当時、雑誌でいろんなコスプレをしているのに憧れて、いつかコスプレしてみたいなと思っていました。バブルで浮かれていたと思って許してください(笑)。

 
留学後は『ガンダムW』『ストⅡ』『サクラ大戦』と大ブレイク!
――やはり1995年というのが、横山さんが羽ばたいた年という印象があります。『新機動戦記ガンダムW』のルクレツィア・ノイン役を観たときに、それまでの横山さんの印象とは一変する、落ち着いた大人の女性役を演じられていることに驚いたんですよ。

横山:それは業界関係者の方からもたくさん言われました。私もビックリしたんです。オーディションがなくて、「ガンダムの仕事です」みたいに言われて当日現場に行って台本をもらって、「今日はこれをやるのか」みたいな状況だったんですよ。急に言われたものですし、その日だけのゲスト出演だろうと思っていたら、「来週の台本を持って帰ってください」と言われて「あ、これレギュラーをいただいたんだ」って驚きました。

――それでは当日のディレクションで、ああいうお芝居になったわけですか?

横山:そうなんです。テストのときに、サリィ役をやられていた冬馬由美さんと声質が似ているから、「横山さんのほうをもう少し大人っぽくしてもらって、冬馬さんは若々しくしてください」って言われたんです。ふたりで顔を見合わせて「いつもと逆だね」って。APU(オーディオ・プランニング・ユー)の浦上靖夫さんの演出だったんですけど、そういうサプライスをよくされるんです。

それで自信もないですし、仕上がりの想像もつかなくて、「来週の台本を持って帰ってください」とは言われたけれど、オンエアで声を差し替えられていたらどうしようって毎週ビビリながらスタジオに行っていました。

――本当にその場で初めて出した声だったんですね。

横山:だから挑戦だったんです。『ガンダムW』のアフレコの日は、自分の中の一番低い声で五十音を言う発声練習を家でしてから、低い声のイメージを持ってスタジオに行くようにしていました。

――ノインは本当にかっこよかったですよ。

横山:ありがとうございます。嬉しかったのが、収録が半分過ぎた頃にゼクス特尉役の子安(武人)さんが「僕は智佐ちゃんのノインがすごい好き」って言ってくださって、それが後半の自信になりました。

――ほかにも1995年は『鬼神童子ZENKI』『空想科学世界ガリバーボーイ』『天地無用!』『魔法少女プリティサミー』、さらに当時人気絶頂の『ストリートファイターⅡ V』で春麗役ですから、まさに大活躍ですね。

横山:ちょうど留学から帰ってきた頃ですね。『ストⅡ』はオムニバスプロモーションの斯波(重治)さんが音響監督をされていて、いい戦いをすると評判の方なんですね。当時の声優って、音響監督さんとは一緒に作品を作る仲間でありながら、お互いに勝負を仕掛けているみたいな作品作りをしていたんです。私は斯波さんと仕事をさせていただいたことがあまりなかったので、斯波さんのオーディションに呼ばれたときに「これはもう絶対取りたい!」と思ったんですよ。

あと、18~19歳の頃に仕事のストレス発散で、帰りに地元の駅のそばのゲームセンターに寄って『ストⅡ』をするっていうのが日課になっていました。私、『ストⅡ』には10万ほどつぎ込んでいるんです(笑)。

――使用キャラは誰だったんですか?

横山:春麗だったんです。ストレス発散なので、コマンドをどうこうとか考えず、ただもうバンバカやるだけなんですよ。いつもエドモンド本田に負けて、そこから先に全然行けないんですけど、それでも『ストⅡ』が大好きですごい投資していたんです。だから『ストⅡ』が決まったときは、投資を回収した気持ちにもなりました(笑)。

――そして1996年には、いよいよ『サクラ大戦』が登場します。最初に企画を聞いたときの、作品の印象と真宮寺さくらの印象を教えてください。

横山:ほかのお仕事と同じで、今度ゲームの収録がありますという程度のことでした。その収録のときに、こういう作品でこういう役ですよと教えられる感じで、特別なものではなかったんです。今にしてみれば20年続く作品になりましたけれども、それこそ発売が遅れてしまって、春に出すはずが“コスモス大戦”になったときには、関わった声優たちの間でも「一向に発売されないけど大丈夫かしら」と囁かれていたんです。

だから本当に普通の仕事のひとつだったんですけれども、出してみたら70万本の大ヒットということで、そこから華やかな『サクラ大戦』の世界がスタートしたんです。

――大ヒットを受けて歌謡ショウが決まり、上野精養軒での記者会見で花組全員がキャラクター衣装で初登場したわけですが、あのときの心境はどのようなものだったのでしょうか?

