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春アニメ『新サクラ大戦 the Animation』佐倉綾音&和多田美咲インタビュー

春アニメ『新サクラ大戦 the Animation』佐倉綾音さん&和多田美咲さんインタビュー|新たな『ゲキテイ』を歌うには壮絶なプレッシャーがあった

佐倉さんが親愛の明かしとしてプレゼントしたものは……?

――アニメとゲームではまた違うと思うのですが、アフレコ現場の雰囲気はいかがでしたか?

佐倉:クラーラも莫斯科華撃団のメンバーも、最初から居たんじゃないかと思うくらい自然な馴染み方をしているのですが、各々にキャラクターが濃くて。アニメでは、先の展開を知らない状態だったので、物語の展開に一喜一憂しながら演じることができました。

和多田:クラーラは最初は記憶がないキャラクターなのですが、演じる上でその記憶を知っておくべきなのか、クラーラと同じように、何も知らない状態で演じるべきなのか、すごく悩んだんです。

結局は第2話くらいの段階で監督さんのところに行って(笑)、クラーラがどうなるかをある程度知った上で収録していました。

あとは作中のクラーラもそうなのですが、アフレコでも花組メンバーの皆さんに引っ張っていただいたところがあって、私自身もクラーラと同じ気持ちになる瞬間もすごくありました。

とくに「クラーラ!」と名前を呼んでくれるシーンが多くて、私自身も名前を呼ばれているような気持ちになって。物語を通して、クラーラは段々とさくらに懐いていくのですが、どんどん絆が生まれていくような感覚に私自身も陥っていましたね。

――人数も多いし、キャストのメンバーもすごい豪華さですよね。

和多田:そうですね……! 本当にすごい方々ばかりなので、アフレコも全員は揃わないということもあったのですが、キャラクター同士の友情が芽生えたり、印象的なシーンがたくさんあって。

家で台本を読みながら、「このシーンはどんな風に出来上がるんだろう」と想像したり、収録現場に行くのが個人的な楽しみにもなっていました。

――花組は花組、莫斯科なら莫斯科といったように、ある程度チームごとにまとまって座っていたりもしたのでしょうか?

佐倉:結構バラバラだったよね。

和多田:そうですね、日によって変わることが多かったと思います。結構アフレコ現場って、なんとなく自分の座席みたいなのが決まっていることが多いのですが、「新サクラ大戦」はあまりそういうことがなくて。

最初の頃は、クラリスさん(早見さん)の隣が多かったかなと思うのですが、いろいろな方とお話ができた気がします。

佐倉:(和多田さんが)周りにすごく気を使ってくれていた印象がありますね。率先してドアを開け閉めしてくれたり。

和多田:それで思い出したのが、佐倉さんのお誕生日の近くに収録があったことがあって、お祝いのケーキが出たんです。

それを皆でいただいていたら、ケーキの上に乗っていたお祝いのメッセージが書かれたプレートを、佐倉さんが私にくださったことがあって。それで親愛の情みたいなものを勝手に感じて(笑)、写真を撮ったりすごく大事に食べた記憶があります。

――確かに、普通あのプレートはお祝いされる人が食べますよね(笑)。

佐倉:私、あのプレート食べるのが好きなんですよ。なんか改めて聞くと押し付けたようにも聞こえますが(笑)。私的には、ネコが良かれと思って玄関にネズミをおいていく時のようなイメージで、私にとって大切なものをプレゼントしたつもりでした(笑)。

――親愛の情はたしかにあったと(笑)。

和多田:ちゃんと通じ合っていたみたいで良かったです(笑)。

――和多田さんはアニメ版から『新サクラ大戦』という世界に参加されたと思うのですが、苦労したポイントなどはありましたか?

和多田:他のキャストの方々も、クラーラがどんな娘なのか、これからどうなっていくのかを知らずに演じられていたと思うので、どういった演技がいいのか、本番になってみないと分からない部分があって。とにかく本番のときの集中力が試される現場で、難しいポイントでもありました。

――具体的には、どういったイメージで役作りをされたのでしょうか?

和多田:クラーラは記憶を無くしているので、最初はミステリアスな面が強いのですが、ストーリーが進んでいくに連れて仲間意識が強くなっていくキャラクターです。

「大切な人を守りたい」と考える、情に厚いところがあったり、演じる私自身も知らなかった発見があって。

視聴者の方にとっても、最初は分からなかったクラーラの一面が段々わかってくると思うので、その心境の変化にも注目していただきたいですね。

――ゲームでは、舞台などで「作中のキャラクター達が演技をする」というシーンもありましたが、いかかでしたか?

佐倉:役の中の役を演じるのは、結構プレッシャーが掛かるところがあって、私自身の演技で彼女(さくら)のポテンシャルが決まってしまうんですね。

私から出てこないものは彼女からも出てこないということにはしたくないですし、彼女だからこそ演じられる役というのは、普段の自分の中にないものを出せる機会でもあります。

それでも結局は、自分の声で演じるので私から出てくるものには変わらないのですが、気持ち的にはそれくらいの気合で演じています。

とくに難しいのが、まださくらが未熟だった頃の演技で。本人は一生懸命なので、一生懸命なりの下手さみたいなのを出すために、一回自分の役者としての経験値を捨てないといけないので、普段の演技とは違う緊張感がありますね。

――どのくらいの上手さが適切なのか、加減の調整が難しそうですね。

佐倉:難しいですね。舞台の中でさくらが歌うという設定の楽曲もあって、レコーディングの時には大分緊張しました。曲自体の難易度が高かったのもあるのですが、その歌が挿入される公演を見て、クラーラが歌劇団に憧れを持つという設定を先に知らされていたので、「クラーラに憧れてもらえるくらい、良いものを出さないといけない」というプレッシャーもありました。

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