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映画『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』監督&脚本インタビュー

アニメ映画『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』監督&脚本担当のディーン・デュボア氏インタビュー|世界で愛されるアニメ作品において“最も大切なもの”とは?

世界で愛されるアニメ映画に“最も大切なもの”とは?

——本作で監督が注目してほしいシーンやお気に入りのシーンがあれば教えてください。

ディーン:自分のお気に入りは残念ながらネタバレになってしまうので言えません(笑)でも、最初にお話しした“求愛シーン”はとても大好きです。

僕がアニメーション映画を制作するときは、セリフがなくても表現だけで何か伝えられるシーンはないかと探します。表現だけで伝えられるシーンは、皆さんの記憶に残るからです。

まさに、“求愛シーン”はアニメーションの最もパワフルなコンビネーションである“パントマイム”(セリフがない動き)と音楽で表現できるシーンになりました。

実は、あのシーンは1作目で人間のヒックとドラゴンのトゥースが仲良くなる様子と交差するようにデザインしたシーンでもあります。音楽はもちろん、今回もジョン・パウエルの美しい音楽が使われています。

——“求愛シーン”はもちろんですが、個人的に『ヒックとドラゴン』ではスタッフロールの絵が大好きでして。

ディーン:あははは(笑)ありがとう!

——長く続いてきた『ヒックとドラゴン』というシリーズが本作で終わりを迎えましたが、今後やりたいことや既に着手されているプロジェクトがあれば教えてください。

ディーン:今は、複数の新しい企画の脚本に着手したり作り出したりしています。作り出している企画は今のところ6~7本で、すべて進み具合は同じです。

個人的なアイデアは20本ぐらいあり、時間があればそれぞれちょっとずつ書き進めています。特に、この数か月は生産力が高くなっているので、毎日違うプロジェクトを書き進めていることができています。すごくクリエイティブ力が刺激される毎日を送っていますね。

——ちなみに、その中には愛犬・アンガスに関わるプロジェクトはありますか?

ディーン:残念ながらありません(笑) ちなみに、日本関連でいうと、既に発表されていますが、日本のフィギュア「ミクロマン」の実写映画化が進行中です。

——最後になりますが、『ヒックとドラゴン』のように世界で愛されるアニメーション作品において、“最も大切なもの”は何だと思いますか?

ディーン:その質問に答えるためには、1人の観客としてのパーソナルな視点からしか答えられないと思います。

ただ、僕が1番心が動かされるのは、視覚的に“ワンダー(驚き)”を感じる作品。たとえば、子供が目を輝かせながら新しい世界や経験にドキドキワクワクするような、心が動かされるような気持ちになれる作品が1番心に残ります。

また、視覚的にどこかに誘ってくれる世界観、自分だったり自分の人生だったり自分の近しい人だったりと何か共通するものを生み出せるキャラクターたち、あとは伝えようとしていることに“普遍性”があるかどうかです。

さらに、それが人生を肯定するようなものであれば、観た後に心の中に深く残ります。

——確かに、感動したり泣いたりと心が動かされるような作品は、ずっと自分の中に残っているような気がします。

ディーン:僕の場合、笑ってしまう映画はしばらく覚えていますが、泣かされた映画は忘れることはありません。

『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』作品概要

12月20日(金)全国ロードショー

ストーリー

“ヒック”と“トゥース”たちが暮らすバーク島、定員オーバー!
新たな聖地を求めて旅立つ、壮大な<引っ越し>アドベンチャー!

かつてドラゴンは人間の敵だった。弱虫のバイキングの少年“ヒック”と傷ついたドラゴン“トゥース”の活躍で彼らは共存する道を選び、バーク島で平和に暮らしていた。

だが、ドラゴンが増え続けたバーク島は定員オーバー!亡き父の跡を継ぎ、バイキングのリーダーに成長したヒックは、島を旅立ち、みんなと新天地を探し求める決断をする。

しかし、大移動の旅の途中、最凶のドラゴンハンターに命を狙われ、“トゥース”の前には、白い謎のドラゴン“ライト・フューリー”が姿を現す。

2匹の恋の行く末は!? ヒックたちは、行く手を阻むドラゴン・ハンターから逃れ、ヒックたちは無事に新たな楽園へとたどり着くことが出来るのか?
 

声の出演(字幕・吹替)

ヒック:ジェイ・バルチェル(田谷隼)/アスティ:アメリカ・フェレーラ(寿美菜子)
ヴァルカ:ケイト・ブランシェット(深見梨加)/ストイック:ジェラルド・バトラー(田中正彦)andグリメル:F・マーレイ・エイブラハム(松重豊)


製作総指揮:ディーン・デュボア、クリス・サンダース

製作:ボニー・アーノルド(『トイ・ストーリー』)

監督&脚本:ディーン・デュボア(『リロ&スティッチ』、『ヒックとドラゴン』シリーズ)

原作:『ヒックとドラゴン』クレシッダ・コーウェル著(小峰書店刊)

配給:配給:東宝東和、ギャガ

公式サイト
公式twitter(@Dreamworks_JP)

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