声優

2019-02-22 17:00

羽多野渉さんが最新アルバムと間近に迫ったライブツアー2019の見どころと意気込みを語る!! 『Wataru Hatano Live Tour 2019 -Futuristic-』3月3日よりスタート！

羽多野渉さんは昨年、2ndアルバム『Futuristic』をリリースし、そのアルバムを引っさげてのツアーが2019年3月3日の大宮ソニックシティからスタート！

未来をテーマにした挑戦的なアルバムとなった『Futuristic』と、昨年のツアー「KING & QUEEN」を振り返りつつ、今回のツアーの見どころと意気込みなどを語っていただきました！

『ダンデビ』から最新トレンドまで様々な色がありながら日常になじむアルバム『Futuristic』

――昨年12月にリリースされた2ndアルバム『Futuristic』を改めて振り返って、アルバム完成後の感想や通して聴いてみた感想などお聞かせください。

羽多野渉さん(以下、羽多野)：新曲をレコーディングしたり、トラックダウンに関わらせていただきましたが、アルバム1枚を通して聴くのは完成してからで。CDは車で聴くことが多いんですけど、何かをしながら聴くのに適した1枚になったかなと。

それぞれ曲の世界観はまったく違うのに、日常の妨げにならず、生活に自然と溶け込んで聴けるアルバムは初めてかもしれません。

このアルバムの前にリリースしたコンセプトミニアルバム『キャラバンはフィリアを奏でる』はおもちゃ箱をひっくり返したような楽しみ方をしてほしくて作ったんですけど、何かをしながら聴くというより、それぞれの曲の世界へトリップしながら聴いてもらう1枚で。『Futuristic』は既存曲も新たにマスタリングし直していただいていることもあると思うんですけど、全編通して、雰囲気がリレーしているような感覚がありますね。

『Dance with Devils』の世界を彩る「覚醒のAir」「運命のCoda」「KING & QUEEN」から最新の音楽トレンドを取り入れた未来的な新曲「CAPSULE HEART」までいろいろなタイプの曲があるので、1枚にまとまるのか制作中は不安もありました。

でも曲と曲のつながりにも違和感なくて。僕はスタッフの皆さんのアイデアや曲順など1曲ごとに曲と自分という形で向き合っていただけで、丁寧に作ってくださったおかげだと本当に感謝しています。

表現したかったのは「未来」。今までに見たことがない羽多野渉を見つけてもらえたら

――「～prologue～」と「～epilogue～」があるのも珍しいなと思いました。

羽多野：アルバム表題曲の「CAPSULE HEART」を作ってくださった彦田元気さんが「～prologue～」と「～epilogue～」も作曲してくれて、アルバムの世界に導く役割を果たしてくれました。

彦田さんのセンスだと思うんですけど、本編1曲目の「Truth For」のサビのコード進行をあえて「～prologue～」で使ってくださって。「Truth For」の作曲はFu_mouさんですが、作曲家同士のリスペクトが感じられて、「～prologue～」からの流れが好きです。

――新曲5曲の中に挑戦もあったのでは？

羽多野：「CAPSULE HEART」では、途中でラップがあったり、「Truth For」は速いテンポのダンスナンバー、さらに「realize」では洋楽のような雰囲気を持った曲だったので丁寧にレコーディングしました。

おしゃれさもあり、カッコよさもあり、オタク気質な僕の感性も満足させていただきつつ(笑)、音楽としても日常をジャマしないアルバムになったかなと思います。

――リリース後の反応はいかがでしたか？

羽多野：今までの羽多野渉になかったものを見つけてくださった方がすごく多くて、それがうれしかったです。今までの僕の楽曲を聴いたことがない方は、「これが羽多野渉なんだ」と思われるかもしれないけど、この7年間を知っている人には「これは挑戦しましたね」と気付いてもらえたのかなと。

表現したかったのは「未来」で、今までを大切にしながらも次の一歩を歩むというテーマだったので、皆さんから様々なメディアで感想をいただいて、しかもそれが好意的で温かい感想ばかりでありがたいなと思います。

