音楽
バーチャルYouTuber輝夜月2ndライブ「輝夜月 LIVE@ZeppVR2」レポート

VRだからこその楽しさが盛りだくさん! バーチャルYouTuber・輝夜月2ndライブ「輝夜月 LIVE@ZeppVR2」レポート

2019年5月1日、人気バーチャルYouTuber・輝夜月さんの2ndライブとなる「輝夜月 LIVE@ZeppVR2」が開催!

前回の1stライブは世界ではじめてのバーチャルライブということで、SNSでも話題になった輝夜さん。今回は、そこからさらにアップデートした最高のパフォーマンスを見せてくれました。

ここでは、Zepp DiverCity(TOKYO)にて行われていた、ライブビューイングの模様をお届けしていきます。

会場のZepp VRが木っ端微塵に……!?

2017年12月のデビュー以降、その強烈なキャラクターで話題を集め、バーチャルYouTuber人気の火付け役となったといっても過言ではない存在である輝夜月さん。

その人気はとどまるところを知らず、チャンネル登録者数は95万人を突破し、SACRA MUSICでアーティストとしての活動もスタート。2018年8月31日には、自身初のワンマンライブとなる「輝夜 月 LIVE@Zepp VR」を開催し、VR空間の中で行われたユニークなライブは大成功を収めていました。

今回行われた「輝夜月 LIVE@ZeppVR2」も、1stライブに引き続きVR空間で行われたのですが、全国の映画館に加え、爆音&応援上映を可能としたZepp DiverCity(TOKYO)でのライブ・ビューイングも行われるという、現実世界でも前回を上回る規模で実施。オールスタンディングの会場が満員になるほど、大勢のファンが集まっていました。

今回も、ライブの冒頭では月さんの落書きから生まれたキャラクター「ジャスティン・エビーバー」と「パブロッコリー(正式名称は省略)」が、VR空間「Beyond The Moon」に集まった来場者たちの前に登場。

漫才のような前説で、ライブ前の空気を盛り上げてくれていたのですが、そこでライブ会場となるはずのライブハウス「Zepp VR」が、瓦礫も同然の姿になっていることに気づきます。

1stライブのエンディングで、「Zepp VR」は巨大エビーバーの大爆発によって粉々になっており、そのまま放置されていたことは推測できるのですが、このままではライブが実施できないことに。

大慌てになるエビーバー達ですが、そこから視線を上げると、そこには、巨大なタワーとなった新たしい「Zepp VR」が!(ちなみにこのタワー、世界一の建物高さ+1センチのスケールで作られているのだとか)

しかしそれと同時に、来場者たちを黒いエビーバーのような姿をした存在が取り囲もうと現れます。どうやら彼らは、新しい年号を迎えることを拒否している「ロウガイズ」と呼ばれる集団で、来場者たちはタワーの中に逃げ込んでいきます。

ところがタワーの中も、すでにLOW GUYS(ロウガイズ)たちの巣と化しており、来場者たちは絶体絶命の窮地に。

そんな時、見覚えのあるロケットが飛来し、代名詞とも言える「おはよーーー!」の挨拶と共に、輝夜月その人が満を持して登場!

輝夜月らしさが歌詞やメロディのいたるところに詰め込まれた代表曲「Beyond the Moon」をハイテンションに歌い上げると、VR空間内とZepp DiverCityの両方が、月さんを象徴する青・赤・黄のサイリウムで染め上げられます。

直後には、恒例の「おはよおお!」からの一連の挨拶を一緒になって大合唱も行われ、客席のボルテージは開幕から最高潮に達するのでした。

「令和」の時代を迎えるために出発!

