声優
『温むす』高橋さん、長江さん、和多田さんインタビュー│1stシングル「Hop Step Jump!」やSPRiNGSの未来を語る

『温泉むすめ』の過去と未来、そして1stシングルでメジャーデビューをするSPRiNGSについて、高橋花林さん、長江里加さん、和多田美咲さんが語る!

2016年11月4日に発表され、ネット上で大きな話題を呼んだクロスメディアプロジェクト『温泉むすめ』。日本全国の温泉地をモチーフにしたキャラクターたちがアイドル活動をすることで、地方を盛り上げ、さらに日本の温泉の素晴らしさを世界に発信するという壮大な野望を持つプロジェクトとなっています。

そんなプロジェクトの始動から約半年。数々のイベントや日本全国の温泉地での活動、8月には待望の1st LIVEなど、SPRiNGSメンバーは数々の苦楽を共にしました。

そして、11月15日(水)に、待望の1stシングル「Hop Step Jump!」がリリースされました。カップリングには、『温泉むすめ』ならではのクリスマスソング「おんくり」も収録。

12月24日(日)に控える「温泉むすめ SPRiNGS 2nd LIVE“NOW ON☆SENSATION!! Vol.2” ~聖夜にワッチョイナ!!~」に、より期待が高まる一枚となっています。

この度、1stシングルの発売を記念して、SPRiNGSより、高橋花林さん(秋保那菜子役)、長江里加さん(箱根彩耶役)、和多田美咲さん(奏・バーデン・由布院役)にインタビューを実施!

楽曲についてはもちろん、これまでの活動や、これからのSPRiNGSなど、今の心境を語っていただきました!

 

本格始動から約半年! 活動を通して変化したキャスト陣の心境は?
――「未来イマジネーション!」のレコーディングから約10ヶ月、コンテンツの本格始動から約半年が経ちましたが、これまでの活動を振り返ってみていかがでしょう?

秋保那菜子役/高橋花林さん(以下、高橋):「駆け抜けた!」っていう感じです(笑)。1st LIVEの「SPRiNGS 1st LIVE “NOW ON☆SENSATION!!”」も元々決まっていたわけではなかったので、これからどうなるか分からない手探り状態で「未来イマジネーション!」のレコーディングに挑みました。

でも、歌のイベントや公開録音などの活動をしていくうちにSPRiNGSのメンバーとの人間関係も出来上がってきて、やっとグループらしくなったのかなと思います。



――レコーディング当初は、まだ会ったことのないメンバー同士の方もいたそうですが、そう考えると非常に仲が深まっているような印象です。

奏・バーデン・由布院役/和多田美咲さん(以下、和多田):メンバーの仲も深まっていますし、Twitterでの一コマ漫画やコミックNewtypeでの連載漫画、来年リリース予定のゲームなどから、それぞれのキャラクター性が出てくるので、自分たちもより一層頑張ろうって思います。

箱根彩耶役/長江里加さん(以下、長江):最初はキャラ絵を見てキャラクターになりきっていましたが、約1年経って私達とキャラクターが寄ってきたなと感じました。もうキャラクターを見てもみんなの顔にしか見えないくらいです。



――公開録音でのメンバー同士のボケに対するツッコミなども、初期に比べて距離感が近くなっているような気がします。

高橋:息があってきましたね。1st LIVEの練習をみんなとしてきたので「こう思っているのかな?」とか「ここはこうツッコんで欲しいはずだ、ゆうゆう(草津結衣奈役の高田憂希さん)は!」みたいな(笑)。そんな空気感が伝わってくるようになってきました。

和多田:イベントでも誰かが会話を拾ってくれたり、助けてくれたりとのびのびできる現場ですね。



――公開録音自体は、SPRiNGSメンバーがランダムで毎月出演していますが、最初の頃よりは慣れましたか?

和多田:最初よりは慣れました!

