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最新作『パシフィック・リム:アップライジング』監督インタビューーー日本がイェーガーに与えた影響とは?

最新作『パシフィック・リム:アップライジング』スティーヴン・S・デナイト監督インタビューーー日本がイェーガーに与えた影響とは?

いよいよ2018年4月13日(金)に日本公開となる映画『パシフィック・リム:アップライジング』。日本語吹替声優として中村悠一さん、小野大輔さん、早見沙織さん、坂本真綾さん、子安武人さん、林原めぐみさん、古谷徹さんの出演が決定しており、声優ファンにもぜひ注目して欲しい一作となっています。

前作『パシフィック・リム』(2013)の監督を務めたのは、2018年にアカデミー作品賞&アカデミー監督賞を受賞したギレルモ・デル・トロ氏。その続編となる『パシフィック・リム:アップライジング』の監督を、デル・トロ氏と同じく日本のアニメ・特撮への愛に溢れる、スティーヴン・S・デナイト氏が務めます。

今回は、そんな本作の監督を務める、スティーヴン・S・デナイト氏にインタビュー。『機動戦士ガンダム』をはじめ、『新世紀エヴァンゲリオン』、『マジンガーZ』など日本のロボットアニメが大好きだという監督に、本作の見どころや今後の展開についてうかがいました。

▲スティーヴン・S・デナイト監督

▲スティーヴン・S・デナイト監督

 

『パシフィック・リム:アップライジング』は、日本のロボットアニメ愛に溢れた作品

▲ジプシー・アベンジャー(ティザー画像)

▲ジプシー・アベンジャー(ティザー画像)

――本来は映画のお話になりますが、アニメイトタイムズは「アニメ・声優」のサイトになりますので、『パシフィック・リム:アップライジング』のバックボーンにある監督のアニメ遍歴、ロボットアニメ愛について伺えればと思います。監督が、怪獣好きなのはもちろん知っているのですが、今回はロボットでお願いします。監督は今までに多くの日本のロボットアニメ作品を観られてきたと思うのですが、その中でも特に好きな作品は何でしょうか?

スティーヴン・S・デナイト監督(以下、デナイト監督):やっぱり『機動戦士ガンダム』は自分の中では定番中の定番だね。ストーリーやロボットのデザインなど、本当に大好きな作品。他にも『マジンガーZ』や『ロボテック』(註1)など、数が多すぎてきりがないね。

ちなみにロボットアニメではないけど、私が60年代と70年代の青春時代を過ごしたのは『ウルトラマン』シリーズだね(笑)。

 

(註1)『ロボテック』は、海外向け日本製アニメで、『超時空要塞マクロス』『超時空騎団サザンクロス』『機甲創世記モスピーダ』を再編して作られている。

――監督はやっぱり怪獣好きなんですね(笑)。日本で大ヒットした作品に、『新世紀エヴァンゲリオン』というアニメがあるのですが知っていますか?

デナイト監督:ああ、もちろん、知っていますよ! さっき言い忘れちゃった(笑)。

――『パシフィック・リム:アップライジング』には、『新世紀エヴァンゲリオン』を彷彿とさせるシーンやロボットが登場するように思います。特に劇中に出てくる白いAI搭載のイェーガーはEVA量産機に近い感じがするんです。「ボディーカラー」「量産機」「自律稼働」「暴走」とコンセプトも似てます。これって、『エヴァ』に対しての何かしらのリスペクトが盛り込まれているんですか?

デナイト監督:AI搭載のイェーガーとEVA量産機は、偶然の一致ですね。ほんとにたまたま似ている部分があるだけ。自分もいま気づいた感じだよ。
『パシフィック・リム:アップライジング』は、特定のアニメというよりも日本のロボットアニメ文化からインスピレーションを受けたという感じだね。

 
あ、でも『ガンダム』は別格かな。実は、ガンダムはもっと大々的にフューチャーする予定があったんだけど、スケジュールの都合で実現しなかった。なので、東京を舞台にしたワンシーンでガンダムの像が映るのと「アナハイム(ANAHEIM )」の文字が入った看板が映るんだよね。アニメファンにはぜひ観てほしいワンシーンだね。

 

――え、ホントですか? とすると、ガンダムとイェーガーの共演の可能性があったんですか。

デナイト監督:共演は難しいかもね。イェーガーはガンダムよりはるかに大きいという設定なので。

 

――確かに、サイズ感は違いますね。ちなみに、東京のお台場には等身大のガンダムが展示されているのをご存知でしょうか?

デナイト監督:知ってますよ。以前、東京に来た時に見ています。アレは最高だよね!

――ロボット造形の話から離れますが、少年や少女たちが戦争に巻き込まれていくという物語はとてもロボットアニメ的ですよね。あれは、日本のアニメを意識されたんですか?

デナイト監督:もちろん、そういった部分は意図して作ってるよ。『鉄腕アトム』や『マッハGoGoGo』、『科学忍者隊ガッチャマン』といった作品からの影響も大きいね。(註2)

(註2)どの作品も、少年、青年が主人公の作品。『マッハGoGoGo』はハリウッドで映画化もされている。

――なるほど。では、ラストのシーンが熱血パンチ的な感じで終わるのも、日本の影響ですか?

デナイト監督:シチュエーションというよりも、画作りの部分で日本の影響を受けているかな。スピード感を出すために日本の漫画やアニメの演出に観られる集中線を入れたりしてるんだよ。ああいった演出は、日本をお手本にしているね。

 

デナイト監督が、今後のイェーガーの展開について語る

――日本のロボットアニメファンの目線でお伺いします。日本のロボットアニメには、ハンドガンやライフルなどの銃火器を使うロボットが登場します。これは、ひとつの定番の形なんですが、イェーガーが武器を使用するということは無いのでしょうか?