横山:私はコスプレが大好きでしたし、『サクラ』が発売された翌月(1996年10月24日)に東京厚生年金会館で行った「あしたの勇気」というコンサートでは、私が衣装さんに発注してさくらのコスプレ衣装を作ったりもしていたんです。

――自分のコンサートで、自分の意思で着たのがさくらコスプレの最初なんですね。

横山:そのコスプレを広井さんが見て、声優がコスプレして舞台に出るのもアリなんじゃないかと思ったらしいです。

――つまり、そこからすべてが始まっている可能性があるわけですね?

横山:そうですそうです! 広井さんもあちこちで仰ってくださっています。私の趣味がきっかけです(笑)。

――さらに人気の高まりに伴って、せがた三四郎とのCMコラボなどもありましたね。

▲セガサターンの宣伝マスコット「せがた三四郎」(演・藤岡弘、)のCM第14弾にて、<br>新作タイトル『サクラ大戦2 ~君、死にたもうことなかれ~』とのコラボが実現!

▲セガサターンの宣伝マスコット「せがた三四郎」(演・藤岡弘、)のCM第14弾にて、
新作タイトル『サクラ大戦2 ~君、死にたもうことなかれ~』とのコラボが実現!

横山:『サクラ大戦2』のときですね。藤岡弘、さんは喜んでいました。それまでは氷の上を走るとか、けっこう過酷なロケばかりだったのに、初めて室内で、桜は咲いているし女性はいるし(笑)。

――歌謡ショウはどんどんハードルも上がって大変だったかと思いますが、きつかったのはすべてが手探りだった初期の頃なのでしょうか?

横山:初期は何も考えず、日々必死に自分の役どころを全うすることだけに没頭していたので、あまりそれ以外を考えている余裕もなかったんですよ。それが後半になるに従って、「平日のお客さんの入りが厳しいから、みなさんもうちょっとチケット販売をがんばってください」と言われるようになったりして、「そうか、舞台ってそういうことも考えなくちゃいけないのか」と厳しさを知ったんです。だんだん責任感や使命感を持つようになってきて、そういう意味で10周年公演が一番きつかったです。きちんと幕引きをしないといけないという重圧がありました。

▲サクラ大戦歌謡ショウ最高傑作との呼び声も高い、<br>五周年記念公演「海神別荘」(2001年8月10日~18日)

▲サクラ大戦歌謡ショウ最高傑作との呼び声も高い、
五周年記念公演「海神別荘」(2001年8月10日~18日)

 
30周年を振り返るライブ「チーフォニアス」ではデビュー曲も披露!
――歌謡ショウをきっかけに、舞台活動にもどんどん進出されました。舞台にまつわる想い出を教えてください。

横山:歌謡ショウを始めた頃は、舞台が大っ嫌いでした。1ヶ月間も稽古して、本番を1週間しかやらないなんて、なんてもったいないんだろうという気持ちでした。

――その意識が変わったのは、いつ頃なんですか?

横山:ずぅっと好きじゃなかったんです。自分は声優でありたいという気持ちがあって、舞台に立つために声優のスケジュールを調整するのも大変でしたし。だけどサクラをやっているうちに、舞台を本業にしている人から「この人は舞台が好きなんだ」と勘違いをしていただいたみたいで(笑)、声をかけられるようになったんです。そうなると、食わず嫌いもよくないんじゃないか、やってもみないで逃げるのはどうなんだと思い始め、せっかくだから一度やってみようと、いろんな劇団さんの舞台にちょっとずつおじゃまをさせていただいたんです。

初めて歌のお仕事をしたときにも思ったんですけれども、声優という自分の歩きたい道があって、歌のお仕事は道草みたいな感覚だったんです。そして横道に逸れてみたら、きれいな花を見つけたわとか、花がいい匂いだったわみたいな、そこにも楽しいことがあるとわかったんですよ。それが舞台の中にもあるかもしれないという気持ちになって、楽しく参加できるようになりました。

――その歌のほうでも様々な活動をされてきましたが、想い出深いものは?