高橋:特になつみ劇場ですよ! (登別綾瀬役の)日岡なつみちゃんが毎回クレジットを読むんですが、ただ読むだけではなくて、そのなかに男女の物語が生まれているんです。

ネットで聴いている人にはわからないと思うんですが、現地では誰かがその声にあわせて即興で劇をしていて、それが凄く面白いんです! 私が出演させてもらっている時はゆうゆう、長江ちゃんとやることが多いので思い入れがあります。

長江:その場にいる人じゃないと見られませんからね。

高橋:そう! その場にいないと見られない! 寸劇のクォリティも上がっているんじゃないかなって(笑)。


――もう名物コーナーになりつつあります(笑)。

高橋:最近だと台本1ページ分ありましたからね。

和多田:別でギャラが発生してもおかしくないほどの分量ですよ(笑)。



――また、最近は色々なゲストの方がいらっしゃいますよね。

和多田:ゲストさんがいらっしゃった時は、その回限りの組み合わせということもあって、かなりレアだと思います。また、ゲストさん自身がそのキャラクターをすごく掘り下げてくれるんです。

例えば、松田颯水さん(指宿絵璃菜役)がゲストのときは、最初の挨拶で「ウチがいぶーって言ったらみんなですきーって言ってなぁ!」「いぶー」「すきー」「絵璃菜でーす!」っていうやり取りが行われて凄く可愛かったんです! キャッチフレーズを工夫されている方もいるので、みんなで盛り上げている雰囲気が嬉しかったですね。


――たしかにゲストの方も初めてとは思えないくらい馴染んでいますね。

長江:「袴もずっと着たかったんです!」とみなさん言ってくださいます!

和多田:みなさんめっちゃ似合ってますし!

長江:ゲストだけじゃなく、毎回新コーナーが出てくるのでいつも新鮮な気持ちで楽しめるイベントだと思います。



――ミニドラマ「みみぽか温泉物語」はラジオには収録されませんし、本当に会場限定ですよね。

長江:ネットでは流れないので、本当にその場限りです。

和多田:レギュラーのSPRiNGSメンバーもゲストの方もバラバラで出演しますし、ドラマパートにおいても絶対に同じ組み合わせがないので会場限定ですね。

高橋:アドリブも結構多くて、ドラマCDの時のキャラクターとは違うふざけ具合といいますか、コメディ具合といいますか。

和多田:中の人がちょっと出ている感が……(笑)。もしかすると、ドラマCDを聴いて「こういうキャラなんだ」と思っていたぽか旦那とぽか女将は、会場に来たときに「あれ、なんか違うな?」って思うことがあるかもしれないです(笑)。それでも楽しくやらせていただいています。


――10月には、2回目の地方イベントとなる「SPECIAL YUKEMURI FESTA in 神戸 Vol.2」が行われましたが、その少し前に有馬姉妹(有馬輪花、有馬楓花)が有馬温泉特別観光大使に任命されました。

高橋:そうですね、有馬姉妹(有馬輪花、有馬楓花)が、有馬温泉特別観光大使に任命していただきました。さらに、スカイマークさんとのコラボも発表されて、那菜ちゃんと有馬姉妹がスカイマークさんの制服を着ているイラストが発表されました。

今回のイベントの際には、コラボルームが展開されている「神戸有馬温泉 元湯龍泉閣」さんに泊まらせていただいて、神戸牛や温泉を堪能させていただきました!

長江:有馬を存分に感じることができて、得をした気分でしたね(笑)。



――イベント前には現地で売り子もされていたそうですね。

高橋:炭酸せんべいの売り子体験をさせていただいたんですけれども、その時に「神戸に住んでいるんです」とか「有馬温泉は近すぎて来なかったけれど、今日はイベントがあって来たんです」という方が結構いらっしゃいました。

東京以外でもこういうイベントをやることで、少しでも地域に密着ができたのかなと思います。より、これから有馬温泉以外の温泉にも行ってみたい、という気持ちがより強くなりました。



――今後、神戸以外でも触れ合える機会が増えるといいですね。

高橋:11月19日(日)には仙台でイベントが行われるので「また、さらに那菜ちゃんに近づけるのでは!」と思って楽しみにしています。


――Twitterにも写真を投稿されていましたが、高橋さんは仙台に行くのは2回目なんですよね。

高橋:そうです! 1回目はプライベートで秋保に行ったので、仙台上陸は2回目ですね。前回は視察だったので、今回はもっと深く掘り下げていきたいと思います。



――前回が視察ということは、今回はバッチリですね(笑)。

高橋:美味しいお土産は前回でバッチリチェックしたので!

長江:すごい!

和多田:頼もしいです!



――となると、いつか箱根温泉や由布院温泉にも訪れたいのでは?