デナイト監督:本作には「ブレイサー・フェニックス」というミサイルを撃つことができるイェーガーが登場するよ。ただ、銃火器的な武器を加えるといった発想はなかったね。個人的には実現させたいね。

▲ブレイサー・フェニックス

▲ブレイサー・フェニックス

 

――あと、ロボットアニメの定番といえば「合体」です。日本には、数多くの合体ロボがいるんですが、イェーガーに合体という機能を加えることについて、監督は考えてますか?

デナイト監督:もし合体したら、強烈にクレイジーで超巨大なイェーガーになるね(笑)。今作で合体するKAIJUが登場するのも、実は合体ロボットのアイディアが大好きだったからなんだよ。日本のみなさんは、合体ロボットには慣れ親しんでいるとは思うけど、合体KAIJUは見たことがないよね。今回はその部分に「合体ロボ」の影響が出ている感じかな。

 

――さすが、怪獣好きですね(笑)。ちなみに、監督は合体ロボットだとどんな作品が好きでしたか?

デナイト監督:『ヴォルトロン』(註3)が子供のころ好きだね。あとはテレビドラマの『パワーレンジャー』(註4)も観ていたよ。

(註3)ヴォルトロンは、海外版『百獣王ゴライオン』。北米では大ヒット、現在NETFLIXでも配信中。
(註4)『スーパー戦隊シリーズ』の海外版。2017年に映画化もされ、日本でも公開された。日本と同様に巨大ロボットが登場する。

――あとロボットアニメといえば合体のほかに「変形」も人気なんです。あえて聞きますが、イェーガーは今後変形したりしますか?

デナイト監督:そうしたいのはやまやまだけど『トランスフォーマー』があるし、苦情が来てしまうから無理だね(笑)。

――ですよね(笑)。ちなみに、監督は変形ロボットではどんな作品が好きなのでしょうか?

デナイト監督:『トランスフォーマー』はアニメシリーズがすごく好きで、アクションフィギュアなど、オモチャをたくさん持っていたね。もちろん、1作目の映画も好きだよ。

 

――「銃火器」や「合体」は、いずれ採用される可能性ありますかね? 構想としては今後どんなイェーガーが登場するのでしょうか?

デナイト監督:それは言えないよ!(笑) まさに今、企画中だね。「最高にカッコ良い!」と感じてもらえるような、新しいイェーガーが登場することをお約束するよ! まずは、今作『パシフィック・リム:アップライジング』をぜひ観ていただければと思うね。

[取材:編集部/文:島中一郎]

 

作品情報

『パシフィック・リム:アップライジング』
原題:PACIFIC RIM UPRISING

全米公開:2018年3月23日

■監督:スティーヴン・S・デナイト
■脚本:エミリー・カーマイケル、スティーヴン・S・デナイト、T・S・ノーリン、キラ・スナイダー
■製作:ギレルモ・デル・トロ、トーマス・タル、メアリー・ペアレント、ジョン・ジャシュニ、ケイル・ボイター、ジョン・ボイエガ、フェミ・オグンス
■キャスト:ジョン・ボイエガ、スコット・イーストウッド、ジン・ティエン、ケイリー・スピーニー、菊地凛子、新田真剣佑、バーン・ゴーマン、アドリア・アルホナ、チャーリー・デイ ほか
■配給:東宝東和

『パシフィック・リム:アップライジング』公式サイト
http://pacificrim.jp/
『パシフィック・リム:アップライジング』公式ツイッター(@PacificRim_JP)
https://twitter.com/PacificRim_JP
『パシフィック・リム:アップライジング』公式Facebook

 

前作情報

 

日本のインスピレーションが、ハリウッドを本気にさせた!
監督 ギレルモ・デル・トロが圧倒的スケールと迫力で描く、SFアクション超大作 !

《 人型巨大兵器 vs 巨大KAIJU 》
人類よ、立ち上がれ。この巨兵と共に !

≪日本アニメ界のトップを走る豪華声優陣による吹き替え版≫
主役 ローリー・ベケット ( チャーリー・ハナム ) : 杉田智和 ( 「銀魂」 坂田銀時 / 「涼宮ハルヒの憂鬱」 キョン )
マコ・モリ ( 菊地凛子 ) : 林原めぐみ ( 「新世紀エヴァンゲリオン」 綾波レイ / 「らんま1/2」 早乙女らんま )
スタッカー・ペントコスト ( イドリス・エルバ ) : 玄田哲章 ( 「トランスフォーマー」 コンボイ役 / A・シュワルツェネッガー 日本語吹替 )
テンドー・チョイ : 千葉繁 ( 「機動警察パトレイバー」 シバシゲオ役 / 「北斗の拳」 ナレーター 他 / 「ハイスクール奇面組」 一堂零 )
ハンニバル・チャウ ( ロン・パールマン ) : ケンドーコバヤシ ( アニメ好き、ガンダム芸人の1人。声優として 「ドラえもん」 「ベルセルク」 に参加 )
Dr. ニュート・ゲイズラー ( チャーリー・デイ ) : 古谷徹 ( 「機動戦士ガンダム」 アムロ役 )
Dr. ハーマン・ゴットリーブ : 三ツ矢雄二 ( 「タッチ」 上杉達也役 )
ハーク・ハンセン ( マックス・マーティーニ ) : 池田秀一 ( 「機動戦士ガンダム」 シャア役 )
チャック・ハンセン ( ロブ・カジンスキー ) : 浪川大輔 ( 「君に届け」 風早翔太 / 「ONE PIECE」 ユースタス・“キャプテン”キッド )

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