
石谷春貴さん「みんなと友達になりたい!」キャラクターの世界観を分析|おとぎ話×音楽がコンセプトの『音戯の譜~CHRONICLE~』一寸法師収録レポ&インタビュー
声での感情の表現の変化に対して、言っていることや反応は分かりやすい演技を意識
――まず、収録を終えての感想を教えてください。
一寸法師役・石谷春貴さん(以降、石谷):いや~……ヘビーだったなと思いました。一寸のキャラクター的に自分の内へ内へと入ってしまうので、頭の中でいろいろと考えていても、それを口に出すのが遅くて、人とテンポが違う感じなんです。
なので、一言一言に込める感情がセリフごとに違うので、最後は深く入り込んでしまって、考え過ぎて頭が痛いです(笑)。
でも、お話の終盤で「なるほど」と、自分の中で一寸のことを理解できました。第1弾シングル「Momotroop」にゲスト出演したのですが、その時に見えなかったものが今回のお話で見えてきて。過去を演じたことで、現代がさらに重たい内容になっていて、かなりカロリーを消費した感じです。
――では、キャラクターの第一印象はいかがでしたか?
石谷:最初は、得体の知れなさがすごかったです。オーディションの段階でチャンネルを合わせるような、かなりキャラの微調整をさせていただいたのですが、一寸の感情の基準となるラインや機微を繊細に作らなきゃいけないのに、一寸の過去やバックグラウンドがあまり見えなくて。
それこそ、公式HPに一寸のお話が載っているのですが、それを見ても過去がどうなっているのかがまだ見えなかったことで、得体が知れないということと、「本当にお友達がほしいんだ!」というのがよく分かりました(笑)。
――演じる上で、“おともだち”の演じ分けや意識した点などはありますか?
石谷:一寸は自分の中でわりと世界が完結しているタイプで、あと純粋ですね。人からの影響をすぐに受けちゃったり、年齢を重ねても子どもと友達になりたいと、心が成長していなかったり。
「一寸法師 DRAMA TRACK 02」では、見た目から僕自身と同じくらいの年齢感で役作りをしているのですが、「一寸法師 DRAMA TRACK 01」に比べて声の抑揚などは少なくなったものの、感情や言っていることは、子どものままのような純粋さで分かりやすく演じました。
また、「一寸法師 DRAMA TRACK 01」の時は悔しさや悲しさといった感情の動きを前面に出して、自由に表現させていただいたのですが、成長していくにつれて、外からの刺激に鈍くなっていくというか、“天の岩戸”みたいに内に秘めた思いが固く閉ざされていくことによって、声の抑揚や表情があまり作れなくなっていくというところを意識しました。
その心を解きほぐしてくれる周りの人たちがいればいいんですけど、まさかのノノと出会ってしまうという……よりにもよって一番最初に会ってはダメなタイプと出会ってしまったんですよ!(笑)
なので僕は、一寸自身が悪いとはあまり感じていなくて。『一寸法師』の舞台が、それこそ昔話の日本みたいなイメージなので、育ってきた環境や時代背景も仕方ないことだし、純粋がゆえに起こりえる最悪の方向へ進んでしまったんだろうなと感じながら、声の中に感情がだんだん乗らなくなってくるものの、反応自体は分かりやすいというところが、全体的に気を付けた点です。
――今、お話に出たノノも一寸と同じくスローテンポなので、共演者の方から「早くしゃべってほしい」と言われていたのですが、一寸のテンポ感はいかがでしたか?
石谷:「Momotroop」モモセ役の仲村宗悟くんたちとドラマパートを録った時の掛け合いでも、一寸のテンポは変わらなかったです。
一寸は自分の世界が強いので、相手がいてもそんなにテンポを変えずに反応するという感じで。一歩出て、スポットライトが当たってから、一呼吸置くような、心の中で考えてから話し出すくらい、自分の中でもゆっくりなタイミングですね。
その絶妙なバランスを保つのは大変でしたが、楽しく演じさせていただきました。





































