舞台「劇団シャイニング from うたの☆プリンスさまっ♪『天下無敵の忍び道』」DVD・BD発売記念イベントレポート

和服姿で登場! 舞台「劇団シャイニング from うたの☆プリンスさまっ♪『天下無敵の忍び道』」DVD・BD発売記念イベントレポート

今年6月に大成功のうち幕を閉じた舞台「劇団シャイニング from うたの☆プリンスさまっ♪『天下無敵の忍び道』」のDVD・BD発売記念イベントが、12/2(土)に東京・ニッショーホールにて行われました。

冬の寒さを吹き飛ばすような明るく楽しいキャスト達のトークで、笑顔あふれたイベントに。今回は夜の部の模様をお届けいたします!

キャスト全員の凜々しい和服姿に華やぐステージ
羽織着物の和服姿で登壇したのは音也衛門役の小澤廉さん(以下小澤さん)、翔ノ助役の植田圭輔さん(以下植田さん)、真影役の和田雅成さん(以下和田さん)、セシル丸役の横井翔二郎さん(以下横井さん)、才念役の平野勲人さん(以下平野さん)、羅刹役の根本正勝さん(以下根本さん)、信羅役の椎名鯛造さん(以下椎名さん)、大羅役の白柏寿大さん(以下白柏さん)の8名。

ステージ上のキャスト達は一足早いお正月のように華やか! 開始早々、くじ引きでMC役を引き当てた和田さんを軸に、軽妙なテンポでイベントが進んでいきます。

まずは『天下無敵の忍び道 振り返りコーナー』。ステージに作られた広い台座に、座布団が敷かれ、キャスト達はそこに正座で着席。舞台での印象に残ったシーンを、それぞれが挙手をして発表し、「良いコメントをした人にはMC席の和田さんが座布団を与える」という、どこかで見たような形式でイベントは進行し、ステージ後方にあるスクリーンで観客と共にキャスト達が選んだシーンを観ていくことに。

誰かがひとこと発すると、他キャストがツッコミを入れたり、笑い声が上がったりと、キャストの皆さんの仲の良さが分かり、客席からも笑顔がこぼれます。

最初に披露されたのは真影役・和田さんが選んだ「大羅との戦闘シーン」。真影が秘め続けた自分の思いを、叫びながら吐露して闘うという緊迫したその場面が後方スクリーンで流れ終わると、舞台オリジナルキャラクターであり、真影や翔ノ助ら早乙女流と敵対する謎の勢力、羅刹流・大羅役の白柏さんが「熱量のあるこの場面は、和田さんと本当に何度も稽古をくり返しました」とコメント。

和田さんは「二人で遅くまで残って稽古しました。(クライマックスで)真影が自分の思いをぶつけたこの場面は、自分の気持ちを抑えてきた真影にとって重要な事だったのではと思い、この場面を選びました」と話し、真摯に役と向き合っていたことがうかがえました。

また、翔ノ助役・植田さんは「翔ノ助との衝突があり、その後の時間の流れと心の動きがあった上で、真影が全身を使って感情の爆発を表していてとても良かったと思います」と語りました。そのコメントが評価され、座布団が増えた植田さんには会場から大きな拍手が起こりました。

次に謝意忍具流の頭領・才念役の平野さんが選んだのは『謝意忍具流三人の掛け合いシーン』。音也衛門、セシル丸が先生と慕う才念が「警戒せい!」と言いつつも、うっかり自分の袖が扉に挟まれてしまったところを、音也衛門がツッコむというほのぼのとした場面。場内は笑いに包まれました。

平野さんいわく「実は稽古場で偶然、自分の袖が扉に挟まったことから生まれたこの場面だった」との事で、キャスト一同びっくり!

その他のキャストからも「平野さんと共演させて頂いたことで色々なものを頂いた気がします」「座組の中で年長者の平野さんが構えず気さくに接してくれたことがありがたかった」などのコメントが次々と飛び出しました。それに照れた様子の平野さんが「いいの?こんなに甘やかされちゃって…」と恐縮すると、小澤さんがすかさず「大丈夫です。僕は(平野)勲人さん大好きですから!」とニッコリ。横井さんも負けじと「いや俺の方が好きだけどね!」とコメントしました。