家でゆっくりする時、ドライブ時、散歩時、それぞれのシチュエーションで聴きたい曲が変わる

――思い返せば、デビューシングル「はじまりの日に」から「君はぼくが帰る場所」までさわやかで温かい曲が続いた後、「Hikari」でいきなりロックチューンに、そして「You Only Live Once」ではクールなクラブサウンドと常に挑戦を続けてきた過程を見守ってきたファンの皆さんは今回のチャレンジも受け入れやすかったのでは？

羽多野：偶然かどうかわからないんですけど、プロになる前に得意だなとか歌いやすいなと思っていたのはミドルテンポだったり、バラードだったんです。

でも、いろいろな経験を経て、こういったソリッドな楽曲も歌えるようになったよというのが皆さんにも聴いてもらえたかなと思うし、作曲家さんたちとの出会いから今、世界で流行している音楽ともシンクロできたのかなと思います。

――アルバムでよく聴いているお気に入り曲は？

羽多野：どの曲もバランスよく聴いていますが、どのシチュエーションで聴くかによって変わってきますね。例えば車を運転している時に聴いて気持ちよくなるのは「Truth For」や「CAPSULE HEART」などのスピード感がある曲だし、家でゆっくりしている時に聴きたいのは「I Give U My...」などのゆったりした曲で。

また意外に歩きやすいテンポだなと思うのは「realize」で、聴きながら散歩したくなります。

前回ツアー「KING & QUEEN」は1日2公演でそれぞれ「KING」と「QUEEN」を表現！

――昨年のツアー「LIVE KING & QUEEN」を振り返っていただけますか？

羽多野：昨年末にニコニコ生放送で「LIVE KING & QUEEN」のライブ映像を皆さんと一緒に見ようという特番がありましたが、たくさんの方が見てくださったようで、更に僕のライブにぜひ行ってみたいという声をいただいて、うれしかったです。

改めて、自分のライブを客観的に見ることってほとんどなかったので、新たな発見がたくさんありました。僕が歌っている時、背景ではこういう世界が作られていたんだとか。もちろんリリース前に映像チェックもしますが、パッケージになった状態で見ると細かいところまでスタッフさんがこだわってくださっていることが改めてわかって、ありがたかったし、それが見てくださった方にも伝わっていればいいなと思います。

「KING & QUEEN」ツアーは「KING」と「QUEEN」、2つのテーマを、それぞれの会場で昼と夜の2公演で表現する形でした。

ニコ生で見ていただいたのは「KING」がメインになっているんですけど、ちょっとワイルドめなアクティングをしていましたが、「QUEEN」も見てみたいという声もいただいてうれしかったです。「KING & QUEEN」に限らず、僕のライブは1日2公演やっているので、昼と夜での変化が楽しめるように作っています。その部分を、今回の「Futuristic」でも期待していただけたら。

CDとは違う曲の世界をライブ独自の方法で。パッケージ映像では全景視点でお客さんの熱い盛り上がりを再確認

――現在、公式サイトで今回のツアーのお知らせ映像として「KING & QUEEN」の映像から2分弱のダイジェストが見られますが、「路地裏のラプソディ」では凝った演出をしていたんだなと。

羽多野：ダンサーさんにバーテンダー役をやってもらって、ちょっとお芝居仕立ての1曲になっています。花束を持ってドアを開けると中にバーテンダーがいて、そのバーテンダーのところで寂しげに歌い出す、みたいな。そして歌の途中でドリンクをもらったり。「覚醒のAir」ではそれまでになかった殺陣という表現方法を使って、作品世界をライブ中にも楽しんでいただきたいなと。

CDでは、曲の世界は聴いていただく方に想像力を働かせていただくことに委ねていますが、ライブでは明確な1つの答えを自分達の中で作って、それを表現してお届けしようと思っています。

――ステージと客席全体が映る引いた映像では、ライブのすごく熱い盛り上がり具合がわかりました。

羽多野：そこからの視点は僕らもお客さんも現場では見られないわけで、「すごく盛り上がってる！　誰のライブ映像だろう？」という景色がたまにスイッチされて(笑)。こんなに端から端までお客さんが楽しんでくださっていたんだなというのがわかって、うれしかったです。

