春アニメ『新サクラ大戦 the Animation』白石晴香さんインタビュー｜レイラは声優として初めて演じる、自身との共通点がないキャラクターだった

数多くのゲーム・アニメファンを虜にした伝説的なシリーズである『サクラ大戦』。2019年12月12日には、待望の最新作となるPS4ソフト『新サクラ大戦』が発売されていますが、2020年4月からはTVアニメ『新サクラ大戦 the Animation』の放送もスタートします。

アニメでは、ゲームでもアニメムービーパートを担当したサンジゲンが制作を担当し、ゲームのその後にあたる、完全オリジナルエピソードが描かれることになります。

今回はその放送に先駆け、アニメ版から登場する新キャラクター・レイラを演じる白石晴香さんへのインタビューを実施しましたので、その模様をお届けします。

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伝説の作品に参加できる喜び

――出演が決まった時の心境を教えてください。

白石晴香さん（以下、白石）：最初にオーディションのお話をいただいた時は、「新しいサクラ大戦が始まるんだ！」という驚きと共に、自分にもチャンスをいただけた喜びがありました。

最初の段階ではまだ詳細が明かされておらず、オーディション資料はキャラクターの絵と台詞のみという状態だったので、そこからどうキャラクターを膨らませるか、台詞の中から情報を整理しながらオーディションに臨みました。

結果をいただいた時は「あの『サクラ大戦』に出演できるんだ！」と、夢のようでしたね。

――となると、『サクラ大戦』というシリーズはすでにご存知だったのでしょうか？

白石：主題歌の「檄!帝国華撃団」は、私のカラオケでよく歌う楽曲の一つでもありましたし、日本で知らない人はいないんじゃないかと思えるくらいの作品ですよね。

『サクラ大戦』シリーズは、私が２歳くらいの頃に始まっていると思うのですが、改めて調べてみて、本当に歴史のある大きなシリーズなんだなということを感じましたし、それに出演できるというのは大変光栄です。

――『サクラ大戦』の魅力はどんなところだと感じましたか？

白石：私としてはやはり歌と戦闘の両方があるところですね！　花組のみんなの劇場シーンでの姿と戦闘シーンでの姿にはギャップがあり、華やかさと力強さの両方がひとつの作品の中で楽しめるので、幅広い層の方々に長く愛される理由の一つなのかなと思います。

あとはなんといっても、楽曲がすごく魅力的ですよね。

――レイラを演じる上で工夫したところがあれば教えてください。

白石：今の段階では、まだお話できないことが多いのですが、レイラは葛藤が多いキャラクターなんです。その一つが「愛」に関することで、「愛」には色々な形があると思うのですが、彼女が葛藤しながら自分なりの答えを見つけていく過程がすごく切なくて……。

その切なさをどう表現するかが難しく、作品全体においても重要な要素でもあるので、彼女の魅力を引き出す上ですごく気を使った部分でした。

物語が進んでいくにつれ、彼女の心にも変化が起きていくことになります。最後までご覧になっていただければ、『新サクラ大戦』という世界の中で、彼女がどう存在しているのかということも、分かっていただけるのではないかと思います。

――レイラとご自身で、共感したり似ていると感じる部分はありましたか？

白石：私はこれまで自分自身と重なるキャラクターを演じさせていただくことが多く、どんなキャラクターにおいても共通点を見つけることができたのですが、レイラは初めてそれがまったく見つからず、役者としての新しい挑戦ができたキャラクターでした。

特に、主人公たちと敵対する役どころというのは、今まで経験がなかったので、限られた情報の中からレイラというキャラクターを深堀りしていくことも楽しかったです。

彼女の物語はすごく切ないので、それに寄り添って理解してあげたいという想いがありました。自分自身と似ていないからこそ、そういった感情を客観的に表現することもできるのかなと、こういった役作りの方法もあるんだなと勉強になりましたね。