長江:箱根に関しては関東ということで今すぐにでも行きたいんですけど、温泉の種類がいっぱいあって把握しきれていないので、これからどんどん行って学んでいきたいなって思います。

和多田:2回目の地方イベントをさせていただけたのは、スカイマークさんとのコラボが大きかったと思います。私達も実際に乗りましたし、お客さんにも乗っていた方がいましたね。また、九州自体まだ行ったことがないので、九州に初めて行くとしたらきっと由布院なんだろうなって思います。

ちなみに由布院はすごく自然をアピールされているんです。どの温泉地も自然は豊かなのに、その中でもプッシュしているということは、きっと素晴らしい景色が楽しめるのではないかと期待しています!


――みなさん神戸では売り子をされていましたけれど、由布院に行ってやりたいことはありますか?

和多田:名物を見て回りたいです! 「神戸だったら神戸牛!」みたいに、由布院ならではのものに触れてみたいですね。

長江:出店が凄いって聞いたよ?

和多田:そうなんだ! じゃあ出店に行きたい! その後は大自然に囲まれながらアニメPVみたいに全員で温泉に入れたら楽しそうですね。

高橋:秋保温泉も、那菜ちゃんを演じるようになってからおはぎが有名ということを知ったので、まだそれを知らない方にどんどん名物を伝えていきたいです。
▲秋保那菜子(CV:高橋花林)

▲秋保那菜子(CV:高橋花林)

 
SPRiNGSの8人が死力を尽くした圧巻の1st LIVE。3人の自己採点は……?
――8月20日(日)には、記念すべき1st LIVEの「SPRiNGS 1st LIVE “NOW ON☆SENSATION!!”」が行われました。1st LIVEとは思えないほどのクオリティに驚きましたが、その分かなり練習されたのでは?

高橋:かなり練習しましたね。

長江:ダンスレッスンのスタジオも「もっと借りてください!」と言って練習を増やしてもらったりとか、鏡を見てフォーメーションや立ち位置など、全体を見ながら何度も確認しました。

特に私と和多田は、何曲も歌うライブが初めてだったので「練習を増やして欲しい!」と随時言っていましたね。

和多田:練習をみんなでやるのはもちろん、個人的にも練習をしていました。お客さんが私達を見た時に「この娘が秋保ちゃんだな、この娘は箱根ちゃんだな」と、それぞれのキャラクターがわかるようなポージングを、みんな熱心に研究していました。

高橋:ダンスの中の仕草が「~ちゃんっぽい」と思っていただけるよう、特に「未来イマジネーション!」ではそれを重視しています。練習を重ねると私も自分以外のキャラクターの特徴がわかるようになりましたし、お客さんにも実感してもらえたライブだったんじゃないかなと思います。



――ライブ中盤ではユニット曲もそれぞれ披露されました。和多田さんと長江さんが所属する雪月花の「SILENT VOICES」では圧倒的な歌唱力と三声の美しさを、ぽか旦那・ぽか女将に魅せつけましたね。

長江:凄い練習してたもんね!

和多田:かなり練習しました。誰かがハモリを担当するとかではなく、3人のメロディラインが1つになった時に大きなハーモニーができる楽曲だったので、ふたりの声を聴きながら歌うと釣られてしまって大変でした。



―― 一方、高橋さんの所属するしゃんぷーはっとの振り付けは、一段と可愛らしかったですね。また、今回は遠藤さんが参加できなかったため、和多田さんがピンチヒッターで出演されていました。

高橋:ダンスの先生にも、なるべくあざとく可愛くと言われていました。そもそも、しゃんぷーはっと自体、元から可愛さを押し出している娘たちを集めたわけではなくて「この娘たちに“可愛い”をやらせたら面白いんじゃない?」と思ったスクナヒコ様がメンバーを集めたんです。

なので、3人とも違う可愛さを出しつつ、元のキャラクターの特徴を残しました。ぽわぽわしていて可愛いがわかっていないけど頑張っている那菜ちゃんと、自信があるからバリバリ可愛くできる由布院ちゃんと……みたいな感じで、それぞれの可愛さがあるんです。

和多田:しゃんぷーはっとのみんなは、歌い方も可愛いを履き違え過ぎているんですけど、それが可愛いところでもあるんです。

ライブの振り付けで言えば、登別綾瀬を演じているなっちゃん(日岡なつみさん)の、可愛くしているんだけどセクシーになっちゃう、でもそれが可愛い!みたいなところが、とても見ごたえがあったと思います。その日限りでしたが、一緒にステージに立ててよかったです。
▲登別綾瀬(CV:日岡なつみ)

▲登別綾瀬(CV:日岡なつみ)

 
――3人でステージの階段に座って、身体を揺らしながら歌っていたのも振り付けのプランで決まっていたんですか?