「Futuristic」ツアーはこれまでの積み重ね＋未来や進化も。前年にやっていないことにも挑戦！

――今回のツアー「Futuristic」はアルバム名と同じですが、ライブのコンセプトやテーマにもつながっているのでしょうか？

羽多野：そうですね。今回は未来を感じられるステージになると思います。映像とのシンクロであったり、自分自身のパフォーマンスから少しでも未来や進化を感じてもらえればいいなと思っています。

――どんなステージになりそうですか？

羽多野：積み重ねてきたことを大切にすることは僕の理念で、ライブにかける想いではありますが、前回の「KING & QUEEN」を見てないと楽しめないというライブにはしたくなくて。

『Futuristic』というアルバムを聴いて興味を持っていただいたり、他のライブイベントで僕を知って、初めてライブに来てみましたという方にも全力で楽しんでいただきたいんです。今までの積み重ねを大切にしつつ、今回も新たな表現に挑戦したいと思っています。何かがどかっと変わって、違う羽多野渉を愛してくださいということはないです(笑)。

「realize」に「変わらないでいるために変わり続けていくんだ」という歌詞がありますが、何歳にもなってもコツコツ努力し続けることでステージの上で楽しい時間を過ごせるし、予定を空けてチケットを買って会場に来てくださる皆さんにという想いが届くようなライブにしたいです。

特別なことをする……例えば空を飛んだりするとかは現時点でお話しできませんが(笑)、毎年のツアーの隠しテーマは「前年にやっていないことをやろう」で、新しい挑戦をする、新しい表現をするということなので、その辺りを今スタッフさんと相談中ですのでお楽しみに。皆さんは積極的に楽しむ準備だけして来てください。

セットリストも決まり、現在リハーサル中！

――現在の進行状況を教えてください。

羽多野：セットリストはほぼ確定している状態で、振り付けのレッスンをしたり、リハーサルが徐々に始まっている感じです。

今年はおかげさまでいろいろな作品のライブイベントに出演させていただく機会があって、様々なキャラクターでステージを経験させてもらうという貴重な経験を経ての羽多野渉のライブがどういうものになるのか、皆さんに期待していただきたいです。

――『Futuristic』の新曲5曲のどの曲を披露して、どんなパフォーマンスをするのかも楽しみで。特に「CAPSULE HEART」と「Truth For」はダンスパフォーマンスも難しそうです。

羽多野：絶賛リハーサル中なのはまさにその2曲！　何でこんな難しい曲、歌っちゃったかなと思うほど(笑)。でもこの曲を素敵なステージで歌わせていただけることは幸せなことなので、皆さんにも盛り上がっていただきたいです。ちゃんとカッコよくやりますので(笑)。

広さを感じられて、会場全体が1つになる演出もお楽しみに！

――大宮ソニックシティはソロライブでは過去最大規模ということで、ステージセットや演出にも注目ですね。前回のツアーのセットもかなり作り込んでいたので。

羽多野：広さを感じられる、おもしろさはお見せしたいというのは作戦としてあります。広さを活かした演出を、会場全体で楽しめるようなことをやってみたいので、ステージと客席ではなく、会場全体が1つになる時間を作りたいねと話しています。

――羽多野さんのステージは激しく歌う曲もあれば、ガンガン踊ったりと全開・ハイパフォーマンスなので、よく1日2公演できるなと毎回感心します。

羽多野：体力は年々落ちてます(笑)。アーティストさんはライブに焦点をあてて、準備したり、スケジューリングしますが、僕らの本業は声のお芝居で。

仕事の合間にコツコツ準備を重ねて、ライブをやらせていただくので、アーティストのライブと比べるとバラエティっぽいなと思われるかもしれませんけど、声優だからこそいろいろな見せ方ができるし、1つのアルバム、1つのライブのセットリストでも様々な見せ方ができるところが長所だと思っています。

僕自身も声優であることを前提に音楽活動をしているので、声優ならではのライブらしく、歌声だけでなく、表現や演出だったり、余白の部分なども楽しんでほしいし、僕も楽しみにしている点でもあります。

自分らしさ、声優であることが見えてくるトークも魅力

――どんなにカッコいいパフォーマンスを見せても必ず素の羽多野さんらしさも見えてくるのもいいですね。

羽多野：ニコ生放送中に「KING & QUEEN」の映像を見させていただいて、まあ、よくしゃべるなと思いました。自分では年々、おしゃべりをコントロールしてきた自覚はあるんですけど、客観的に見るとすごくしゃべっているように見えるということは相当おしゃべりなんだなと(笑)。

