「令和、今の時代だから意味があると思っています」仮面ライダー令和ザ・ファースト・ジェネレーション公開記念！井桁弘恵さん×大幡しえりさん“女性仮面ライダー”対談

令和最初の仮面ライダーとして颯爽と登場した『仮面ライダーゼロワン』が銀幕に姿を現す。

今回、2019年12月21日から公開された「仮面ライダー令和ザ・ファースト・ジェネレーション」を記念し『仮面ライダーゼロワン』で刃唯阿 / 仮面ライダーバルキリーを演じる井桁弘恵さん。そして『仮面ライダージオウ』でツクヨミ / 仮面ライダーツクヨミを演じる大幡しえりさんにインタビューを実施した。

平成最後、そして令和最初の女性ライダーに、今2人の存在が必要な理由について聞いた。

ツクヨミのキャラ大丈夫？

――大幡さん『仮面ライダージオウ』お疲れさまでした。一年におよぶ撮影はいかがでしたか？

大幡しえりさん（以下、大幡）：最近はツクヨミの衣裳を着た時に、まだ着る機会があったんだって懐かしい気持ちになったりしてます。久しぶりに映画として撮影をしてみると、本当に一年間やってたのかな？って思うくらいアウェイ感がありました（笑）。もうゼロワンの現場になっちゃったのかなって。。。

――スタッフの方はジオウの時と一緒の方も多かったんですか？

大幡：はい。たくさんいらっしゃいます。ただ、ジオウのメンバーが多い時はジオウの現場っぽい雰囲気になって、逆の時はゼロワンの雰囲気になっていましたね。それぞれ全然空気感が違ったのが印象的です。

――久しぶりにツクヨミを演じてみていかがでしたか？

大幡：戦っていた頃の記憶がない高校生としてのツクヨミはどんな感じだったかなって考えていて、初日は少し苦戦しました。Vシネ（『仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ』）でしか演じていなかったので、どんな感じだったかなって。声のトーンや喋り方など、色々と迷っちゃいました。監督にも「ツクヨミのキャラ大丈夫？」って言われるくらいでした（笑）。

――ありがとうございます。井桁さんは『仮面ライダーゼロワン』がスタートして三ヶ月が経ちました。これまで刃唯阿を演じてみていかがですか？

井桁弘恵さん（以下、井桁）：思った以上に大変です。難しいです。ZAIAの社長である天津垓の指示のもと、裏で諫（不破諫演・岡田龍太郎さん）にバレないように色々なことをしていたり。私がまだ知らない唯阿の設定もあると思うので、考えすぎてもいけないなとは思うんですが。今は、ZAIAとして動いているわけなんですけど、まだまだ謎がたくさんある役なんです。そこを考えなくていいものなのか。考えた方がいいのか。そのバランスを考えながら演じていますね。正直、ここまで難しい役だとは思っていませんでした。

――まだまだ唯阿には秘密がありそうですよね。

井桁：私が知っている時点で一つ秘密があります。まだまだ新しい唯阿の一面が出てくると思いますよ。

――刃唯阿は「ZAIA」から対人工知能特務機関「A.I.M.S.」に出向している技術顧問。更に24歳という若さということで、なかなかなキャリアだなと思います。井桁さんが初めて刃唯阿のキャラクターを知った時の印象を教えて下さい。

井桁：男勝りで理系。私も学生時代は理系だったので、最初に設定だけ見た時は似てるって思ったんですよ。でも、口調が本当に男勝りな感じで。私が今まで言ったことがない語尾も多かったんです。最初の印象と演じている今では全然印象が違いますね。

アクションシーンは必見の仕上がり

――ここからは『仮面ライダー令和ザ・ファースト・ジェネレーション』についても聞かせてください。お二人が印象に残っているシーンを教えて下さい。

大幡：ここまでゼロワンの方たちに関わっていいのかな？ってくらい2つのチームの掛け合いがあるので、2つのチームが一緒にいる時の世界観を楽しんでほしいです。

井桁：ジオウとゼロワンが共演するとなって、どんなストーリーになるのかすごく興味があって。実際に台本をいただいた時に、この2作品だからこそできるストーリーになっていたので感動しました。ジオウが好きな方もゼロワンが好きな方も楽しんでいただける作品になっていると思いますね。

私としてはアクションシーンに注目してほしいですね。今回はカーアクションがあるんですよ。夕暮れの関係で一回しか撮影できないカットもあったり。緊張感のあるアクションシーンが出来上がったと思いますね。

――今回は「ジオウチーム」もアクション要素が多めでしたね。

大幡：そうですね。ゼロワンからアクション監督が渡辺監督（渡辺淳アクション監督）に変わって、撮影の仕方自体も変わっていました。実際に演じたアクションシーンを動画で撮影していただいて、それを見ながら細かく指示いただいたんです。「ここを変えるともっとカッコよくなるよ」って。それもあって完成度の高いアクションになっていると思いますね。

――ツクヨミは元々アクションシーン多めでしたよね。

大幡：そうですね。台本を見た時に、男の子3人が「アクション多いなー」って言っているのを横目に「私、いつもこれくらいアクションあったんだけどな」って思ってました（笑）。