高橋:そうなんです! あそこでどうやって踊ろうかと考えたときに、それぞれのキャラクターを出そうと事前に決めていました。



――そして卓球コーナーを挟みつつ、2ndミニアルバム「純情-SAKURA-」の衣装で登場されました。

高橋:今までは可愛い曲や元気な曲が多かったんですけど、2ndミニアルバムではカッコイイ曲が増えました。

特に「純情 -SAKURA-」はカッコイイだけじゃなく「伝えなきゃ!」という意志の強さを持たなきゃいけない曲だったので、それをどうダンスに出すかは、かなり練習しましたね。



――また、ぽか旦那・ぽか女将からの激励として、ロビーにはメッセージ入りの横断幕や、有志によるフラワースタンドも飾られていましたよね。

和多田:応援してくださるファンの方の気持ちが、そのままロビーに現れていて感動しました。

高橋:横断幕が大きすぎて「壁一面か~!」と驚きましたね(笑)。

和多田:コメントもありがたいなと思いました!


――総じて1st LIVEのご自身に点数をつけるなら何点でしょうか?

長江:私個人の点数は50点です。ライブとしては、まだ1回しか披露していないので、もう一歩かなと。これからという意味も含めて、あと50点増えたらいいなって思います。

和多田:ひとまず100点です。でも次はもっと上の100点を目指します!

高橋&長江:素晴らしい!

和多田:その時の自分の精一杯という意味での100点ですね。次はもっと成長している筈なので……!

高橋:私は全体として70点くらいかな。やる気は100%! 後半は具合が悪くなって出演できなかったこともありますし、そういう意味では後悔の残るライブだったんですけど、自分が出演したところまでは、バッチリ出し切れたかなと思います。2nd LIVEでは、最後まで全力で皆さんにお届けしたいなと思っています。



「Hop Step Jump!」は、ひとつになったSPRiNGSが踏み出す新たな一歩
――そんな1st LIVEを経て、1stシングルが11月15日(水)にリリースされます。まずは「Hop Step Jump!」についてお伺いしますが、最初に楽曲を聴いたときはどんな印象を受けましたか?

和多田:みんなで船に乗って、草津ちゃん(草津結衣奈)が舵を取ってて「しゅっぱつだー!」と言っているような一体感と風を感じました。

長江:やっと1つになって、みんなで同じ方向へ走り始めたな、という印象も受けましたね。

そういう意味では「70億分の9の奇跡」にも通じるところがあるんですけど、その「70億分の9の奇跡」を経てもっと絆が深まったと言いますか。いい意味で1つにまとまったなと思います。

高橋:「Hop Step Jump!」には“積み上げてきた 時間を胸に 世界中へ”という歌詞があるんです。

今まで1stミニアルバム、2ndミニアルバムと出させていただいて、みんなでいろいろ頑張ってきましたけど、改めて手を繋ぎあって「もう1度みんなを見つめ直して頑張ろう!」というSPRiNGSの明るさや、元気さが今まで以上に表れている曲だと思います。なので、未来へ向かう新たな一歩になればいいなと思います。

 
――レコーディングはいかがでしたか?

和多田:今まではアイドルとして、みんなに見せるために歌っていたんですが、今回はSPRiNGSのメンバーにフォーカスを当てて「このメンバーで頑張っていきます! みんなで手を繋いで行こうね!」って顔を見合わせて進んでいくような気持ちで歌いました。

“君にエール おくるよ”というフレーズにもあるように、やっぱり“君”が出てくるんですけど、個人的にも「SPRiNGSとして活動を盛り上げていくぞ!」という気持ちを込めました。あとレコーディングでも風を感じましたね(笑)。


高橋:那菜ちゃんはカッコイイ歌い方をする時と、可愛い歌い方をする時があって、カッコイイ時は「伝えるぞ!」「ライブだ―!」というように覚醒するので「Hop Step Jump!」もカッコイイ方で作っていきました。

でもレコーディングの時にこの曲のお話を聞いて、素のぽわぽわした可愛らしい秋保ちゃんの方で歌うことにしました。イメージ的にはSPRiNGSで手を繋ぎつつ「ぽか旦那とぽか女将も一緒に行こうね!」という気持ちがこもっています。

長江:私は「安心してついて来い!」という気持ちで自信を持って歌えた曲が「Hop Step Jump!」でした。箱根ちゃんは、わりと爽やかに歌うように心掛けているんですけど、それでもディレクションで「爽やか+みんなを引っ張っていけるようにガッチリした土台を作って欲しい」と言われたんです。