そんなお二人に対して、「あとで写真撮ろうな…」と照れた困り笑顔で言う平野さんが印象的でした。

羅刹流・信羅役の椎名さんが選んだのは『大羅の良い表情シーン』。信羅と大羅が言い争いをする場面で、白柏さん演じる大羅が、大切な幼なじみの信羅を守りたいと切迫して訴える時の表情が本当に良かった! と椎名さんが解説。

真横で嬉しそうにしていた白柏さんでしたが、途中から椎名さんが「そして見つめ合うところで大羅の目を見るんだけどアイラインがガタガタ! ずっと気になってた! そして振り向くと後ろをついてくる大羅の背が、改めて見るとほんっとに大きいなあって!」と愛のある裏話を披露してくださいました。

白柏さんは恥ずかしそうな笑顔で「大先輩にこんなに誉めて頂くのはめちゃくちゃ嬉しいです。でも今こうして改めて映像を見ましたが、本当に椎名さんは、ちっちゃいワンちゃんみたいです」と切り返し「いいぞ寿大! もっと言って!」「よく言った!」とキャスト達から冷やかすようにかけ声が飛び交い、キャスト含め場内は拍手と爆笑の渦に!

その白柏さんは「羅刹登場シーン」をチョイス。「和田さんが稽古場の時からカッコいいと言ってくれていたので、僕も段々気持ち良くなって、アドリブで手を構えてみたりしてました」と話すと、和田さんからは「あの手は何を持ってるんだよ! ってなりますね!」とツッコミが入り大爆笑が起こります。

また、白柏さんは、オープニングで段差のある舞台セットをものともせずに、7メートル以上の落差を大ジャンプする椎名さんがすごい! と感心しきり。「そのままストンと前に落ちずに、一度上に向かって放物線を描いてから何メートルも下に飛んでいく椎名さんの身体能力にビックリしていた」と続けます。

椎名さんは「オープニングのあと楽屋に戻るとお互いに『今日のジャンプは良かったね』とほめ合っていました」と話し、更に「羅刹キャストは衣装の締めつけもあるので、昼公演、夜公演とある時もあまりご飯を食べないようにして『今日はこのくらいにしておこう』と決めたりしていて、僕たちはまるで食の細い女性のようでした」とコメント。羅刹役の根本さんは「補助食品を少しずつ食べつつ、『おい、あんまり食べると動けないぞ』という『鯛造ストップ』が入っていたよね」と受け、舞台裏でも羅刹流キャスト達のコミュニケーション話で盛り上がりました。

音也衛門役の小澤さんが選んだのは『オープニングシーン』。小澤さんは「映像もさることながら始まり方が凄い。僕はあの音が大好きです! 日本古来の良き音で……」と始まりを告げる拍子木の音について語ります。

「あの音が終わると『始まる!』と感じ、アンサンブルの方々のアクション、続いて僕たちが出て行く。あのオープニングは全員が総力を賭けて作り上げたのでこの場面を選ばせて頂きました」と真っ直ぐな表情で話す小澤さん。

「歌舞伎での手法、振り落とし(観客の視線を遮っていた幕を一気に落とし、幕の後ろにある装置や景色を見せる演出)や、パネルを使っての移動など、凄かったね」と横で頷きながら話す植田さんが、続けて「本当に一秒、一手間違えるとケガにも繋がるような難しい演出に、アンサンブル、キャスト、制作陣、全員で取り組んだ舞台だと思っています」と、全力で今作品を創り上げた思いを語ります。

そんな翔ノ助役の植田さんが選んだのは、さらに小澤さんに続く『オープニングシーン』。「目まぐるしく次々とキャストが出入りし、パネルの動きも速く、素早くキャスト紹介がされていきます。オープニングが決められれば『この舞台はいける!』という思いがどこかにあったので一番大切な場面となりました」という言葉に大きく頷くキャスト一同。

さらに続くセシル丸役の横井さんが選んだのはまたもや続いて「オープニングシーン」! 映像が流れると一斉に「植ちゃんの続きこれ!」「続き!」と口々にキャスト達がツッコミを入れ騒然となる壇上!映像が終わると「ここで今日オープニング全部観たわ!」と爆笑しながらMCの和田さんが横井さんに選んだ理由を質問します。

困り笑顔で恐縮しながらも「皆とカブってすみません! でも、どこを一番稽古したかというとここなんです。本当に総力戦でした。まず何よりケガがあってはいけない、やるべき事がこと細かく決まっている中、全員で演じました。そうして『天下無敵の忍び道です!』と一番最初にお客様に示すのがオープニングだった。ここが僕にとって大切な場面でした」と話す横井さん。

そして振り返りコーナーのラストは根本さん。「俺は大人だから。期待してて」と意味深に言う根本さんが選んでいたのは、まさかの『オープニングシーン』!

