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TVアニメ『歌舞伎町シャーロック』キャスト座談会第9弾

アニメ『歌舞伎町シャーロック』青山穣さん、橘龍丸さんによる座談会第9弾|収録現場では本番前に交流を深めた2人☆ キャラをつかむことなく演じるという青山さんの自然な演技を、橘さんは耳で聞いて吸収!

青山さんはキャラをつかむことなく自然に演じている!?

――では、演じるにあたって役作りなど、キャラクターはつかみやすかったですか?

橘:僕はつかみやすかったですね。本当に、愚直なまでに真っすぐで、理詰めで考えるとかしないので、思ったまま相手にぶつけるし、思ったことをすぐ口に出しちゃうし、本能に忠実なので、そこまで難しくなかったです。

初めてブースの中でアフレコした時に、音響監督の長崎(行男)さんから一度だけ、見た目に引っ張られて「あまり老けないようにだけ気を付けて」というディレクションがありました。

青山:20歳だからね(笑)。

橘:そうなんです(笑)。そこだけは気を付けるようにして、後は結構自由にやらせていただきました。

青山:そうなんだね。僕の場合は、(キャラを)つかむつかまない関係なくやっちゃうから(笑)。

一同:(笑)。

――そうなんですね。演じやすい、演じにくいということはありますか?

青山:うーん……普通。

橘:(笑)。

青山:ミッシェルはテープオーディションを受けたんだけど、そこでやっているから、それでいいんだろうなと。

橘:ミッシェルもあったんですね。僕の時は、寅太郎、マイクロフト、マキちゃんの3キャラのオーディションがあって、そのうちマキちゃんはさすがに無理だと思ったので、寅太郎とマイクロフトの2キャラを受けました。

青山:そこもあったんだね。

オーディションの時は、ミッシェルはあまりパキパキっと話すキャラじゃないだろうなと思ったので、少し崩す感じで。もっさりしゃべるというか、ぼやっとしゃべる感じでやったら通ったので、「それでいいか」と。

なので、特につかんではいないですよね(笑)。

橘:(笑)。僕もテープでしたけど、あまり変えていないので、皆さんもそうなのかもしれないですね。

(山下)誠一郎くんもスタジオで小西(克幸)さんと掛け合いでオーディションをされたようですけど、オーディションと本番ではあまり変えていないと聞きました。

青山:まあ、あまり変えられても困るからね。

一同:(笑)。

青山:本番になったら張り切って、(演技を)急に変えてこられても「ちょっと待て」みたいな。

橘:「急にやってくれたな」みたいな(笑)。

――オーディションと本番で、それほどキャラに対する認識のズレがなかったということは、オーディションの段階からキャラに関する資料がしっかりあったのでしょうか?

青山:絵はあったよね。

橘:はい。立ち絵と、キャラのふんわりした関係性みたいなことがわかっているくらいで、年齢や性格みたいなところは全くなかったので、セリフから感じ取れるところだけ感じ取るみたいな。

青山:セリフも台本じゃなくて、抜粋だったっけ?

橘:抜粋でした。台本をもらってから、ここオーディションで読んだなと思い出すセリフがあって。「モラン區長、ばんざーい」とか、#03のセリフは多かった気がします。

本番になったら「ばんざーい」のところだけじゃなくて、アドリブも多かったので、やっぱりオーディションとは違う雰囲気になったなと思って、演じていて面白かったです。

あとは、アイリーンさんが登場した#07で、シャーロックにティッシュをもらって「ありがとうございまーす!」と言うセリフもありました。

青山:そこ、オーディションで? それで決まったの!?(笑)

橘:オーディションです(笑)。

結構、変なセリフが多くて。ほぼどんな状況かは書いてないんですけど、そこは抜粋して「ありがとうございます」しか書いてなかったので、とりあえず想像してやったら意外と間違ってなかったみたいです。

それらのセリフを見ると、オーディションを思い出して感慨深いものがあります。

青山:それで通ったんだ、すごいな(笑)。

橘:あまり長ゼリフはなくて、ほとんど単発のセリフでしたけどね。

でも、マイクロフトはすごく長かったんですよ。(マイクロフトが)初登場の時に依頼するセリフは全部あったので、脚本自体は早くでき上がっていたのかなと思いました。

緊張するタイプだという橘さんは、青山さんとの会話で本番前の緊張を解していた!