私がしっかり爽やかに歌う事でみんなが活きる、箱根ちゃんは縁の下の力持ち的存在なのかなと改めて思いました。

▲箱根彩耶(CV:長江里加)

▲箱根彩耶(CV:長江里加)

 
――9人による曲中のセリフも印象的でした。

高橋:そうですね。朗読パートは、今までの曲になかった要素で、最後の“絆を結ぶ”というセリフは、みんながひとつになるような気がしていいですよね。それぞれのキャラクターの個性が出ているかなって思います。


――9人で走り抜けてきたと思うと、感慨深いものがありますよね。ちなみに、みなさんがそれぞれポイントだと思う部分はありますか?

和多田:たくさんあるんですけど、由布院ちゃんのソロパート、“逃げないひとの 決意はうつくしい”と歌うところですね。もう「ザ・正論」というフレーズで、私の人生においても本当にその通りだなと思えた歌詞でした。また、SPRiNGSのみんなに声をかけるような気持ちで歌いました。

長江:“ナンバーワンを目指して”と“オンリーワンって無敵さ”というフレーズが、みんなを想いあっているように感じましたし……でもどれがいいかなんて選べないです!

みんながみんなを認め合っている雰囲気が出ていて、よりSPRiNGSがひとつのグループになっているなって思いました。

和多田:だからなんですかね? ここで花林さんとだーみな(篠田みなみさん)が一緒に歌うことって今まであまりなかったんですけど、新しく歩み始めたからこそ、そういう組み合わせでも歌うんだぞ……といったメッセージ性を感じました。

高橋: “夢を語る 言葉はきっと”が秋保のパートなんですけど、ここを私がレコーディングした時は下呂ちゃん(下呂美月)しか声がなかったので、そのときはどんな雰囲気になるかわからなかったんです。

でも出来上がった楽曲を聴かせてもらって「おうおう、いいんじゃない?」と思っていたところに、長江ちゃんと和多田ちゃんが「すごくいい!」って言ってくれて改めて「よかった~!」と思いました。

長江:出だしでバシッと決めてくださって!

高橋:個人的に言霊を信じているので“言葉はきっと”の部分に思いを込めました。それがきっと伝わったのかなーと……嬉しいです(笑)。



――先輩としてバッチリ決めたわけですね。また、カップリングには「おんくり」という『温泉むすめ』ならではのクリスマスソングが収録されます。こちらについてはいかがでしょう?

高橋:私は「クリスマス・キャロル」が大好きで、いろんな楽曲を歌ったことがあるんですけど、「やっとお仕事でクリスマスの曲が歌えるんだー!」という嬉しさが第一にありました。

また、歌詞が和テイストなんですね。“キャンドルのかわり赤いちょうちん”や“シャンパングラスで湯上り牛乳”のように、「せっかく気取ってシャンパングラスを出したのに牛乳飲むんだ!」と思わせるところがSPRiNGSらしくて好きな曲です。

長江:実は「おんくり」も「Hop Step Jump!」も雪月花がハモリをやっているんですよ。2ndミニアルバムから続いて、ユニットとして個性が活かされていることをみなさんに知っていただきたいと思います。

特に「おんくり」はハモリだけでなく、曲の間奏でも雪月花が歌っているので、どんなハーモニーを奏でているかをぜひ聴いていただきたいです。煽りも細かく入っているので、大人の雰囲気とは異なる、明るいキャピキャピした雰囲気が全面に出ていると思います。

和多田:歌詞に“出会えた奇跡に ほんと ありがとう”というフレーズが入っているんですが、私もレコーディングの時に「ほんとありがとう!」と思いながら歌っていました。初めてみんなと迎えるクリスマスが、個人的にも由布院ちゃん的にも凄く嬉しいです。

歌詞に“湯気を飾りつけ”というところがあるんですけど「嬉しすぎて湯気飾っちゃった(笑)」みたいな由布院ちゃんの可愛さもありますし、メンバーそれぞれのキャラが濃く出ているので、クリスマスに向けてみんなと幸せを共有できたらいいなと思います。

▲奏・バーデン・由布院(CV:和多田美咲)

▲奏・バーデン・由布院(CV:和多田美咲)

 
――雪月花のハモリや特徴的な歌詞など、何度聴いても新しい発見がありそうなスルメ曲なんですね。レコーディングをしていく中で、ディレクションはあったのでしょうか?

