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実写映画『曇天に笑う』金城白子役・桐山漣インタビュー

実写映画『曇天に笑う』金城白子役・桐山漣さんインタビュー――家事の仕草に込めた白子の心

2011年から約2年間連載され、TVアニメ、劇場版アニメのほか舞台も制作された人気漫画『曇天に笑う』が、この春実写化。監督は『PSYCHO-PASS』総監督としても知られる本広克行さん、メインキャストは福士蒼汰さん(曇天火 役)、中山優馬さん(曇空丸 役)、若山耀人さん(曇宙太郎 役)、桐山漣さん(金城白子 役)というそうそうたるメンツが揃い、注目を集めています。

そこで、アニメイトタイムズでは桐山漣さんにインタビュー。作品のことから好きなアニメについてまで時間の許す限り聞いてみました。

※桐山さんの名前は「連」にさんずいが正式表記

 

やっぱり言うと叶うんですね……!

――桐山さんは、『曇天に笑う』をどういったキッカケで知りましたか?

桐山漣さん(以下、桐山):この映画のお話をいただいたのがキッカケです。どんな作品なんだろう?と思って、まずはネットでタイトルを検索してみて、白子のビジュアルを知った感じですね。

――白子は、まずビジュアルが独特ですよね。曇三兄弟の中にいると、異彩を放っていて。

桐山:どこかアンニュイなんですよね。原作の白子を観ても、唐々煙さんが気合いを入れて描いているキャラクターなんだろうなというのが伝わってきます。もちろん、どのキャラクターも気合いが入っていると思うんですが、僕には白子の絵から放たれるそれ(クリエイターの気合)がより強く感じられたというか。引きつけられましたね。

(C)唐々煙/マッグガーデン

 

――感覚レベルで通じ合った、ともいえそうですね。そうして実現した実写版白子だからこそ、ビジュアルが作品に溶け込んでいるのかもしれません。

桐山:白子はある意味、カギを握る存在だと思うんです。なので、選んでいただけたからには、ビジュアルもお芝居も白子に寄り添えるようなアプローチを真摯にしていきたいんですよ。原作のファンも多いですからね。というか僕、白子みたいな役柄が好きなんですよ。演じていて楽しくて。

――白子はキャラそのものもすごく濃いですもんね。しかもだいぶ前のインタビューで、桐山さんは白子のような「狂気を持った役を演じてみたい」って言ってたんですよ。

桐山:えっ、本当ですか?

――はい。もう5年くらい前の記事だったので、覚えていないのも当然ですが……。

桐山:あーー……やっぱり言うと叶うんですね……! 実は、ほかにもこういう場で「○○みたいな役を演じてみたいです」って言って、叶ったことがあるんですよ。言ってみるもんだなぁって、今改めて思いました(しみじみと)。

▲桐山漣(金城白子役)

▲桐山漣(金城白子役)

 

――そうして得た白子という役柄、桐山さんはどのように自分のものにしてきましたか?

桐山:まずはやっぱり、どういう人なのかっていうところを知っていきますね。外見を知って、内面を知って、“本当の心”はどこにあるんだろうっていうのを探したりします。しかも今回は映画なので、原作から集めた要素を限られた時間の中で見せていかないといけないじゃないですか。そうすると当然、白子も限られたシーンでしか見せることができないんですよね。

――原作モノの映画の宿命ですよね。凝縮しているからこそ、演者にも見せる力が求められる。

桐山:現場では、「白子だ」と思ってもらうためにどうすればいいかずっと考えていました。とくに、下の2人(空丸と宙太郎)にとってはよきお兄さん的存在であると同時によき母のような存在でもあるので、家事をしているシーンは気を配っていましたね。白子って、料理やアイロンがけの所作がすごくキレイなので。

――手慣れていて、且つ丁寧な仕草を見せることが、白子らしさにつながっているんですね。

桐山:細かな立ち居振る舞いや、空丸と宙太郎を気遣う雰囲気とかもすごく意識して演じましたね。できるだけ近づくように。

――本当に、繊細な役柄だったんですね。撮影の合間も気が緩まなかったのでは?

桐山:いや! そんなことはないですよ。ちゃんと切り替えられますから(笑)。この作品の撮影は東京での撮影がなくて地方ロケばかりだったので、合間にみんなでご飯を食べに行ってリフレッシュしてました。あと印象的だった出来事と言えば、(中山)優馬。優馬は虫が苦手なんですけど、ロケ地はほぼ自然に囲まれたところだったのでよく“出る”んですよね。ゴキブリとかが。

――ああ……それは悲劇ですね(笑)。

桐山:なので、「ゴキブリだ!」ってなるたび、キャーキャーキーキー言うんですよ。僕も虫は苦手なほうですけど、優馬を見たら「ここまであわてるか!」って(笑)。

――ちょっと冷静になっちゃう。

桐山:ですね。優馬って、普段はポーカーフェイスというか割とクールなんですけど、そういうときだけメーターがブンッ!って振り切れるんです。そのギャップが面白かったですね。

 

この先演じたいのは「ダメ男、クズ、底辺」

――話はガラッと変わりますが、「アニメイトタイムズ」はアニメ専門媒体なので、桐山さんが好きなアニメについても伺いたいです。

桐山:ずっと好きなのは『ルパン三世』ですね。あと、最近で言うと『おそ松さん』も好きなんですよ。意外でしょ(笑)?