座布団からはみ出しながら大爆笑するキャスト、そして8人中5人がオープニングシーンを選ぶという珍事に、会場全体が拍手喝采、爆笑の渦に。なかには涙を拭きながら笑う観客も!

根本さんが「皆がオープニングを選んで次々くるので、俺どうしよう…と変にハードルが上がった」と話すと、さらに笑いが止まらなくなる会場内。大いに盛り上がった「天下無敵の忍び道振り返りコーナー」となりました。

本当の息子のように音也衛門とセシル丸を愛した才念役の平野さん
イベント開始時に決めた「良いコメントをした人には座布団を与える」のルールで、振り返りコーナーの途中でもコメントによって増減していた各キャストの足元に敷かれた座布団。

MCの和田さん演じる真影と同じ早乙女流の翔ノ助役、植田さんは若干有利? と思われましたが、最終的には椎名さんに軍配が上がり、賞品としてお菓子詰め合わせが贈られました。

また、話は劇団シャイニング第2弾作品として今秋上演された『マスカレイドミラージュ』へと続き、観劇したキャストからは「日本古来の和テイストだった天下無敵の忍び道と雰囲気とはまた違う、妖艶な舞踏会の世界観が素敵だった」との声も。マスカレイドミラージュのDVD・BDも見逃せないこと必至です!

さらに『今だから話せる裏話』のうち、音也衛門、セシル丸の師匠である早乙女流の才念を演じた平野さんから「普段、このように若手と一緒に演じる機会はほとんどなく、実際に親子ぐらいの年の差がある。僕は息子がいないので、この舞台に関わった一ヶ月半余りは本当に息子二人が出来たような気持ちで、二人を本当に愛していました」という暖温かな言葉が出ると客席からは自然と拍手が。

その平野さんの言葉を聞いた小澤さんが「劇中、才念先生の「それでは解散じゃ!」という明るく言う台詞があるのですが、大千秋楽を迎えたあと、(平野)勲人さん僕と翔二郎(横井さん)の楽屋に来てくださって。三人で最後の会話をしたあと、この言葉で最後にする、『それでは解散じゃ!』とおっしゃって。あんなに明るい台詞だったのに、その言葉がぐっと胸にきて涙が出そうになりました」と話すと、横井さんからも「ああ、これで本当に終わりなんだな、と寂しくなりました」との言葉が。

その後も平野さんが「今日は会えて良かったね」と優しい笑顔で二人を見渡し、「また会えて嬉しゅうございます」と横井さんが応えるなど、今もなお続く謝意忍具流の絆が強く感じられました。

天下無敵の忍び道に出演したキャスト陣の仲の良い雰囲気が存分に伝わり、また皆で力を合わせて作り上げた舞台への熱い思いが溢れていたイベントとなりました。

最後には、先日アニメイトタイムズが速報でもお知らせしたように、2018年に劇団シャイニングの宣伝番組がTOKYO MXにて放送決定の発表が!

香港やハワイを舞台とした旅番組となり、天下無敵の忍び道、マスカレイドミラージュ出演キャスト、そして2018年4月上演決定の劇団シャイニング第3弾『JOKER TRAP』のキャストも出演するこの旅番組。こちらの続報が待たれます。まだまだ劇団シャイニングから目が離せません!

[取材・文/加藤日奈]




作品情報
『天下無敵の忍び道』

【メインキャスト】
音也衛門役:小澤 廉
真影役:和田雅成
翔ノ助役:植田圭輔
セシル丸役:横井翔二郎

【スタッフ】
原案:「うたの☆プリンスさまっ♪ 劇団シャイニング 天下無敵の忍び道」
脚本・演出:伊勢直弘
音楽:Elements Garden
衣裳:西原梨恵
メイク:柴崎尚子(M's factory)
小道具:羽鳥健一
宣伝美術:菅原麻衣子(Gene & Fred)
宣伝写真:三宅祐介
WEB制作:Gene & Fred、川辺彩矢
制作プロデューサー:杉田智彦(アズプロジェクト)
監修:紺野さやか(ブロッコリー)
主催:劇団シャイニング

>>公式サイト
>>劇団シャイニング公式Twitter

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