和多田:レコーディングは先ほど言った雪月花のゴスペルみたいな部分を楽しみながらやらせていただきました。とにかく頭の中でメンバーを動かして、楽しんでいるみんなを想像しながら歌いましたね。

長江:箱根ちゃんとしては、大人っぽく、お姉さんっぽくと言われました。ゆったりとした曲だったので、大人っぽく歌う予定だったんですが、そうすると暗く聴こえてしまうとご指摘をいただきました。なので、箱根ちゃんっぽさを残しながら元気なクリスマスソング風に歌いました。

高橋:この曲は、いつもの可愛い雰囲気の那菜ちゃんで歌わせていただきましたが、わりとスムーズに録れました。ちなみに“お庭のわんこは”というフレーズがあるんですけど、この部分は和多田ちゃんがすごく褒めてくれるポイントで!

和多田:みんな褒めてます!

高橋:すごく天然な那菜ちゃんの表情が出ているところで、顔は「えへ?♪」って感じで歌いました(笑)。

長江:絶対に酔っぱらってるよ(笑)。

高橋:牛乳で~!? いつもレコーディングでは那菜ちゃんになりきって、感情に任せて歌っているんですが、改めて聴くとすごいアホっぽいなと思いました(笑)。今までにない“ぽわぽわ”です!

和多田:2番の頭をしっとり静かに歌っているのに、秋保ちゃんが急に“お庭のわんこは”と入ってきて、そこが可愛くてお気に入りです。

高橋:あと、最後の“大好きな人と 笑顔で Happy New Year!”というフレーズもお気に入りなんです。

メロディーラインも跳ねた感じで可愛いですし、大好きなSPRiNGSのメンバーや、大好きなぽか旦那・ぽか女将を思い浮かべながら歌ったので、みなさんにも聴きながら私たちのことを思い出してもらえたら嬉しいです。



――最後に発売を楽しみにしている方へ、そして「温泉むすめ SPRiNGS 2nd LIVE“NOW ON☆SENSATION!! Vol.2” ~聖夜にワッチョイナ!!~」に対する意気込みをお聞かせください。

和多田:11月15日(水)に「Hop Step Jump!」という、SPRiNGSの新たな1歩を連想させるような一曲が発売になります。みんな、いろいろな思いを込めて歌ったと思うんですけど、自分自身も大きな決意を感じて歌ったので、皆さんに何度も何度も聴いていただけたら嬉しいです。

カップリングの「おんくり」もたくさん聴いてもらえたら嬉しいですし、12月24日(日)の2nd LIVEは、1st LIVEよりもキャパシティーが大きくなると思います。

2nd LIVEに向けた使命感を感じながら、メンバーとぽか旦那・ぽか女将を含めたみんなでどんどん盛り上げていきたいと思います。まだ新曲を歌うかはわかりませんが、今までよりいいライブにしたいと思うので、ぜひ遊びに来てください。よろしくお願いします!

長江:1st LIVEはSPRiNGS全員が揃わなかったので、残念に思っているぽか旦那・ぽか女将は多いと思います。1st LIVEは下呂ちゃんが出演できませんでしたが、2nd LIVEでは9人が揃いますし、それがどんなライブになるのか私たちも楽しみです。皆さんも楽しみにしていてください!

高橋:最初は公式ホームページのボイスサンプルしか、皆さんにお見せできなかった『温泉むすめ』ですが、4月からはミニアルバムのリリースや、ラジオの公開録音の開催、地方イベントなど様々なことがありました。

ダンスレッスンでみんなの絆が深まったり、地方イベントでは全メンバー揃って皆さんにパフォーマンスをお見せすることができて、『温泉むすめ』の盛り上がりを感じています。そして2nd LIVEでは、応援してくださるぽか旦那・ぽか女将の皆さんにお返しできるよう、頑張りたいと思っています。ぜひ楽しいクリスマスを私達と過ごしましょう!

――ありがとうございました!

[インタビュー・編集/鳥谷部宏平 文/古瀬敏之]

リリース情報
1st Single「Hop Step Jump!」
歌:SPRiNGS
価格:¥1,300+税

<収録内容>
1.Hop Step Jump!
 作詞:唐沢美帆 作曲・編曲:浅利進吾

2.おんくり
 作詞:唐沢美帆 作曲・編曲:山下洋介

3.Hop Step Jump!(Instrumental)

4.おんくり(Instrumental)

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