横山:振り返ると、30年やるというのはこういうことなんだなと思ったのですが、すごい実力のある方と組ませていただいたことが何度もあったんですよ。三ツ矢雄二さんのプロデュースで、三ツ矢さんの秘蔵っ子である鈴木真仁ちゃんと一緒に「Pink Rainbow」というユニットをやらせていただいたときは、「恋するフォーチュンクッキー」を作曲された伊藤心太郎さんが何曲か作ってくださった上に、コンサートでバンマス(バンドマスター)もしてくださったんです。

ラジオの『マルチ天国』の企画で豊口めぐみちゃんと「フラワーチルドレン」というユニットをやったときも、コンサートのバックに元オフコースのメンバーの方が入ってくださったりもしたんですよ。有名な方といつの間にかお仕事をさせていただけて嬉しいです。

最近知って驚いたところでは、『プリティサミー』の挿入歌の「ダイヤモンドの勇気」という曲が、「魔訶不思議アドベンチャー!」の池毅先生の作曲で、編曲が田中公平先生だったんです。

――へぇ~! そもそも田中公平先生の曲をこれだけ歌われた方も少ないと思いますよ。

横山:それもすごいことですよね。公平先生のサクラ以前の曲も、いま歌っても名曲ですもの。今度の「チーフォニアス」でも、公平先生のサクラ以外の曲も歌う予定です。

――その「チーフォニアス」について伺います。初期の曲も歌うとのことですが、具体的にはどのあたりの曲ですか?

横山:せっかく生バンドで歌わせていただくので、もうカラオケを入手できない懐かしい曲、それからバンドで盛り上がるロックナンバーの曲というのも、私の声優歴30年、250曲以上レコーディングをさせていただいた中にたくさんあったので、その中から選りすぐりを選んでみました。デビュー曲の「DASH!!」(レーサーミニ四駆のテーマ)も歌います!

もちろん『サクラ大戦』の時間もあります。生まれ変わっても真宮寺さくらになりたい私が、先日の花やしき座『花咲く男たち』公演で久しぶりに真宮寺さくらにならせていただき、やっぱりさくらのコスプレって楽しいと思ったので、自分のコンサートで着た最初のさくらの衣装を「チーフォニアス」でも着られないかなと狙っています(笑)。

――最後に、「ジャンプ放送局」のちさタロー時代から応援しているような古参のファンと、『サクラ大戦』以降の比較的最近のファン向けにメッセージをお願いします。

横山:『サクラ大戦』以降でも20年前ですけどね(笑)。まず、ちさタローを知っている世代のみなさん。長く応援してくださり、ありがとうございます。大人になってからの符丁は大人の色気ですから、どうぞお気になさらず、これからも色気満々でがんばってまいりましょう!

それから『サクラ』で私を知ってくださった方。この「チーフォニアス」で私がピチピチしていた頃の曲もたくさん歌います。「国宝級の美魔女」でありたいと願っている私が、どのくらい当時を再現できるかというのも観ていただけたらなと思います。サクラも安心感をもって歌います。ぜひニヤニヤしにいらしてください。

▲『サクラ大戦 活動写真』(2001年12月22日公開)当時、ラッピング広告が施された都営バスの前で記念撮影

▲『サクラ大戦 活動写真』(2001年12月22日公開)当時、ラッピング広告が施された都営バスの前で記念撮影

[取材・文/帝劇スタ夫]

公演情報
●LIVE『チーフォニアス』恵比寿club aim
1st:2017.7.23(日) 17時開場/17時30分スタート
2nd:2017.7.30(日) 17時開場/17時30分スタート
チケット発売中:スタンディング 5,000円(税込)※ドリンク代が別途かかります
お問い合わせ:ディスクガレージ 050-5533-0888(平日12:00-19:00)
出演:横山智佐/eufonius

>>『ちさくら部』~横山智佐公式ファンクラブ Web Site~
>>横山智佐のケータイ日記

(C)SEGA
(C)2001 SEGA・RED/「サクラ大戦 活動写真」製作委員会
(C)Konami Digital Entertainment
おすすめタグ
あわせて読みたい

関連商品

おすすめ特集

今期アニメ曜日別一覧
2024年春アニメ一覧 4月放送開始
2024年冬アニメ一覧 1月放送開始
2024年夏アニメ一覧 7月放送開始
2024年秋アニメ一覧 10月放送開始
2024春アニメ何観る
2024年春アニメ最速放送日
2024春アニメも声優で観る!
アニメ化決定一覧
声優さんお誕生日記念みんなの考える代表作を紹介!
平成アニメランキング