その後は、エレベーターのように地面が動きはじめ、頂上にあるという「令和」の時代に向けての移動を開始。

途中には、客席が一つになって「令和」コールが行われたり、どことなく“パリピ”風な衣装に身を包んだ月さんが、独特のテンポ感とエッジの効いたサウンドが心地いい2ndシングル「Dirty Party feat. エビーバー」を熱唱し、客席を盛り上げます。

さらに新曲となる「Dance With Cinderella!」では、それまでの電子的な空間から、ややファンシーな空間へとステージが変化するという、VRライブならではの演出も。

月さんの動きに合わせて、リアルタイムで切り替わるカメラアングル、表示される歌詞の演出のシンクロっぷりは、ライブであるにも関わらず、PVを見ているかのようで、VRライブの新たな可能性も感じさせます。

歌だけではなく、来場者とコミュニケーションを取る時間が設けられているのも輝夜月ライブの特徴です。

今回は、VR空間の客席エリアに月さんが移動し、来場者とのハグを試みるという一幕もあったのですが、移動した瞬間、客席のほぼ全員が月さんに向かって殺到し、押しくら饅頭のような状態になって完全に月さんの姿が覆い隠されてしまうことに。

このシュールな光景には月さん本人や、その様子を眺めていたZepp DiverCityの会場内からも爆笑が沸き起こっていました。

1stライブに続いて、VR空間での記念撮影の時間も設けられ、今回はシャッターのタイミングにあわせて「令和」のエモーションを表示させるという試みにも挑戦。

大量の「令和」の文字が月さんを取り囲むように現れる光景はなかなかに壮観で、年号を跨いだ日に行われたからこそのタイムリーなネタを誰もが楽しんでいた様子。また来場者の中には、現役のVTuberも何人か来ていたようで「月もがんばるから動画頑張って!」と、激励を送る一幕も見られました。

現実とVR空間がシンクロして生み出す感動

1stライブでは、椎名林檎さんの名曲「幸福論」を歌い上げていた月さんですが、2ndライブではいきものがかりの「じょいふる」のカバーを披露します。

ハイテンポでポップな曲調は、まさに月さんのパワフルな歌声にピッタリ。月さんの衣装もエビーバー風へと変化し、激しい動きにあわせてひょこひょこと動くエビの尻尾もキュートで、ステージはこれまでとまったく違う、水中をイメージした地形へと切り替わるなど、見どころ満載の内容です。

タワーの頂上へと到達したライブのクライマックスでは、最後のステージへの通路がいよいよ出現……したのですが、何人かの来場者が月さんを追い抜いて通路の先に進んでしまい、月さんが「抜かさないでー!」と叫びながらその後を追っていくという、VRライブならではのハプニング(?)も。

それでも、最後の楽曲となる3rdシングル「NEW ERA」が流れ始めると、キレキレのダンスに、マイクスタンドを使っての動きなど、現実のアーティストさながらの激しいパフォーマンスを、堂々とした振る舞いで披露します。

楽曲のラストには、VR空間と同じタイミングで、ハート型の紙吹雪が舞い散るという、現実とVR世界が一瞬シンクロしたように感じられる演出も行われ、フィナーレを飾るにふさわしい盛り上がりを形成。最後はファンへの感謝のメッセージを残しながら、再びロケットに乗って宇宙へと帰って行ったのでした。

1stを上回る規模で行われた、今回の2ndライブ。

約1時間というの短めの時間ながら、PVのようなステージ演出にカメラアングル、月さんと一緒に会場内を移動するなど、客席が一緒になって参加できるVR空間だからこそできるギミックや演出が大幅に増えており、1stの時に感じたVRライブの可能性が、順調な広がりを見せつつあることを実感させてくれます。

筆者は今回も現実世界からのライブビューイングという形での参加でしたが、VR空間の来場者の動きに対して爆笑が起きることも少なくなく、ファンが出演者としてステージを盛り上げていくことができるのも、VRライブの醍醐味だと感じられました。

次なるライブでは、どんな驚きを我々に与えてくれるのか。今後の月さんのアーティスト活動からも目が離せません。

[取材・文/米澤崇史]

セットリスト

M1:Beyond the Moon」
M2:Dirty Party feat. エビーバー
M3:Dance With Cinderella!
M4:じょいふる(いきものがかり CoverSong)
M5:NEW ERA

輝夜 月(カグヤルナ/Kaguya Luna)profile

2017年12月にYouTubeデビューして以来、破壊的かつユーモア溢れるトークとナチュラルボーンでチャーミングなキャラクターを武器に凄まじい勢いで人気を集めるバーチャルユーチューバー。投稿動画の平均再生数1位、チャンネル登録者数2位、ツイッターフォロワー数43万人と驚異の存在感を放つ。2018年8月世界初!VRライブ「輝夜 月 LIVE@ZeppVR」を成功させた。

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