(C)赤塚不二夫/おそ松さん製作委員会

 

――確かに、ちょっとビックリしました。振り幅がすごいですね(笑)。

桐山:下ネタとかもあるって聞いて、いかがなものかな?と思いつつ試しに観たら面白かったんです。そもそも、童貞でニートっていう設定がたまらないですよね! くだらなくて、男の僕が観ても面白いなって。かと思えば、感動する回もあるじゃないですか。僕、6つ子の中では十四松が好きなんですけど、十四松に好きな女の子ができた回なんて泣きました。

(C)赤塚不二夫/おそ松さん製作委員会

 

――そこまでハマっているとは! ともあれ一大ブームを巻き起こしているほどの作品ですし、納得といえば納得なのかもしれません。ちなみに、1月スタートアニメに限定すると『ポプテピピック』もアニメファン界隈ではブームなんですよ。

桐山:えっ、なんですか? ポプ……? (画像を見せると)あ、このイラストは見たことあります! LINEスタンプにもなってますよね。アニメやってるんだ。気になってきた。

(C)大川ぶくぶ/竹書房・キングレコード

 

――特殊過ぎるアニメなので、『おそ松さん』と近いわけではないんですけども。

桐山:ポプテピピック……ポプテピピック……ちょっと観てみようと思います。

――勧めた形になってしまいましたが、いろんな意味で楽しみにしてます(笑)。では最後に、役者として長く活躍されている桐山さんに、「この先どんな役者になりたいか」というのも伺いたいです。

桐山:そうだなあ……“味”や“色気”が内側から滲み出るような人でありたいなあって思いますね。そうして、唯一無二の存在として確立できたらいいなと思います。

――「言ったら叶った」例もあったので、今後挑戦してみたい役もぜひ。

桐山:ダメな男ですかね! ダメ男。クズ。底辺。そういう役は今までやったことがないので、面白そう。やってみたいです。

――叶う日が楽しみです! そして、映画『曇天に笑う』のヒットも祈っています。ありがとうございました!

▲桐山漣(金城白子役)

▲桐山漣(金城白子役)

  

アニメイトで、劇場版「曇天に笑う」公開記念フェア開催決定! 福士蒼汰さんや古川雄輝さんらのブロマイドをプレゼント!

映画『曇天に笑う』が3月21日より公開されることを記念して、劇場版『曇天に笑う』の公開記念フェアを開催いたします。3月7日から4月15日までの期間中、全国のアニメイトで非売品実写版ブロマイドをプレゼントするフェアを開催。

 

フェア情報 劇場版「曇天に笑う」公開記念フェア 

開催期間:3月7日~4月15日
内容:期間中、対象商品を1冊購入ごとに1枚、実写版ブロマイド(全2種)をプレゼントさせて頂きます。
特典:実写版ブロマイド(全2種) ※特典はお選びいただけます。
対象商品:曇天に笑う 1巻~6巻 または、 曇天に笑う<外伝> 上・中・下巻

(C)唐々煙/マッグガーデン
(C)唐々煙/マッグガーデン

 

池袋本店と渋谷店の2店舗では、映画の場面写真のパネル展示!

アニメイト池袋本店と渋谷店の2店舗では、映画の場面写真のパネル展示や、全国の劇場にも設置されている特大スタンディとお客様が自由に願い事を書くことのできる絵馬の祈願箱もお目見えいたします。祈願箱にご投稿いただいた絵馬は、後日、滋賀県にある作品ゆかりの「日吉大社」に奉納されますので、ぜひ曇神社に願い事をするつもりで投稿をお楽しみください。
映画公開前から「曇天に笑う」の世界に浸ることのできるこのフェアをどうぞお見逃しなく!

展示情報

展示場所/期間:アニメイト池袋本店/3月10日~4月8日、アニメイト渋谷/3月20日~4月9日
展示内容:場面写パネル・スタンディ

展示場所/期間
アニメイト池袋本店/2018年3月10日~2018年4月8日
アニメイト渋谷/2018年3月20日~2018年4月9日

関連サイト

劇場版「曇天に笑う」公開記念フェア フェアページ: 
https://www.animate-onlineshop.jp/contents/fair_event/detail.php?id=100238

 

作品情報

出演:福士蒼汰、中山優馬、古川雄輝、桐山漣、大東駿介、小関裕太、市川知宏、加治将樹、若山耀人、池田純矢、若葉竜也、奥野瑛太/東山紀之
原作:唐々煙「曇天に笑う」(マッグガーデン刊)全6巻+外伝
監督:本広克行
脚本:高橋悠也
音楽:菅野祐悟
映画「曇天に笑う」 http://www.donten-movie.jp/

(C)2018映画「曇天に笑う」製作委員会
(C)唐々煙/マッグガーデン

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