――羽多野さんはボリューム感のあるライブパフォーマンスをした上での、あのトーク量だからすごいなと思うんです。サービス満点だなと。

羽多野：そう思っていただけたらうれしいです。むしろ歌っている時間よりしゃべっている時間のほうが得意ですから。本業に近いことなので。それも声優らしいライブと言えるかもしれませんね。

今回は『Futuristic』のアルバム自体おしゃれですし、ライブロゴもすごくおしゃれに作っていただきましたが、ステージに立つのは羽多野渉なので、そんなにおしゃれにはいかないと思います(笑)。そこにギャップを感じていただけたら楽しんでいただけるのでは。

早くもツアーグッズが公開！　素敵なデザインと普段使いできるデザインに

――ツアー1カ月前なのにグッズが発表されていることも驚きました。ツアーロゴも確かにスタイリッシュですね。

羽多野：デザインを担当してくださったスタッフさんがいろいろなアイデアを出してくださって、どれも素晴らしかったんですけど、これに決めたのはロゴ1つ見てもかわいらしいキューブ型で、「Futuristic」の文字や雰囲気などの要素がぎゅっと詰まっていて、未来的です。

グッズもかわいいだけでなく、機能的で普段使いもできるし。今回初めてグッズ化したスマホリングも猫のシルエット型で、気に入っています。皆さん、早速発見してくれたり、細かいところまで愛してくださることも幸せです。

――ライトやタオルなどライブ必需品からショルダーバッグなど日常生活に使えるものまで。まさに『Futuristic』のアルバムみたいに生活に寄り添うような(笑)。

羽多野：そうですね。実は今までに作ったライブグッズを今も使っていて、例えば「KING & QUEEN」のバッグはライブやイベントなどのリハーサルではいつもウエアなどを入れたり、そこで使うタオルも今までのライブグッズだし。

非常に丈夫なのでずっと使ってます。素材もいいので長く使っていただけますので安心してお買い求めいただければ(笑)。

ライブ前に配信される教則映像と公式サイトなどをチェックして、あとは体1つで楽しみに来てください！

――今回のツアーの楽しみ方やアドバイスは？

羽多野：これから準備をしていきますが、毎回ツアー前には、「ライブでこういうパフォーマンスをするからこうやって盛り上がってね」という教則映像みたいなものを作っていますが、今回もその予定です。見ていただければ雰囲気もつかめると思うし、少なくともセットリストにこの曲はあるんだなとわかります(笑)。

Twitterなどでライブの準備状況をお知らせすることもあると思うので、公式サイトやTwitterもチェックしていただき、ライブまでの期待を膨らませていただけたら。

あと「LIVE KING & QUEEN」のパッケージや公式サイトのショート映像を見るのもアリですね。またカラオケのJOYSOUNDさんでも60分のダイジェスト映像の配信が始まって、こちらは歌詞も表示されるのでライブに参加している感覚で楽しめると思います。

「LIVE KING & QUEEN」で歌った曲でも今回のツアーでは「Futuristic」ならではの表現に挑戦するつもりなので新鮮に楽しんでいただけると思います。

――最後に皆さんへメッセージをお願いします。

羽多野：毎年続けてきたライブで培ってきたものは今回も大切にしながら、未来や進化をお見せできるステージにするつもりです。その中で声優・羽多野渉を感じられるコーナーも作っていますので、楽しみにしていただきたいなと思います。

全力で楽しむためには健康が第一です。当日は元気な姿と笑顔を見せていただければ。1公演ごとに２度と再現できないステージと時間をみんなで一緒に楽しみましょう！

イベント情報

『Wataru Hatano Live Tour 2019 -Futuristic-』

2019年3月3日（日）大宮ソニックシティ　昼の部　14:00開場/15:00開演、夜の部　18:00開場/19:00開演
2019年3月10日（日）Zeppなんば大阪　昼の部　14:00開場/14:30開演、夜の部　17:30開場/18:00開演
全席指定7,200円（税込、大阪公演のみ要ドリンク代）
チケットは現在好評発売中！