2ページ目：映画『コトブキ飛行隊完全版』瀬戸麻沙美＆山村響声優インタビュー

──TV放送当時の思い出や、各種イベントなどで印象に残っていることや、思い出深かったことがあれば教えてください。

瀬戸：思い出は本当にたくさんあって、第1話の完成披露上映会とかでみんなで横並びで写真を撮ったりしたのを覚えています。ハヤブサポーズをみんなで作ったり……。コトブキ飛行隊のキャストのみなさんとは、作品でガッツリご一緒したことがない方ばかりだったので、最初はすごくドキドキしていたんですけど、みなさん本当に良い方ばかりで……。舞台挨拶を終えて「このメンバーとだったらなんでも乗り越えられそう、楽しみ」って思って過ごしていました。

でもやっぱり一番の思い出は「立飛のコトブキ航空祭」（以下、「航空祭」）のリハーサルでしょうか。歌の現場に慣れている人、慣れていない人がいる中で、みんなが一生懸命に歌や振り付けを練習して、盛り上げようと準備している段階がすごい楽しかったです。「次の日の本番もみんなで頑張ろうね」という意識が高まったので、やっぱり「航空祭」の思い出は深く残っていますね。

山村：私も本当に色んな思い出がありますね。特典映像で大喜利をたくさんやった記憶があって。2回ぐらい特典映像撮ったんですが、その1回目の収録がすごい押して（笑）。とても楽しかったんですが、かなり長かった中のすごい濃い部分だけが凝縮されていて、面白かったです。

あと、やっぱり私も「航空祭」の思い出がすごく印象深くて、当日も色々ありましたが、前の日から入念に準備したので、学園祭の準備みたいですごく楽しかったです。スタッフもキャストも「イベントを楽しいものにしようね」と一丸になって頑張っていました。ほかにも朝にトークの方に出て、夜のイベントまで時間が空いたので、ライブで着るTシャツをどうしようって話になって。

瀬戸：とむたむ（チカ役の富田美憂さん）がワッペンを付けるのが人生初だったらしいんです。個人的に、人の人生初を見られるのが嬉しすぎて、かわいくてしょうがなかったので、「とむたむ初めてのワッペン」という動画を回していて。「ついたかなー？」「ついたー！」ってやってたら「ついてないー！」というやり取りをしていました（笑）。すごい楽しかったです。

山村：さゆみんみん（キリエ役の鈴代紗弓さん）はジャラジャラしたアレンジにしたんですけど、すごい細かく切っちゃったので最後まで結んでいて。みんなそれぞれの個性がその時間に出ていて楽しかったですね。スタッフさんもすごく頑張って下さって、無事にイベントを最後まで終わることができて、本当にいい一日だったと思います。

──ありがとうございます。それでは最後に、公開を心待ちにしているファンにメッセージをお願いします。

山村：いよいよ『荒野のコトブキ飛行隊完全版』が公開となります。楽しみに待ってくださっているみなさん、本当にありがとうございます。「航空祭」の時にも言いましたが、オリジナル作品ということもあり、1年ちょっと前は『コトブキ』の存在を知っている人が全然いなかったのに、今ではこんなに『コトブキ』のことを愛してくださっている方がいらっしゃって。今回、完成披露上映会をやらせていただきましたが、即完売したと聞いて、『コトブキ』が愛されているし、期待もされているんだなと実感しました。この世界の続きを見てみたいと思ってくださっている方がたくさん居ることがとても嬉しく感じます。

そうして楽しみにしてくださっているみなさんのご期待にバッチリ応えられる、私自身もワクワクして感動したと思える作品なので、心ゆくまでキリエたちと一緒に空を飛ぶ気持ちで楽しんでいただけたら嬉しいなと思います。よろしくお願いします。

瀬戸：響さんの話にもあったんですけれど、オリジナル作品ということで、ゼロから生み出されているものって、大変な労力とこだわりと妥協をしない気持ちがないと作り上げられないものだと思っていて。

私自身も『コトブキ』の作品に関わらなかったら、きっとこんなに飛行機の名前を知らずに生きていたと思いますし、実際にできる飛行機の操縦の方法もあれば、ファンタジーの部分もありますけれど、ファンタジーだからこそ生まれる迫力もありますし、よりそこが強調されることで興味を持てるキッカケになると思います。

もともと飛行機好きで見た方もいると思いますが、この作品を見て飛行機の世界に惹き込まれた人もたくさんいると思います。そして今回が『完全版』ということで、コトブキ飛行隊のメンバーのストーリーも深堀りされますので、そこを楽しみにしてくださっている方もいると思いますし、空戦を楽しみにしている方もいると思います。今回の『完全版』は楽しむ視点、楽しみ所がとても多いと思いますので、みなさんそれぞれお好きなところに注目して、思い出に残る作品になったらいいなと思います。