――そうなんですね。橘さんは今回、声優として本格的に活動を始められた作品だと思いますが。

橘:僕は、声の仕事でレギュラーをいただいたのが、『歌舞伎町シャーロック』が初めてです。

青山:あれ、初めてなの?

橘:そうなんです。声優としてやっと1年たちました。

青山:1年か、頑張ったね!

橘:頑張りました! ありがとうございます。

――橘さんとしては、声優として初めての作品ということで、本作で共演されてお互いの印象はいかがでしたか?

橘:僕は、青山さんが吹き替えをされた外画(海外ドラマや映画)などで、勉強させていただいていて。

やはり渋いというか、ちょっと怖いニヒルな役などもよく聞いていたので、役のイメージもあって、お会いするまでは本当にどういう方なのかわからなかったんですけど、お会いしたら優しくて、上下関係なくお話していただきました。

青山:彼は真面目だから、早くスタジオに来ていて。僕も結構、早く着いちゃうタイプだから、2人で早めに来て、今みたいに話しながら他の人を待っているということが多かったんだよね。

橘:そうですね。僕もアフレコの30分前くらいに着くようにしていたんですけど、青山さんが僕より早い時もあって。

青山:近くで時間を潰して(スタジオに)行っても、まだ早い時とかあるんだよ(笑)。

一同:(笑)。

橘:僕もそうです。プラっと散歩してもいいくらいの時間がありましたね。それくらい長い時間を、青山さんと一緒に、ご家庭の話を伺ったりしていました。

だいたい朝は、僕とお話してくださって、(収録が始まって)ブースの中では東内(マリ子)さんとよくお話されていましたよね。

青山:最初にだいたい座る位置が決まって、(東内さんと)席が近かったからね。ブースだと離れちゃうからあまり話さなかったけど、他の人を待っている間はずっと話をして時間を潰していたんだよね。

橘:僕は朝の時間を楽しみにしていました。

青山:うまいこと言って。実は(回答を)考えてきたんじゃない(笑)。

橘:そんなことないです、本当ですよ(笑)。僕は緊張するタイプで、今でもすぐ緊張しちゃうし、(お芝居が)あまりうまい方ではないので。

青山:緊張しない人はいませんから。何年経っても、緊張するものですよ。

橘:本当ですか? そういった意味で、本番前に青山さんとお話して、緊張が解れるところがあったんです。

青山:そう? ご両親が大衆演劇をずっとやっているという話とかを伺って、わたくしもいろいろと勉強させていただきました。

橘:えぇ!? 僕も勉強させていただきました。

一同:(笑)。

青山:とんでもない。稽古しながら、舞台をやりながら、声優もやるのは大変だよ。

橘:いろいろ重なった時期があって。舞台の本番があって、稽古もあって、収録もあってと、目が回っていた時もありましたけど、頑張らなきゃなと思って臨みました。

青山:僕も舞台をやっていたことがあるけど、両方は体力的にもキツイなと思って、声の仕事をする時は舞台は控えているからね。

橘:そうなんですね。僕自身、声の仕事をしたくて東京に出てきたところも大きかったので、やっとスタートラインに立てたという気持ちなんです。

青山:東京に出てきたのは最近なの?

橘:4年前に東京に出てきて、それまでは自分の劇団で座長を務めていたんですけど、今の事務所にお世話になる前は、声優というより舞台関連の事務所だったんです。

青山:今の事務所に入って何年なの?

橘:1年くらいです。

青山:事務所に入ってすぐが、この作品だったんだ。

橘:本当に、ありがたいです。

(C)歌舞伎町シャーロック製作委員会
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