バンドリーマーに支えてもらった“あの景色”のために――牛込りみ役・西本りみさんが青春の輝きを追い続ける理由／冬アニメ『BanG Dream! 3rd Season』インタビュー

西本さんのとある特技がキャラクターにも……？

――アニメ『3rd Season』が1月23日より放送開始となりますが、『2nd Season』までを通して牛込りみの成長はどのように感じていますか？

西本：第1期のときの牛込ちゃんは人前に出ることが苦手で、新学期の挨拶ですらガタガタ震えていました。Poppin'Partyの立ち位置としても、みんなの顔色を窺って自分から発言するのも精一杯で、オロオロするようなお芝居も多くて。

それが『2nd Season』の新学期では自分から立ち上がって、ハの字だった眉毛が逆ハの字になって喋れるくらい強くなったと実感しています（笑）。

『2nd Season』ではおたえちゃん（花園たえ）がPoppin'Partyから居なくなっちゃうかもしれないというハラハラする展開で、逆に牛込ちゃんが精神的支柱になっていた気がします。

メンバーが不安になっても牛込ちゃんだけがブレずにみんなを信じて、5人でPoppin'Partyだよと言っていたので、そんなことを言える子なんだとビックリして。

留学したお姉ちゃんを安心させたい気持ちもあったんだろうなと思って、牛込ちゃんの成長を実感しました。

――第1期の最初の頃からは考えられないくらいに成長していますよね。もちろん、Poppin'Partyとしても結束力が高まったと思います。

西本：みんなの絆がさらに深まって、この5人じゃないとダメなんだと再認識できた『2nd Season』だったように感じます。

――そんなPoppin'Partyですが、『3rd Season』ではどのような展開が待ち受けているのでしょうか。

西本：Poppin'Partyが結成された第1期、絆が深まりひとつになった『2nd Season』、そして『3rd Season』ではそんな彼女たちがとにかく一生懸命に頑張って大きな壁を乗り越えています。

アフレコが終わった今だからこそ、Poppin'Partyのみんなには「頑張ったね！」と拍手を送ってあげたいです。

『2nd Season』の最終話はRAISE A SUILENのチュチュが宣戦布告をしたところで締めくくられたので、どんな展開になっているのか私もアフレコに入るまで楽しみでした。

――主催ライブを終えて成長を遂げたPoppin'Partyがもっと成長している？

西本：さらにステップアップしていると思います！　また、作中ではリアルの私たちに同じことができないんじゃないかと思うくらい、さらっとすごいことをしていて！　だから、Poppin'Partyの全力疾走を細かいところまで観てほしいです！

――ちなみに、牛込りみ個人の注目してほしいポイントで現状お話できることはありますか……？

西本：なんと！　私、西本りみの要素を牛込ちゃんに取り入れていただきました！

――トンファー振り回すんですか？

西本：あっ、トンファーは登場しないんですけども（笑）。

▼トンファー使いへの道

実はアレを作っています！（シリーズ構成・脚本の）綾奈ゆにこさんが、私の活動を見た上で「西本さんがやっていたから取り入れたよ！」と言ってくださって！　

個人的にとても嬉しかったですし、何を指しているのかは観ていただけると分かると思います！

――じゃあトンファー以外の西本さんの特技が期待できると（笑）。

西本：にしもトンファー以外の何かが起こります！　トンファーもいつか振り回してほしいですが（笑）。

――演技においても『2nd Season』から『3rd Season』で変化はありましたか？

西本：性格的に明るくなったこともあって、ほんの少しだけ大人っぽさを意識して演じました。最初の頃はPoppin'Partyのメンバーとしか喋れなかったのに、色々なバンドと関わることで牛込ちゃんのコミュニケーションの幅、視野が広がっていて。

これまで彼女を演じるときは頭のてっぺんからから声を出すようなイメージでしたが、『3rd Season』ではそれが鼻の付け根くらいになったと言いますか（笑）。気持ちの差ではありますが、高音を少し下げつつ声のトーン自体は明るくなるようにしています。

――他のバンドのキャラクターとの掛け合いも楽しみです。

西本：やっぱり牛込ちゃんは（瀬田）薫さんと関わるシーンで乙女になります（笑）。アニメでは（上原）ひまりちゃんと手を取り合って薫さんにメロメロな姿が観られるので、私も今から放送が楽しみです。

ちなみに私も薫さんが大好きなので、牛込ちゃんなのか西本なのか、もう分からないテンションで収録していました（笑）。