buzz★Vibes『魔術士オーフェン はぐれ旅』OPテーマ「Calling U」インタビュー｜自身にとって大切な作品、初のアニメタイアップへの想いと熱量を詰め込んで

MKBこと森久保祥太郎さんと、元SOUL’d OUTのトラックメイカーShinnosukeさんのユニット、buzz★Vibesの新曲「Calling U」が2020年1月29日リリース！

「Calling U」は、約20年ぶりに復活したTVアニメ『魔術士オーフェンはぐれ旅』のOP主題歌であり、buzz★Vibes初のアニメOP曲、そして森久保さん自身がずっと主役を演じている大切な作品の曲ということもあり、熱量や愛をひしひしと感じる作品になっています。

さらに、カップリング曲「Shiny-Journey-Merry-Go-Round」も劇場特別版『カフカの東京絶望日記』の主題歌とダブルタイアップ！

buzz★Vibesのターニングポイントになり得るシングルについてお二人にお話をうかがいました！

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buzz★Vibesそして森久保祥太郎として初のアニメのOP曲！

――今回、アニメ『魔術士オーフェンはぐれ旅』のOP主題歌をbuzz★Vibesが担当しますが、TVシリーズでずっとオーフェンを演じてきた森久保さんがテーマ曲を手掛けるのは初めてというのは意外でした。

MKBさん（以下、MKB）：それどころか、今までアニメのOP曲自体やったことがないんです。

――そうだったんですね！　Shinnosukeさんは『魔術士オーフェン』という作品にどんな印象を受けましたか？

Shinnosukeさん（以下、Shinnosuke）：僕は今回、劇伴も担当させていただいているんですけど20年前の放送当時には見ていなかったので、制作するにあたって新シリーズの第3話まで見せていただいて。すごくカッコいいなと思いました。

ファンタジー的な剣と魔法の世界は大好きなので、関われてうれしいなと思ったし、カッコよくて、自分が納得できる主題歌ができたので、やらせていただけて光栄でした。

――MKBさんが作詞、Shinnosukeさんが作・編曲されていますが、buzz★Vibesの楽曲制作は歌詞と曲どちらが先なのでしょうか？

MKB：もちろん曲が先ですが、今回は僕が出演していて、思い入れもある『オーフェン』の曲ということで、最初に「こういうことを歌いたい」とShinnosukeに伝えて、数曲デモを作ってもらいました。

いつもならポンと曲が上がってきて、「いいじゃん、いいじゃん！」で決まるか、「こうしたらどうかな？」と簡単なやり取りで済むんですけど、この曲に関しては4、5回やり取りを重ねて、5バージョン作ってもらって、この形になりました。

――Shinnosukeさんにどんなオーダーをされたんですか？

MKB：最初にイメージが見える映像……荒野や砂塵、風などのイメージを共有して、「そこに聞こえてくる音は何だろう？　ガットギターかな？」とか。

出してもらうたびにどれも悪くなったけど、僕の中に感情の正解があるので、「その正解に合う曲を作って」という難しいオーダーをしましたが、その感情が何なのか、何が違うのかをうまく伝えられないから、手を変え、品を変え、曲調を変え、構成を変え、といろいろやってもらいました。

そんな中、サウンドプロデューサーがうまくかみ砕いてくれて理解、説明してくれました。

あと曲頭から最後まで1曲を振り返った時に印象的かつテーマ的なフレーズが欲しいし、buzz★Vibesとして演奏している絵も見たくて……そしてピアノのフレーズが入ってきた時に「これだ！」とすべてのピースがハマりました。

――ちなみに今回はアニメの制作サイドからオーダーはあったんですか？

MKB：すべて任せていただきました。でもこだわり過ぎてしまったため、ちょっと締め切りを待ってもらいましたけど（笑）。

――今までのTVシリーズのOP曲とED曲はシャ乱Qをはじめ、ハロー！プロジェクトのメンバーが中心に担当していましたが、今回刷新することになっての難しい点もあったのでは？

Shinnosuke：そうなんです。最初は流れを取り入れないと聖域を侵してしまう気がするし、つんく♂さんのイメージもあるからどうしようかなと思っていたんです。

スタッフに相談したら、「アニメの制作チームも一新して新たにスタートするので、buzz★Vibesとしてカッコいいものを出しましょう」という後押しをいただいたので、「自分の全力でやればいいんだ」と切り替えて作りました。

あとは放送が始まって、皆さんの反応が気になるところです（笑）。